転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

文字の大きさ
131 / 230
反乱?

しおりを挟む
リョーはゲイガの隣に立つミューゼの前で頭を下げながら。
「無理を承知で……この子の師になって欲しい。」
クルルは意味が分からずに呆然としていた。
「そんな面倒な事……他を当たってくれないか。」
ミューゼは明らかに迷惑そうな表情を浮かべていたが、直ぐに何かがアタマに浮かんだらしく。
「……何で、そんな馬鹿な道を選ぶ?」
クルルにも分かったのか。
「連れてってくれるって言ったよね?」
「ごめん……、帰って来るから。」
ここの場にいる殆どがそれはウソだと思っていた………二人を除いては。
ゲイガはなんて言葉をかけていいか迷ってる様子だった。
しかし、しばらく迷った後に。
「ミューゼ、オレからも頼む。」
ミューゼはゲイガの言葉にため息をつき。
「ちゃんと仕事してくれるんでしょうね。それなら、少しくらいの時間は作れるんですがね。」
ゲイガは苦笑いを浮べながら。
「なるべく早く帰ってくれよ。無理だと思ったら、引き返せよ。」
途中で引き返す事などは無理だと分かってたが、ゲイガは言わずにはおれなかった。
リョーはそれに返事せずにギルドを去った。
「……引き止めれなかったな。」
ゲイガは誰に言うでもなく、寂しそうに呟いた。
ミューゼはゲイガの背中をポンと叩きながら。
「アイツは死にに行く様なつもりはなさそうだったぞ。」
クルルは我慢出来ずにギルドから出ていこうとしたが、ゲイガは腕を掴み。
「行くな。アイツらを信じてやれ……。」
クルルはゲイガの腕を振りほどこうとしたが、ミューゼはクルルの前に立ち塞がり。
「分からないのか?今のお前じゃ、枷にしかならないんだ。アイツらに護られたいのか?」
クルルは瞳を潤ませながら。
「帰って来れないのに?死にに行く様なモノなんでしょう?」
その問いかけに返答は出来なかった。

ギルドを後にしたリョーは前を向いたまま。
「虎丸、ごめんな。こんな無謀な主で。」
虎丸は背後からリョーに飛びかかった。
リョーは前のめりに倒れた。
リョーに乗っかかりながら。
「主、嫌なら付いてかないよ。それに主となら、何とかなるよ。あの時よりも強くなってるよね?」
虎丸が言うあの時とは……完膚なく、相手の情けで生かされた大蛇との戦いなんだろうな。
あれからどの位、強くなってるかは分からないが、それなりには成長してるはず。
「虎丸、重い……。」
虎丸は飛び退き、力いっぱいに尻尾を振っていた。
「飯食いに行くか?」
虎丸と2人で近くの飯屋へ向かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の逆襲

すけさん
恋愛
断罪される1年前に前世の記憶が甦る! 前世は三十代の子持ちのおばちゃんだった。 素行は悪かった悪役令嬢は、急におばちゃんチックな思想が芽生え恋に友情に新たな一面を見せ始めた事で、断罪を回避するべく奮闘する!

【1部完・2部準備中】人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

転生皇女セラフィナ

秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。 目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。 赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。 皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。 前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。 しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。 一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。 「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」 そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。 言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。 それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。 転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。 ※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。

おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略

神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。 そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。 これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。

婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。

國樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。 声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。 愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。 古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。 よくある感じのざまぁ物語です。 ふんわり設定。ゆるーくお読みください。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦

未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?! 痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。 一体私が何をしたというのよーっ! 驚愕の異世界転生、始まり始まり。

処理中です...