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物語は急激に加速して息切れをする
君が僕を見つけた日
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アリーナは混乱していた。涙だけが取りとめも無く溢れてくる。
こんなの自分のキャラじゃないな と心の底で感じているのも事実である。
でもこの温もりも離せないのも本当であった。 幾らくらい時間経ったのだろう?
漸く落ち着き、我に返った。
「あひゃ、エラルド様、御免なさい。制服汚れてしまいました。
(あーあ私の涙と鼻水でぐちゃぐちゃだよ)」
アリーナが慌ててエラルドの腕から離れようとした・・・が
アリーナの身体はすっぽりエラルドに包まれたままであった。
「離したくない アリーナ。これからする話 お前は黙って聞いてくれるか?」
何時に無く真剣な表情でエラルドが問う
「お前は覚えていないかもしれないが俺達が婚約して直ぐの事だ。7歳くらいだったと思う。その当時 俺は偉大な功績を残している親父や爺様と比べられすぎていてハッキリ言って腐ってた。爺様が俺位の時にはもう魔物退治をしていたとか親父はガキの頃から剣術が優れていたとか俺にとって非常に耳が痛い話ばかりだったんだ。
余りにも面倒臭くて逃げていたんだ・・・俺は。」
そうやって話すエラルドは辛そうな顔していた。ほおほう、人に歴史ありだね
優秀な家族が居たらさぞかし居心地悪いだろうな。良かった家は皆、平均点で・・・特別、良くも無きゃ悪くも無い ザ・平凡を絵に描いたような家族だからだ。うちはね~うちの家訓は
【お天道様は見ている】これだもんな~ 見てるからって何よっ!?って其処の貴方思ったでしょう?
そうなんだよね、これはね〔隠れて悪さしていても誰も見ていなくても太陽は見ているだから悪い事しちゃ駄目〕
あっ、宗教的な話ではないのよ 此処で言うお天道様は自分自身なんだって
人が見ていなくても自分の言動に恥を晒すならしい・・・恥しかない人生を生きている私が言えた事では無いんだが。 いかん、エラルドが大事な話をしているのに私ったら。思いっきり家訓に反している。
「俺は毎日逃げてばかりで子供ながら腐っていてそんな時、
爺様が選んだお前の事は当然面白くなくて なるべく顔を合わせないでいた。お前は何考えているのか分らない位大人しい娘だったしな。
そんなお前が 庭の隅で蹲っていた俺の傍に何時の間にか来て座った。
能天気そうな顔して笑って言ったんだ」
能天気?さり気無くディスってんな相変わらず・・・
どうしてこうも私の周りにいる奴って・・・
「お前は言った『どうしてお爺様やお父様を超えようとしていらっしゃるんですか?エラルド様の山はお爺様の山ともお父様の山とも違いますよ?お手本であってもけして乗り越える物ではないと思います。エラルド様の山は別物でしょ?人生も人格も違うんですよ?同じ道では無いのは当たり前じゃないですか?己に恥じないように生きていれば良いんじゃないですか?』へらっとした顔で言われて衝撃だった。その時、俺は思ったんだ 確かに爺様や親父とは似ているようで人格が違う、違う人生で俺の好きな様に生きていいんだ と。お手本にはしても俺は俺なんだと・・・」
へえ~~私そんな事言ったんだ アリーナの癖に生意気だぞ!なんて言われないで良かった
「だからアリーナ、お前が本当の俺を見つけてくれた と言うか気がつかせてくれた その言葉を支えに俺は鍛錬や勉学に励んだ。爺様は嬉しそうに自分の目に狂いは無かった流石、あいつの孫だと褒めていたぞ」
う~ん 何か褒められている気がしない 其れにしては学園に入るまで接点が少なすぎるような気がしてならない。私達、必要以上に関わっていないよね?
考え込むようなアリーナに気がついたのかエラルドが答えた
「お前に相応しい男でありたい為に頑張りすぎたのと お前との時間がそう何か恥かしすぎてまともに時間が取れなかった。後は親父達から婚約者と言えども学園に入るまでは節度を持てと言い聞かされていた。」
そう話すエラルドの顔は真っ赤だ。
「学園に入ってみれば大人しかったお前は何処に行ったのか
かなり言う事もやる事も派手になっているしこれでもかなり動揺していたんだぞ
嫌、今もかなり動揺している。何せお前の行動は読めないからな」
もう一度抱き締め直して「お前は俺の気持ちにお構いなく婚約破棄をしようかと提案するしその上他の男と楽しそうに会ったりして これ以上俺を翻弄するな お願いだから苦しめないでくれ」
懇願するような口ぶりで抱き締めた手に力が入る。(痛いってば!)
「エラルド様、今の台詞って何か告白しているみたいですよ?」
この期に及んでもまだそんな台詞を吐いているアリーナに内心呆れつつも
「そうだぞ?お前は今まで何を聞いていたんだ?俺が好きなのは アリーナお前だぞ!今も昔もお前の事しか見てないぞ?」
気絶して良いですか?名前だけの愛の無い婚約者じゃ無かったのでしょうか?
乙女ゲームは何処に行ったんでしょうか?
モブの婚約者を愛しているって本気ですか?
シナリオ思いっきり崩壊しちゃっているよ?私、これからどうするの?
こんなの自分のキャラじゃないな と心の底で感じているのも事実である。
でもこの温もりも離せないのも本当であった。 幾らくらい時間経ったのだろう?
漸く落ち着き、我に返った。
「あひゃ、エラルド様、御免なさい。制服汚れてしまいました。
(あーあ私の涙と鼻水でぐちゃぐちゃだよ)」
アリーナが慌ててエラルドの腕から離れようとした・・・が
アリーナの身体はすっぽりエラルドに包まれたままであった。
「離したくない アリーナ。これからする話 お前は黙って聞いてくれるか?」
何時に無く真剣な表情でエラルドが問う
「お前は覚えていないかもしれないが俺達が婚約して直ぐの事だ。7歳くらいだったと思う。その当時 俺は偉大な功績を残している親父や爺様と比べられすぎていてハッキリ言って腐ってた。爺様が俺位の時にはもう魔物退治をしていたとか親父はガキの頃から剣術が優れていたとか俺にとって非常に耳が痛い話ばかりだったんだ。
余りにも面倒臭くて逃げていたんだ・・・俺は。」
そうやって話すエラルドは辛そうな顔していた。ほおほう、人に歴史ありだね
優秀な家族が居たらさぞかし居心地悪いだろうな。良かった家は皆、平均点で・・・特別、良くも無きゃ悪くも無い ザ・平凡を絵に描いたような家族だからだ。うちはね~うちの家訓は
【お天道様は見ている】これだもんな~ 見てるからって何よっ!?って其処の貴方思ったでしょう?
そうなんだよね、これはね〔隠れて悪さしていても誰も見ていなくても太陽は見ているだから悪い事しちゃ駄目〕
あっ、宗教的な話ではないのよ 此処で言うお天道様は自分自身なんだって
人が見ていなくても自分の言動に恥を晒すならしい・・・恥しかない人生を生きている私が言えた事では無いんだが。 いかん、エラルドが大事な話をしているのに私ったら。思いっきり家訓に反している。
「俺は毎日逃げてばかりで子供ながら腐っていてそんな時、
爺様が選んだお前の事は当然面白くなくて なるべく顔を合わせないでいた。お前は何考えているのか分らない位大人しい娘だったしな。
そんなお前が 庭の隅で蹲っていた俺の傍に何時の間にか来て座った。
能天気そうな顔して笑って言ったんだ」
能天気?さり気無くディスってんな相変わらず・・・
どうしてこうも私の周りにいる奴って・・・
「お前は言った『どうしてお爺様やお父様を超えようとしていらっしゃるんですか?エラルド様の山はお爺様の山ともお父様の山とも違いますよ?お手本であってもけして乗り越える物ではないと思います。エラルド様の山は別物でしょ?人生も人格も違うんですよ?同じ道では無いのは当たり前じゃないですか?己に恥じないように生きていれば良いんじゃないですか?』へらっとした顔で言われて衝撃だった。その時、俺は思ったんだ 確かに爺様や親父とは似ているようで人格が違う、違う人生で俺の好きな様に生きていいんだ と。お手本にはしても俺は俺なんだと・・・」
へえ~~私そんな事言ったんだ アリーナの癖に生意気だぞ!なんて言われないで良かった
「だからアリーナ、お前が本当の俺を見つけてくれた と言うか気がつかせてくれた その言葉を支えに俺は鍛錬や勉学に励んだ。爺様は嬉しそうに自分の目に狂いは無かった流石、あいつの孫だと褒めていたぞ」
う~ん 何か褒められている気がしない 其れにしては学園に入るまで接点が少なすぎるような気がしてならない。私達、必要以上に関わっていないよね?
考え込むようなアリーナに気がついたのかエラルドが答えた
「お前に相応しい男でありたい為に頑張りすぎたのと お前との時間がそう何か恥かしすぎてまともに時間が取れなかった。後は親父達から婚約者と言えども学園に入るまでは節度を持てと言い聞かされていた。」
そう話すエラルドの顔は真っ赤だ。
「学園に入ってみれば大人しかったお前は何処に行ったのか
かなり言う事もやる事も派手になっているしこれでもかなり動揺していたんだぞ
嫌、今もかなり動揺している。何せお前の行動は読めないからな」
もう一度抱き締め直して「お前は俺の気持ちにお構いなく婚約破棄をしようかと提案するしその上他の男と楽しそうに会ったりして これ以上俺を翻弄するな お願いだから苦しめないでくれ」
懇願するような口ぶりで抱き締めた手に力が入る。(痛いってば!)
「エラルド様、今の台詞って何か告白しているみたいですよ?」
この期に及んでもまだそんな台詞を吐いているアリーナに内心呆れつつも
「そうだぞ?お前は今まで何を聞いていたんだ?俺が好きなのは アリーナお前だぞ!今も昔もお前の事しか見てないぞ?」
気絶して良いですか?名前だけの愛の無い婚約者じゃ無かったのでしょうか?
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