6 / 25
大王様の婚約者
2.世界一の忠義者
しおりを挟む
■
アレクサンドルが、勢い初手で斬り込んでいく。
本来ならば剣で受け止めるべき至近距離からの攻撃ではあるが、ゴルドが持つ子供用の木剣では、あっさりと剣ごと斬り捨てられて終わる。
ゴルドは半歩横にずれて、アレクサンドルの剣先を躱した。
空振りした剣をアレクサンドルが振切ったところを狙ってゴルドが木剣を叩き込んだが、アレクサンドルは手にした剣の腹で受け、あっさりと受け流した。
しゅるしゅるしゅるるる。
軽やかな音がして、目を当てれば向こうが見えるほど薄く、木剣が削り取られていく。
「さすが、我が王アレクサンドル様。なんとお優しい。我が剣の手入れをして下さるとは。勢いをもって剣ごと斬ってしまえば、そこで終わったというのに」
「それではつまらない。だろう?」
「如何にも」
赤い靴がふわりと踏み込み、ステップを刻んだ。
それに合わせるように、アレクサンドルもまたステップを踏み出す。
あまりにも剣呑なダンスだった。
男性が持つ剣は真剣。パートナーたる可憐な乙女は木剣しか持っていない。
それですら重そうに両手で揮う様子は、横で見ていてる者に緊張を強いた。
「汗を掻いている」
「さすがにこの身体は、体力が無さ過ぎるようです」
「なるほど」
剣を握る指が、白い。
今のゴルドの身体では、それだけ力いっぱい握り込まねば、子供でも振れるはずの木剣すらどうにもならない、ということだ。
「ですがそれは、また再び訓練を重ねていけばいいだけです。どんな神の試練を与えられようと、私の命は、我が王、アレクサンドル様のお命をお守りするためにあるのですから」
そう言って笑った顔には、悲惨さなどまるで無かった。
言われて、アレクサンドルはその笑顔に、思わず見惚れた。
幼い頃より研鑽を積み手に入れた屈強な身体。研ぎ澄まされた剣技。それらすべてを手離してもなお、アレクサンドルが生きていることこそ自身の誉れなのだと、ゴルドが笑う。
笑って、アレクサンドルの前で、ちゃちな剣を揮っている。
「隙ありぃ」
叫んで飛び込んでくる木剣を、躱す。
力技で凌いでは、怪我をさせてしまうことになる。
余裕で躱し、そうして勝たねばならぬ。負けることも引き分けることも、赦されない。
「俺も、覚悟を決めねばならんな」
「今更ですか」
「あぁ。今になって、ようやくだ」
「ならこちらも、本気を出さねばなりませぬな」
「ぬかせ。すでにギリギリだろうが」
これでも、アレクサンドルとしては、とっくに覚悟を決めたつもりでいた。
魔族からの攻撃を受けて二年。たった二年の月日で、どれだけの人が死んだのか。それだけの町が侵略を受け、そこで息づいていた生活が破壊されてきたか。
それが、女性と生まれ変わった忠臣を娶り、その血筋を取り込み、次代へと繋いでいく。
それだけで平和を守ることができるというのだ。
アレクサンドルからすれば、乗らない手などない。
そもそもが、ゴルドに貰った命だ。
ゴルドとの間にできた子供とその子孫が平和を祈るだけで、この世界の平和が守れるというならば、なんの躊躇もなかった。
大男だったからなんだというのか。
ベッドを伴にする相手ならば、信頼できることの方がよほど重要だ。
命を繋ぐ胎を持っているだけで十分だというのに、しかも愛らしい可憐な乙女となっている。それだけで十分おつりが来ると思っていたのに、更に、神の御業で王妃として立つための知識もスキルも得ているらしい。
なんという僥倖か。
なんとお得でお手軽に、理想の伴侶を手に入れられたのかとさえ思った。
だが、そんな軽い気持ちでは駄目なのだ。
国一番、いや世界一の忠義者ゴルドの想いを受け止め、その生涯に報いる覚悟。
守るべき存在と生まれ変わった忠臣を、生涯守り抜くのだという覚悟。
何もかもが、今のアレクサンドルには足りない。
足りていなかったのだと、思い知った。
「がははは。このような可憐な姿に生まれ変わろうとも、俺は、いついつまでも、あなた様の一の忠臣であり、最も手ごわい強敵でありましょうぞ」
楽しそうにステップを踏む姿は、言っている言葉の荒々しさはともかくとして、可憐で美しい。
世界の平和の礎である、聖女。
その身を手に入れたいと考える者は如何ほどのものか。
アレクサンドルが考えるほど短絡的ではなく、世界を手に入れるための手段として、望む者もでてくるだろう。
そんな壮大な野望を持つ者以外も。
今、目の前にいるゴルドの上気した頬や後れ毛が汗で貼り付くうなじからは、手を伸ばさずにはいられない色香があった。
なによりも、白いシャツが汗で透けてきている。
肌の色さえ分かるその様は、先ほどの陽射しに映る陰より余程煽情的だ。
それに気が付いたアレクサンドルは、周囲に集まってきている物見高い騎士たちの視線が、気になった。
楽しそうなゴルドを止めるのは忍びない。
だが、見世物にする気は毛頭なかった。
「今日は、ここまでとする」
そう宣言して、手にした剣で、ゴルドが両手で握っている木剣を巻きこみ取り上げた。
「あぁ~っ」
木剣を取り上げた途端、ゴルドは気が抜けたのか情けない声を上げると、その場に座り込んでしまった。
肩を激しく上下するほど息が上がっている。
「もっと早く降参すればよかったんだ」
声も出せないのか、ゴルドは今や地に手をついてしまって首を横に振るばかりだ。
分かっていた。アレクサンドルは、ゴルドが降参などする訳がないことくらい知っていた。
だからアレクサンドルからもっと早くに仕掛けて切り上げるべきだった。
だが、アレクサンドルにとってもゴルドとステップを踏むのが楽しかったのだと気が付いて顔を顰めた。
「お前のダンスのステップは、完璧だということは分かった。これ以上は、必要ない」
近衛が手に持っていた上着を受け取り、再びゴルドに着せ掛けた。
「いえ、今は身体が熱いので」
声を出せるまでに回復したのか、それとも本当に上着が熱いから嫌だったのか。
否定するゴルドを無視して、アレクサンドルはその華奢な身体を上着ごと抱き上げた。
「あ、アレクサンドルさま?!」
思わぬ角度で抱き上げられて驚いたゴルドが、反射的に目の前のアレクサンドルの首元へ抱き着いた。
周囲から、騎士たちの物とは思えない、悲鳴のような黄色い声が上がった。
「そういう男を誘う言葉はベッドの上でだけにして欲しいものだな」
言葉自体は軽く。けれど、ゴルドに見えないように周囲を威嚇し一瞥を与えると、アレクサンドルはその長い足で城内へと戻っていく。
「ははは、なにを仰るかと思えば。冗談が下手になりましたな、アレクサンドル様。お疲れなのでは?」
「汗で透けるような服を着おって」
ちいさな声で呟かれた愚痴は、顔の近さ故に、ゴルドに届いた。
「大丈夫です。この下にはぶ厚いコルセットも着ております。木綿を幾重にも重ねてあるそうです。剣も通さぬ優れものだそうです」
ガバっと開襟を開いてみせる。
──だから。
アレクサンドルは、怒りのあまりに上着をゴルドへ強く巻きつけ、暑苦しいと文句を言うゴルドを無視して、いっそう足早に進んだ。
アレクサンドルが、勢い初手で斬り込んでいく。
本来ならば剣で受け止めるべき至近距離からの攻撃ではあるが、ゴルドが持つ子供用の木剣では、あっさりと剣ごと斬り捨てられて終わる。
ゴルドは半歩横にずれて、アレクサンドルの剣先を躱した。
空振りした剣をアレクサンドルが振切ったところを狙ってゴルドが木剣を叩き込んだが、アレクサンドルは手にした剣の腹で受け、あっさりと受け流した。
しゅるしゅるしゅるるる。
軽やかな音がして、目を当てれば向こうが見えるほど薄く、木剣が削り取られていく。
「さすが、我が王アレクサンドル様。なんとお優しい。我が剣の手入れをして下さるとは。勢いをもって剣ごと斬ってしまえば、そこで終わったというのに」
「それではつまらない。だろう?」
「如何にも」
赤い靴がふわりと踏み込み、ステップを刻んだ。
それに合わせるように、アレクサンドルもまたステップを踏み出す。
あまりにも剣呑なダンスだった。
男性が持つ剣は真剣。パートナーたる可憐な乙女は木剣しか持っていない。
それですら重そうに両手で揮う様子は、横で見ていてる者に緊張を強いた。
「汗を掻いている」
「さすがにこの身体は、体力が無さ過ぎるようです」
「なるほど」
剣を握る指が、白い。
今のゴルドの身体では、それだけ力いっぱい握り込まねば、子供でも振れるはずの木剣すらどうにもならない、ということだ。
「ですがそれは、また再び訓練を重ねていけばいいだけです。どんな神の試練を与えられようと、私の命は、我が王、アレクサンドル様のお命をお守りするためにあるのですから」
そう言って笑った顔には、悲惨さなどまるで無かった。
言われて、アレクサンドルはその笑顔に、思わず見惚れた。
幼い頃より研鑽を積み手に入れた屈強な身体。研ぎ澄まされた剣技。それらすべてを手離してもなお、アレクサンドルが生きていることこそ自身の誉れなのだと、ゴルドが笑う。
笑って、アレクサンドルの前で、ちゃちな剣を揮っている。
「隙ありぃ」
叫んで飛び込んでくる木剣を、躱す。
力技で凌いでは、怪我をさせてしまうことになる。
余裕で躱し、そうして勝たねばならぬ。負けることも引き分けることも、赦されない。
「俺も、覚悟を決めねばならんな」
「今更ですか」
「あぁ。今になって、ようやくだ」
「ならこちらも、本気を出さねばなりませぬな」
「ぬかせ。すでにギリギリだろうが」
これでも、アレクサンドルとしては、とっくに覚悟を決めたつもりでいた。
魔族からの攻撃を受けて二年。たった二年の月日で、どれだけの人が死んだのか。それだけの町が侵略を受け、そこで息づいていた生活が破壊されてきたか。
それが、女性と生まれ変わった忠臣を娶り、その血筋を取り込み、次代へと繋いでいく。
それだけで平和を守ることができるというのだ。
アレクサンドルからすれば、乗らない手などない。
そもそもが、ゴルドに貰った命だ。
ゴルドとの間にできた子供とその子孫が平和を祈るだけで、この世界の平和が守れるというならば、なんの躊躇もなかった。
大男だったからなんだというのか。
ベッドを伴にする相手ならば、信頼できることの方がよほど重要だ。
命を繋ぐ胎を持っているだけで十分だというのに、しかも愛らしい可憐な乙女となっている。それだけで十分おつりが来ると思っていたのに、更に、神の御業で王妃として立つための知識もスキルも得ているらしい。
なんという僥倖か。
なんとお得でお手軽に、理想の伴侶を手に入れられたのかとさえ思った。
だが、そんな軽い気持ちでは駄目なのだ。
国一番、いや世界一の忠義者ゴルドの想いを受け止め、その生涯に報いる覚悟。
守るべき存在と生まれ変わった忠臣を、生涯守り抜くのだという覚悟。
何もかもが、今のアレクサンドルには足りない。
足りていなかったのだと、思い知った。
「がははは。このような可憐な姿に生まれ変わろうとも、俺は、いついつまでも、あなた様の一の忠臣であり、最も手ごわい強敵でありましょうぞ」
楽しそうにステップを踏む姿は、言っている言葉の荒々しさはともかくとして、可憐で美しい。
世界の平和の礎である、聖女。
その身を手に入れたいと考える者は如何ほどのものか。
アレクサンドルが考えるほど短絡的ではなく、世界を手に入れるための手段として、望む者もでてくるだろう。
そんな壮大な野望を持つ者以外も。
今、目の前にいるゴルドの上気した頬や後れ毛が汗で貼り付くうなじからは、手を伸ばさずにはいられない色香があった。
なによりも、白いシャツが汗で透けてきている。
肌の色さえ分かるその様は、先ほどの陽射しに映る陰より余程煽情的だ。
それに気が付いたアレクサンドルは、周囲に集まってきている物見高い騎士たちの視線が、気になった。
楽しそうなゴルドを止めるのは忍びない。
だが、見世物にする気は毛頭なかった。
「今日は、ここまでとする」
そう宣言して、手にした剣で、ゴルドが両手で握っている木剣を巻きこみ取り上げた。
「あぁ~っ」
木剣を取り上げた途端、ゴルドは気が抜けたのか情けない声を上げると、その場に座り込んでしまった。
肩を激しく上下するほど息が上がっている。
「もっと早く降参すればよかったんだ」
声も出せないのか、ゴルドは今や地に手をついてしまって首を横に振るばかりだ。
分かっていた。アレクサンドルは、ゴルドが降参などする訳がないことくらい知っていた。
だからアレクサンドルからもっと早くに仕掛けて切り上げるべきだった。
だが、アレクサンドルにとってもゴルドとステップを踏むのが楽しかったのだと気が付いて顔を顰めた。
「お前のダンスのステップは、完璧だということは分かった。これ以上は、必要ない」
近衛が手に持っていた上着を受け取り、再びゴルドに着せ掛けた。
「いえ、今は身体が熱いので」
声を出せるまでに回復したのか、それとも本当に上着が熱いから嫌だったのか。
否定するゴルドを無視して、アレクサンドルはその華奢な身体を上着ごと抱き上げた。
「あ、アレクサンドルさま?!」
思わぬ角度で抱き上げられて驚いたゴルドが、反射的に目の前のアレクサンドルの首元へ抱き着いた。
周囲から、騎士たちの物とは思えない、悲鳴のような黄色い声が上がった。
「そういう男を誘う言葉はベッドの上でだけにして欲しいものだな」
言葉自体は軽く。けれど、ゴルドに見えないように周囲を威嚇し一瞥を与えると、アレクサンドルはその長い足で城内へと戻っていく。
「ははは、なにを仰るかと思えば。冗談が下手になりましたな、アレクサンドル様。お疲れなのでは?」
「汗で透けるような服を着おって」
ちいさな声で呟かれた愚痴は、顔の近さ故に、ゴルドに届いた。
「大丈夫です。この下にはぶ厚いコルセットも着ております。木綿を幾重にも重ねてあるそうです。剣も通さぬ優れものだそうです」
ガバっと開襟を開いてみせる。
──だから。
アレクサンドルは、怒りのあまりに上着をゴルドへ強く巻きつけ、暑苦しいと文句を言うゴルドを無視して、いっそう足早に進んだ。
9
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
死に戻ったら、私だけ幼児化していた件について
えくれあ
恋愛
セラフィーナは6歳の時に王太子となるアルバートとの婚約が決まって以降、ずっと王家のために身を粉にして努力を続けてきたつもりだった。
しかしながら、いつしか悪女と呼ばれるようになり、18歳の時にアルバートから婚約解消を告げられてしまう。
その後、死を迎えたはずのセラフィーナは、目を覚ますと2年前に戻っていた。だが、周囲の人間はセラフィーナが死ぬ2年前の姿と相違ないのに、セラフィーナだけは同じ年齢だったはずのアルバートより10歳も幼い6歳の姿だった。
死を迎える前と同じこともあれば、年齢が異なるが故に違うこともある。
戸惑いを覚えながらも、死んでしまったためにできなかったことを今度こそ、とセラフィーナは心に誓うのだった。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
噂の聖女と国王陛下 ―婚約破棄を願った令嬢は、溺愛される
柴田はつみ
恋愛
幼い頃から共に育った国王アランは、私にとって憧れであり、唯一の婚約者だった。
だが、最近になって「陛下は聖女殿と親しいらしい」という噂が宮廷中に広まる。
聖女は誰もが認める美しい女性で、陛下の隣に立つ姿は絵のようにお似合い――私など必要ないのではないか。
胸を締め付ける不安に耐えかねた私は、ついにアランへ婚約破棄を申し出る。
「……私では、陛下の隣に立つ資格がありません」
けれど、返ってきたのは予想外の言葉だった。
「お前は俺の妻になる。誰が何と言おうと、それは変わらない」
噂の裏に隠された真実、幼馴染が密かに抱き続けていた深い愛情――
一度手放そうとした運命の絆は、より強く絡み合い、私を逃がさなくなる。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる