仁義無き belle・fleur(ベル・フルーフ)

えりんこ

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第一章 仁義無き闘いが始まるの・・・か?

first contact (未知との遭遇) ①

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「ねえ ねえお姉さん何処のはこの子?今、時給幾ら貰ってんの?お姉さんだったらうちの店で直ぐNO1になれそうだよ?一寸だけ話し聞いてくれない?」

又だ・・・・一寸繁華街を歩くとスカウトが煩すぎるお水と風の・・・
「ねえ 少しでいいから聞いてよ」 
「結構です それに私まだ15歳ですから」
「ええっー。」露骨に驚いた顔をするスカウトマンらしき男 (もう嫌だ この顔)
「何処かの店のNO1ホステスかと思った」
またか・・・このケバイ顔立ちで得する事なんて無かった。

中学になるかならないかの頃からおっぱいは大きくなり
お化粧もしていないのにケバさが目立ち
クラブのちーママとか影で言われているの知ってる。

「あの子さ~絶対にやりまんだよね?」 
『立派な処女ですが何か?』
「うん、うん、百人斬りとかしてそう~」 
『運動会のフォークダンス以外に手を繋いだ事有りませんが?』
「絶対に不良だよね?成績だけは良いけどさ」
『学問は裏切らない  ついでに不良じゃない』 
「あそこの家、何か複雑そうだもんね 父親いないし?」

はいはい、それは認めますよ 戸籍にも父親の名前が載っていない私生児ですし
母は・・・そのう・・・ちょっと変わった人なのだ 悪い人では無いんだが
私は自由すぎる母と二人暮らし 世間で言う美魔女なんて可愛いもんじゃない
多分、あの母は男の精を糧とするサキュバスかなんかだろう 
人外に違いない

此れだけ言うとお色気ムンムンの女性のようだが だが しかし違うのだ
その真逆 世間で言う 何だっけ?ロリババア? なのだ。合法ロリでしたっけ?
18で私を産んでいるから少なく見積もっても30は超えているはずだ 
癒し系みたいにほんわかしていて 身長も低く(母154、私 165超え)
上目使いが庇護欲をそそるらしくて可愛い・・・ だそうだ。
ハバネロを砂糖菓子でコーティングした様な女
私と姉妹に何時も見られる 酷い時は私の方が姉だってさ。ふざけるな!!

表の顔はエッセイやコラムを書いている。裏の職業はエロ・グロ かなりハードなハードボイルド小説を書いていたりして受しているらしい。(グロ耐性ないとかなりキツイ)
PNも《呉羽・彬》と中性的なので男性と思われているらしい

恋多き女である母は付き合っている男性を絶対に家に上げない 清々しい程に
『公私のケジメはちゃんと付けるのよ~』と私に気を使っている訳では無いと思う
(だって見てしまった と母の絡み合っている写真を。それも多数)意味有り気にDVDに焼いて置いておかないで下さい(泣) 家を知られるのが嫌だからに違いない 絶対に。

そんな母に育ててもらってって言っても普通の生活とは程遠かった
仕事が煮詰まっている時は何もして貰えない。
(まあ普段も碌に面倒を見てもらってないが)
自分の為に掃除をし洗濯して御飯を作った。(食べないと死ぬし)
金は稼ぐが女子力皆無の女なのだ。外見以外は。

それだけ言うと私が母に愛されていないようだが それは違う。 
あの人なりに愛してくれた筈だと思う。
勉強に掛けるお金は惜しみなく出してくれたし
身を守るすべの格闘技も彼女から教えてもらった。
(こうして思い返してみたらママは何者だ?)

今日までは確かにそう思っていたのに こりゃ無いぜ おっかさん

《真実の愛じゃないかもしれないけどママはアフマドとアラブに行ってきます。アフマドはシークなので心配しないでね。お仕事はパソコンがあれば何処でも出来るから担当の久保君には後で連絡します。葵も高校生だし大丈夫だよね!少しだけ心配なので貴女のの父親に連絡しておきました。
親子鑑定でもなんでもして貰ってね 誰が見ても大丈夫だと思うよ 葵の最愛の彬穂より》

なんじゃこれは??えっ、今日ってエイプリル・フールじゃないよね?
私、ママに捨てられちゃったの?生物学上の父って何だ?本当にいたのそんなの?
ってかアフマドって何だよ?シークってどういうことだ?わかんないーー

葵は混乱していた 母親が蒸発に等しい手紙だけ残して居なくなった
けっ、警察に届けなきゃ駄目だよね? 拙いよね?私の高校はどうなるんだ?家賃は?生活費は?
昔、母方の祖母から貰った内緒の虎の子の100万 
あれで生きていくしかないだろうな 大学は無理かな~
バイトしてやり繰りすれば大丈夫かしら?
しかし未だ未成年なのに保護者がいないのはちょっと困るな~
母は何をやらかしたのか親戚一同から縁を切られているし
頼れる大人はいないし・・・詰んでる!

やばい、八方塞じゃないか 勉強は出来ても所詮は高校に入りたての社会経験の無い小娘だ。頭が痛くなってきた。

ピンポーン

静かにパニックになっている葵に誰か来訪者が来たようだ
(もしかしてママ?さっきのは冗談なんだよね?)
「はい!!マッ ママ?」
「私、京極和希様の代理人で 弁護士の小早川幸雄と申します お母様の神谷彬穂様の件でお話が有るのですが今、お時間宜しいでしょうか?」

えっ、えっえっ 弁護士さん?いきなり?普通電話とかでアポ取るもんじゃないの?
それに幾ら緊急事態とは言え良く知らない男を自分一人しか居ない部屋になんて上げられない
その旨を伝えると弁護士と名乗る男はあっさり引き下がり
「申し訳ございません 何度お掛けしてもお留守だったもので」 
駅前のホテルのラウンジを指定してきた
「それでは 京極様にもその旨お伝えいたしますのでお待ちしています」

葵はインターフォンを握り締め座り込んでしまった。
(京極さんて私の生物学上の父親?こんなに早く?今までほったらかしだったのに?)
もしかして保証人位にはなってくれるのかな?仕送りまでは望んでないけど
少し援助してもらえるとバイトに時間取られないで済むんだけどな と考えた

取り合えず制服を調えて指定されたホテルのラウンジまでやってきた
(しまった。名前以外知らない 顔分らないな)と途方に暮れた その時
「神谷 葵さまですね?」と男が声を掛けてきた
振り向くと30代半ば頃のイケメンだが神経質そうな男が居た
「あっ、はい」
男はニコリともせず
「お待ちしておりました 京極様がお待ちです」

案内された先には男達が三人居た 「会長、葵お嬢さんをお連れしました」
会長と呼ばれた男が振り返る 刹那 此れって鏡ですか?位自分に良く似た眼光が鋭いイケオジがいた。小父さんって言うのはまだ悪いような気がする。父親って言うには若すぎるから兄かなんかだろうか?
もう一人はかなりガタイの良い男(ラガーマンみたい)
最後の一人は案外若そうな男細身だがけしてガリガリじゃない 二人はサングラスを掛けているので顔が良く分らないがどちらもタイプの違いそうなイケメン風だ。
(なんで室内でサングラスしてるんだろ?芸能人でもないのに)


三人は吃驚したかのように動かない その中でさっきのイケオジが声を出した
「葵か?葵なんだな?俺の娘の」と行き成り抱き締められた

(えー、生物学上の父ってこんなに若いの噓でしょう?)



                                                                        ーー  to be continuedーー

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