聖なる幼女のお仕事、それは…

咲狛洋々

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聖騎士団と聖女

2 それは妬まれること

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「フロリア様、ありがとうございました」

 エセル達はゼスを抱きしめ涙を流しながら何度も頭を下げた。ゼスもベッドから降りるとその場に跪き頭を垂れた。

「私も成功できて嬉しかったー!ゼスさん、またね!」

「さ、パパとデートです!」

「おいおい、ハリィ!最後の確認位しろよ」

「?」

 フロリアは「何で?」と首を傾げたが、ダダフォンはフロリアの頭をポンポンと撫でると、溜息を吐いた。

「魔法を使って再生したなら説明位あるだろ」

「だから何の?」

「おい、どの部分を再生してその同調率や魔力発動の確認。すべき事はあるだろう!魔法かけっぱなしで確認もしないとかダメだ」

「そんな事言われたって。分かんないよ」

「はぁぁぁ」

 ダダフォンは頭を抱えるとゼスの側に寄って魔力核に流れる魔力を見た。魔力核は再生、と言うよりも新しく作り出されたかの様に新しく、他の臓器への癒着も無く、これでは魔力が体内で巡るだけで魔法を使う事は出来なさそうだった。

「ほら見た事か」

「え?失敗してた?」

「失敗じゃねーが、きちんと仕上げをしてねぇんだ」

「知らないよーー!そんなの習ってないしっ」

「いいか、魔法を使って再生したなら感応魔力と属性を繋がなきゃ魔法の行使も、祈祷も出来ねぇんだよ。最初の授業で教えたろ?魔力だけじゃ属性魔法は使えねぇって。ハリィも分かってたろ、ちゃんと言えよ」

 そんな事教わったかな?パパを見ると、苦虫を噛み潰した様な顔をしていた。あ、これなんか知っててデートに誘ったな?

「そうでした。歳は取りたくありませんね、すっかり忘れていました」

 良い笑顔で嘘吐く大人。怖っ!

「どうしたらいい?」

 ハリィはフロリアを抱えたままゼスの側に行くと、フロリアの手を掴んで魔力核のある場所に触れされた。

「フロー、貴方の場合でしたら神力を使うと良いでしょう。魔力だと貴女の力が強すぎて核が貴女の力に染まってしまう恐れがあります。神力を流し、魔力回路をこじ開けるんです」

「こう?」

 ダダフォンがゼスの魔力回路を見ていて、頷くと神力を流した。既にフェリラーデの加護と祝福を浴びた彼女の魔力の残滓があって、神力を流すとそれが導の様に神力を導いて行く。

「もっと流していい。坊ちゃんに残るお前の魔力を押し流すイメージで行け。何処かで属性を感じるはずだ」

 そんな抽象的な事言われても。んー、どれくらい流したら良いんだろう。ドバッと行っちゃいそうで怖いんだけど。感覚的にはちょろちょろだったけど、結構流れている様でゼスさんは何だかお酒に酔ったサラリーマンの様に真っ赤になってぽーっとしてる。あ……これ、土属性だ!ザラザラした感覚が神力を通して伝わってきた。あー、あと火属性か。うん、他にはなさそう。

「止めろ、これで良い。臓器にも魔力回路が繋がった。これで攻撃魔法も使える」

「……ゼス?」

 エセルが腕の中でポヤンと惚ける息子の頬をパンパンと叩いた。しかし、恍惚として潤んだ瞳をフロリアを見つめた。

「はぁっ、くっ、行かないでっ」

「ん?」

 フロリアは急に引き寄せられてバランスを崩したが、ハリィがぐっと抱き寄せ立ち上がった。その目には怒りに満ちていて、ゼスの腕を払い落とすと自身の魔力を流してフロリアの神力を押し流した。

「あぁぁぁっ!」

「ゼスっ⁉︎」

 エセル達は苦しむゼスの体を抱きしめハリィを驚愕の目で見ていたが、ダダフォンは黙ってそれを見ていた。それはゼスの中に残るフロリアの神力を出し切る為の行為と分かっていたからだった。

「大丈夫だ。フロリアの力を出し切る為にハリィの魔力を流してる。フロリアの力の影響が強すぎた。酩酊状態を戻してる」

 次第に落ち着き始めたゼスは、ぐったりしてエセルの肩に頭を預け肩で息をしていたが、ハリィは尚も魔力を流し続けている。

「パパ、もう良いんじゃないの?」

「いいえ、完全に貴女の力を消さなくては魅力された状態が続きます。そんな事、私が許すとでも?」

「パパ、苦しそうだよ」

「大丈夫です。私は聖騎士団の医務官資格も持ってますから」

 いや、目が。目が!間違いなく殺しに入ってるよね?超怒ってるよー!はわわわっ!

「どうですか……これでもまだフロリアに触れていたいですか」

 ゼスは瞬きをして、軽く頭を振ると気絶する様にカクンと頭を落とした。ハリィは起きたら軽く運動させて魔力生成を促す様にと言ってフロリアを抱えて部屋を出た。

「何でゼスさんにいじわるするの?」

「意地悪?まさか!これは警告です」

「……え?」

「フロリアは私の物なんですから、手を出せばどうなるか。今の内に知っておく必要がありますからね」

 可愛い笑顔で何言ってんだか。親バカにも程があるよ?はぁっ。
どうせ聖女になったら誰も近付いて来ないのに。それ以前に、言祝ぎの儀が過ぎたらパパとこうやって触れ合えなくなるのに。大丈夫かな?

「そんなんじゃパパ結婚出来ないよ?それに、言祝が終わったらパパどうするつもり?」

「どうもしませんよ?ずっと側にいます」

「出来るの?そんな事」

「出来ます。ただ、もうパパとは呼んで貰えませんけどね」

 ふーん。盾だからって今みたいな関係は良くないってセーさんが言ってたけど、パパって呼ばなきゃ一緒に居てもいいんだ。ならいっか。……んん?いいのか?公的にも我が子では無い幼女に執着する師団長……良くない!パパは私にベッタリじゃダメなんじゃない?

「おいっ!お前等良い加減にしろよ?後始末押し付けて先に帰るなよ!ケツ蹴り上げるぞ!」

ドスドスと足音を立てて歩くダダフォンは、2人に追い付くとハリィの腰をバシンと叩いたが、振り返るハリィの顔に笑みが引き攣った。

「何だよその顔」

「いーえ!何でもありませんが?」

「……まぁた嬢ちゃん絡みかよ」

 丁度屋敷のエントランスを抜けて、執事さん達にお見送りをしてもった時だった。

「待って!待って下さいトルソンさまっ」

振り返ると、淡いピンクの髪を揺らした女の子が駆けて来て、私達の前に来ると綺麗なカーテシーで挨拶をしてくれた。屋敷に居る女の子、そうか。彼女が妹さんか。

「おや、どなたですか?男に気軽に声を掛けるなんて端ないですよ。屋敷メイド見習いですか?」

ちょっ!何つー事言うの!
どーみてもここのお嬢様なのにそれは無い!アウト!

「パパっ!」

私は思わずパパさんの口を塞いで彼女を見下ろした。
勇気出して声を掛けてくれたに違いないのに!

「あ、あのっ、ごめん!悪気は無いの!パパっ!ごめんなさいしてっ」

「良いんです。なれてますから」

は?慣れてちゃダメでしょ!
こんな言葉、絶対使うべきじゃ無い!

「パパ、自分がされて嫌な事を私が他人にしたら……パパ怒るよね」

「いえ?フローならば許しますよ」

「駄目っ!何でそんな事言うの?」

「はぁ。良いですか?幼くともレディーと自覚ある者はまず保護者を通して声を掛ける物です。直接声を掛けてくるなんて」

お、おぉ……。目が死んでる。分かってた事だけど、あんまり外部の人と会わないからこんなパパさん初めて見た。まぁ元嫁は別としても、ここまで拗れてたんかい!

「ち、違います!おれいを……にーさまをなおしてくれたって聞いて」

 ほわわわ!めっちゃ良い子やん!アルバートさんから進んで魔力補給してる良い子だって聞いてたけど、可愛いし超良い子!なのに……ウチの駄目パパは。酷い事するなぁ。

「初めまして。フロリアだよ!フローって呼んでね!」

「はじめまして、デュード家の長女です」

名前の代わりに自分を表す言葉が【長女】……そこには彼女なりの自尊心が読み取れた。名前も無い、戸籍もない。屋敷の人達もお嬢様と呼ぶに呼べない。でも、伯爵が親なのだと、誰に何を言われても娘なのだと彼女は言っているんだ。なのに、パパさんはどうして彼女に冷たく出来るのだろう?

「仲良くしてください!フロリアさまっ」

 ニコニコと屈託の無い微笑みに、私は手を差し出し笑い返した。けれど、パパさんは私の腰を掴むとまたもや抱き上げ彼女から背を向けた。何で⁉︎あぁっ、初めてのタメ友がっ!

「参りましょう、フロー。ケーキが待ってますよ?」

 うぉい!それどころじゃないよ!あぁっ、しょんぼりしちゃってんじゃん!ダメパパ!

「あ……」

 差し出した手の行き場を失ったその手が切なくて、私はジタジタと暴れるとパパさんの腕から飛び降りて手を握った。私同様、いや、それ以上に外には出れない彼女。仲良くなれないかな?だってもう名前を貰えるんだから。

「ねぇ、今度お名前貰えるんでしょ?お名前決まったら……教えてね。お父さんが良いよって言ったら遊びに来てもいーい?」

ぱぁぁぁっ!と目に見えて嬉しそうなその顔に、フロリアは嬉しくなった。初めての女友達が出来そうな気がしていた。

「はっ、はいっ!おまちしてます」

「フロー!ほら、行きますよ」

 何故ハリィが彼女に冷たく接するのか、それが分からぬままフロリアはハリィに抱かれて屋敷を出た。そんな2人とダダフォンの後ろ姿を見つめる名無しの少女は、ポツンと玄関の扉が閉まるまでそこに立ち尽くしていた。




「ねー、何で?」

「ほら、クリームが付いてますよ」

「ねー!パパ!」

「ふふ、可愛いですよフロー。ケーキと貴女、まるで御伽話の中に居る様ではありませんか」

 ダメだこりゃ!完っ全に話しを流すつもりだ!お話はケーキを食べたらって言ったから食べたのに、わんこ蕎麦形式で次から次へとケーキやらゼリーやら出して来てっ!何で?何があったの。

「ダダフォンのおじちゃん!もー、何とか言ってよ!」

「ノーコメント」

「ふわぁっ!おじちゃん⁉︎おじちゃんはフローの味方でしょ?だって娘にしても良い位可愛いんでしょ!ねー!ねーってばー!」

 黙って紅茶を啜るダダフォンは、ただ目を瞑って腕組みしていて、完全に無視を決め込んでいた。フロリアは紳士然とした座りお茶を飲むハリィを睨んだ。

「もー!このままダンマリならフローこのまま1人で帰っちゃうんだからね!いいの?」

「ふふ、どうしたんですか?そんなにほっぺを膨らませて、まるでルリスの様ですよ?」

「それ魔獣じゃん!しかも小さいのに凶暴な魔獣じゃん!ってちがーう!話を逸らさないでっ」

 何かがあるんだろうな。パパさんがこんな風に説明を拒否する事は無かった。だから知りたい、彼女を何故遠ざけるのか。もしかして、過去の自分とは違う、名無しなのに恵まれた環境に腹が立っているのかな?

「パパ、私もお友達が欲しい。あの子とっても良い子だったよ?」

「フロー、これも食べて下さい?メイヤード執事長が一口食べて絶賛したパイですよ」

 ぐぬぬぬぬぬ!解せぬ!パイとかどーでもいいし!
もう良い!怒ったもんね!

 ガタリと席を立ったフロリアは駆け出した。そして「風の神シャナアムトよ、その千里を翔る疾風で我を誘い賜え加速アッケレラーティオ」と祝詞を上げ駆け出した。
 
ぐんっと背中を押す風に乗って、フロリアは元来た道を飛ぶ様に走った。そしてデュード伯爵家の門に辿り着いて叫ぶ。

「フローだよ!開けて!ねーっ!フローだよ!」

ガチャガチャと鉄柵を揺らした所で、ヒョイとダダフォンに抱き上げられた。

「ぶーーっ!」

「……馬鹿野郎。焦ったじゃねぇか」

「パパが悪い!おじちゃんが悪い!」

「分かった、分かった。教えてやるから帰るぞ。だが、この事はハリィには絶対に言うなよ」

「何で?」

「あの嬢ちゃんに無事で居てほしいだろ?」

 な、何だろう。これは逆に聞かない方が良い感じだぞ?藪蛇か⁉︎そうなのか⁉︎

「ほら、帰るぞ。ハリィがへこんでる」

「むぅっ」


 帰り道、ダダフォンのおじちゃんは教えてくれた。
なんと、あのお嬢様は以前パパさんの逆鱗に触れたのだと言う。
何故逆鱗に触れたのか。それは私を貶したかららしい。
子供の戯言だし、そんなの周りが私を勝手に持ち上げる事への可愛い嫉妬じゃないのかと思った。

「あの子が伯爵に嬢ちゃんへの不満を募らせる様な事を言ってたんだ」

「なんて?」

「愛し子なんてのは、フェルダーン家の貴族位を上げる為の交渉材料で、その力を末席の家門であるデュードの為に使う筈が無いってな。もしもそうじゃないなら、嬢ちゃんが見つかった時点で話があっても良い筈で、何でその存在が今になって公になったんだってな」

そんなの仕方ないじゃん。
力使えなかったし、国王さんや教会の人に狙われてたんだもん。

「え?それ5、6歳の子が言ったの?」

「あぁ、あの子はとんでも無く賢いぞ。もし名前を得て学院に通えばセゾン同様、もしくはそれ以上に最年少で学院を卒業出来る頭を持ってるよ。魔力量も多いしな」

「デュード家はアル坊に絶対的な忠誠を誓っているが、それはアル坊にであって、お前じゃない。だからいつまでもお前を連れて来ないのは親代わりのハリィの所為だと思ってたんだ」

 そんな事ってある?でも、パパさんはそれを知ってたからあの態度だったのかな?いや、単純に親バカだった気がする。

「何であの子はそんな事言ったんだろうね?」

「ハリィが好きだからだろ。アル坊が言ってたぞ。それに何度もエセル経由でゼスの容態を見てくれ、トルソン卿を寄越して欲しいと要請があったんだ」

「ぶっ!マジか!可愛いっ、あの子頭良いのにその使い道がパパへの恋心とか可愛い過ぎる!」

「そんな可愛いもんじゃ無かったよ」

「え?」

ドキドキ!ワクワク!

「カナムの提案した養子詐欺と同じ事を提案してきた。フロリアを遊び相手として屋敷に置いて欲しい、ここなら国からも教会からも目を付けられない。私の代わりにここに置いて、私がフロリアとしてフェルダーン家に行けば、国を騙せる。熱りが冷めたら戻せば良い。そんな事を書いた手紙を側仕えに持たせてアルバートに寄越したんだ。それを読んだアルバートも、デュード伯爵達も怒ってな。だから今日出迎えに来なかっただろ。禁足処分を受けてたんだ」

「それってゼスさん知ってるの?」

「いや、あの坊ちゃんはハリィが嬢ちゃんを可愛がる様に可愛がってるからな、黙っておけとアル坊が口止めさせてる」

 なかなかにアグレッシブだな。賢いのか馬鹿なのか。
でも、中々憎めないなぁ。同情かもしれない、いや、同情してる。
他の子が手に出来る物が得られない。それは物質的な事じゃ無くて、友達を作ったり、学校に行って初恋にドキドキしたり。そんな当たり前が許されなかった。ある意味パパさんと同じ様に拗れてる。

「怒ったか?」

「ん?何で?」

「ハリィに粉掛けようとしたんだぞ」

「マジで言ってる?5歳だよ?もう6歳かもだけど、そんな子供の好きなんて可愛いじゃん。何、本気にしてるのみんな。嘘でしょ?」

「……貴族間での婚姻に年齢は関係ない。家同士の繋がりの為だ。30で産まれてもない子供と婚約した奴もいれば、10歳の言祝ぎを終えてそのまま結婚した子達も居る。だから、お前の恋愛の感覚と貴族の婚姻の常識は違うんだよ。ハリィはその辺、平民的な感覚を持ってるがな。なんせ元名無しだし、元嫁があれだったから、そこ等へんはシビアだ」

「おー!マジ狙ってたんだ!すごーい」

 いや。待てよ?あの子が私の継母的存在になるのか?まぁ私はフェルダーンの系譜に入ったし、関係無いんだけど……モヤるな。

「だから、ハリィは今回の訪問でデュード伯に決してあの子とお前を会わせるな、そう言ってたんだ」

「ふーん。パパってば過保護」

「過保護?そんなに可愛いもんじゃねーだろ。ありゃ執着だな」

「ふふん」

「嬉しいのかよ」

「何でかな?とっても嬉しいかも!」

 パパと私。親子関係でも無ければ、師弟関係でもない。
守る者と守られる者。外聞的にはそうだけど、もしも……誰か知らない男の人と結婚しなくちゃならないなら。

どうする?






















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