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もうどうしたらいいか分からない俺
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居酒屋にて、俺は泰昌と向かい合って座っていた。
「あれ? いつの間に学生時代が終わった?」
俺は今、社会人4年目になっていた。もちろん、泰昌と亮も同じだ。
「またその話か。蓮、お酒入ったら必ず言うよな」
俺の前に座っている泰昌は、笑いながら言う。
「いやだって・・・高校時代もそうだけれど・・・大学時代の記憶が無いのだが?」
「蓮はずっと実習続きだったしな。亮も大学に入ってからずっと勉強していたし・・・。
俺くらいかな?大学中に遊んでいたのは」
「いや・・・泰昌もちゃんと勉強してたの知ってるぞ。ほんと容量いいよな。
羨ましい・・・現在進行形で」
泰昌は今、会社で営業として働いている。とても忙しそうなのだが、飲みに誘うとだいたい参加してくれる。
気楽に声をかけても集まりやすく、俺と泰昌と亮は、こうして今でも飲んだり遊んだりしていた。
「そう言えば、今日は亮が俺たちを誘ったのに。本人が遅れているな」
「先ほど連絡があった。もう少しで来ると思う。
蓮、だいぶ顔赤くなってる」
「良いんだよ。今日亮が俺たちを誘ったの、何となく理由が分かってるし・・・。
あーこれで俺だけ恋人無しかー。いやほんとだから学生時代から今まで何してた?」
「実習とバイトと勉強と、今は仕事だろ?」
「そう、でも違う・・・ その隙間! その隙間に何もしなかったし、何もしなければ本当に何も無いもんなんだな!
ほんと今になって気付いたわ!」
「何もなかった感じではないけれどな・・・」
「え?何か言った?」
「いや、何でもない」
泰昌が俺から目線を逸らし、ゆっくりとビールを飲む。
俺は自分の学生時代を振り返る。
高校の時、俺は運命のアルファと出会い、そしてフラれてから・・・他の誰ともお付き合いをしていなかった!
え? そんな事、ある?
確かに勉強頑張るとは言ったけれど・・・言ったけれど!!!
涼しい顔の泰昌を見て、何か言ってやろうと思ったその時、店員さんに案内されて亮がやって来た。
「悪い遅れた。 蓮、顔真っ赤だな」
「亮、お疲れ。今は蓮に構わない方が良いよ」
亮は泰昌と話しながら隣に座った。
俺は亮を見ながら話し始める。
「顔は赤くなるけれど酔ってないから!
さあ亮、早く今日俺たちを呼びたした理由を聞かせてくれ!」
「え、注文もまだなんだけれど・・・」
戸惑う亮に対して、力強く見つめる俺。
そんな俺の視線を見て、亮が困ったように、そして諦めたように言った。
「あーうん・・・恋人が出来ました」
「はい、おめでとうー」
俺は拍手を送り、亮の隣に座っている泰昌はニコニコと笑っていた。
俺は拍手を止めて、再び亮に話しかける。
「亮、恋人が出来たと言っても、ほとんど付き合っていたようなもんなんだろ?
ようやく正式にって事か?」
「まあ、そんな感じ」
「凄いよなー。学生時代からずっと一途だったんだっけ? 凄いよなー」
「あー・・・蓮、今日出来上がるの早くない? 泰昌が居たのに?」
「俺が来た時は、もうほとんど出来上がってたよ」
「えー・・・今日蓮の見送り無理なんだけど」
「あ、俺明日休みだから、俺が送るよ」
俺の前で、亮と泰昌が相談している。
俺1人でも帰れるし!
「俺1人でも帰れるし!」
俺が言っても、2人は全く俺を見ていない。
気付けば店員さんが来ていて、亮が飲み物を頼んでいた。
こうなったら・・・今日は思いっきり飲んでやる!
「今日は思いっきり飲んでやる!」
「蓮、いったんストップ。乾杯してから飲もう」
泰昌が笑顔で俺に言う。
「蓮、ほどほどにな」
注文した飲み物を受け取りながら、亮が俺に言う。
だって・・・今日は飲まずにはいられない。
「だって・・・ようやく亮がちゃんと結ばれたんだぞ? 祝って飲まなきゃいけないだろ!」
勢いよく言った俺に、亮が驚いて、泰昌は笑顔で頷いた。
亮も少ししてから照れたように笑い、3人で乾杯したのだ。
足に力が入らない。
俺は泰昌に肩を借りながら、店の前に立っていた。
そんな俺を心配そうに亮が見ている。
「泰昌、本当に蓮を任せて大丈夫か?」
「平気平気。蓮がこうなるのも一度や二度じゃないしな。
亮もこの後、会いに行くんだろ? ここで解散しよう」
「亮ー!お幸せにー」
俺は声だけ元気に出し、手を振った。
亮は苦笑いをしながら、その場を去っていった。
亮を見送ってから、俺は泰昌から離れて立とうとするが、泰昌がしっかりと俺の体を支えてくれていて離れられない。
「泰昌ー俺1人で帰れるってー。泰昌もこの後か恋人に会いに行くんじゃないのー? 俺大丈夫よー?」
「大丈夫って言っているけど、全然大丈夫じゃないからな。
明日は本当に予定無いし平気」
そう言って、ゆっくりと並んで歩き出す。
しばらくして、泰昌が前を見ながら話し続ける。
「今日も明日も予定無いし。そして今、恋人もいないし」
「え? 泰昌今恋人いないの? この間付き合っていた子は?」
「うーん。自然消滅しちゃったな。いつもの事だけれど。
どうも俺は、恋人に対して冷たいらしい」
「冷たいって・・・泰昌めちゃくちゃ優しいじゃん。え、恋人になったら態度変わるタイプなのか?
・・・あんまり想像出来ないな」
「俺もよく分からないけれど、そうみたいだ。
と言うことで、蓮。俺と恋人として付き合おう」
「・・・は?」
俺は立ち止まった。
そして俺を支えてくれている泰昌をゆっくりと見上げる。
「え? 今、恋人として付き合おうって聞こえたんだけれど、俺酔ってて聞き間違えた?」
「ん? 蓮酔ってないんだろ? 聞き間違いじゃないよ。俺が蓮に付き合おうって言った」
「は? いやいやちょっと待て。意味がわからん。
泰昌の方こそ、酔っているのでは?」
言いながら俺は泰昌から離れようとするが、俺の肩を支える泰昌の手がしっかりと固定されていて動けない。
「酔ってはないよ。俺が酒強いの知ってるだろ?」
知っている。知っているけど!
「え、何。俺がずっと付き合ったこと無いからっていう同情なのか?」
「同情では無いけれど。
蓮、毎回毎回会うたびに付き合いたいって言うし、じゃあ俺と付き合ってみたらいいんじゃないかなと思って。
ちょうど俺も今、誰とも付き合ってないし。
付き合ってみて合わなければ別れて、また友達に戻ればいい」
酔ってるからか、思考が追いつかない。
付き合ってみて、合わなかったら別れて・・・友達に戻れるのものなのか?
え?みんなそんなもん? 付き合った事ない俺が感覚おかしいの?
「そんなお試しみたいじゃなくて・・・ちゃんと好きになってから、付き合いたい・・・」
「でも実際、運命のアルファとだってなかなか上手くいかなかったりしただろ?
まあ乗り気じゃなかったら別に良いけれど。
俺は別に構わないよ。せっかくだし、試してみよう」
泰昌が構うか構わないかの問題なのか? 試してみるっていう・・・そんなノリで良いのか?
確かに今まで誰とも付き合えなかった俺は、このままではずっと今と同じように1人のような予感はしていたが・・・。
まあ、合わなければ・・・友達に戻れば良いのか・・・別に泰昌の事は嫌いではないし・・・好きでも・・・いや友達としては好きだけれど・・・。
「俺、泰昌の事を恋愛対象で見た事ないから分からないんだけれど・・・付き合ってはみたい・・・かも・・・」
「うん。じゃあ付き合ってみよう。そんなに真剣にならなくても大丈夫だよ。
俺アルファだし、潜在的にはオメガに惹かれていると思うし。もちろん逆もな」
俺は潜在的にアルファの泰昌に惹かれていたり・・・してたのか?
え? 泰昌が俺に惹かれてた様子は・・・出会ってから今まで全く微塵もなかったぞ!?
俺は泰昌の顔をじっと見る。
そこには人懐っこい笑顔があった。
まあ顔も良いし・・俺より身長高いし・・・性格が良いのはもちろんだけれど。
何だか泰昌と密着しているのが、急に恥ずかしくなってきた。
俺は思わず下を向く。どうしてこうなった。
すると、泰昌が俺に向かって話しかけてきた。
「よし。そうと決まれば、今日はこのまま俺の家に行こう。
蓮も明日休みだったよな?」
「!?」
俺は再び顔を上げて、泰昌の顔を見る。
すると、泰昌は先ほどと変わらない笑顔で俺を見ていた。
え? あれ? 俺たち・・・付き合う事になったんだよな?
付き合ってる相手の部屋に行くって・・・しかも明日休みの確認・・・別に今から徹夜でゲームをしに行くわけでは・・・無いよな?
俺が今酔ってるから、泰昌の部屋で介抱的な? え?でもそれだと、俺の家の方がここから近い・・・よな?
俺・・・どうしたら良いんだ???
「あれ? いつの間に学生時代が終わった?」
俺は今、社会人4年目になっていた。もちろん、泰昌と亮も同じだ。
「またその話か。蓮、お酒入ったら必ず言うよな」
俺の前に座っている泰昌は、笑いながら言う。
「いやだって・・・高校時代もそうだけれど・・・大学時代の記憶が無いのだが?」
「蓮はずっと実習続きだったしな。亮も大学に入ってからずっと勉強していたし・・・。
俺くらいかな?大学中に遊んでいたのは」
「いや・・・泰昌もちゃんと勉強してたの知ってるぞ。ほんと容量いいよな。
羨ましい・・・現在進行形で」
泰昌は今、会社で営業として働いている。とても忙しそうなのだが、飲みに誘うとだいたい参加してくれる。
気楽に声をかけても集まりやすく、俺と泰昌と亮は、こうして今でも飲んだり遊んだりしていた。
「そう言えば、今日は亮が俺たちを誘ったのに。本人が遅れているな」
「先ほど連絡があった。もう少しで来ると思う。
蓮、だいぶ顔赤くなってる」
「良いんだよ。今日亮が俺たちを誘ったの、何となく理由が分かってるし・・・。
あーこれで俺だけ恋人無しかー。いやほんとだから学生時代から今まで何してた?」
「実習とバイトと勉強と、今は仕事だろ?」
「そう、でも違う・・・ その隙間! その隙間に何もしなかったし、何もしなければ本当に何も無いもんなんだな!
ほんと今になって気付いたわ!」
「何もなかった感じではないけれどな・・・」
「え?何か言った?」
「いや、何でもない」
泰昌が俺から目線を逸らし、ゆっくりとビールを飲む。
俺は自分の学生時代を振り返る。
高校の時、俺は運命のアルファと出会い、そしてフラれてから・・・他の誰ともお付き合いをしていなかった!
え? そんな事、ある?
確かに勉強頑張るとは言ったけれど・・・言ったけれど!!!
涼しい顔の泰昌を見て、何か言ってやろうと思ったその時、店員さんに案内されて亮がやって来た。
「悪い遅れた。 蓮、顔真っ赤だな」
「亮、お疲れ。今は蓮に構わない方が良いよ」
亮は泰昌と話しながら隣に座った。
俺は亮を見ながら話し始める。
「顔は赤くなるけれど酔ってないから!
さあ亮、早く今日俺たちを呼びたした理由を聞かせてくれ!」
「え、注文もまだなんだけれど・・・」
戸惑う亮に対して、力強く見つめる俺。
そんな俺の視線を見て、亮が困ったように、そして諦めたように言った。
「あーうん・・・恋人が出来ました」
「はい、おめでとうー」
俺は拍手を送り、亮の隣に座っている泰昌はニコニコと笑っていた。
俺は拍手を止めて、再び亮に話しかける。
「亮、恋人が出来たと言っても、ほとんど付き合っていたようなもんなんだろ?
ようやく正式にって事か?」
「まあ、そんな感じ」
「凄いよなー。学生時代からずっと一途だったんだっけ? 凄いよなー」
「あー・・・蓮、今日出来上がるの早くない? 泰昌が居たのに?」
「俺が来た時は、もうほとんど出来上がってたよ」
「えー・・・今日蓮の見送り無理なんだけど」
「あ、俺明日休みだから、俺が送るよ」
俺の前で、亮と泰昌が相談している。
俺1人でも帰れるし!
「俺1人でも帰れるし!」
俺が言っても、2人は全く俺を見ていない。
気付けば店員さんが来ていて、亮が飲み物を頼んでいた。
こうなったら・・・今日は思いっきり飲んでやる!
「今日は思いっきり飲んでやる!」
「蓮、いったんストップ。乾杯してから飲もう」
泰昌が笑顔で俺に言う。
「蓮、ほどほどにな」
注文した飲み物を受け取りながら、亮が俺に言う。
だって・・・今日は飲まずにはいられない。
「だって・・・ようやく亮がちゃんと結ばれたんだぞ? 祝って飲まなきゃいけないだろ!」
勢いよく言った俺に、亮が驚いて、泰昌は笑顔で頷いた。
亮も少ししてから照れたように笑い、3人で乾杯したのだ。
足に力が入らない。
俺は泰昌に肩を借りながら、店の前に立っていた。
そんな俺を心配そうに亮が見ている。
「泰昌、本当に蓮を任せて大丈夫か?」
「平気平気。蓮がこうなるのも一度や二度じゃないしな。
亮もこの後、会いに行くんだろ? ここで解散しよう」
「亮ー!お幸せにー」
俺は声だけ元気に出し、手を振った。
亮は苦笑いをしながら、その場を去っていった。
亮を見送ってから、俺は泰昌から離れて立とうとするが、泰昌がしっかりと俺の体を支えてくれていて離れられない。
「泰昌ー俺1人で帰れるってー。泰昌もこの後か恋人に会いに行くんじゃないのー? 俺大丈夫よー?」
「大丈夫って言っているけど、全然大丈夫じゃないからな。
明日は本当に予定無いし平気」
そう言って、ゆっくりと並んで歩き出す。
しばらくして、泰昌が前を見ながら話し続ける。
「今日も明日も予定無いし。そして今、恋人もいないし」
「え? 泰昌今恋人いないの? この間付き合っていた子は?」
「うーん。自然消滅しちゃったな。いつもの事だけれど。
どうも俺は、恋人に対して冷たいらしい」
「冷たいって・・・泰昌めちゃくちゃ優しいじゃん。え、恋人になったら態度変わるタイプなのか?
・・・あんまり想像出来ないな」
「俺もよく分からないけれど、そうみたいだ。
と言うことで、蓮。俺と恋人として付き合おう」
「・・・は?」
俺は立ち止まった。
そして俺を支えてくれている泰昌をゆっくりと見上げる。
「え? 今、恋人として付き合おうって聞こえたんだけれど、俺酔ってて聞き間違えた?」
「ん? 蓮酔ってないんだろ? 聞き間違いじゃないよ。俺が蓮に付き合おうって言った」
「は? いやいやちょっと待て。意味がわからん。
泰昌の方こそ、酔っているのでは?」
言いながら俺は泰昌から離れようとするが、俺の肩を支える泰昌の手がしっかりと固定されていて動けない。
「酔ってはないよ。俺が酒強いの知ってるだろ?」
知っている。知っているけど!
「え、何。俺がずっと付き合ったこと無いからっていう同情なのか?」
「同情では無いけれど。
蓮、毎回毎回会うたびに付き合いたいって言うし、じゃあ俺と付き合ってみたらいいんじゃないかなと思って。
ちょうど俺も今、誰とも付き合ってないし。
付き合ってみて合わなければ別れて、また友達に戻ればいい」
酔ってるからか、思考が追いつかない。
付き合ってみて、合わなかったら別れて・・・友達に戻れるのものなのか?
え?みんなそんなもん? 付き合った事ない俺が感覚おかしいの?
「そんなお試しみたいじゃなくて・・・ちゃんと好きになってから、付き合いたい・・・」
「でも実際、運命のアルファとだってなかなか上手くいかなかったりしただろ?
まあ乗り気じゃなかったら別に良いけれど。
俺は別に構わないよ。せっかくだし、試してみよう」
泰昌が構うか構わないかの問題なのか? 試してみるっていう・・・そんなノリで良いのか?
確かに今まで誰とも付き合えなかった俺は、このままではずっと今と同じように1人のような予感はしていたが・・・。
まあ、合わなければ・・・友達に戻れば良いのか・・・別に泰昌の事は嫌いではないし・・・好きでも・・・いや友達としては好きだけれど・・・。
「俺、泰昌の事を恋愛対象で見た事ないから分からないんだけれど・・・付き合ってはみたい・・・かも・・・」
「うん。じゃあ付き合ってみよう。そんなに真剣にならなくても大丈夫だよ。
俺アルファだし、潜在的にはオメガに惹かれていると思うし。もちろん逆もな」
俺は潜在的にアルファの泰昌に惹かれていたり・・・してたのか?
え? 泰昌が俺に惹かれてた様子は・・・出会ってから今まで全く微塵もなかったぞ!?
俺は泰昌の顔をじっと見る。
そこには人懐っこい笑顔があった。
まあ顔も良いし・・俺より身長高いし・・・性格が良いのはもちろんだけれど。
何だか泰昌と密着しているのが、急に恥ずかしくなってきた。
俺は思わず下を向く。どうしてこうなった。
すると、泰昌が俺に向かって話しかけてきた。
「よし。そうと決まれば、今日はこのまま俺の家に行こう。
蓮も明日休みだったよな?」
「!?」
俺は再び顔を上げて、泰昌の顔を見る。
すると、泰昌は先ほどと変わらない笑顔で俺を見ていた。
え? あれ? 俺たち・・・付き合う事になったんだよな?
付き合ってる相手の部屋に行くって・・・しかも明日休みの確認・・・別に今から徹夜でゲームをしに行くわけでは・・・無いよな?
俺が今酔ってるから、泰昌の部屋で介抱的な? え?でもそれだと、俺の家の方がここから近い・・・よな?
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