ユウコリンの苦悩

あおい

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娘の前でいきなり性器を触られた!

テレビ局で突然の挿入!

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翌朝、優子は悶々としながら娘と家を出た。
エレベーターが6階を通過する時、エントランスに降りた時、ドキドキしている自分が嫌になる。
浩二と出会うことなくマンションを出て、保育園へ娘を送りそのまま番組の収録へと向かった。

夕方、娘を迎えて家に帰る時も、今朝と同様に緊張したが浩二と出会うことは無かった。
(ハア。これから毎日こんな思いをするのかしら)
憂鬱な気分をよそに、娘は保育園での出来事を延々と優子に話している。

翌日も、その翌日も浩二は現れない。
その翌日、たまりかねた優子は6階でエレベーターを降りた。
各階に5件のドアがあり、6階のどこかが浩二の部屋だ。
当然だが部屋を特定する手掛かりは、ほとんどない。
一番奥の部屋の前まで行き止まった。
郵便受けを覗きたいが、そんな勇気はない。
そして戻りかけた時、手前のドアがガチャッと開いた。
焦る優子。

出てきたのは若い女性だったが、優子は気まずい気持ちがあり急いで階段に向かい駆け上がった。
(私、何をしているんだろう)
また悔しさがこみ上げる。
(アイツに触られて、舐められた。)
そして放置されている。
(私はアイツにどうして欲しい?謝って欲しい?それとも無理やり犯して欲しい?)
(もう分からない!)

さらにもう一日が経過し、その日優子はバラエティ番組の収録に来ていた。
お笑い芸人が司会を務め、収録は順調に進んでいく。
観覧席には若い女性が多く、時に大げさでカン高い笑い声がスタジオに響く。

「ユウコリンはコリン星で離婚したんだっけ?」
「もお、その話はやめてくださいよー」
笑いが起こり、優子は一瞬目をやった観覧席を二度見することになる。
観覧席の一番端に浩二が座っている。
視線はもちろん優子を捉えている。

固まる優子。
「ユウコリン?…ユウコリン?」
「は、はい!すみません!聞いていませんでした!」
「聞いてないんかーい!」
またスタジオは笑いに包まれた。

「ハイ、一旦休憩入りまーす!」
ADの声で出演者たちはバラバラとスタジオを後にする。
優子は迷った。
(声をかけるべき?いや、ここで声をかけたら相手の思うつぼだわ。)
(でも局の人にあの動画を見せたら。)
(いや、そこまでバカじゃないはず。)
足早にトイレに向かう優子。
個室に入っても考えがまとまらない。

隣の個室から何やらゴソゴソと動く音が聞こえる。
よく聞くとコソコソと話し声も。
「ダメ、ダメだってば」
聞き覚えのある声。
同じ番組出演者のハーフタレントに間違いない。

(ちょっとトイレで何やってるのよ。)
優子はもともとそのハーフタレントが好きではない。
若くて綺麗な顔なのは認めるが、年上の優子にも敬語を使わずどこか見下されている気がする。
(こんなところで…相手は誰なの?)

「アン、ダメだってば。コウジくん。」
(え!!コウジくん?)
優子は動揺した。
「チュパ。チュパ。もう、収録始まっちゃうから早くぅ。」
(な、何が早くなの?ここで挿れるの?)
我慢できない優子は下の隙間から覗こうとするが、足しか見えない。
そうだ、と思いスマホのカメラを起動し下の隙間に差し込んだ。

「キャッ!」
悲鳴を上げたのは優子だった。
スマホを差し込んだ手を引っ張られ、身動きが取れない。
「覗きは犯罪だよ。」
上から覗き込む浩二の声がする。
手にはスマホ、おそらく動画を撮っている。

スマホを取り上げられ、外に出た女から冷笑する声が聞こえる。
「バツイチのオバサン、欲求不満だからって人のエッチ覗かないでよね?」
「しかも盗撮って。超ウケるんですけど。」

優子が個室のドアを開ける。
涙目のままスマホを奪おうとするが、女は渡さない。

浩二が近づく。
睨む優子の腰に右手を回し、左手で首を持ち思いっきり唇を貪る。
「んぐ、んぐ。やめっ。」
さらに唇を吸いつつ壁に押し付け、片足を持ち上げ右手でパンティをなぞる。

ハーフタレントはあっけにとられている。
「何してるの?浩二君?浩二君?」

優子が顔を背けては、浩二が追いかけて唇を奪う。
「いや、んぐ、やっ。」
優子の片足は上がったまま、浩二の右手は執拗に性器を刺激する。

浩二は右手で自分のチャックを開け、いきり立つ性器を取り出した。
パンティの隙間から挿入を試みる。
さすがに気づき、腰を動かし逃げる優子。

「バ、バカじゃないの?」
ハーフタレントは出て行った。

優子に後ろを向かせて壁に手をつかせる。
パンティを引っ張り横にズラし、履かせたままでついに挿入に成功する。
「ふぎゃ、やめて、やめて!」
ヌプッ。ジュボ、ジュボ。
言葉とは裏腹に中は充分に濡れている。
「イヤ、アン、ダメ、ダメ、アン、アン。」
一気にピストンをMAXにもっていく。
「アーー、ダメ、イク、イクゥ!」
さらに力をこめる浩二。パン!パン!と肌がぶつかる音が響き渡る。

絶頂を迎える浩二。
「出すよ!」
「ヤン、アン、アン。」
「外で!外で出して!」

ピストンを強めた浩二は最後に思いっきり突き挿した!
「アーーーー!」
「ハア、ハア、ハア、ハア。」
「な、中で。ダメだって言ったでしょ?ぬ、抜いてよ!」

浩二のイチモツがドクドクと脈打ち、温かいものが入ってくるのが優子の膣から伝わってくる。
「お願い、抜いて!」
という優子の願い虚しく、浩二はまたピストンを始める。
「エッ?ヤッ、アン、アン」
「ダメ、おかしくなっちゃう!」
さらに激しく攻め立てる。肌と肌がぶつかり合う。
「もうダメ、ダメー!」
二度目の絶頂。
全てを出し切った浩二はゆっくりと抜いた。

ヘナヘナとその場にへたり込む優子。
体は小刻みに痙攣している。

廊下からADの声がする。
「本番5分前でーす!」
優子が服を整えている間に、浩二は姿を消していた。

優子はハーフタレントの視線に耐えながらも収録を終え、フラフラになりながら家に帰った。
今日は収録が遅くなったときのために娘を祖母の家に預けている。
そのままソファに倒れこみ、深い眠りについた。

翌朝のエレベーター。
6階で浩二が乗ってくる。
他にサラリーマン風の男性が乗っているので話はしない。
よそよそしさを装う二人だったが、浩二の手が優子の腰に回る。
だが優子は反応しない。

1階でサラリーマンが降りる。
浩二は降りようとする優子を抱き寄せ、激しいキスをする。
8階のボタンを押し、エレベーターは上へと昇る。

無抵抗の優子の体は女の反応を始めていた。

(つづく)
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