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第1章 中学2年いじめ事件
第24話 バカにも人権を
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時期はもう11月上旬、大気はもう肌寒くなっている。最近は長袖を着ないともう一瞬で風邪をひいてしまう。
「それは、意外ですね。バカという生き物は風邪をひかないのでは?」
ただでさえ寒く凍えているというのに、さらに毒も吐きかけてくるのは、いまだに彼女彼氏という関係を続けている百合草だ。
「それに、風を引くのは人間ですよ?あたかも自分が人間のように形容していますが…不適切ではないでしょうか?」
「え?お前何?人間と付き合っていなかったのか?そうか、お前の性癖は異種族か。大丈夫俺は理解あるからな!」
「セクハラですよ?話し掛けないでください。小鳥遊属、チンパン科の亮君?」
寒くなり始めた秋真っ只中。俺たちはどこにいるかといいうとなんと魔生域である。
魔物の発生条件は、動物の脳に魔素が高濃度で詰り、結晶化することによって引き起こされることは前にも話しただろう。
魔物になってしまうと、より魔素が高濃度の場所で生活することを好む傾向がある。
しかし魔素は普通の空気よりも重い粒子であるため、下の方にたまりやすい。
故に魔物たちは穴を掘り進め魔素の濃度をより濃くするために、地下へと堀進めていくという特性があるのだ。
そして魔生域で生じた穴が皆さんご存じ「ダンジョン」と呼ばれる穴となる。
つまり、魔素が濃い場所に魔物が集まってきて魔生域を形成し、そこから魔物が穴を下に掘り進めていきダンジョンができるのである。
しかし今回連れてこられた場所は、ダンジョンができる前のただの魔生域である。
これは地表にしか魔物が生息しておらず、まだ魔素の濃度も地下深くの場所と比べると薄いため、比較的弱い魔物が生息している。はずであるのだが…
「それでは、指導者さんの指示に従って行動してください!従わなかった場合最悪死ぬこともありますので、必ず指示には従い、自分勝手な行動は控えてください。
もしこれらが守られなかった場合、最悪学校へ強制送還させていただきます。各々が自覚をもって行動してください。」
長々と注意事項を述べて、何回も同じことを言っていた先生の話がやっと終了した。
壊れたラジオのように何度も繰り返しているが、しっかり聞いている生徒なら2回も言えば大丈夫だし、聞いていない生徒は何度も注意してもどうせ聞いていない。
「3組の人は集合してくださ~い」
長い先生の話が終わり、生徒たちがバラバラに会話をしていると、集合の指示が飛んできた。
そう言われたので亮も呼ばれた方向に歩いていく。
「3組の皆さんはくじ引きの結果一番最初に魔生域を回ることになりました。よって今から、身を守る防具などを着てもらい、班ごとに回ってもらいます。それでは防具を各自もらって班の指導者の指示に従って行動してください。」
防具などが何処にあるのかや、防具の着方など基本事項をインストラクターから聞いた後、各々が歩いて、所定のところに防具をもらいに行く。
亮も防具をもらいに行こうとしたとき珍しい声が聞こえて来た。
「ちっ、お前か、亮…」
話かけて? きたのは霧島クンである。いまだに霧島クンとは冷戦状態である。まあ、先輩が噂を収束させてくれているとはいえ、まだそんなに日数は経っていない。今後に期待という感じかな。
その後につづいていた皐月は申し訳なさそうに亮に対して頭を下げている。
そのまま通り過ぎていく彼らを見送る。俺の中ではもう皐月のいじめについては解決している。
実行犯はもうすでに懐柔してこちら側に引き込んでいるし、後は百合草を唆し、今も裏で呑気に高みの見物を決め込んでいる奴をたたくだけだ。
これからどうなるのかと考えを巡らせていると、結構な時間が経っていたようだ。
気づけば周りには人影が消えていて、急いで防具を取りに急ぐことになった言うまでもない。
百合草の奴教えてくれてもいいじゃないか!!!!
§
防具といっても、中世の鉄の鎧というわけでもなく、自衛隊が使っているような重い防弾チョッキでもなかった。
魔法の世界あるあるというべきか、魔法防御が付与されたダイビングスーツのようなものが渡された。
これを制服の中に着込んで魔生域を探索するらしい。
こんな薄い生地で本当に大丈夫なのか?
亮は若干不安になりながらも、防具を着てクラスで同じ班になった人が集まっている所へ合流した。
「それでは、探索を開始しまーす」
僕たちの班を引率するであろうインストラクターが開始を宣言した。
こうして始まった、魔生域の探索は特筆すべき点もなく終了した。
ここにはいるはずの無い魔物がいきなり出てくるわけでもなく、クラスメイトの誰かが誘拐されて、悪の組織との戦闘に発展するような展開もなく無事イベントが終了した。
しかし、他クラスが魔生域を探検している間の待ち時間、トイレを済ませ外に出てみると、立ち入り禁止のエリアへ一人歩いていく百合草を見つけた。
珍しくもないか…あれから百合草は一人で行動することが多くなった。まあ、取引した2つ目の条件を守っているようで何よりだ…
しかし、こんな危ない匂いがプンプンするような場所で一人行動するのはいかがと思うが…
俺は、百合草の後を追ってついていくことに決めた。
「それは、意外ですね。バカという生き物は風邪をひかないのでは?」
ただでさえ寒く凍えているというのに、さらに毒も吐きかけてくるのは、いまだに彼女彼氏という関係を続けている百合草だ。
「それに、風を引くのは人間ですよ?あたかも自分が人間のように形容していますが…不適切ではないでしょうか?」
「え?お前何?人間と付き合っていなかったのか?そうか、お前の性癖は異種族か。大丈夫俺は理解あるからな!」
「セクハラですよ?話し掛けないでください。小鳥遊属、チンパン科の亮君?」
寒くなり始めた秋真っ只中。俺たちはどこにいるかといいうとなんと魔生域である。
魔物の発生条件は、動物の脳に魔素が高濃度で詰り、結晶化することによって引き起こされることは前にも話しただろう。
魔物になってしまうと、より魔素が高濃度の場所で生活することを好む傾向がある。
しかし魔素は普通の空気よりも重い粒子であるため、下の方にたまりやすい。
故に魔物たちは穴を掘り進め魔素の濃度をより濃くするために、地下へと堀進めていくという特性があるのだ。
そして魔生域で生じた穴が皆さんご存じ「ダンジョン」と呼ばれる穴となる。
つまり、魔素が濃い場所に魔物が集まってきて魔生域を形成し、そこから魔物が穴を下に掘り進めていきダンジョンができるのである。
しかし今回連れてこられた場所は、ダンジョンができる前のただの魔生域である。
これは地表にしか魔物が生息しておらず、まだ魔素の濃度も地下深くの場所と比べると薄いため、比較的弱い魔物が生息している。はずであるのだが…
「それでは、指導者さんの指示に従って行動してください!従わなかった場合最悪死ぬこともありますので、必ず指示には従い、自分勝手な行動は控えてください。
もしこれらが守られなかった場合、最悪学校へ強制送還させていただきます。各々が自覚をもって行動してください。」
長々と注意事項を述べて、何回も同じことを言っていた先生の話がやっと終了した。
壊れたラジオのように何度も繰り返しているが、しっかり聞いている生徒なら2回も言えば大丈夫だし、聞いていない生徒は何度も注意してもどうせ聞いていない。
「3組の人は集合してくださ~い」
長い先生の話が終わり、生徒たちがバラバラに会話をしていると、集合の指示が飛んできた。
そう言われたので亮も呼ばれた方向に歩いていく。
「3組の皆さんはくじ引きの結果一番最初に魔生域を回ることになりました。よって今から、身を守る防具などを着てもらい、班ごとに回ってもらいます。それでは防具を各自もらって班の指導者の指示に従って行動してください。」
防具などが何処にあるのかや、防具の着方など基本事項をインストラクターから聞いた後、各々が歩いて、所定のところに防具をもらいに行く。
亮も防具をもらいに行こうとしたとき珍しい声が聞こえて来た。
「ちっ、お前か、亮…」
話かけて? きたのは霧島クンである。いまだに霧島クンとは冷戦状態である。まあ、先輩が噂を収束させてくれているとはいえ、まだそんなに日数は経っていない。今後に期待という感じかな。
その後につづいていた皐月は申し訳なさそうに亮に対して頭を下げている。
そのまま通り過ぎていく彼らを見送る。俺の中ではもう皐月のいじめについては解決している。
実行犯はもうすでに懐柔してこちら側に引き込んでいるし、後は百合草を唆し、今も裏で呑気に高みの見物を決め込んでいる奴をたたくだけだ。
これからどうなるのかと考えを巡らせていると、結構な時間が経っていたようだ。
気づけば周りには人影が消えていて、急いで防具を取りに急ぐことになった言うまでもない。
百合草の奴教えてくれてもいいじゃないか!!!!
§
防具といっても、中世の鉄の鎧というわけでもなく、自衛隊が使っているような重い防弾チョッキでもなかった。
魔法の世界あるあるというべきか、魔法防御が付与されたダイビングスーツのようなものが渡された。
これを制服の中に着込んで魔生域を探索するらしい。
こんな薄い生地で本当に大丈夫なのか?
亮は若干不安になりながらも、防具を着てクラスで同じ班になった人が集まっている所へ合流した。
「それでは、探索を開始しまーす」
僕たちの班を引率するであろうインストラクターが開始を宣言した。
こうして始まった、魔生域の探索は特筆すべき点もなく終了した。
ここにはいるはずの無い魔物がいきなり出てくるわけでもなく、クラスメイトの誰かが誘拐されて、悪の組織との戦闘に発展するような展開もなく無事イベントが終了した。
しかし、他クラスが魔生域を探検している間の待ち時間、トイレを済ませ外に出てみると、立ち入り禁止のエリアへ一人歩いていく百合草を見つけた。
珍しくもないか…あれから百合草は一人で行動することが多くなった。まあ、取引した2つ目の条件を守っているようで何よりだ…
しかし、こんな危ない匂いがプンプンするような場所で一人行動するのはいかがと思うが…
俺は、百合草の後を追ってついていくことに決めた。
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