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アヤメさんとのデート(?)その2
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「ど、どうして味が...?」
思わずタクミさんに問い掛ける。
「なに、簡単なことです。」
簡単なの!?俺らが我慢して食ってたあれは何だったの!?
若干戸惑う俺を気にせずタクミさんは続ける。
「現実と同じように、しっかり自分の手で調理するんです。」
「え?それだけなんですか?」
「ええ。それだけです。」
あの美味しさ、タクミさん手作りなのね。
それならば、あの〔料理の心得〕というスキルは何なのだろうか。
「じゃあ、〔料理の心得〕ってスキルは...?」
「必要ありません。そのスキルは簡単に言えば、お料理ナビみたいなものです。まぁ、リアルの方で料理をあまりしない人でも料理出来るようになってます。」
そ、そうだったのか...
なら俺らが食っていたあの味のしない食べ物は、1から作られていない。ということか。
「なら、町の宿屋で出される飯って...」
「そうです。あれはNPCが魔法を使って作っているものです。」
ま、魔法!?俺ら魔法食ってたの!?
衝撃の事実に驚かされていると、
「ほ、本題に入って良いですか?」
アヤメさんが若干様子を伺ってから目を輝かせて話し始める。
「ソウさん!私と!クエストに行ってくれませんか?」
共闘のクエストか!行ってみたいな。
断る理由も無いので承諾し、クエストの内容を見せてもらった。
« BOSSクエスト「小さき鬼の長」»
クエスト内容:ゴブリン達のリーダーである«キングゴブリン »を討伐する。
なるほど。ゴブリン達のリーダーである個体を狩れ。という事だろう。
「私、初めてクエストに行くので、ぜひ、ソウさんとご一緒したくて!」
残念ながら俺は嫌な形でクエストを経験しているんだよねぇ。
「私の初めて…貰ってくれますか…?」
止めて!その言い方だと語弊が生まれてしまう!それに何故上目遣い?何故頬赤くしてるの?
「え、えぇ、僕も前回助けられてますし困った時はお互い様。ですよ。」
「良かったー!」
とアヤメさんはニッコリ笑う。
本当にこの人を見ていると純粋な子供を見ているようで微笑ましい。
その時だった。
バタン!
という音がして何だ。と振り返ると、あの高級感のあるドアが雑に開けられた音だと理解できた。
そこには背の高い大きな剣を背負った男がいた。
「味がする料理が食べれるって店はここか?ボロボロでみすぼらしい店だなぁオイ!」
この一言でこの男がどんな人間か分かってしまう。
タクミさんの顔を見てみたが。微笑を崩さず、ただ、僅かな怒りを帯びているように感じた。
アヤメさんは露骨にイヤな顔をし、不機嫌そうだった。
もちろん俺もこんな奴に良い印象は持てない。
「何だ?こんなきったねぇ店にも客は居るんだな、オイ、そこのガキ、何睨んでんだよ。」
と指を指したのは俺である。
「あぁ。悪い。俺はお前みたいな常識の無い人間は嫌いなんだ。」
喧嘩腰になったが構わない。俺はこいつが嫌いだ。
「オレに常識が無いだぁ!?珍しい物を見ると貶したくなるのが常識だろ!?」
「そんなモノが常識か。それだけでお前がどの程度の人間か察しがつく。」
やや感情的になって吐き捨てると
「ムカつくガキだな!」
と、俺に対する怒りを露わにしたかと思うと。
「ならオレと勝負しろクソガキ!負けた方がこの店に出禁。これならお互い納得だろう?」
こいつは俺を完全に舐めている。でなければこのタイプの人間は自分が不利になるかもしれない条件は出さない。
ならばその隙を突く事は出来る。
俺のプライドのためだけじゃない。出会って数十分だが、この店も、守らなくてはいけない。
「その喧嘩。買ってやるよ。」
俺はそのために喧嘩をする。
思わずタクミさんに問い掛ける。
「なに、簡単なことです。」
簡単なの!?俺らが我慢して食ってたあれは何だったの!?
若干戸惑う俺を気にせずタクミさんは続ける。
「現実と同じように、しっかり自分の手で調理するんです。」
「え?それだけなんですか?」
「ええ。それだけです。」
あの美味しさ、タクミさん手作りなのね。
それならば、あの〔料理の心得〕というスキルは何なのだろうか。
「じゃあ、〔料理の心得〕ってスキルは...?」
「必要ありません。そのスキルは簡単に言えば、お料理ナビみたいなものです。まぁ、リアルの方で料理をあまりしない人でも料理出来るようになってます。」
そ、そうだったのか...
なら俺らが食っていたあの味のしない食べ物は、1から作られていない。ということか。
「なら、町の宿屋で出される飯って...」
「そうです。あれはNPCが魔法を使って作っているものです。」
ま、魔法!?俺ら魔法食ってたの!?
衝撃の事実に驚かされていると、
「ほ、本題に入って良いですか?」
アヤメさんが若干様子を伺ってから目を輝かせて話し始める。
「ソウさん!私と!クエストに行ってくれませんか?」
共闘のクエストか!行ってみたいな。
断る理由も無いので承諾し、クエストの内容を見せてもらった。
« BOSSクエスト「小さき鬼の長」»
クエスト内容:ゴブリン達のリーダーである«キングゴブリン »を討伐する。
なるほど。ゴブリン達のリーダーである個体を狩れ。という事だろう。
「私、初めてクエストに行くので、ぜひ、ソウさんとご一緒したくて!」
残念ながら俺は嫌な形でクエストを経験しているんだよねぇ。
「私の初めて…貰ってくれますか…?」
止めて!その言い方だと語弊が生まれてしまう!それに何故上目遣い?何故頬赤くしてるの?
「え、えぇ、僕も前回助けられてますし困った時はお互い様。ですよ。」
「良かったー!」
とアヤメさんはニッコリ笑う。
本当にこの人を見ていると純粋な子供を見ているようで微笑ましい。
その時だった。
バタン!
という音がして何だ。と振り返ると、あの高級感のあるドアが雑に開けられた音だと理解できた。
そこには背の高い大きな剣を背負った男がいた。
「味がする料理が食べれるって店はここか?ボロボロでみすぼらしい店だなぁオイ!」
この一言でこの男がどんな人間か分かってしまう。
タクミさんの顔を見てみたが。微笑を崩さず、ただ、僅かな怒りを帯びているように感じた。
アヤメさんは露骨にイヤな顔をし、不機嫌そうだった。
もちろん俺もこんな奴に良い印象は持てない。
「何だ?こんなきったねぇ店にも客は居るんだな、オイ、そこのガキ、何睨んでんだよ。」
と指を指したのは俺である。
「あぁ。悪い。俺はお前みたいな常識の無い人間は嫌いなんだ。」
喧嘩腰になったが構わない。俺はこいつが嫌いだ。
「オレに常識が無いだぁ!?珍しい物を見ると貶したくなるのが常識だろ!?」
「そんなモノが常識か。それだけでお前がどの程度の人間か察しがつく。」
やや感情的になって吐き捨てると
「ムカつくガキだな!」
と、俺に対する怒りを露わにしたかと思うと。
「ならオレと勝負しろクソガキ!負けた方がこの店に出禁。これならお互い納得だろう?」
こいつは俺を完全に舐めている。でなければこのタイプの人間は自分が不利になるかもしれない条件は出さない。
ならばその隙を突く事は出来る。
俺のプライドのためだけじゃない。出会って数十分だが、この店も、守らなくてはいけない。
「その喧嘩。買ってやるよ。」
俺はそのために喧嘩をする。
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皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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