神々にもてあそばれて転生したら神様扱いされました。

咲狛洋々

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心の枷編

閑話 ※抜け駆けの罰※

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性的表現が後半入ります。
苦手な方は読み飛ばして下さい。


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明日の行方に恐怖して泣き続ける愛しい人は、

珍しく一人になりたいと、夜の帳が下りた部屋に一人消えて行った。

その後ろ姿は陽炎の様に儚くて、

二度とこの手には戻ってきてはくれない様な恐怖を私に与えた。

あんな恐怖を抱えて、一人で耐えるのだろうか?

ただでさえ白く儚い身体が余計に脆くなった様に見えて

眠る事など出来そうになかった。

窓を開けて身体を風に乗せる。

一目姿を見たら戻ろうと部屋を覗いたら、彼は流れる涙を拭う事もせず

一糸纏わぬ姿で外を眺めていた。

心が震えた。今彼を引き止めなければ、

もうこの手で抱く事は無くなると思った。消えてしまう。

そう思ったら、無意識に部屋に入ってしまった。

案の定、壊れかけた心が剥き出しになって彼を傷付けていた。

必死に心を繋ぐ為、伝えるつもりもなかった過去と秘密を教えていた。

後悔はない。彼が側に居てくれるなら。

これが愛なのだろうか。だとしたら、何て苦しい想いなのか。

離れない、離さない。約束を貴方へ、

この消えぬ痛みを忘れぬ様に、未来へ痕を残す。

胸に戻ってきた愛しい光を優しく、ひたすら甘く抱いた。











二度目の熱を彼に放った時、部屋の扉が破壊された。

なんて事だ。久しぶりの2人きりだというのに。

大隊長と朱雀殿、アガット隊長が入ってきた。

「よぅ。よくも抜け駆けしてくれたな。リャーレ。」

ニヤリと笑う大隊長の顔に幸せが逃げた気がした。

「我もグレースを心配したのだ。我の羽で癒やしてやろう。」

朱雀殿はまた、、羽を広げて、掃除が大変なのに、、

羽が散らかってしまった。

「泣きつける場所は多い方がいいだろう?」

漢気溢れるアガット隊長まで、、気を効かせて欲しいものだ。

「はぁ。折角リャーレと甘い恋人の時間を後2回は堪能したかったのに。」

愛しい人の甘い欲望は心を潤すのだな。

ふふ、そう思ってくれた事が嬉しい。それだけで幸せが戻ってくる。

「ならば、私の部屋へ行きますか?皆さんは放って置いてもいいでしょう?私は貴方との時間が全然足りない。」

まだ彼の中にある物をぐっと差し込み私への欲望を焚き付ける。

「あっ、あっ、リャーレ、もっと。優しいリャーレのセックス気持ちいい。はぁぁぁ、、、あぁ、んんっ腰揺れちゃう、舐めて、乳首!指舐めさせてっ、あ、あ、」

愛しさが溢れる。強請られるままに皆を無視して続けよう。

「はい、お終い!」

隊長が彼を脇を抱えて立たせた所為で、私の物がズルリと抜けた。

「あぁぁん。抜けちゃったじゃん。」

頬を膨らませ隊長を睨む彼も愛おしい。

「悪い悪い。でも、俺らだって心配したんだ。失うんじゃないかって。だから、俺らも安心させてくれよ。」

食らいつく様にキスをしてしまうと最後、彼の欲望は燃え盛る。

「リャーレ殿、そこで我々の熱を眺めて貰うぞ?」

「そうだ!グレースの我を食う雄々しき姿を見ておれ!」

彼を癒やしてあげたのにこんな罰があっても良いものか!?

「皆そんなに心配だった?俺は、悔しかったんだ。欲望に忠実で、貪欲に求めるのはアイツも俺も大差ない。違うと思っても同じ穴の狢だって。なのに、俺ばっかりアイツの尻拭いしてる気がして。」

そう言う彼の瞳にはもう光が戻っている。

その光を灯したのが私だ、今日はこれで我慢しよう。

だがしかし!本当に見てるだけだなんて!

「大隊長、入れないので胸を可愛いがる位いいでしょう?」

後口を可愛がる隊長は返事をする余裕もなく貪り尽くしている。

どうしたものか。これはキツいぞ。

アガット隊長は、彼の顔に跨りこれでもかと言うほど彼の喉奥に

自身を打ち付け泣かせているし。

朱雀殿も彼の上で飛び跳ね仰け反っている。うーん、地獄絵図再び。

「あっっあぁぁぁ!ヴィク!もっと!朱雀気持ちいい!腰下ろせ!」

「あっ!あっ!イク!リャーレ!リャーレ!キスして!」

やった!お呼びだ!さ、キスしてあげますよ。

「んぐ!?」

この手は!

「リャーレ殿は我慢だ。俺のキスをやろう。」

「ん!ん!アガット!ベロ舐めてよぅ!アガット!早く!」

な!なんだ、、と!酷い!

「はぁ。辛い。」

「3人で汚してやるよ!ほら、グレース、達け!」

「あーーーー!!!!んんんん!!」

「わ、我もグレースので達く!出してくれ!!」

「綺麗だ、グレース。」

「はぁぁぁぁぁ、、気持ち良かったぁーー」

ヨロヨロと起き上がった彼を支えて抱き起こす。

「リャーレ、ありがとう。約束、嬉しい。」

手袋をスルっと外した彼は、私の指を咥え込み歯を突き立てた。

「んっ!ちょっと刺激が!」

ギリギリと噛み付く痛みが愛しい。

くっきりと、血が滲む程噛み付いた痕は、

切れぬ縁を刻む様に一本の輪が出来上がっている。

罰を受けても、幸せがこの痛みの中にある限り私は微笑もう。

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