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戦争へ!
チート、戦争へ!
しおりを挟む王宮-会議室-
「おい、国王!今、この国が動かせる兵士はどの位だ!?」
「精々、3…4千くらいじゃ」
チッ、すくねーな。それだけじゃ、被害は大きくなるな…。
「くそ、しゃーない。兵士を全員引かせろ!俺達、帝が相手をする。」
今は、月華と星羅が足止めをしているが、長くは持たないだろう。
「お前ら、急ぐぞ!」
俺達は、窓から飛び出し戦場へ向かった。
城門前
月華サイド
くそ!なんて数だ!
「邪魔だ!」
流石の私達でもこの数を相手にするのはしんどいぞ…何人か強い奴も来てるみたいだし。
「お姉ちゃん!大丈夫!?」
「何とかって所」
私と星羅は、背中を合わせながら周りを警戒する。
「せっかく、お兄ちゃんと戦えると思ったのに、空気よんでよ!」
「同感だ」
早く来いよ、夜空!
「お姉ちゃん!危ない!」
星羅の言葉に横を見ると、目前に槍が迫って来ていた。
これは、ダメだね…間に合わないや。
私が、諦めかけたその時、槍を黒い弾が弾いた。
城門の上に10人の人影が見える。勿論、夜空達だ。
「ハハッ!遅いよ…もう!」
「お待たせ」
夜空サイド
あれまー、苦戦してますねー。
あ、月華がやばい。
「ス…闇帝」
危なっ!本名呼びかけたわ。
「任せろ【魔弾】」
スカルが放った弾は、真っ直ぐ月華の元へ向かい槍を弾き飛ばす。
「おまたせ」
何かを呟いた後、月華と星羅が俺達の元へ飛び上がってくる。
「武国と科国の連中よ。この王国を攻めるという事は、死を意味するぞ?死にたい奴だけかかってこい!」
「さあ、狩りを始めようか!」
俺達は、同時に飛び降り空中で魔武器を纏った。
今、ここに来ているのは
天使の輪の主力メンバー、アースにライノそして、創帝、レナ、氷翠、クライだ。
ちなみに、氷翠とクライはこの戦争で活躍すれば、帝になる。創帝の正体は未だにわからないままだ。
そして、地面に降り立つと同時に周りを凍らせ、一際強い気配を放つ所へ、走っていった。
チッ、リリィ達は離れた場所に着地したか…まあ、いい、あいつらなら大丈夫だろ。
俺の今の魔装は雪代バージョンで、白い袴に白いマフラー、そして手には二本の刀が持たれ、髪の毛が真っ白に染まっている。
次々、敵の兵士を切り裂いて行く…が、強い魔力を感じ足を止める。
どこだ?魔力は感じるけど姿が見えない…空間属性?いや、この魔力は光か…。
「まあ、いいここら一帯を吹き飛ばせば現れるだろ。凍てつけ【吹雪】」
俺が、雪代を横に振ると氷の刃が周りの木を凍らせて行った。
「あっぶね!何しやがる!」
「やっと、出て来たか忍者野郎」
俺は、雪代を鞘に収めながら現れた奴を睨みつける。
「俺は、野郎じゃねー!正真正銘の女だ!」
「え?でも、胸がな…ゴッファ!」
殴られた…何故?
「気にしてるんだから言うなよ!」
「とりあえず、殴られた事は置いといて名前を聞いておこうか?」
「俺の名前はセリスだ。そう言うお前は、星帝だな?」
ふむ、やはり顔を隠しといて良かったかもしれないな。
俺は、姿を隠す為口元を覆うマスクを着けている。
これ、凄く息苦しい…。
「さて、やろうか。せめて、五分は持ってくれよ?」
「そっちこそ」
セリスの足に光が集まったと思った瞬間セリスの剣先が、俺の目の前にあった。
ふむ、スピードはまあまあか。
俺は、手のひらで剣を逸らし膝で蹴りを放ったが避けられた。
「おいおい、それで本気か?」
「そんな訳、無いだろ。馬鹿なの?死ぬの?」
魔装はしてるとは言え、属性付加もしてないのに本気とか馬鹿なの?
「チッ、イライラする野郎だ」
お、魔武器か?金色の大剣?エクスカリバーみたいだな…。
「ふむ、じゃあ俺はこれで」
俺は、その辺に落ちていた木の枝を拾い属性付加を付け構える。
「なんの、冗談だ?」
「俺は、大真面目だぞ?ほら、こいよ」
セリスが、放った剣を枝で受け止め弾き飛ばす。
「は?それ、木の枝だよな?」
「みたら、わかるじゃん?あ、勿論属性付加は付けてるぞ?」
「いやいや、ただ属性付加しただけでそんな、威力でねーよ!…なにもんだ?」
何者と言われてもなぁ。
「しがない学生さ☆」
空気が凍った…盛大に滑った。
「ま、まあ強く生きろよ?」
「う、うるさいな!真面目にやるよ」
俺は、枝を捨て雪代を抜き放ち構える。
俺達は、同時に走り出しお互いの武器が交わった。
「くっ!力つえぇな!」
とか、言いつつも一歩も動いてない所を見ると、やはりセリスはやるようだ。
俺達が、鍔迫り合いをしているちょうどど真ん中に青い雷が降り注ぐ。
俺達は、いち早くそれを察知し後ろへ飛んで距離を空ける。
おいおい、また邪魔が入んのかよ。
「誰だ、ゴラァァァァ!」
真上を見ると、触角を生やし真っ黒な羽を広げているゴギブリみたいな奴がこちらを見下ろしていた。
「ゴキ…ブリ?」
俺の周りに冷気が、溢れ周りの気温を下げていく。
「害虫が…社会のゴミ…排除する」
「お、おい、お前大丈夫か?」
ふふふ、害虫は駆除しないと…。
「【氷斬一閃】
俺が、雪代を横に振るとゴミの上半身と下半身が、お別れを告げる。
そして、後ろにそびえ立っていた山迄もが真っ二つになった。
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!」
俺は、ゴキブリに向かって突っ込みその反動でこちらに向かって来ていた兵士達が凍りづけになり、砕け散る。
「くそ!この俺様が!」
「その、姿を声を音を匂いを俺の前に出すな!」
俺の目が、白から赤に変わり赤い線が入る。
「あんな奴と、戦おうとしてたのか俺は…」
俺は、半泣きになりながらゴミを粉々に切り裂いて行った。
「はぁはぁ、もう嫌だ帰りたい…帰ろうかな」
俺が、地面に雪代を突き刺し魔力を流すと戦場全体に白い霧が漂い、霧に触れたものが凍って砕け散る。
ある程度、実力のある奴には効かないのが難点だがな。
ふぅ、ようやく落ち着いた…俺とした事が、暴走してしまうとはな。
さて、続きをやるとするか…。
俺が、セリスに目を向けると綺麗な土下座をしたセリスが目に入った。
「なにやってんのお前」
「すいません、ほんっとすいません。勝てないです許してください」
さっきのでびびっちまったのか…あぁ!くそ!不完全燃焼だわ…。
「なら、質問だ。何故、武国と科国が王国を狙う?」
「いや、知らない。俺、帝国だし」
え?
「待て待て、お前帝国なの?」
「あ、言ってなかったか?俺達帝国は、皇帝の命により、王国の加勢に来たものだ。」
それを、先に言えよ…。
えっと、生きているのは残り24人か、勿論、俺とセリスも入れてな。
と、言う事俺の出る幕は無くなったなこれは。
「しょうがない、よし!セリス色々話しながら酒でも飲もうぜ!」
「それはいい!賛成だ」
俺は魔装を解き、空間から酒とつまみを出し上空にモニターを出し、戦いの成り行きを見守る事にした。
「ささ、一杯」
「おっと、こりゃどうも」
「あ、そうだお前だけなのか?帝国から来たのは」
「違うぞ、何人か派遣されてる筈だ。戦場の何処かにいると思う」
ふーん、楽しみだな。
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