時間を戻して異世界最凶ハーレムライフ

葛葉レイ

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大食洞窟

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 五人の可愛い女子達に、次から次へと酒を飲まされ、すっかり泥酔していたようだ。
 トイレに行ったつもりが、倉庫の中に入り込んでしまったらしい。
【回復魔法】で状態異常はすぐにでも治せる。しかし、この泥酔状態は嫌いじゃない。むしろ、酔いの心地よさをしばらく味わっていたいと思う自分がいる。
 フラフラしていると背後にて、倉庫の鍵がガチャリと閉まった音がした。

「ティムくぅん、こんなところで何してるのぉ?」

 そこには、タンクトップに短パンだけという露出の激しい女性が立っていた。
 確か、レストラン従業員のアメリアだ。
 俺を見つめ、怪しい笑みを浮かべている。
 むちむちな生太ももに、キュッとくびれたウエストと足首、デカい乳袋。
 挑発的な健康ボディが実にけしからん。
 だが、勝手に倉庫に入った事を咎められるかもしれない。ここは謝罪の一手だ。

「あ、すいません。なんか迷い込んじゃって」

「ふふ、そーなんだ。ねぇ、お祝いしたげよっか?」

「え?」

 アメリアの突然のキスに驚き、あっさりと押し倒されてしまう。
 彼女の熱い吐息から、凄く興奮しているのが伝わってくる。

「あぁん、ティムくんとチューしちゃったぁ」

 彼女は俺の服を剥ぎ取り、身体中をキスするように舐めはじめる。

「ちょっ、ちょっと、アメリアさん?」

「お祝いはこれから、だよ?」
 
 極小の上着をずらして胸を露わにし、俺の口に押し当て、彼女の手は俺の股間をさすりだす。
 なんなんだ、この男。入れ食い状態じゃねーか!これがモテるという感覚なのか!
 これはもう乗るっきゃない、このビッグウェーブに!

「あ、ティム君のここ、おっきくなってきたぁー!うれしぃ!ねぇ、おっぱい舐めていーよ」

 押し付けられた巨乳から漂う石鹸と酒の混じった匂いに包まれ、剥き出しとなった肉棒がはち切れんばかりの膨張を成し遂げている。

「どんな味するんだろー、あむ、じゅぽじゅぽ」

「あっ、アメリアさん、何を?」

 あくまで俺が襲われているていを崩さないように、台詞には気を付ける。
 舌の動きはぎこちないが、積極的に貪る姿勢は大変よろしい。

「やらひぃ味。きもひいーい?」

「ああ…………」

 気持ちよさに悶える俺の顔を見て、アメリアは、ますます興奮のボルテージを上げていく。

「ふふ、カッチカチになっちゃった。ティム君もオトコ、なんだね。あたしの初めてをお祝いにあげる」

 彼女は下着のように際どい短パンを脱ぎ、馬乗りになって、俺の肉棒に手を添え、ゆっくりと腰を沈めていく。

「ん、んんっ…………、つぅ…………、こんな大きいの、ホントに入るの?…………うぅん、絶対入れるん…………だからっ」

 ぶつぶつ言いながら、悪戦苦闘しているアメリア氏。
 激痛に顔を歪めながらも、俺と繋がりたい一心で肉棒を挿入しようとするその健気な姿に、ほんの少し、ほんの少しだけ、いじらしい乙女心を垣間見た気がした。
 この子はビッチなんかではなく、大事な処女を好きな男に捧げたいだけの乙女なのだ。

 仕方ない、アシストしてやるか。
 あと、【回復魔法】で痛みも取り除いてやろう。

 アメリアのしっとり汗ばんだ尻を、両手でしっかり掴み、腰を押し上げた。
 ズブブ、と軽い抵抗を感じつつも、奥まで一気に肉棒をねじ込む。

「あふっ!」

 はい、処女ゲットー!
 この生娘を女に変えてやったのだという達成感と支配欲は、毎度のことながら背徳的な興奮を覚える。

「あっ、あっ、入ってる!ティム君のおチンポ入ってるぅ。気持ちいいっ、気持ちいいよぉ」

 これは天性の素質なのか、肉棒に夢中な彼女は、腰をリズミカルかつ器用にグラインド、または激しくピストンさせ、自らの膣内へ快感を刷り込ませていく。
 されるがままというのも些か面白みがない。
 初めてを捧げてくれたお礼に、更なる快楽を体験させてやろう。

「アメリア、いくぞ」

「えっ?あっ、激しっ、ああっ!凄いっ、あっ、頭おかしっ、くなるっ!あーーっ!」

 淫力アップ1.5倍とティム本来の巨チンとの相乗効果により、アメリアは初絶頂を迎えた。
 だが、お構いなくピストンは継続中だ。

「こんなのぉ、知らないぃぃ」

「何を言ってる?これからが本番だ」

 腰をがっちりホールドし、逃げ場なしの強制鬼スピードピストン開始。
 更なる快楽地獄がアメリアを襲う。

「あっ、あぐっ、ぐぅ、あんっ、ぐぅぅぅ」

 ティムの股は、彼女から放出された液体でずぶ濡れになるが、風魔法でたちまち速乾させ、ノンストップのまま性開発を続行する。

「俺の形を覚えたようだな」

「こんなの、病みつきになっちゃうよぉ。
 あたしのここはもうティム君専用だからね!中にいっぱい注ぎ込んでぇ」

「中、出していいのか?」

「ずっと好きだったのっ!あたしに赤ちゃんミルクいっぱいちょうだぁい」

「淫乱女めっ!孕めっ!たっぷり中出ししてやるっ!」

 どぷっ!ぶびゅーっ!びゅるるるるーっ!
 フィニッシュ!

「ティム君の熱いのいっぱい入ってくるぅー!」

 ティムに変身してから、避妊魔法は一切使用していない。
 この身体から作られた精子は、ティムと俺、一体どちらの遺伝子情報を持っているのだろうか。
 そして、たった今降りてきたこの賢者タイムは、どちらの所有する感覚だろうか。
 無論、どうでもいい瑣末な事に過ぎない。
 何故か頭に浮かび上がるアリスの顔。
 幸せそうに抱きついている全裸の女を乱暴に引き剥がし、急ぎ衣服を整える。

「えっ、待って……ティム君どこ行くの?」

「帰る」

「あのっ!あたし、ティム君の事、本当に好きなのっ!今日は嬉しかった!いつでも、待ってるからねっ!」

 ティム君、ね。
 俺にでは無く、ティムに向けられた熱量が煩わしい。
 ティムの恋愛沙汰などに興味は無い。
 ん?煩わしいってなんだ?
 待て待て、俺は女性を邪険に扱う性格ではない筈だ。
 まさか、ティムに変身する時間が長過ぎて、人格まで影響が出始めているのか?
 いや、俺は、俺だけのものだ。


 倉庫から出ると、外は激しい雨が降っていた。


 ————————


 ————


 ————翌日の朝。

 なんとなくアメリアに会うのが気まずかったので、【大鷲のギフト】へは寄らず、クラン【凍てつく永劫アイシクルアイオーン】のホームで朝食を済ます。

 この街でもっとも歴史のあるこのクランの本拠地は、古神殿と呼ばれ、その名の通り、使われなくなった神殿を、幾度も改装、増築し、ホームとしたらしい。
 食堂を出て、待機室を兼ねた礼拝堂へ行き、本日、パーティを組む予定の冒険者三名と合流した。
 昨日、祝いに来てくれた女子五人の中から適当に選んだ。
 彼女達の実力なんてどうでもいい。
 ただ、クラン規定により四人パーティを組む必要があるからそうしただけだ。
 クランで手続きを終え、さっそくダンジョンへと向かう事にする。

大食洞窟グーラケイブ

 五階層に到着。
 先頭にはスキップでもしそうな程ご機嫌で歩く剣と盾を持つステラ、周辺をやたらと警戒しながら二列目を担当する斧を装備したロローネ。
 そして、俺の側で怯えているのが魔術師のナナリーだ。
 あだ名を付けるとすれば、『ルンルン』、『キョロキョロ』、『オドオド』といったところか。

 ステラ
 LV:36
 年齢:16、身長:158
 B82、W60、H85

 ロローネ
 LV:37
 年齢:16、身長:166
 B79、W58、H87

 ナナリー
 LV:35
 年齢15、身長:149
 B94、W55、H78

 おっと、強さを見るつもりが、ついつい身体測定してしまうとは、いやはや私の悪い癖。
 とはいえ、パーティメンバーを隅々まで把握するのは、リーダーの役目である。

「あの、大丈夫なのでしょうか?私達は三階層までしか来たことがなくて」

『オドオド』ナナリーが、俺の裾にしがみ付いて訪ねてくる。
 柔らかい感触は非常に魅力的だったが、くっ付いていると不意打ちされた時に危険だと伝え、優しく引き剥がした。

「大丈夫だって!ティムさんと一緒なんだから。ね、ティムさん」

『ルンルン』ステラが、振り返って笑顔を振り撒いた。不思議と士気が上がる。

「いや、よほどのピンチが訪れない限り、俺はサポートに徹する。まずは、君達の実力を見せてくれ。それから、適時アドバイスをしていくつもりだ」

「えぇ~、あたしらなんて弱弱っすよ?」

 えげつない大きな斧を持つ割に、自信無さげな『キョロキョロ』ロローネ。
 彼女達は、既にレベル35以上。未だに銅等級ブロンズなのが、不思議なくらいと言ってもいい。
 彼女達を、さっさと銀等級シルバーへと昇格させ、【大食洞窟グーラケイブ】攻略のお供にしたい。
 まずは、自分達の実力をよく理解させ、自信を付けさせる事にしよう。
 さしたる戦闘もなく、俺がアホほど苦戦した火吹きトカゲと接敵した。
 敵はまだこちらに気付いていない。
 先制攻撃のチャンスだ。

「きゃあー!」

「ナナリー、静かに!」

 これは酷い。
 背後にいた『オドオド』の叫び声で、全てが台無しになった。
 ロローネの注意も時すでに遅し。
 トカゲはこちらに気付くと、背後に飛んで距離を取り、大きく息を吸い込み、火吹きの準備に入った。
 赤黒い変色した皮膚と、長く伸びた尻尾が、既に成体となっている事を示している。

「大丈夫!指示通りに戦うんだ!」

氷の付与魔法アイスエンチャント

 盾を構えたステラが、火吹きトカゲへ一直線に駆ける。
 怒涛のファイアブレスが、一気に放出された。
 だが、盾を包み込む光り輝く障壁が、炎注を溶かす様に掻き消し、最も容易くトカゲの懐へ辿り着く。
 斧を振りかぶったロローネが、ステラの後ろから飛び出す。
 トカゲは身を翻して避けようとしたが、ロローネの強烈な一撃は、首をあっさりと斬り落とした。
 出番の無かった後衛ナナリーは、見た事の無い実力を発揮した仲間二人に驚愕している。

「これって付与魔法ですよね?しかも、無詠唱で…………」

 ロローネとステラが、ティムの元へ駆け寄ってくる。初めての強敵を倒した事で興奮を隠し切れない様子だ。

「ありがとっす、ティムさん!この腕力、自分じゃないみたいっす
 今なら岩だって斬れるかも!」

「うんうん、あんな強力なブレスなのに、熱も威力も全然感じなかった!ダメージ受ける気しなかったもん」

「え?発動したのは氷系の付与魔法だけでしたよね?」

 ナナリーが不思議に思い、首を傾げる。

「そうなの?攻撃力、防御力、スピード、身体能力全体が格段に上昇してるんだけど」

「それって、多重付与魔法って事すか?」

「ちょっと待って、こんな魔法使える人、うちの銀等級シルバーにいたっけ?」

「ここまでの多重付与魔法を使えるとなると、金等級ゴールドから探してもいるかどうか…………」

「え?…………ヤバ」

 あれほど盛り上がっていた三人が、俺から少し距離を取り、揃って生唾を飲み込んだ。
 あれ、引かれてる?ドン引きされる程の魔法ってあるの?ショックなんですけど。

「すごーい!」「すごいっす~!」「凄いですぅ!」

 三人が大声を上げ、飛びつくように抱きついてきた。
 三者三様の柔らかさや匂いが俺の鼻腔をくすぐる。
 ムラムラしてくるから、今はやめて欲しい。

「ティムさんって見た目だけじゃなかったんすね!」
「あたし達、大当たり引いた?」
「付与魔法って、こんなに使えるものだったんですね」

 なんか、失礼な事言われてるような気がするが、チヤホヤされるのは嬉しい。
 その後、ナナリーが多重付与魔法の詠唱術式を訪ねてきたが、メルロスの真似をしただけだったので、うまく説明は出来なかった。
 頭に浮かんだ術式をそのまま発動するだけだと言ってみたら、ナナリーは唖然とするだけだった。
 現状における付与魔法の認識は、あくまで気休め程度の補助魔法であり、大幅に戦況を変えるものでは無いらしい。

「という事で、俺達は五階層でも何ら問題無い事が分かってもらえたと思う。
 このまま、先へ進もう」

「先って?」

 三人がきょとんとしている。
『ルンルン』ステラは口をあんぐり開け、『キョロキョロ』ロローネは大きい目を点にし、『オドオド』ナナリーは困り眉を更に顰めた。

「————ボス部屋だ」
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