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終息、そして後日談。
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暴動終息後、甚大な被害を受けた侯爵家は爵位を返上して領地を手放した。発狂して心を壊した息子を連れて平民街に家を買って蟄居した。これを機にロクサーヌは離縁を申し出て侯爵家を離れる。
当初は金蔓として置きたかった婚家だったが「暴動時で力を使い果たした」と告白すると役立たずは要らないと判断してアッサリ手放した。
しかし、自由を得たロクサーヌは実家には戻らなかった。
身勝手な両親にも愛想をつかしている彼女はどうでも良いと思っていたし、出戻り娘を歓迎するとは考えにくいからだ。
「あの家もそれなり被害は被ったのかしら、いっそ無くなっていれば良いわ」
そんな辛辣な台詞を言う彼女の背に声を掛ける者がいた。
「やぁ御嬢さん。重そうな荷物を抱えてどこへ?」
すると彼女は慌てて後ろを振り向いた声の主の顔を見上げる。冒険者で恋人のクレールが日焼けした顔を綻ばせてそこに立っていた。
「どうかな、護衛と荷運びで雇わない?報酬はそうだな、ボクの嫁になる権利でどう?溺愛しちゃうぜ」
「もちろん依頼するわクレール!あぁ!会いたかったわ。愛しい人」
***
その後。
姉妹の生家の現状は結納金を手に入れ、妾になったマリエッタの御手当てを定期で貰っていた実家は調子に乗り過ぎて没落していた。
落ちぶれた両親は風の便りで聞いた長女の噂を頼りに行方を追っていた、実は力を失っていたというのは嘘で彼女はひっそりと魔道具店を開いていたのだ。
ギルド御用達にまで腕を磨いたロクサーヌは充実した日々を送っている。そんな彼女が住む街に珍客が現れたのは秋深まる頃だった。
みすぼらしい身形の初老夫婦が街中で倒れていると聞いた衛兵が保護した。
「どこから来たんだね?身寄りは?」
「……あぅ、む、すめが……ここにいると」
男の方がフケだらけの頭を掻きながら答える、職質した衛兵が嫌そうに仰け反る。娘がいるのに何故こうなったと疑問を浮かべた。
「うぅ、娘が……ロクサーヌが評判の魔道具師をしてるはずなのよぉ」
男より元気らしい老女がそう訴えてきて連れて行ってくれとせがむ。
しかし、衛兵は「またか」と肩を竦めていう。
「前にも来たんだよなぁ、ロクサーヌ様の身内だとか嘘ついて来た家族がよ、なんか頭がいっちゃってる男は嫁だとかほざいてたけど、ダメだよ嘘ついちゃ詐欺は犯罪だぜ」
「違う!私は母親よ!このお腹で産んだ娘なのぉ!」
「はいはい、わかった。炊き出ししている保護院か教会を教えるからそこに行きな」
だが諦めの悪い母親は衛兵に縋りついて訴える。
「違うのぉ!私は子爵夫人でぇ」
「はいはい、わかったよぉ、お婆ちゃん。炊き出しに連れて行ってあげような」
完
当初は金蔓として置きたかった婚家だったが「暴動時で力を使い果たした」と告白すると役立たずは要らないと判断してアッサリ手放した。
しかし、自由を得たロクサーヌは実家には戻らなかった。
身勝手な両親にも愛想をつかしている彼女はどうでも良いと思っていたし、出戻り娘を歓迎するとは考えにくいからだ。
「あの家もそれなり被害は被ったのかしら、いっそ無くなっていれば良いわ」
そんな辛辣な台詞を言う彼女の背に声を掛ける者がいた。
「やぁ御嬢さん。重そうな荷物を抱えてどこへ?」
すると彼女は慌てて後ろを振り向いた声の主の顔を見上げる。冒険者で恋人のクレールが日焼けした顔を綻ばせてそこに立っていた。
「どうかな、護衛と荷運びで雇わない?報酬はそうだな、ボクの嫁になる権利でどう?溺愛しちゃうぜ」
「もちろん依頼するわクレール!あぁ!会いたかったわ。愛しい人」
***
その後。
姉妹の生家の現状は結納金を手に入れ、妾になったマリエッタの御手当てを定期で貰っていた実家は調子に乗り過ぎて没落していた。
落ちぶれた両親は風の便りで聞いた長女の噂を頼りに行方を追っていた、実は力を失っていたというのは嘘で彼女はひっそりと魔道具店を開いていたのだ。
ギルド御用達にまで腕を磨いたロクサーヌは充実した日々を送っている。そんな彼女が住む街に珍客が現れたのは秋深まる頃だった。
みすぼらしい身形の初老夫婦が街中で倒れていると聞いた衛兵が保護した。
「どこから来たんだね?身寄りは?」
「……あぅ、む、すめが……ここにいると」
男の方がフケだらけの頭を掻きながら答える、職質した衛兵が嫌そうに仰け反る。娘がいるのに何故こうなったと疑問を浮かべた。
「うぅ、娘が……ロクサーヌが評判の魔道具師をしてるはずなのよぉ」
男より元気らしい老女がそう訴えてきて連れて行ってくれとせがむ。
しかし、衛兵は「またか」と肩を竦めていう。
「前にも来たんだよなぁ、ロクサーヌ様の身内だとか嘘ついて来た家族がよ、なんか頭がいっちゃってる男は嫁だとかほざいてたけど、ダメだよ嘘ついちゃ詐欺は犯罪だぜ」
「違う!私は母親よ!このお腹で産んだ娘なのぉ!」
「はいはい、わかった。炊き出ししている保護院か教会を教えるからそこに行きな」
だが諦めの悪い母親は衛兵に縋りついて訴える。
「違うのぉ!私は子爵夫人でぇ」
「はいはい、わかったよぉ、お婆ちゃん。炊き出しに連れて行ってあげような」
完
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ご感想ありがとうございます。
クズだらけで味方がいない舞台なので太々しいヒドインにしました。
か弱い場合はヒーローが側にいないと泣き寝入りになってしまうので。
R18描写は難しいですね。(>_<)