アラサー失恋女子、合コンで年下御曹司(25)にロックオンされる〜タワマン25階住みでも、怪しい壺なんて買いません!〜

世界のボボブラ汁(エロル)

文字の大きさ
68 / 68

このHENTAI!

しおりを挟む
 わざとエッチなことを言って面白がっている、蓮君め。

「ていうか、早く引っ越したほうがいいですよ。俺のところでもいいし、新居を探してもいい」
「え?」
「まあ、茜さんの中には神力を込めた聖水が循環しているから、しばらく霊的なものからの干渉は無いんですけどね」

 たじろぐほど甘い視線を投げてくる蓮君。私は赤くなったことを悟られないよう、窓の方に顔を向けた。

「でも、一緒に住んだら蓮君、毎日のように求めてきそうだもん」
「いいじゃないですか。男も寄ってこない。しかもお互い霊力を補強できるし、一石二鳥ですよ。とにかく、防犯上、あんなボロアパートにいつまでも置いておけません」

 蓮君が前を見たまま、ひょいと片手で小箱を渡してくる。

「俺たちの結婚式も、どこでやるか決めないとね。白訪大社の神職らには神前式を推されてるけど、茜さんはそういうしがらみを気にしなくていいし。あ、でも親族は呼ばないとうるさそうだな」
「私の祖母が、柳楽家と縁があったなんて、よく調べたわね」

 実はご先祖が同じだったことが判明し、柳楽家的には歓迎状態らしい。

「神事で大蛇オロチが降りた時点で怪しむべきでした。茜さんのお祖母ちゃんこそが、うちの爺さんの許嫁だったなんて」

 蓮君は嬉しそうに言う。

「ジジイめ、あと茜さんのババアめ──あ、ごめんなさい──二人とも好き勝手やりやがって。お互い本当に好きな人と結婚したみたいですけど、当時の旧家は圧力が強いから、なかなかできないことですよ」

 笑いが込み上げてくる。お祖母ちゃんを思うと、結婚を重く考える柳楽家も、そして自分も、全部バカらしい。

 今好きなこの人が、真剣に私のことを考えてくれている。それだけで十分だわ。

 それに、もし神様が本当にいるなら──この日の私たちのために、蓮君の祖父と私の祖母の結婚をダメにしたのかもしれない。

 下手したら、姉弟に生まれていたかもしれないんだから。

 蓮君が助手席に一瞬だけ目をやり、前の車が動き出すとアクセルを踏んだ。

「俺ね、しばらくはにかみ党の呪禁師を探るため、内偵に入るんですよ。会えなくなるから、できれば早く結婚したいんですよね」

 そう言ってから、少し照れたように付け足す。

「あ、こうやってプロポーズは何回でも続けるけど、茜さんが結婚していいと思うまで、俺は待てるからね」

 いつも強引だったくせに、と吹き出してしまう。

「じゃあ、私から言っていい?」

 いただいた指輪を薬指に嵌め、蓮君に見せた。

「結婚してくれますか?」

 ぐらん、と車が揺れ、ハンドル操作が怪しくなる。

 運転中に言うんじゃなかった、と少し後悔した瞬間──

「なんだよ、嘘だろ!?」

 蓮君の動揺の呟きにつられ、私の方が不安になる。

 あ……もしかして、雰囲気だけで言ってた?
 魔除けの指輪を渡しただけで、また私の勘違いだった!? あの頃と同じじゃない、私。

 はっず! だめよ、アラサーに「結婚」なんて軽々しく言っちゃ……!

 羞恥が一気に込み上げ、顔がカーッと熱くなる。

 しかし蓮君は、自分の前髪をクシャリと掴んだ。

「また車の中でプロポーズ! こんなことなら、その婚約指輪、ちゃんとした場所で渡すんだった!」

 ほっとした途端、涙がこぼれた。

 蓮君はそれに気づかず、デレデレに目を細めて声を弾ませる。

「とりあえず今日の魔除けは、ペロペロ&スペシャルコースですね!」

 ……その言葉で、ふと気づいた。

 あれ? 真奈美ちゃんの彼に渡していた破魔矢。

「ねえ蓮君……依頼人全員に、ペロペロしてるの?」

 ハッ、と蓮君が言葉を詰まらせる。

 そりゃそうだよね!

 男女問わずやっていたら、ドン引き……つまり、あの日のペロペロは──。

「こ、こ、この詐欺師~っ!」

 私の絶叫に、蓮君は片耳を塞いだ。







ご愛読ありがとうございました!
(ノ˶>ᗜ​<˵)ノ楽しかったお

しおりを挟む
感想 4

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(4件)

ゆめみし
2025.11.09 ゆめみし

お疲れ様です。
面白かった!更新追っかけて楽しかった!!

2025.11.09 世界のボボブラ汁(エロル)

ゆめみし様、最後までありがとうございます!
自分でも内容忘れてて新鮮でした(*^^*)
次は何を見直そうかしら(´°` )現代物かなぁ
アルファさんに載せてなかったのからがいいかなぁ年内は見直し作業に追われそうっすね!
イソガシイヾ(・ω・`;))ノ三ヾ((;´・ω・)ノイソガシイ

解除
ゆめみし
2025.10.27 ゆめみし

大蛇、茜、蓮、圭太三竦みならぬ何竦みなの?
自分で何書いてるか解んない
あと壷とエロじじい
空回り気味の蓮と巻き込まれ系ヒロイン茜
毎日の更新ありがとうございます✨

2025.10.27 世界のボボブラ汁(エロル)

四すくみ?ですかね🫣わしもラブコメのはずなのに何書いてるんやぁと落ちんこ出てます。
ぬ……調子戻ってきたぞ。

解除
ゆめみし
2025.10.25 ゆめみし

言葉の魔術師 ハラハラする〜
r15と18のキワキワ 責めていや攻めてますね
笑顔で完走いや感想
ボボさまの発想、笑い大好きです

2025.10.25 世界のボボブラ汁(エロル)

わ~い! 感想ありがとうございます!

え!? これキワキワですか!?(´゚д゚`)
てっきりボカシすぎてもっと攻めろと怒られるかと……塩梅が難しいですね!
本番を朝チュンで済ませられるのは、気が楽というか、超楽チンチンです
ワァ───ヽ(*゚∀゚*)ノ───イ
暗転使うぞ~

解除

あなたにおすすめの小説

【完結】クズ男と決別した私の未来は輝いている。

カシスサワー
恋愛
五年間、幸は彼を信じ、支え続けてきた。 「会社が成功したら、祖父に紹介するつもりだ。それまで俺を支えて待っていてほしい。必ず幸と結婚するから」 そう、圭吾は約束した。 けれど――すべてが順調に進んでいるはずの今、幸が目にしたのは、圭吾の婚約の報せ。 問い詰めた幸に、圭吾は冷たく言い放つ。 「結婚相手は、それなりの家柄じゃないと祖父が納得しない。だから幸とは結婚できない。でも……愛人としてなら、そばに置いてやってもいい」 その瞬間、幸の中で、なにかがプチッと切れた。

ハメられ婚〜最低な元彼とでき婚しますか?〜

鳴宮鶉子
恋愛
久しぶりに会った元彼のアイツと一夜の過ちで赤ちゃんができてしまった。どうしよう……。

【完結】身代わりとなります

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
レイチェルは素行不良の令嬢として悪名を轟かせている。しかし、それはレイチェルが無知ゆえにいつも失態をしていたためで本人には悪意はなかった。 レイチェルは家族に顧みられず誰からも貴族のルールを教えてもらわずに育ったのだ。 そんなレイチェルに婚約者ができた。 侯爵令息のダニエルだ。 彼は誠実でレイチェルの置かれている状況を知り、マナー講師を招いたり、ドレスを作ってくれたりした。 はじめは貴族然としている婚約者に反発していたレイチェルだったがいつのまにか彼の優しさに惹かれるようになった。 彼のレイチェルへの想いが同情であっても。 彼がレイチェルではない人を愛していても。 そんな時、彼の想い人である隣国の伯爵令嬢フィオラの国で革命が起き、彼女は隣国の貴族として処刑されることが決まった。 そして、さまざまな思惑が交錯する中、レイチェルは一つの決断を下し・・・ *過去と未来が行ったり来たりしながら進行する書き方にチャレンジしてみました。 読みにくいかもしれませんがご了承ください。

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「結婚したらこっちのもんだ。 絶対に離婚届に判なんて押さないからな」 既婚マウントにキレて勢いで同期の紘希と結婚した純華。 まあ、悪い人ではないし、などと脳天気にかまえていたが。 紘希が我が社の御曹司だと知って、事態は一転! 純華の誰にも言えない事情で、紘希は絶対に結婚してはいけない相手だった。 離婚を申し出るが、紘希は取り合ってくれない。 それどころか紘希に溺愛され、惹かれていく。 このままでは紘希の弱点になる。 わかっているけれど……。 瑞木純華 みずきすみか 28 イベントデザイン部係長 姉御肌で面倒見がいいのが、長所であり弱点 おかげで、いつも多数の仕事を抱えがち 後輩女子からは慕われるが、男性とは縁がない 恋に関しては夢見がち × 矢崎紘希 やざきひろき 28 営業部課長 一般社員に擬態してるが、会長は母方の祖父で次期社長 サバサバした爽やかくん 実体は押しが強くて粘着質 秘密を抱えたまま、あなたを好きになっていいですか……?

押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました

cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。 そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。 双子の妹、澪に縁談を押し付ける。 両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。 「はじめまして」 そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。 なんてカッコイイ人なの……。 戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。 「澪、キミを探していたんだ」 「キミ以外はいらない」

叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する

花里 美佐
恋愛
冷淡財閥御曹司VS失業中の華道家 結婚に興味のない財閥御曹司は見合いを断り続けてきた。ある日、祖母の師匠である華道家の孫娘を紹介された。面と向かって彼の失礼な態度を指摘した彼女に興味を抱いた彼は、自分の財閥で花を活ける仕事を紹介する。 愛を知った財閥御曹司は彼女のために冷淡さをかなぐり捨て、甘く変貌していく。

【完結】あなた専属になります―借金OLは副社長の「専属」にされた―

七転び八起き
恋愛
『借金を返済する為に働いていたラウンジに現れたのは、勤務先の副社長だった。 彼から出された取引、それは『専属』になる事だった。』 実家の借金返済のため、昼は会社員、夜はラウンジ嬢として働く優美。 ある夜、一人でグラスを傾ける謎めいた男性客に指名される。 口数は少ないけれど、なぜか心に残る人だった。 「また来る」 そう言い残して去った彼。 しかし翌日、会社に現れたのは、なんと店に来た彼で、勤務先の副社長の河内だった。 「俺専属の嬢になって欲しい」 ラウンジで働いている事を秘密にする代わりに出された取引。 突然の取引提案に戸惑う優美。 しかし借金に追われる現状では、断る選択肢はなかった。 恋愛経験ゼロの優美と、完璧に見えて不器用な副社長。 立場も境遇も違う二人が紡ぐラブストーリー。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。