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戦争へ!
チート、戦争へ!-2-
しおりを挟むミアサイド
さっきの、霧は夜空かしら?まあ、なんでもいいわ敵が減ったのだから。
さてと、次は…。
私は、目の前にいる雷を纏ったおじさんが立っている。
さっきので凍らないって事はそれなりの力を持っているって事よね。
「ふむ、今のは嬢ちゃんとこのやつの攻撃かい?」
「まあ、多分そうですね」
あれ?これ、言っちゃって良かったかしら?まあ、夜空ならいいか。
「ほぉ、すげぇ威力だな。二国がほぼ壊滅したじゃねーか」
そりゃ、あの夜空だからね。
「そうだ、俺の名前はトナムってんだよろしく頼む」
「私は、名前は明かせませんが幻帝と名乗っておきます」
警戒を解いた瞬間にやられるわねこの感じ。
「さてと、やるか」
「っ!」
殺気が増した!?
私は、魔武器を構え警戒をより一層強める。
「構えるまでが遅い」
「そんなのは、分かってます。ふぅ、始めましょう」
私が、突っ込むと同時にトナムの身体に帯電していた雷が、大きくなりトナムさんを包み込んでいく。
「嬢ちゃんだけ、魔装って言うのはずるいだろ?」
雷が分散するとトナムの両手にゴツいガントレットが嵌められ、目にはサングラスをかけていた。
それは、いいんだけど…なんで半裸なのかしら。
ちなみに、私の魔装は紫のドレスで頭にティアラを付けているシンプルなものだ。
「行くぜ!」
トナムがそう言った瞬間私はトナムを見失う。
「ほら、がら空きだぞ?」
トナムに気付いた時にはもう、私の身体は宙を舞っていた。
「速すぎでしょ!」
「軽い軽い、もっと飯食え」
私は、霧で足場を作りお腹をさする。
「いたたたた、やっぱり雷は速いわね」
あー、意識飛ぶかと思ったわ…。
「ちょっとは、楽しめるかな」
「当たり前よ!負けたら、どうなるか」
私の体が小さく震える。それを見た、トナムが哀れみの目でこちらを見ていた。
「お前らも、大変なんだな…」
私は、希剣に霧を集めながらトナムを睨みつける。
「【ミストレイズ】」
溜めた霧を、トナムに向かって放つと霧が形を変え、ドクロの顔になる。
「なんか、やばそうだな【雷光波】」
トナムの手から極太い雷が現れ、私の魔法を消しとばす。
私は、ニヤリと小さく笑った。
「私は、騙すのが得意なのよ」
消し炭になった、魔法から、紫の狼が現れトナムの右腕を噛み砕く。
「あ?んだ、これ」
うっそでしょ…右腕が無くなって平然と居られるなんて化け物かしら?
「うし!決めた!提案だ、お互いの最高火力をぶつけ合って勝負を決めようぜ」
「そうね、そっちの方が手っ取り早いわね」
私は、希剣に霧を溜め、トナムは両拳に雷を溜めた。
「惑わせ、騙せ【ミスト・オブ・エンド】」
「焼き切れ、轟け【終雷斬紅覇】」
希剣を振ると霧が空へと登っていき勢いをつけトナムに向かって落ちて行く。いわゆる、下降気流みたいなものね。
トナムの魔法は地面から真紅の雷を纏った斬撃が私に向かってくる。
そして、お互いの魔法がぶつかると大規模な爆発が私達を巻き込み爆ぜる。
私は地面に強く打ち付けられ骨の何本かが折れたみたいで、立ち上がる事もままなら無かった。
トナムも同様に骨がいくつか折れたみたいで立ち上がれなかった。
ちょっと、待ってトナム立ち上がろうとしてない?
嘘でしょ…。
私も最後の力を振り絞り立ち上がろうとするが、力なく倒れてしまう。
いや、正確には倒れる前に誰かに支えられた。
「夜空…?」
「おっつー」
「はぁ、どうせならスカルが良かったわ…」
私はそれだけ呟くと意識を手放した。
「あーあ、気絶しちまった。そっちはどうだ?」
「傷は酷いけど命に別状は無いね」
「そうか、よし見学席に運ぶぞ」
そして、俺達は転移していった。
リリィサイド
さて、これはどうしたものかにゃ。
私は、馬鹿でかい鉄の塊を見上げながらため息をつく。
それも、数が数十体はいるにゃ。
「ふはははは!私の道具達に勝てるかな!」
うるさいな…そんな所に篭りながら言われても迫力ないにゃよ。
鉄の塊の、胸の所にガラス張りの小さい部屋みたいな所に、眼鏡を掛けた男が居た。
「ふっ、びびって動けないか!帝がこんなものじゃリーダーもクソだな!」
今、なんて言ったかにゃ?夜空を雑魚?こんな奴が?
「君、許さないにゃ」
「許さない?この状況を見てから言えよ!あはは!」
周りの鉄の塊が私を踏みつぶそうと足を上げた瞬間、鉄の塊が吹き飛んだ。
「は?今、何した?俺の道具に何をしたぁぁぁぁあぁあ!」
私の、身体の至る所に赤い線が入り目が真っ赤に染まっていった。
「【凶獣化】」
昔、師匠がノア相手に使った技にゃ。
「くそがぁぁぁ!」
「いちいち、叫ぶな…うるさいぞ」
男の乗っている、鉄の塊の右腕が吹き飛んだ。
私を怒らせた事を後悔するにゃよ。
一瞬私の姿が、ブレその瞬間周りの鉄の塊が、バラバラになった。
「ほら、貴方の駒いなくなったにゃよ?」
さて、後は…。
私は、飛び上がりガラス張りの部屋に飛び乗り、拳でガラスを貫き男を外に放り出した。
「ひっ!来るな!この、化け物!」
男が、最後の足掻きとして銃を放つが私は、それを掴み取る。
「死んで、詫びろ」
私は、男の頭を踏み潰し尻餅をつく。
「はぁはぁ、やっぱりまだ慣れないにゃ」
地面に力なく突っ伏し意識を手放した。
最後に、誰かに抱き抱えられる感触がしたが目を開ける力も無く確認する事が出来なかった。
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