166 / 230
目的
反対
しおりを挟む
ロイドの言葉に多くは安堵の表情を浮かべたが、ある一人が立ち上がり。
「畏れ多い事ですが、一言宜しいですか?」
ロイドは一瞬、表情を曇らせたが、それを構わず言葉を続けた。
「幾ら王の推挙とは言え、何処の者かも分からぬその人物をその様な役職に致すのは納得出来ませぬ。」
その言葉で納得しかけていた筈の空気は一変した。
「王、その者の任命には議論が必要の様ですね。それを我ら十三役の初議題にしては如何ですか?」
「ゼン、それは……。」
「王、これは五芒星の考えですが。」
その言葉にロイドは困惑の表情を浮かべていた。
「この話は無かった事で良いと思うよ。」
リョーは席から立ち上がり、ロイドにそう告げた。
ロイドが何かを言いかけた瞬間、部屋の扉が開いた。
全員の視線が扉に集中すると、そこには申し訳なさそうに立つベンテとアリスが居た。
「大事な話の途中だが、何かあったのか?」
ゼンは少し苛立った表情で二人を見ていた。
「あの……リョー様の任命は済んじゃいましたか?」
アリスは弱々しい声で訊ねた。
ゼンは笑みを浮かべ。
「今、その話をしていた所だ。任命に相応しいかどうかを判断が必要だと。」
アリスはその言葉に表情を明るくした。
「まだなんですね?良かった。」
ゼンはその反応を見ながら。
「で、何の用なのだ?」
アリスは手にしていた巻物を開き。
“ギルドの名の元にどの国もリョーを如何なる役職に任命する事を禁ずる。またリョーとそれに関わる者の如何なる情報も非公開とする。これに従わぬ場合はギルドに敵対の意志表明と判断する。但し、この通達前の事案には不問と致す。”
部屋の全ての者が静まり返った。
ようやく口を開いたのはロイドであった。
「議論の必要はなくなったな…。だが、ギルドが介入するとはな。」
アリスは忘れてたかの様に。
「後、リョー様……ギルドよりあるグランの継承が。」
「グランの継承?」
リョーはようやくこの場から解放される安堵感に包まれていたが、グランの継承の言葉にアリスを見たが。
「先程も言ったように貴方の情報は非公開になりますので、グランについてもギルドに来て頂かないと。」
リョーは少しめんどくさそうにアリスを見ながら、立ち上がり、部屋を後にした。
そのリョーに向かい、ロイドは少し残念そうな表情を浮かべながら。
「フラン様の持つイグランド侯としての相続手続きは済んでる。またいつでも会いに来てくれ。」
ロイドが告げた一言でゼンの表情は固まった。
「…イグランド侯?何故?」
ゼンは誰に言う訳でもなく、そう呟いた。
それを気にせずにリョーは部屋を後にした。
「畏れ多い事ですが、一言宜しいですか?」
ロイドは一瞬、表情を曇らせたが、それを構わず言葉を続けた。
「幾ら王の推挙とは言え、何処の者かも分からぬその人物をその様な役職に致すのは納得出来ませぬ。」
その言葉で納得しかけていた筈の空気は一変した。
「王、その者の任命には議論が必要の様ですね。それを我ら十三役の初議題にしては如何ですか?」
「ゼン、それは……。」
「王、これは五芒星の考えですが。」
その言葉にロイドは困惑の表情を浮かべていた。
「この話は無かった事で良いと思うよ。」
リョーは席から立ち上がり、ロイドにそう告げた。
ロイドが何かを言いかけた瞬間、部屋の扉が開いた。
全員の視線が扉に集中すると、そこには申し訳なさそうに立つベンテとアリスが居た。
「大事な話の途中だが、何かあったのか?」
ゼンは少し苛立った表情で二人を見ていた。
「あの……リョー様の任命は済んじゃいましたか?」
アリスは弱々しい声で訊ねた。
ゼンは笑みを浮かべ。
「今、その話をしていた所だ。任命に相応しいかどうかを判断が必要だと。」
アリスはその言葉に表情を明るくした。
「まだなんですね?良かった。」
ゼンはその反応を見ながら。
「で、何の用なのだ?」
アリスは手にしていた巻物を開き。
“ギルドの名の元にどの国もリョーを如何なる役職に任命する事を禁ずる。またリョーとそれに関わる者の如何なる情報も非公開とする。これに従わぬ場合はギルドに敵対の意志表明と判断する。但し、この通達前の事案には不問と致す。”
部屋の全ての者が静まり返った。
ようやく口を開いたのはロイドであった。
「議論の必要はなくなったな…。だが、ギルドが介入するとはな。」
アリスは忘れてたかの様に。
「後、リョー様……ギルドよりあるグランの継承が。」
「グランの継承?」
リョーはようやくこの場から解放される安堵感に包まれていたが、グランの継承の言葉にアリスを見たが。
「先程も言ったように貴方の情報は非公開になりますので、グランについてもギルドに来て頂かないと。」
リョーは少しめんどくさそうにアリスを見ながら、立ち上がり、部屋を後にした。
そのリョーに向かい、ロイドは少し残念そうな表情を浮かべながら。
「フラン様の持つイグランド侯としての相続手続きは済んでる。またいつでも会いに来てくれ。」
ロイドが告げた一言でゼンの表情は固まった。
「…イグランド侯?何故?」
ゼンは誰に言う訳でもなく、そう呟いた。
それを気にせずにリョーは部屋を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
悪役令嬢の逆襲
すけさん
恋愛
断罪される1年前に前世の記憶が甦る!
前世は三十代の子持ちのおばちゃんだった。
素行は悪かった悪役令嬢は、急におばちゃんチックな思想が芽生え恋に友情に新たな一面を見せ始めた事で、断罪を回避するべく奮闘する!
「貴女じゃ彼に不釣りあいだから別れて」と言われたので別れたのですが、呪われた上に子供まで出来てて一大事です!?
綾織季蝶
恋愛
「貴女じゃ彼に不釣りあいだから別れて」そう告げられたのは孤児から魔法省の自然管理科の大臣にまで上り詰めたカナリア・スタインベック。
相手はとある貴族のご令嬢。
確かに公爵の彼とは釣り合うだろう、そう諦めきった心で承諾してしまう。
別れる際に大臣も辞め、実家の誰も寄り付かない禁断の森に身を潜めたが…。
何故か呪われた上に子供まで出来てしまった事が発覚して…!?
感情の贈与税 〜光の加護より、確かな契約。没落令嬢による国家再生録〜
しょくぱん
恋愛
「君のような地味な女、僕の隣にふさわしくない」
魔王軍を討伐し、凱旋した公爵令息カシアンが放ったのは、婚約者エレナへの冷酷な決別だった。
彼の傍らには、可憐な「救国の聖女」レティシア。
だがカシアンは忘れていた。彼の眩い金髪も、魔王を圧倒した剣技も、すべてはエレナが十年間「愛の贈与」として捧げ続けた魔力の賜物であることを。
「……承知いたしました。では、滞納分を含め、全魔力を今この場で『徴収』いたします」
めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
【完結】愛されないと知った時、私は
yanako
恋愛
私は聞いてしまった。
彼の本心を。
私は小さな、けれど豊かな領地を持つ、男爵家の娘。
父が私の結婚相手を見つけてきた。
隣の領地の次男の彼。
幼馴染というほど親しくは無いけれど、素敵な人だと思っていた。
そう、思っていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる