聖なる幼女のお仕事、それは…

咲狛洋々

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第三章 魔法と神力と神聖儀式

14 それは新たに出会うこと

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 聖騎士候補ユーシュはフロリアと共に西館、聖騎士候補や護衛達の宿舎の談話室に居た。ダダフォンやロアも側にいて、がっつり貴族学院について説明をする雰囲気だったが、フロリアはそんな空気の中、いかに逃げ出すかを考えていた。

「まず、リットールナには2つの教育機関があります。貴族学院、そして教会学校です。フロリア様、どちらからお話をすれば宜しいですか?」

 正直どっちでも良い。行く気がさらさら無いからなぁ、学校行ってまた勉強漬けとか勘弁!

「んー……」

 私がウンウン唸っていると、ダダフォンのおじちゃんが教会学校はアルバートに聞いて説明するから貴族学院の説明をしてやれとユーシュさんに言って、ユーシュさんは少し緊張した顔で頷いた。

「まず貴族学院の幼稚舎では、神々と我々の世界の繋がりについて、魔法を使用する為に必要な体力強化と魔力制御について学びます。10歳を過ぎるとそこから一つ上の高等科へと進みます。ただ、能力があれば10歳を過ぎずとも飛び級する事も可能です」

 ユーシュさんが言うには、高等科には騎士科と官僚科があり、騎士科の中には神学コースと魔法コース、そのまま聖騎士団に入団一直線の聖騎士団養成科があるらしい。親が聖騎士である場合、その殆どが聖騎士団養成科を選ぶのだと言う。神学コースでは幼稚舎よりも更に深く神と魔法、神聖儀式について学び、聖魔力が使えずとも儀式要員として聖騎士団への入団も可能な為、聖騎士団に憧れる者達や女性、神聖儀式も行える騎士としてオールラウンダーを目指す者は神学コースを選択する様だった。

「ねぇ、魔法コースの魔法と神学コースで教わる魔法は違うの?」

「基本的には変わりません。ただ、聖魔力を持つ者と魔力のみの者とでは魔法発動のプロセスが違いますから、其々にあった学び方が必要なんです。騎士にならずとも領主候補や次期領主、領地運営にも魔法は必要ですから、武門の家系では無い貴族の長子は魔法コースを選択しますね」

「でもユーシュさんは魔法コースなのに聖騎士団候補なの?」

「私は元々、フェルダーン家の遠縁の家門の当主候補でしたので魔法コースを選択したのですが、現当主にお子が生まれたので爵位を受け継ぐ事も当主候補としての権利も放棄しました。今は旦那様にお取立頂きこちらでお世話になっているんですよ」

 この世界で爵位は世襲制らしい。だが、世継ぎが居ない家は親類から候補を選ぶ様で、ユーシュさんは当主の甥の為に選ばれたがそもそも当主として立つ様な家柄でも無く、領地運営にもそこまで興味が無かったから候補を外されたが気にしていないと笑っていた。けど、本音は辛い。その一言だろうなと思った。

「神学コースでは魔法の使い方から、祝詞の訓練、神聖儀式を学びます。フロリア様は魔法と祝詞については既に指導される方がいらっしゃいますが、儀式については学ばれていないので学院に行くなら神学コース、という選択が無難でしょう」

「それってダダフォンのおじちゃんは教えられない?それにさ、儀式って今すぐ必要なのかな」

「儀式は祝詞の熟練度が試される。神への賛美の言葉と共に非常に難度の高い魔力コントロールが必要だ。お前であれば神力だな。こればかりは聖職者の領分だし、今からやっても5年後行えるかは分からん。儀式について教えられるのは聖職者だけだし、早めにやっておいて損はない。それに、学院に行かずにそれを教えられる奴を探すのが困難だ……なんせ司祭以上でトルトレス神の祝福を受け神力を貸し与えられた者に限るからな。学院で言うなら今は誰だ?」

「私の時はセゾン大司教でした」

 ユーシュさんが言うには、貸与された神力は使用する分だけを都度都度神から借り受ける為、私の様に元々その力を持っている者は居ないのだと言う。そして儀式の作法等は神々への祈祷により精度を高め磨いた物であり、教会が長い時を経て完成させた型がある為全ての神聖儀式を覚えるなら教会に行くしか無いと言った。

「なんだろうね?お兄ちゃん達の琴線に触れる物であれば何でも良いと思うんだよなぁ。私の応援でも普通に皆んな元気になってるし」

 ちょくちょく神様達の傷を癒す為に私は自室で応援団長をしていた。その度にレネベントさんはお礼と言って世界に咲く花や、天上界にしか実らない果実をくれたりする。でも、そんな物口にした日には何が起きるのか分からないから手を付けていない。

「そこなんだよなぁ。お前の祈祷で何で神々が癒されるんだ?」

「さぁ?私だってフェリラーデさんから何だって良いからやってみろって言われてさ、歌も踊りも無理だって言ったら『どうしましょう?』って言われて何だかんだで応援団長になっただけで、意図した訳じゃないもん」

「神々にとっても嬢ちゃんはイレギュラーなんだろうなぁ」

「だろうね」

「で、学院のメリットって何?授業で習う意外のメリットってある?」

「それはやはり友を得る事ではないでしょうか?寄宿舎生活になりますから、共に生活する時間が学友を兄弟にしてくれます」

 友達と兄弟ねぇ……でも前世での交友関係とこの世界での交友関係は全く違うはず。お貴族様宜しく利害に基く物なんだろうなぁ。漫画とかラノベとかで良く見るパターンだ。もし私が学院に行けば、まず公爵の養女と言う事で妬み嫉みを含んだ目で見られるのはテンプレ。しかも国王と侯爵家の後見を得た子供で、主神ハカナームト、フェリラーデ神の愛し子として既に認知もされていると聞くから……誰も近寄っては来ないだろうなぁ。別にこの神体と同年代の友達なんて欲しいとは思わないし、針の筵の様な場所に行くのもなぁ。アルバートさんに先生を増やして貰えば良いか。

「ありがと教えてくれて。学院には行かない」

「何故ですか?」

「ただでさえパパとの時間が減ったのに、寄宿舎生活なんてする事になったら……もう会えなくなっちゃう。本当なら今頃私はパパと本当の家族になれてた」

 言っても仕方の無い事だ。そう言って私は椅子から降りるとダダフォンのおじちゃんに何か声を掛けられたけど、それを無視して談話室を出た。私の精神は脆い、自分の発した言葉にさえ簡単にネガティブスイッチが入ってしまう。そんな時はアルバートさん一択だ。

「ロアさん、今日ってアルバートさんお家にいる日だよね?」

「はい、本日旦那様に外出予定はございません」

「会いにいこーっと」

 私はロアさんと2人で西館と本館を繋ぐ通路を小走りで駆けた。何に不安があるのか私にも分からない。でもアルバートさんはいつも真っ直ぐ行くべき道に私を放り投げるから、迷った時のアルバートさん、なのだ。

「お父さん入っていーい?」

「はぁ……入れ」

 何で溜息?ちゃんとノックもしたし、声も掛けたじゃん!あ……先触れ。はぁ、面倒な事ばっかりだ!

「あのねー……」

 執務室の部屋を開けると、そこには審問会で見た男の人が居た。その人は私を見ると、忍者かと思えるほど素早い動きで目の前に来た。

「フロリア様にご挨拶申し上げます」

 真っ白な聖職者の服を着た男性が急に私の足元に跪いて来て、びっくりして私はドスンと尻餅を着いた。

「結と時の神々のお導きよる邂逅、望外の喜びにございます」

 驚いた……なんだろう?この人の言葉って、他の人みたいに小難しくなくていいな。

「初めまして。トルトレス神の導きにより縁を得ました事、私も嬉しく思います!フロリア•フェルダーンです!っと、お父さん。ごめんなさい。お客様居るってしらなくて」

「そうだな。だから俺は娘のマナーを何とかしろと常々言われるのだろうな。だがまぁいい、今回はお前にも関係ある奴だからな」

 私に関係がある?どう言う事かな。

「こちらはセゾン元大司教。今は教会を離れ王立研究所で神学研究をしている」

 あれ?セゾンって名前さっき聞いたな。あぁ、神学コースの先生!

「神学コースの先生でしょう?」

「え、あ、はい。3年前まではそうでしたが、私の事をご存知なのでしょうか?」

「お名前だけは」

 でも、ここでユーシュさんから聞いたとは言わない方がいいかもしれない。この屋敷の聖騎士候補は内緒の私兵でもあるからってパパ言ってたし。

「学院のお話をヴォルフ卿に伺いました。その時同席していた警備の者から先生のお名前を聞きました」

「さ、左様でしたか」

 長い白髪は腰程まであって、ゆったりと結われ背中に流している。そして穏やかでどう見ても20代にしか見えない顔にフロリアは違和感を感じた。

「先生は何歳ですか?とってもお若くみえるのですけど」

「ははっ、そうですね。私は公爵と同級ですので今年25になります」

 若っ!それで3年前まで教師って……どんだけ飛び級したの?超賢い人なんじゃ無い?ってかそうだよ。アルバートさんも私より年下……いや、聖よりも年下だった。ごめんねアルバートさん。未婚な上に若いのにコブ付きにしちゃって。

 フロリアは少し、しんみりとした面持ちでアルバートに近付くと、ソファに座りお茶を飲むその肩に手を置いて頷いた。

「その生ぬるい目で見るのをやめろ!別に俺はお前を俺の子供と思った事は無いし、結婚する気も無いからな。お前は良い厄除けだ」

「無理しちゃって。そう言えば、前一緒に寝てたお姉さんとは今もまだ付き合ってるの?別に夜だけ呼ばなくったってここに住めばいいのに。私ちゃんと邪魔しないで良い子にしてるよ?」

 ぶっと吹き出したアルバートに、慌ててフロリアの口元を塞ぐカナム。ロアは何の事か分からず首を傾げ3人をポカンと見ていた。

「アルバート、お前……まさかフロリア様に……そんな穢れた物をお見せしたのか?」

「ばっ!違うわ!」

「では何です、フロリア様が嘘を吐いたとでも⁉︎」

「ぷはっ、カナムさんっ!苦しいよ!」

 カナムは慌て手を離すと『そんな話をここでする物ではありません』と言った。だが、25だよ?色々やりたい盛りの年齢で結婚もしてないのに子供の世話って。まぁ、実際アルバートさんが何を世話している訳でも無いんだけど。でも、やりたい仕事や出掛けたい場所もあっただろうし。無駄に色気のある男性たがら遊びでも良いと寄ってくる女性はいるだろう。

「フロリア!あぁっ、いらん事を考えるな!聞きたくも無いっ」

 はっ!

「ぐぬぬぬぬぬ!プライバシーの侵害!いい加減それ解除してよ!」

「お前の行動が読めねぇとこっちが困るんだよ!」

「……確かに」

「それに、今俺に女は居ない。無駄な気遣い等不要だ」

 アルバートはフロリアを抱き上げると膝に乗せて溜息を吐いた。

「ふーん?でもお父さんこそ良いんだよ?女の人呼んで」

「だから何度も言わせるな!女などおらん」

 ならあの夜の女性は誰だった?コールガール?一夜の過ち!アバンチュール‼︎ふんふんと鼻息を荒くするフロリアはアルバートの膝の上でぴょんぴょんと跳ね、その肩に手を置くとキラキラした目で『本当は誰かいるでしょう?』そう訴えた。

「興奮するな。馬鹿者……お前の事で精一杯だ。女など考える余裕も無い」

「えへへ!ならお父さんの恋人みたいじゃーん!でもごめんね?お父さんの片思い~~」

 調子に乗るとどうなるか。過去に何度も経験しているというのに。ついつい手が、口がでてしまう!

 ボカンッ!

「ふざけるな。お前の様な面倒な女など御免だ」

「いたた。すぐ殴る!私が馬鹿なのお父さんの所為だと思う。それに、あと10年したらめっちゃ美人になるよ?この神体」

 アルバートはその言葉に目を顰めた。いつも彼は感じていた事があった。それはフロリアはその体を自分の物だと思っていない事。だからいつか魔神討伐の日が来た時、その身を容易に投げ捨てる様な事をするのではないか、そう感じていた。

「お前の体だろ」

「体ねぇ。器でしょ?コントロールが効かない体を自分の物だなんて思えないんだけど」

「フロリア様、それは違いますよ」

 セゾンは悲しそうな顔でフロリアを見ていた。穏やかでまるで女性と見紛う様な顔がくしゃりと歪んだ。

「体がある故に魂が定着するのではありません、魂がある故にそれにあった体が与えられるのです」

「セゾンさん。皆んなはそうかもしれないけど、私は違うんです。この神体をこの世界に生かす為に連れて来られた魂だから、私の為の体じゃなくて、体の為の私なんです。別にそれは気にして無いし、そんな泣きそうな顔しないで下さいよ」

「神も無慈悲な事をなさいますね」

 神に仕える人が神を非難。中々に強気だね、この人。

「でも、セゾンさんが言うのが正しかったとしたら身体能力が高い人、生まれ持って特別な力がある人はその魂が神に選ばれた、優遇された魂だからだと言ってるみたい。それじゃ頑張る意味ってなく無い?」

「……これは、ご不興を買った様で。失礼致しました」

「あわわ!そんなつもりじゃないんですっ、ごめんなさい。ただ、私はそもそも神様に優遇される様な人間じゃないから……こう持て囃されるのが納得いかないって感じで……ごめんなさい。言い過ぎました」

「そんな!神々が選んだお方がそんなにご自身を卑下なさる物ではありません。どんな肉体を持っていたとしても、神に差配され生まれたという事実を受け止めて己を律する……それが何より我々人間がすべき事でございますよ」

 確かに。私の言い方だと、怠慢に生きたいから選ばれて迷惑。そう聞こえたかも知れない。そしてセゾンさんは暗に選ばれようがなかろうが逃げるな。そう言っている目をしている。

「はぁ。お父さん、どうしたらいい?頭ではこの世界の常識を受け止めなきゃと思ってるんだけど……どうしても飲み込めない」

「何を受け入れられないんだ」

「義務も責任も、最後まで負えると思った物に対して負いたい。望まない物を押し付けられてお前の義務だと言われて……はいそうですか、と言えない。でもこの世界ではお兄ちゃん達が絶対で、みんなそれを当然って受け入れてて……理解できない」

「ならお前が負いたい義務と責任はなんだ」

「……」

「それを見つける為に出来る全てを全力ですべきなんじゃないのか。いつかその選択を自分の意思で行う為にな」

「はぁ。これ、このど正論!頑張るかぁ」

「切り替えられたのか」

「うん。儀式の練習どうするか考えてて、学院には行きたく無いからどうしようって。お父さんに先生探してもらおうと思ってたんだけど、やっぱり乗り気になれなかった」

 セゾンは2人のいつの間にか終わったやり取り、先程のやり取りが嘘の様に穏やかにお茶を飲み、フロリアがクッキーに手を伸ばしアルバートに食べさせている姿を見て驚いた。

「アルバート、お前は父親になったんだな」

「……どこをどう見たら俺がこいつの父親に見えるって言うんだ」

「いや、ちゃんと親子に見えてるさ。ハリィと揃って悪魔の牙と呼ばれていた程誰にも隙を見せず、お前達に噛み付く者を全て捩じ伏せてきたあのアルバートが……穏やかになったものだ」

 へぇ。パパだけが死神とか悪魔とか言われてた訳じゃ無かったんだ。まぁ、今でも鬼軍曹みたいなアルバートさんだから、学生時代だったらもっと怖かったかもね。

「へぇ、お父さん悪魔って呼ばれてたんだ。分かるわぁ……殴られる度に角見えるもん」

「アルバート、フロリア様に手を挙げるのは褒められた事ではありませんよ。直ぐにやめた方が良い、何故神罰が下されないのか不思議です」

「こんな事で神罰が降るなら聖騎士の指導なんて出来ねぇよ」

 アルバートはセゾンをカップ越しにチラリと見ると目を瞑りお茶を飲んだ。そしてセゾンはそんな事など気にせずアルバートの膝の上でもぐもぐとクッキーを頬張るフロリアを見た。

「聖騎士と愛し子様とではお立場が違うでしょう?全く……しかし、フロリア様は学院には通った方が宜しいのでは無いでしょうか。個人で指導者を雇うのは困難でございますよ」

「だからお前を呼んだんだ」

「は?」

「暇な時で良いし、課題を出すだけでも良い。こいつを見てやってくれないか」

 は?マジですか。多分私……この人と合わないと思う。飴がなさそうだし、謙りつつ持論押し付けるタイプでしょ。だがしかしっ、パパと会えなくなる位なら……我慢するしか無い……の?

「だがっ……フロリア様にはまだ早いのでは」

「フロリア。どうしたい、学院にいくかセゾンに教えを乞うか。お前が決めろ」

 アルバートの言葉にフロリアは一瞬考えたが、ここで躊躇したらフロリアがセゾンを苦手にしていると思われるのは面倒だと、珍しく頭がフル回転して答えを導き出した。

「おっ、お願いしますセゾン先生!フロー馬鹿だから覚え悪いです!でも頑張ります!」

 フロリアはセゾンの前に行くとその手を取って頭を下げた。

「えっ!フロリア様⁉︎で、ですが!」

「フロリアもそう決めた様だし、ハカナームト神からのご指名だ。今日神託が降りた」

 聞いてない!良いんだけどっ、良いんだけどさ。何で?イナバ通して連絡来ない?お兄ちゃん達に避けられてる?

 神の計画なのか、困った時の神頼みの恩恵か。曖昧に教えられる者がフロリアを教えていたが、神学をハリィ、魔法をダダフォン。そしてセゾンが神聖儀式を指導する事になった。









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