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27.答え合わせ
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「…至君!」
身を捩って向きを変え至君を睨む。至君をバシバシ叩いていると手首をつかまれ、腰にまわされた手に力が籠り引き寄せられた。唇に柔らかな弾力が当たる。
「わっ」
驚いて声をあげるとその隙間に舌が入ってきて、ゆっくりと咥内を優しく撫でて出て行った。なじんだ唇をつい追いかけてしまう。
「かわいい、透」
そう言って掴まれていた手を離して頭を撫でる。恥ずかしくて至君にしがみつくように抱き着いた。ぎゅっと抱き込まれる。
「婚約1日目だからね。俺は婚約者と二人で過ごしたいって言ってたんだ」
俺は至君の胸を押して顔をあげた。至君は口角をあげて俺を見ていた。
「こういう不意打ちはズルい、ちゃんと、相談してって言ったよね」
至君は俺が離れるのを許さないと言うようにまた胸に閉じ込めると。
「あらかじめ言ってたら、透。意識して顔合わせどころじゃなかったろ」
俺はおでこをぐりぐり押し付けながら悩む。
「…うん、そうかもしれない」
至君が低く笑っているのが分かる、俺を抱きしめたままエレベーターのボタンを押した。
「可愛くって、どうしよう。今日はちゃんと外泊の許可をもらってるから泊って帰ろう?」
先ほどの両家の苦笑いの意味に思い当たった、低く唸って至君をグーで殴った。
「まったく、相変わらず強引だね」
至君がエスコートするように腕を出す、ため息をつきながらそれに手を添えた。
「二人で話がしたいなって思ってさ」
俺はうなずいて少しだけ至君に身を寄せた。
至君に連れられて入った部屋は俺の寮の部屋より広かった。エントランスから進んで室内に入ると目の前に街が見下ろせる大きな窓があった。俺が呆けて突っ立っていると至君が俺の隣に立つ。右手には応接セットと大きなテレビ。その向かいには大きなベッド。窓際には食事がとれる丸テーブルもあって。ベッドの奥がパウダールームになっていた。パウダールームを覗くと二つドアがあって一つはトイレ。そしてもう一つはガラス張りのおしゃれなバスルームが丸見えだった。俺が黙ってじっとバスルームを見ていると。
「一緒に入ろうね」
と、至君が楽し気に言ってきた。そしてバタンとドアを閉められた。振り返ったところを至君に抱きとめられて腰に腕を回されベッドに運ばれ、大きなベッドにダイブした。
俺の胸に甘えるように至君が顔を擦り寄せる。可愛くて頭を抱えて撫でると、もぞもぞと登ってきた。
おでこにキスされ。
鼻にキスされ。
唇にキスをしたら、呼吸を奪われた。
いつも以上に唇を密着させてのどに届くほど舌が伸びてくる。口の中を柔らかに舐められて溢れる唾液が甘くてしびれた。夢中で返していると、至君の口内に誘われる。おずおずと伸ばすと唇で食まれ、歯で甘噛みされ舌でなぶられる。
「んっ」
鼻から抜ける声に甘さが滲む。思い切って至君の犬歯を舐めてみた。俺を番にするためにある犬歯。ぞくぞくと腰に痺れが走る。また、舌を追い返されて至君の舌が俺の口の中を舐め始めた。溢れる唾液をコクリと飲み、目じりに溜まる涙をこぼす。
「あぁ、透。止まれない」
そう言って俺の制服のシャツをズボンからたくし上げてお腹をやわやわと揉みだした。くすぐったくて身を捩った。離れた唇が俺のあごに寄せられた。そのまま鎖骨をかじられた。ぶわりと至君の匂いが濃くなって息が苦しくなる。ボタンをすべて外されて素肌をさらした。
「あっ…至君…至君っ」
短く息を吐きながら至君を呼ぶ。抱きしめる手に力を込めた。至君の唇が露になった俺の肌を滑る。強く吸われるとビクリと震えた、そのたびに何かが溢れる気がした。
「…甘くなった」
もどかしい、もどかしくてたまらない。
「好き…好きだよ。至君」
至君はびくりと反応して肩をつかむ。そのまま、また舌が口の中に入ってくる。
「はぁ、これ以上はお風呂入ってからね」
至君が俺のはだけたシャツのボタンをとめながら笑い。垂れた唾液をぺろりと舐めた。
「俺さ、透にちゃんと言えてないことがあってさ」
至君はもぞもぞと動いて俺の胸におでこを付けた。
「俺も実はずっと、ベータだったんだ」
俺は至君を撫でている手を止めた。
「俺がアルファ性に目覚めたのは15の時で。それまではずっとベータとして生きてきた。弟の穣は優秀で俺より早くて小学生の時には判定がアルファだった。子供の時ってアルファとオメガには交流会って言うのがあったんだ、でも、交流会にはアルファかオメガじゃないと参加できないから、家族3人が連れ立って行くのを俺はよくばあちゃんと見送ってた」
俺はうなずく。
「でも、アルファじゃなくても努力したんだ。勉強もスポーツもそこら辺のアルファよりずっと。俺はずっと頑張った」
「だから、至君はかっこいいんだね」
至君がふっと笑う。
「なのに。まわりが俺を見るようになったのはアルファって診断を受けてからだ。俺自身は変わってないのに」
髪にキスをした。至君が少し震えたからだ。
「俺の努力はアルファだからってなった。それまで見向きもしなかったオメガたちが俺を見るようになった。俺はアルファになってすぐ、オメガに襲われた」
至君がぎゅっと俺の腰に手をまわしてきた。俺も力を込めた。
「未遂だったけど。なんで俺はアルファなんだろうって。未来が分からなくなったんだ」
「大変だったね。それは…至君が無事でよかった」
アルファとオメガのつながりって、簡単でむごい。
「俺も至君と同じだったよ。俺も最初は何でオメガになったんだろうって悩んだ。そこに理由なんてないんだよ。どうにもならないことは、受け入れてどうしたら幸せになれるか考えればって友達に教えてもらったんだ」
「うん」
「あぁ、でも俺はオメガだから至君を見つけることができた。今はオメガで良かったって思ってる」
至君のおでこにキスしてまた抱きしめた。
「ごめん何の答えにもならないけど」
「夏に三浦でバイトしてたのよく見てたんだよ。いつも昼休憩をあの公園でとっててさ。透は最初は慣れなくて悔しがってて。でもすぐに笑顔が増えて。接客の合間もできること探して楽しそうにしてて。仕事をするってこういう事なんだろうなって。できることをやるってことなんだなって思った。そこにはアルファとかオメガとかなくて。仕事はただ認められるためにするんじゃない、頑張ることにバースは関係ないってね」
「俺は楽しくて夢中だっただけだよ」
「人が頑張っている姿を見るのは励まされるもんだよ。だから、最初に近づいたのは単に友達になれたらと思ったからで。けど」
俺の胸に顔をうずめた至君が大きく息をした。
「透から良い匂いがして欲が湧いた。もしかしてって思ったら確かめるのが怖くて引けて。結果、会えなくなって後悔した。強引だったのは分かってる。だけどもう好きだったから」
至君がまたもぞもぞと動いて俺の正面に顔を寄せる。
「透の家族を見た時。俺はこういう家族が欲しいと思った。俺の家と同じなのに優しくて温かくて。透とならこういう家族を作れるんじゃないかなって」
「至君のご家族だって素敵だったじゃないか」
「うん。今なら分かるよ。だけどうちの親は何を言ってもすぐ分かったって簡単に言うんだ。交流会に出たくないって言った時も。じいちゃんの家業を継ぎたいって言った時も。俺が悩んで悩んで言ってるのに簡単に分かったって。その時は俺に関心が無いからだって思ってた。でも、俺に好きな子ができたから会わせたいって言った時、どこの誰かを聞く前に良かったって。おめでとうって言ってくれて。それで無関心だからじゃない。俺を信じてくれてたんだって思えた。透の両親も俺が挨拶に行った時分かったって言ってくれたろ、同じだって思えた」
「至君はわりと不器用だね」
至君はぎゅっと俺を抱きしめたあと「ほんと敵わない」ってつぶやいた。
俺が至君を見つめると起き上がって俺の脇と膝に手をまわした。そのままバーベルを持ち上げるようにふわっと持ち上げられるので、慌てて首に腕をまわしてしがみつく。
「俺が不器用かどうか、お風呂で教えてあげる」
至君が口角をあげて意地悪く笑った。そのまま抱きかかえられてパウダールームに連れて行かれた。
身を捩って向きを変え至君を睨む。至君をバシバシ叩いていると手首をつかまれ、腰にまわされた手に力が籠り引き寄せられた。唇に柔らかな弾力が当たる。
「わっ」
驚いて声をあげるとその隙間に舌が入ってきて、ゆっくりと咥内を優しく撫でて出て行った。なじんだ唇をつい追いかけてしまう。
「かわいい、透」
そう言って掴まれていた手を離して頭を撫でる。恥ずかしくて至君にしがみつくように抱き着いた。ぎゅっと抱き込まれる。
「婚約1日目だからね。俺は婚約者と二人で過ごしたいって言ってたんだ」
俺は至君の胸を押して顔をあげた。至君は口角をあげて俺を見ていた。
「こういう不意打ちはズルい、ちゃんと、相談してって言ったよね」
至君は俺が離れるのを許さないと言うようにまた胸に閉じ込めると。
「あらかじめ言ってたら、透。意識して顔合わせどころじゃなかったろ」
俺はおでこをぐりぐり押し付けながら悩む。
「…うん、そうかもしれない」
至君が低く笑っているのが分かる、俺を抱きしめたままエレベーターのボタンを押した。
「可愛くって、どうしよう。今日はちゃんと外泊の許可をもらってるから泊って帰ろう?」
先ほどの両家の苦笑いの意味に思い当たった、低く唸って至君をグーで殴った。
「まったく、相変わらず強引だね」
至君がエスコートするように腕を出す、ため息をつきながらそれに手を添えた。
「二人で話がしたいなって思ってさ」
俺はうなずいて少しだけ至君に身を寄せた。
至君に連れられて入った部屋は俺の寮の部屋より広かった。エントランスから進んで室内に入ると目の前に街が見下ろせる大きな窓があった。俺が呆けて突っ立っていると至君が俺の隣に立つ。右手には応接セットと大きなテレビ。その向かいには大きなベッド。窓際には食事がとれる丸テーブルもあって。ベッドの奥がパウダールームになっていた。パウダールームを覗くと二つドアがあって一つはトイレ。そしてもう一つはガラス張りのおしゃれなバスルームが丸見えだった。俺が黙ってじっとバスルームを見ていると。
「一緒に入ろうね」
と、至君が楽し気に言ってきた。そしてバタンとドアを閉められた。振り返ったところを至君に抱きとめられて腰に腕を回されベッドに運ばれ、大きなベッドにダイブした。
俺の胸に甘えるように至君が顔を擦り寄せる。可愛くて頭を抱えて撫でると、もぞもぞと登ってきた。
おでこにキスされ。
鼻にキスされ。
唇にキスをしたら、呼吸を奪われた。
いつも以上に唇を密着させてのどに届くほど舌が伸びてくる。口の中を柔らかに舐められて溢れる唾液が甘くてしびれた。夢中で返していると、至君の口内に誘われる。おずおずと伸ばすと唇で食まれ、歯で甘噛みされ舌でなぶられる。
「んっ」
鼻から抜ける声に甘さが滲む。思い切って至君の犬歯を舐めてみた。俺を番にするためにある犬歯。ぞくぞくと腰に痺れが走る。また、舌を追い返されて至君の舌が俺の口の中を舐め始めた。溢れる唾液をコクリと飲み、目じりに溜まる涙をこぼす。
「あぁ、透。止まれない」
そう言って俺の制服のシャツをズボンからたくし上げてお腹をやわやわと揉みだした。くすぐったくて身を捩った。離れた唇が俺のあごに寄せられた。そのまま鎖骨をかじられた。ぶわりと至君の匂いが濃くなって息が苦しくなる。ボタンをすべて外されて素肌をさらした。
「あっ…至君…至君っ」
短く息を吐きながら至君を呼ぶ。抱きしめる手に力を込めた。至君の唇が露になった俺の肌を滑る。強く吸われるとビクリと震えた、そのたびに何かが溢れる気がした。
「…甘くなった」
もどかしい、もどかしくてたまらない。
「好き…好きだよ。至君」
至君はびくりと反応して肩をつかむ。そのまま、また舌が口の中に入ってくる。
「はぁ、これ以上はお風呂入ってからね」
至君が俺のはだけたシャツのボタンをとめながら笑い。垂れた唾液をぺろりと舐めた。
「俺さ、透にちゃんと言えてないことがあってさ」
至君はもぞもぞと動いて俺の胸におでこを付けた。
「俺も実はずっと、ベータだったんだ」
俺は至君を撫でている手を止めた。
「俺がアルファ性に目覚めたのは15の時で。それまではずっとベータとして生きてきた。弟の穣は優秀で俺より早くて小学生の時には判定がアルファだった。子供の時ってアルファとオメガには交流会って言うのがあったんだ、でも、交流会にはアルファかオメガじゃないと参加できないから、家族3人が連れ立って行くのを俺はよくばあちゃんと見送ってた」
俺はうなずく。
「でも、アルファじゃなくても努力したんだ。勉強もスポーツもそこら辺のアルファよりずっと。俺はずっと頑張った」
「だから、至君はかっこいいんだね」
至君がふっと笑う。
「なのに。まわりが俺を見るようになったのはアルファって診断を受けてからだ。俺自身は変わってないのに」
髪にキスをした。至君が少し震えたからだ。
「俺の努力はアルファだからってなった。それまで見向きもしなかったオメガたちが俺を見るようになった。俺はアルファになってすぐ、オメガに襲われた」
至君がぎゅっと俺の腰に手をまわしてきた。俺も力を込めた。
「未遂だったけど。なんで俺はアルファなんだろうって。未来が分からなくなったんだ」
「大変だったね。それは…至君が無事でよかった」
アルファとオメガのつながりって、簡単でむごい。
「俺も至君と同じだったよ。俺も最初は何でオメガになったんだろうって悩んだ。そこに理由なんてないんだよ。どうにもならないことは、受け入れてどうしたら幸せになれるか考えればって友達に教えてもらったんだ」
「うん」
「あぁ、でも俺はオメガだから至君を見つけることができた。今はオメガで良かったって思ってる」
至君のおでこにキスしてまた抱きしめた。
「ごめん何の答えにもならないけど」
「夏に三浦でバイトしてたのよく見てたんだよ。いつも昼休憩をあの公園でとっててさ。透は最初は慣れなくて悔しがってて。でもすぐに笑顔が増えて。接客の合間もできること探して楽しそうにしてて。仕事をするってこういう事なんだろうなって。できることをやるってことなんだなって思った。そこにはアルファとかオメガとかなくて。仕事はただ認められるためにするんじゃない、頑張ることにバースは関係ないってね」
「俺は楽しくて夢中だっただけだよ」
「人が頑張っている姿を見るのは励まされるもんだよ。だから、最初に近づいたのは単に友達になれたらと思ったからで。けど」
俺の胸に顔をうずめた至君が大きく息をした。
「透から良い匂いがして欲が湧いた。もしかしてって思ったら確かめるのが怖くて引けて。結果、会えなくなって後悔した。強引だったのは分かってる。だけどもう好きだったから」
至君がまたもぞもぞと動いて俺の正面に顔を寄せる。
「透の家族を見た時。俺はこういう家族が欲しいと思った。俺の家と同じなのに優しくて温かくて。透とならこういう家族を作れるんじゃないかなって」
「至君のご家族だって素敵だったじゃないか」
「うん。今なら分かるよ。だけどうちの親は何を言ってもすぐ分かったって簡単に言うんだ。交流会に出たくないって言った時も。じいちゃんの家業を継ぎたいって言った時も。俺が悩んで悩んで言ってるのに簡単に分かったって。その時は俺に関心が無いからだって思ってた。でも、俺に好きな子ができたから会わせたいって言った時、どこの誰かを聞く前に良かったって。おめでとうって言ってくれて。それで無関心だからじゃない。俺を信じてくれてたんだって思えた。透の両親も俺が挨拶に行った時分かったって言ってくれたろ、同じだって思えた」
「至君はわりと不器用だね」
至君はぎゅっと俺を抱きしめたあと「ほんと敵わない」ってつぶやいた。
俺が至君を見つめると起き上がって俺の脇と膝に手をまわした。そのままバーベルを持ち上げるようにふわっと持ち上げられるので、慌てて首に腕をまわしてしがみつく。
「俺が不器用かどうか、お風呂で教えてあげる」
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