拾った魔獣が男の娘だった

音爽(ネソウ)

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男の娘リモーネの正体2

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パルフェなるものを嬉しそうに頬ばるリモーネに対し、向かい合った席で仏頂面のダライアス。

「……それで城に住んでたとか言っていたがリモーネはどこの王族なのだ?」
「ん?……なんの話だっけ?……あ、このパンケーキというの食べたぁ~いなぁ?食べたら思い出すかも」


ダライアスは蟀谷に青筋を立てて給仕に「パンケーキ!追加!」と叫んだ。


「わぁい!いただきまーす」
だが、フォークにパンケーキが刺さることはなかった。ダライアスが皿を取り去ったからだ。


「なんで意地悪するのー!」
「白状したら食わせる、だが恍けるならお預けな上に家から出て行って貰うぞ。得体の知れないヤツを保護する義務義理もねぇからな」


そう言われてリモーネは目を見開いて固まった。

「ボクの魅了が効いてない?」
「あぁ、なんかさっきから胸焼けが酷いと思えば……禁呪使いやがったのかバカ野郎。お前をギルドか憲兵に突き出したらその場で斬られるぞ」


そう言われてリモーネは青くなった。

ダライアスはといえば、このまま逃げ去ってくれても一向に構わないと腹の内で思った。
魔獣の森でもリモーネには振り回されてきた、訳の分からないまま高い服まで買わされいい加減辟易していたのだ。



「ダラが黙っていてくれれば……」
「気安く名を呼ぶな、イライラする。俺はな可哀そうな子狐だから保護してたんだ。中身がこれじゃ同情すらできねぇよ」

冷たい台詞を投げられ、リモーネは涙を浮かべ震え出した。

「泣いて喚くのか?ここじゃ通じねぇぞ。快音波を響かせた瞬間てめぇを斬る。街中に侵入した魔獣の扱いはそういうもんだ、森とは違うんだぞ」

懐刀の柄に手をつけたダライアスから殺気が溢れ出る。

「わ、わかったよ。ごめん……なさい」
渋々という感じではあったが、リモーネは自身の話を語りだした。

その最中、冷めだしたパンケーキをダライアスが瞬殺で食べてしまったのをリモーネは恨めしくみつめた。
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