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真っ白なカーテンを少し開いて、薄曇りの空を残念そうに眺める婦人。
鈍色のソレはいまにも泣きそうに見えた。
「きょうの良き日に晴れないなんて」夫人は辛そうに溜息を吐いた。
その声を拾うのはベールを被った、美女。
「そんなことはありません、私達が仲良くなった切っ掛けは雨季で土砂降りの雨の日でしたわ」
少し遠い目をして、あの日のことを思い浮かべる女。
”あの人は覚えているかしら、雨に打たれた子犬みたいに震えてた癖に太陽みたいな笑顔を私に見せたのよ”
「ふふっ」
「どうかしたの?」
なんでも、と返事をして念入りに施したメイクの出来栄えをチェックする。
頬は幸せに紅潮していてチークがいらないほど、無意識に微笑んでしまう己に吃驚している。
無意識にあの人を愛していたのね、と彼女はいまさら気が付いて顔を赤くした。
「私の可愛い娘になるアナタ、世界一幸せになるのよ?」
「大袈裟ですわ、お義母様。でも私はすでに幸せすぎて飛べるくらいにフワフワしてます、羽化登仙の境地です、うふふ」
でもねぇと婦人は少し憂いた表情だ。
「あの子は女性の機微に疎いから心配なのよ、うっかり貴女を傷つけやしないかとハラハラよ」
「クスクス……大丈夫ですわ。不測の事態が発生したらお義母様を頼りますし、彼が気が付かない時は遠慮なく蹴飛ばしますわ」
それを聞いた婦人は「頼もしいわ!」と満面の笑みを零す。
羽化登仙の極みと言っていたその時。
不躾な音と共に大柄な男が乱入してきて、ふたりを驚かせる。
「んまぁ!なんですか貴方は!花嫁を見に来るなんて!」
愚息を叱りつける婦人は仁王像のように顔を歪めて怒り、花嫁を庇うように立ちはだかった。
「すみません!マナー違反は重々承知しております!でもどうか一目だけでも!」
上背が誰より高いはずの男は、身を縮こませて請う。
「なりません!恥知らずが!」
「は、母上ぇ~」
***
新婦には親がいない為、代って新郎の父が代役を担う。
「はぁ、こんなに美しい娘を娶るなど愚息はやりおるな!」
「嫌だわ、お義父様ったら!」
可愛い義娘にすでに骨抜き状態の義父はデレデレの顔を隠しもせずに、バージンロードをエスコートする。
そのゆったりとした歩みの先に、愛してやまない男が佇んでいた。
「やっと来たかい、俺のシュガーマフィン」
「ふふ、馬鹿ね。貴方が嫌がってもずっと傍にいるわよ」
嫌がるはずがないと、新郎は真っ赤な顔で新婦をみつめた。
神父が誓いの言葉を言う前に、熱い口づけを交わす二人に困惑する。
最早ふたりには儀式など不要だったのだ。
ライスシャワーと花弁がふたりの周囲に撒かれていく、花嫁が微笑むと同時に鈍色の空から祝福の陽射しが降り注いだ。
神すらも二人を祝福していると、参列者たちは感動して惜しみない拍手を彼らに送った。
平民アネリは身分差を超えて、元侯爵家令息であるディーンと結ばれた。
独身だった叔父より受け継ぎ伯爵となったディーンは、永遠の愛を誓い合った。
*酔った状態で書きました、支離滅裂かもしれません。
昼飲みが好きな作者より。
鈍色のソレはいまにも泣きそうに見えた。
「きょうの良き日に晴れないなんて」夫人は辛そうに溜息を吐いた。
その声を拾うのはベールを被った、美女。
「そんなことはありません、私達が仲良くなった切っ掛けは雨季で土砂降りの雨の日でしたわ」
少し遠い目をして、あの日のことを思い浮かべる女。
”あの人は覚えているかしら、雨に打たれた子犬みたいに震えてた癖に太陽みたいな笑顔を私に見せたのよ”
「ふふっ」
「どうかしたの?」
なんでも、と返事をして念入りに施したメイクの出来栄えをチェックする。
頬は幸せに紅潮していてチークがいらないほど、無意識に微笑んでしまう己に吃驚している。
無意識にあの人を愛していたのね、と彼女はいまさら気が付いて顔を赤くした。
「私の可愛い娘になるアナタ、世界一幸せになるのよ?」
「大袈裟ですわ、お義母様。でも私はすでに幸せすぎて飛べるくらいにフワフワしてます、羽化登仙の境地です、うふふ」
でもねぇと婦人は少し憂いた表情だ。
「あの子は女性の機微に疎いから心配なのよ、うっかり貴女を傷つけやしないかとハラハラよ」
「クスクス……大丈夫ですわ。不測の事態が発生したらお義母様を頼りますし、彼が気が付かない時は遠慮なく蹴飛ばしますわ」
それを聞いた婦人は「頼もしいわ!」と満面の笑みを零す。
羽化登仙の極みと言っていたその時。
不躾な音と共に大柄な男が乱入してきて、ふたりを驚かせる。
「んまぁ!なんですか貴方は!花嫁を見に来るなんて!」
愚息を叱りつける婦人は仁王像のように顔を歪めて怒り、花嫁を庇うように立ちはだかった。
「すみません!マナー違反は重々承知しております!でもどうか一目だけでも!」
上背が誰より高いはずの男は、身を縮こませて請う。
「なりません!恥知らずが!」
「は、母上ぇ~」
***
新婦には親がいない為、代って新郎の父が代役を担う。
「はぁ、こんなに美しい娘を娶るなど愚息はやりおるな!」
「嫌だわ、お義父様ったら!」
可愛い義娘にすでに骨抜き状態の義父はデレデレの顔を隠しもせずに、バージンロードをエスコートする。
そのゆったりとした歩みの先に、愛してやまない男が佇んでいた。
「やっと来たかい、俺のシュガーマフィン」
「ふふ、馬鹿ね。貴方が嫌がってもずっと傍にいるわよ」
嫌がるはずがないと、新郎は真っ赤な顔で新婦をみつめた。
神父が誓いの言葉を言う前に、熱い口づけを交わす二人に困惑する。
最早ふたりには儀式など不要だったのだ。
ライスシャワーと花弁がふたりの周囲に撒かれていく、花嫁が微笑むと同時に鈍色の空から祝福の陽射しが降り注いだ。
神すらも二人を祝福していると、参列者たちは感動して惜しみない拍手を彼らに送った。
平民アネリは身分差を超えて、元侯爵家令息であるディーンと結ばれた。
独身だった叔父より受け継ぎ伯爵となったディーンは、永遠の愛を誓い合った。
*酔った状態で書きました、支離滅裂かもしれません。
昼飲みが好きな作者より。
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