転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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越国

旅立ち、国境の街

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おじさんは気付くと、恥ずかしそうに頭を掻きながら。
「人は見かけによらないんだな。」
これ以上、関わりたくないので二人とはそこで別れた。
って言うか、この街を早く離れようと思う。
追っ手が来ないとは限らないし、越国した冒険者狙いの商売も多いみたいだ。
虎丸を連れてると言え、ソロで行動してるので狙われやすいらしい。
ベイルはおじさんが目を覚ます前にそう教えてくれた。
とりあえず街を出て、最寄りの街を目指して、歩き出した。
でも、ベイルのアドバイスって……街出ても、狙われるって事じゃないのか?
って、街中でも襲われるんだから、外に出れば……勿論、襲われ………なかった。
遠巻きでこちらの様子を伺ってるグループは幾つかあったが、近付いて来ようとはしなかった。
尾行されてる様でなんか嫌な気分になったが、下手に揉めるメリットもないので、放置しておいた。
ミナリスの街道はモナスとは違い、ほとんど整備されてない。
ただ人が通るせいで踏み固められただけの道で獣道に毛が生えた程度であった。
それなのに、何故かモンスターが街道近くまで現れる事はほとんど無い。
だから、モンスターに遭遇するには街道から外れる必要がある様だ。
だが、この辺のモンスターの強さも分からないのに、そんな行動にはなかなか出れなかった。
だが、虎丸はお腹が空いたらしく、腹の虫を鳴らしだした。
流石に腹を空かせたまま、先を進む訳にも行かず、近くで虎丸のご飯を調達する事にした。
あっ、あの国境の街で幾つか買い物をした。
この近隣の地図もその内の一つだ。
まぁ、全然詳しくもなく、大まかな地図で無いよりはマシだろう程度のモノだ。
実際、今のどの辺りかはよく分からないが、この近くにでかい湖があるのだけは間違いなさそうだ。
今まで水辺のモンスターと戦った事はなかったので、少し不安はあったが、目指すしかない。
それくらい虎丸の腹の虫は騒ぎ出している。
湖があるであろう方向へ進むと、林が……。
仄かな期待をしたが、出てきたのはとても虎丸の腹の虫を治めるには不向きであろう昆虫系のモンスターであった。
それに虎丸は昆虫系は口に合わないらしく、あまり食べない。
特に甲冑虫類と呼ばれる外装が硬いモノは食べたがらない。
虎丸に食べさせるには外装を剥いでやらないとダメらしい。
その上、外装を剥いでも、それ程身は詰まってない。
そんな面倒な事をするより、湖を目指す事にした。
甲冑虫類の外装は素材としては、それなりの値段にはなるが、今はとりあえず虎丸の腹の虫を大人しくさせる必要がある。
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