5 / 5
新しい家族が増えました。
しおりを挟む
目が覚めると部屋の中が明るくなっていた。気付いたロイロイさんが頬を撫でる。
『ティティ。大丈夫?どこも痛くない?』
声が不安で震えている。俺はにっこりと笑って頬を撫でるロイロイさんの細長いものに唇を寄せた。
「おはようございます。昨晩は…ハチャメチャでした。でも、すごくドキドキして。ふわふわしてぎゅんぎゅんして…それでロイロイさんが大好きって思いました」
ロイロイさんがふるふると表面を揺らした。俺はまたなだめるように笑いかけた。
『ティティ。あなたは本当にステキな子だ。私も大好きだよ』
ロイロイさんが俺の口にひょろひょろと伸ばして舌を撫でていく。俺はそれに答えてチュッと吸って舌を絡ませる。
『ティティ…これからも私と暮らしてくれる?』
「ロイロイはん…」
『ティティ、この生活が終わっても私と一緒に暮らしてほしい必ず迎えに行くから』
「もひろん」
口から抜けないロイロイさんのせいで気の抜けた返事になってしまったけど。俺にペロさんみたいな立派なしっぽがあればぶんぶん振っているほどに興奮して返事をした。
そして、3か月間のお試し期間が終わりいったん俺たちは別れた。
俺はまたペロさんの家にいる。あれからほどなくして、第2回宇宙間お見合いパーティーの開催も決定したそうだ。次は母さんが参加すると宣言していた。母さんにも幸せになって欲しい。
必ず迎えに行くと言ってくれたロイロイさんだが、別れてから2か月も連絡が取れなくなっていた。
俺は行灯をロイロイさんがわりに眺めながら我慢したがやっぱり何かおかしいと思い始めた。
思い切って職場に行くとロイロイさんはお休みしていた。さらにあの同僚さんは実はものすごく嫌な奴だった。ロイロイさんを探す俺の邪魔ばっかりする。
結婚もしてないのに職員の個人情報は教えられないと言って俺を追い返そうとするし。ロイロイさんが今どうしているかさえも教えてくれない。あげくの果ては身を引いてロイロイさんを僕に任せろとさえ言ってきた。
こいつ、ロイロイさんに惚れてやがる。俺はその同僚は敵認定した。
だけど負けてはいられない。彼がいない時を見計らって再度ロイロイさんの職場を訪れた。
すると割と簡単にロイロイさんの居場所が判明した。そこはお隣の星、火星支部の宇宙ステーションだった。ロイロイさんは入院していた。
俺は2か月ものんきに待ってしまった。後悔が押し寄せる。
もし俺がちゃんとロイロイさんと婚約していたら、入院すれば真っ先に知らせが来たのに。どうしてあの時簡単に別れてしまったんだろう。すぐに会えると簡単に思っていた。ロイロイさんの職場も俺の家も分かっていたからこんなことになるなんて思わなかった。すぐに迎えに来てくれると何も約束しないまま別れてしまった。
火星宇宙ステーションの病室の前まで来て一瞬ためらったが扉を叩いた。すぐに『どうぞ』と中から声がした。懐かしいロイロイさんの声だった。
ベッドの上には丸くぽよぽよとまどろむロイロイさんがいた。
『ティティ…』
俺は駆けてロイロイさんに抱き着こうとしたら、やんわり拒否された。
「ロイロイさんはもう俺のこと嫌いになった?」
病人相手に責める言葉がついて出て慌てて唇をかんだ。
『ティティ…やっと来てくれた。逢いたかったよ、ティティ』
「ロイロイさん、俺も逢いたかったよ」
ロイロイさんはきょときょとしている。
「どうして、すぐに連絡をくれなかったの?」
『あれ?ティティ聞いてない?あいつに伝言してすぐ知らせるようにしたんだが』
「くっそあの同僚か―!!」
俺はロイロイさんの前なのにペロさんが怒った時の真似をして床をだんだんっと踏んだ。
「ロイロイさんが迎えに来てくれなくて、何度か職場に行ったんだよ。だけど、あの同僚さんにまだ家族じゃないから個人情報は教えられないって追い返されて。だから、あいつがいない時に他の同僚さんに聞いてやっとここにいるって教えてもらえたんだ」
ロイロイさんが表面を小刻みに振るわせ始めたこれは初めて見る反応だ。
「ねぇ、ロイロイさん。何の病気なの?怖い病気?」
ロイロイさんが俺の頬を撫でながら赤くポツリと光った。
『病気では…ないんだ。だけど、安静が必要でね。さっきみたいに勢いよく抱き着かれると母体が揺れるから子供を驚かせてしまう』
俺は小首をかしげた。 安静…母体…子供!?
「俺のこども・・・!」
ロイロイさんは内部爆発をさせてシュワシュワしだした。
『あぁ、ティティの子供だよ。ここをご覧。私のコアの横にもう一つ丸いものが見えるだろ?」
ロイロイさんの水晶のような半透明の体の中心。その横にこぶし大の丸いものが見えた。
その丸いものはロイロイさんのコアの横でぽよぽよと動いていた。
「あ…あ…あ…あ゛ぅー」
俺は床に座ってわーわー泣いた。こんなうれしいことは無い。俺の好きな人が俺の子供を身ごもってる。
「ロイロいひゃ・・ん。おでと家族になって」
ロイロイさんは細長く伸ばして俺の頬を撫でる。表面がピンクに染まってキラキラと光っている。
その色があまりにきれいで泣くのをやめて見惚れた。
『ティティ。もちろん、一緒になろう。あなたが来てくれなかった2か月は…せっかく子供ができたのにすごく心が沈んだ。急に子供なんて言うからあなたが引いたのかと。何度か伝言を頼んでも帰って来なくて』
俺はあの同僚を最低10発は殴ることを決めた。こんな不安な思いをさせるなんて許せない。
『こんなに喜んでくれてうれしいよ。ティティ、あなたとちゃんと約束しないで別れたことをすごく後悔したよ。だから、今度こそ私の家族になってちゃんとあなたに私のことが伝わるようにしたい。会いに来てくれてありがとう』
「当たり前だよ!当たり前!俺はロイロイさんが大好きなんだから」
俺はコクコクとうなずいて、できるだけ優しく潰さない様にロイロイさんを抱きしめた。
その後俺が側にいることでロイロイさんはみるみる回復して退院することができた。
俺は結婚報告がてらあの同僚を訪ね、殴ってロイロイさんに謝らせた。珍しくロイロイさんも怒っていた。ずっとロイロイさんのことが好きだったと泣きじゃくる彼はちょっとかわいそうだったけど。俺は譲れないから第2回宇宙間お見合いパーティーに参加する様に助言した。
そして、ロイロイさんは火星の季節が灼熱の春になった頃。まんまるの赤ちゃんを産んだ。ロイロイさん似のかわいい子だ。ロイロイさんは性別と言うのを持たない。この子は男の子であり女の子になる。ぽよぽよと揺れるところがすごくかわいい。
俺は相変わらず嫁の仕事を頑張っている。
ペロさんはマロさんとの間に4頭の子供が生まれた。見るからにかわいらしい将来有望そうな子供たちだった。俺たちの子供も孫ができたと喜んでくれた。子育てで忙しいからまだ会えてないが映像通信ではデレデレとした顔をして俺たちの子供を褒めていた。
母さんと同僚さんが参加したお見合いパーティーがどうなったかは聞いてない。
だけど、皆俺達みたいに幸せになって欲しい。
「モロッニヨラシオネシタンハポハポロンベーショコフェドルギーロイロイさん、あなたと出会えてよかった」
『モロッニヨラシオネシタンハポハポロンベーショコフェドルギーティティ。私のかわいい子。それにモロッニヨラシオネシタンハポハポロンベーショコフェドルギーロイロイココリセルワントもいて。私は本当に幸せだ』
子供を抱く俺を大切そうに抱きしめてくれた。
そして、またロイロイさんはコアを二つ持っている。来年また生まれる予定だ。次は俺に似た子を産んでくれるそうだ。
『ティティ。大丈夫?どこも痛くない?』
声が不安で震えている。俺はにっこりと笑って頬を撫でるロイロイさんの細長いものに唇を寄せた。
「おはようございます。昨晩は…ハチャメチャでした。でも、すごくドキドキして。ふわふわしてぎゅんぎゅんして…それでロイロイさんが大好きって思いました」
ロイロイさんがふるふると表面を揺らした。俺はまたなだめるように笑いかけた。
『ティティ。あなたは本当にステキな子だ。私も大好きだよ』
ロイロイさんが俺の口にひょろひょろと伸ばして舌を撫でていく。俺はそれに答えてチュッと吸って舌を絡ませる。
『ティティ…これからも私と暮らしてくれる?』
「ロイロイはん…」
『ティティ、この生活が終わっても私と一緒に暮らしてほしい必ず迎えに行くから』
「もひろん」
口から抜けないロイロイさんのせいで気の抜けた返事になってしまったけど。俺にペロさんみたいな立派なしっぽがあればぶんぶん振っているほどに興奮して返事をした。
そして、3か月間のお試し期間が終わりいったん俺たちは別れた。
俺はまたペロさんの家にいる。あれからほどなくして、第2回宇宙間お見合いパーティーの開催も決定したそうだ。次は母さんが参加すると宣言していた。母さんにも幸せになって欲しい。
必ず迎えに行くと言ってくれたロイロイさんだが、別れてから2か月も連絡が取れなくなっていた。
俺は行灯をロイロイさんがわりに眺めながら我慢したがやっぱり何かおかしいと思い始めた。
思い切って職場に行くとロイロイさんはお休みしていた。さらにあの同僚さんは実はものすごく嫌な奴だった。ロイロイさんを探す俺の邪魔ばっかりする。
結婚もしてないのに職員の個人情報は教えられないと言って俺を追い返そうとするし。ロイロイさんが今どうしているかさえも教えてくれない。あげくの果ては身を引いてロイロイさんを僕に任せろとさえ言ってきた。
こいつ、ロイロイさんに惚れてやがる。俺はその同僚は敵認定した。
だけど負けてはいられない。彼がいない時を見計らって再度ロイロイさんの職場を訪れた。
すると割と簡単にロイロイさんの居場所が判明した。そこはお隣の星、火星支部の宇宙ステーションだった。ロイロイさんは入院していた。
俺は2か月ものんきに待ってしまった。後悔が押し寄せる。
もし俺がちゃんとロイロイさんと婚約していたら、入院すれば真っ先に知らせが来たのに。どうしてあの時簡単に別れてしまったんだろう。すぐに会えると簡単に思っていた。ロイロイさんの職場も俺の家も分かっていたからこんなことになるなんて思わなかった。すぐに迎えに来てくれると何も約束しないまま別れてしまった。
火星宇宙ステーションの病室の前まで来て一瞬ためらったが扉を叩いた。すぐに『どうぞ』と中から声がした。懐かしいロイロイさんの声だった。
ベッドの上には丸くぽよぽよとまどろむロイロイさんがいた。
『ティティ…』
俺は駆けてロイロイさんに抱き着こうとしたら、やんわり拒否された。
「ロイロイさんはもう俺のこと嫌いになった?」
病人相手に責める言葉がついて出て慌てて唇をかんだ。
『ティティ…やっと来てくれた。逢いたかったよ、ティティ』
「ロイロイさん、俺も逢いたかったよ」
ロイロイさんはきょときょとしている。
「どうして、すぐに連絡をくれなかったの?」
『あれ?ティティ聞いてない?あいつに伝言してすぐ知らせるようにしたんだが』
「くっそあの同僚か―!!」
俺はロイロイさんの前なのにペロさんが怒った時の真似をして床をだんだんっと踏んだ。
「ロイロイさんが迎えに来てくれなくて、何度か職場に行ったんだよ。だけど、あの同僚さんにまだ家族じゃないから個人情報は教えられないって追い返されて。だから、あいつがいない時に他の同僚さんに聞いてやっとここにいるって教えてもらえたんだ」
ロイロイさんが表面を小刻みに振るわせ始めたこれは初めて見る反応だ。
「ねぇ、ロイロイさん。何の病気なの?怖い病気?」
ロイロイさんが俺の頬を撫でながら赤くポツリと光った。
『病気では…ないんだ。だけど、安静が必要でね。さっきみたいに勢いよく抱き着かれると母体が揺れるから子供を驚かせてしまう』
俺は小首をかしげた。 安静…母体…子供!?
「俺のこども・・・!」
ロイロイさんは内部爆発をさせてシュワシュワしだした。
『あぁ、ティティの子供だよ。ここをご覧。私のコアの横にもう一つ丸いものが見えるだろ?」
ロイロイさんの水晶のような半透明の体の中心。その横にこぶし大の丸いものが見えた。
その丸いものはロイロイさんのコアの横でぽよぽよと動いていた。
「あ…あ…あ…あ゛ぅー」
俺は床に座ってわーわー泣いた。こんなうれしいことは無い。俺の好きな人が俺の子供を身ごもってる。
「ロイロいひゃ・・ん。おでと家族になって」
ロイロイさんは細長く伸ばして俺の頬を撫でる。表面がピンクに染まってキラキラと光っている。
その色があまりにきれいで泣くのをやめて見惚れた。
『ティティ。もちろん、一緒になろう。あなたが来てくれなかった2か月は…せっかく子供ができたのにすごく心が沈んだ。急に子供なんて言うからあなたが引いたのかと。何度か伝言を頼んでも帰って来なくて』
俺はあの同僚を最低10発は殴ることを決めた。こんな不安な思いをさせるなんて許せない。
『こんなに喜んでくれてうれしいよ。ティティ、あなたとちゃんと約束しないで別れたことをすごく後悔したよ。だから、今度こそ私の家族になってちゃんとあなたに私のことが伝わるようにしたい。会いに来てくれてありがとう』
「当たり前だよ!当たり前!俺はロイロイさんが大好きなんだから」
俺はコクコクとうなずいて、できるだけ優しく潰さない様にロイロイさんを抱きしめた。
その後俺が側にいることでロイロイさんはみるみる回復して退院することができた。
俺は結婚報告がてらあの同僚を訪ね、殴ってロイロイさんに謝らせた。珍しくロイロイさんも怒っていた。ずっとロイロイさんのことが好きだったと泣きじゃくる彼はちょっとかわいそうだったけど。俺は譲れないから第2回宇宙間お見合いパーティーに参加する様に助言した。
そして、ロイロイさんは火星の季節が灼熱の春になった頃。まんまるの赤ちゃんを産んだ。ロイロイさん似のかわいい子だ。ロイロイさんは性別と言うのを持たない。この子は男の子であり女の子になる。ぽよぽよと揺れるところがすごくかわいい。
俺は相変わらず嫁の仕事を頑張っている。
ペロさんはマロさんとの間に4頭の子供が生まれた。見るからにかわいらしい将来有望そうな子供たちだった。俺たちの子供も孫ができたと喜んでくれた。子育てで忙しいからまだ会えてないが映像通信ではデレデレとした顔をして俺たちの子供を褒めていた。
母さんと同僚さんが参加したお見合いパーティーがどうなったかは聞いてない。
だけど、皆俺達みたいに幸せになって欲しい。
「モロッニヨラシオネシタンハポハポロンベーショコフェドルギーロイロイさん、あなたと出会えてよかった」
『モロッニヨラシオネシタンハポハポロンベーショコフェドルギーティティ。私のかわいい子。それにモロッニヨラシオネシタンハポハポロンベーショコフェドルギーロイロイココリセルワントもいて。私は本当に幸せだ』
子供を抱く俺を大切そうに抱きしめてくれた。
そして、またロイロイさんはコアを二つ持っている。来年また生まれる予定だ。次は俺に似た子を産んでくれるそうだ。
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
悪役令息の兄って需要ありますか?
焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。
その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。
これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる