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プロローグ
問いかけ
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【何でこんな事になったんだろう?】
勢いよく、何度も振り降ろされる木剣を木の棒で受けながら、そう自問自答をした。
確か、この前まではこんな荒事とは無縁な毎日を過ごしてたはずなんだ。
そう、この前までは。
とりあえず、その頃の話から始めよう。
伊原了、32歳、職もなければ、彼女もいない。
職がないと言っても、ニートとは違うんだ。
つい一ヵ月前まではちゃんと働いてたんだ。
ただ会社が別の会社に吸収されて、人員整理に合っただけなんだ。
給料は安かったけど、仕事自体もそれなりに楽だった。
特に仕事にやりがいを感じなかったし、偉くなってみたいとは思ったが、特に頑張った事もない。
本気を出すのはまだこんな所じゃないと、惰性的に毎日を過ごしてた。
職を失っても、特に焦る事もなかった。
でも、ハロワにも顔を出してたし、このままでいいとは思ってた訳じゃないんだ。
ただ俺が本気を出すのに相応しい場所。
そう、きっかけさえあれば俺はやれるんだよ。
そう思いながら、ベッドに入り、いつもの様に妄想を始めた。
俺に相応しい場所や設定を頭の中で繰り広げる。
知らないうちに眠りにつくのが日課みたいなモノだった。
あの日もそのまま、眠りにつくはずだった。
と言うか、眠りについたつもりだった。
<………そんなに今の人生が嫌なら、人生をやり直しますか? はい/いいえ>
夢の中でゲームのキャラにでもなったのかと思い、迷わずに“はい”を選んだ。
<じゃあ、新しい人生で何が欲しい?>
何が欲しい?生まれてくる家とかで差はつくし……でも、敷かれたレールを歩くのもな。
才能とそれを生かせれる環境があれば、俺だってやれるんだ。
<才能って、何の?>
分かんねぇけどさ、才能だよ、才能。
<チッ……才能な、サービスしといてやるよ。環境については問題ないよ。平和なこの人生とは真逆な世界での人生をあげるよ。>
えっ?舌打ち?それに口調が変わったし、この右上の数字減ってないか?
<その数字が0になると、新しい人生の始まりだよ。>
そう言い終わると、同時くらいに数字は0になった。
目を覚ますと、ぼんやりと天井が見えた。
見たこともない木の天井。
まだ夢の中なのかと思いながら、ゆっくりと目を閉じた。
その瞬間、閉じたはずの瞼の裏に。
<せっかくの新しい人生の始まりだぞ。>
幻覚だ、幻覚。
<幻覚じゃないし。前の人生みたいに惰性に生きたかったら、生きれば良いけど……今のお前の事だけ教えとくな。>
何か偉そうだよな、こいつ。
<リョー、家族:母親とは死別。父親は不明。現在、1人暮らし。今日、めでたく12歳になる。>
おい、ちょっと待て………天涯孤独なのか?最悪なリスタートじゃねぇかよ。
やり直しだよ、こんなの。
<やり直し?出来ねぇよ。まぁ、そういう事で。>
おい、ちょっと待てよ。
そのまま、反応はなくなった。
だが、それと同時に家のドアが荒っぽく開かれた。
「おい、リョー……いつまで寝てんだ。今日から剣術の稽古だっつただろう。」
音に驚き、ドアの方を向くと、ヒゲ面のいかつい親父が立っていた。
突然の事過ぎて、何も分からずにポカーンとしてると。
「何、寝ぼけてんのか?」
毛むくじゃらの手でオレの頬を挟んだ。
その瞬間、空中に
《ブライ(村長)母親没後の後見人。》
「いてぇよ。ちゃんと起きてるよ。剣術?」
そう言いながら、何か不安な予感が。
【ブライって、どう見ても日本人じゃないよな。
何より窓から見える景色が日本じゃない。剣術って、なんだよ。】
「お前も12歳になったんだ、そろそろ剣くらい出来ないと。」
ブライは何も理解出来ない俺の襟を掴み、水瓶の前に。
とりあえず顔を洗い、水瓶に映った自分の顔を見た。
ブライとは違い、日本人の顔に近かった。髪は黒かったし、鼻もそんなに高くなかった。
まぁ、イケメンではなかったが、前の人生よりはマシであった。
顔を洗い終わった俺に。
「ほら、朝飯食って、行くぞ。」
どうやら、拒否する事は不可能らしい。
仕方なしに飯を口に押し込み、着替えた。
朝飯はパンとスープだったが、はっきり言えば、あまり美味しくはない。
ブライに連れていかれるまま、村のはずれにある広場へ。
そこでは十人近くの子供(俺と同じくらい)が木剣を振っていた。
ブライは子供たちの前にいるひょろっとした青年に。
「ちょっと遅れたが、こいつもよろしく頼むわ。」
オレは軽く頭を下げたが、その青年に木剣を向けられ。
「おぃ、挨拶も出来んのか?」
【えぇ~、見た目と違って、体育会系?】
そう思ってる内に、木剣を渡されて。
「遅刻した罰として、素振り三百回だ。」
昔、剣道を少し習ってた事があったが、木刀と違い、木剣と呼ばれるこれを振るのはシゴキでしかないんだろ。
その証拠に他の子供の目が憐れみに満ちていた。
ブライは口を挟もうとしたが。
「私のやり方に従えないなら、他へ行ってもらって結構。」
村長より偉いんだな、このひょろ造。
仕方なしに木剣を振り始めたが、数回振る度に。
構えが違う、声が出てない、気持ちがこもってないと罵声と共に細いしなる枝でケツを殴られた。
やる気はどんどん削がれていき、百を数える前に。
「辞めた。こんなのやってられっか。」
オレはこんな事をする為に生まれ変わったんじゃねぇ。
だが、その瞬間、自分の体が吹き飛ぶのが分かった。
思いっきりひょろ造に頬を殴られたのだ。
人って、こんなに飛ぶんだなって。
地面に叩きつけられ、しばらく立ち上がれなかった。
「お前に拒否権などない。」
倒れ込んだまま、考えた。
【何でこんな理不尽な事を言われてるんだ?前の人生が嫌で生まれ変わったはずなのに。】
だが、そんな自問自答はひょろ造によって、強制終了させられた。
それからボロ雑巾になるまで理不尽な剣術は続いた。
逃げ出そうにも疲れ果てて、ブライに担がれて、帰宅し、気付けば翌朝。
そして、ブライに連れてこられ、ボロ雑巾になる。
そんな日々が半月過ぎた頃、何とか自分の足で家に帰れるようになった。
しかも、明日はひょろ造が私用で剣術も休みらしい。
逃げ出すなら、明日しかないと床についた。
〈よぉ、頑張ってるな。〉
また閉じたはずの瞼に文字が。
【悪いが、明日の為に寝ないとダメなんだよ 。】
〈お前さ、この村から出て、何処に行くんだ?〉
【そんなの出てから、考えれば良いだろ。】
〈そっか?でも、村の外はモンスター出るぞ?〉
【えっ?モンスター?モンスターって、あのゲームとかで出てくる?】
〈うん、それにプレートないと、他の村にも街には入れないから。〉
【プレート?なんだよ、それ。何よりこの人生、何なんだよ。俺の想像と全然ちげぇんだけど。】
〈お前の想像?そんなの知らねえよ。でも、少しは頑張ってるから、プレゼントやるよ。〉
【プレゼント?何だよ、それ。】
〈明日になれば分かるよ。早くここから出たいなら、頑張るんだな。じゃあな。〉
そう文字が浮かぶと、反応はなくなった。
多少、慣れてきたとは言え、やはり疲れていた様で気がつくと、外はすっかり明るかった。
だが、何をしていいか分からなかった。
この村で気がついてから、ただ剣術と睡眠の繰り返しで今の状況すら把握してなかったのだから。
とりあえず家を出て、村を探索でもするかと歩き始めると道の向こうから3人の剣術仲間?が来ていた。
特に関わる必要もないかと、素通りしようかと進んでいたが、向こうはちがったようだ。
「おい、こんな所を馬鹿みたいな顔で歩いてないで、剣術の練習でもしたら、どうなんだ?」
その言葉の意味が一瞬、分からなかったが……。
いや、分かったが、こんなにあからさまにケンカって売られるものなのか?
構わず無視しようと、通り過ぎようとしたが、それが気に入らなかったのか布に包まれていた木剣を取り出し、こちらを向いて、構えていた。
3対1な上に、こちらは丸腰。
周りを見渡しても、あるのは少し長めの木の棒のみ。
何も無いよりかはマシかと仕方なしに棒を拾うと。
「やる気か?」
そう言いながら、木剣を振り下ろしてきた。
これはボコボコになるなと覚悟したが、思うよりその剣速は遅かった。
だが、相手は三人で下手に攻勢に出て、刺激する訳には行かず、木剣を受け止めるのに徹した。
【何でこんな事になったんだろう?】
勢いよく、何度も振り降ろされる木剣を木の棒で受けながら、そう自問自答をした。
確か、この前まではこんな荒事とは無縁な毎日を過ごしてたはずなんだ。
そう、この前までは。
とりあえず、その頃の話から始めよう。
伊原了、32歳、職もなければ、彼女もいない。
職がないと言っても、ニートとは違うんだ。
つい一ヵ月前まではちゃんと働いてたんだ。
ただ会社が別の会社に吸収されて、人員整理に合っただけなんだ。
給料は安かったけど、仕事自体もそれなりに楽だった。
特に仕事にやりがいを感じなかったし、偉くなってみたいとは思ったが、特に頑張った事もない。
本気を出すのはまだこんな所じゃないと、惰性的に毎日を過ごしてた。
職を失っても、特に焦る事もなかった。
でも、ハロワにも顔を出してたし、このままでいいとは思ってた訳じゃないんだ。
ただ俺が本気を出すのに相応しい場所。
そう、きっかけさえあれば俺はやれるんだよ。
そう思いながら、ベッドに入り、いつもの様に妄想を始めた。
俺に相応しい場所や設定を頭の中で繰り広げる。
知らないうちに眠りにつくのが日課みたいなモノだった。
あの日もそのまま、眠りにつくはずだった。
と言うか、眠りについたつもりだった。
<………そんなに今の人生が嫌なら、人生をやり直しますか? はい/いいえ>
夢の中でゲームのキャラにでもなったのかと思い、迷わずに“はい”を選んだ。
<じゃあ、新しい人生で何が欲しい?>
何が欲しい?生まれてくる家とかで差はつくし……でも、敷かれたレールを歩くのもな。
才能とそれを生かせれる環境があれば、俺だってやれるんだ。
<才能って、何の?>
分かんねぇけどさ、才能だよ、才能。
<チッ……才能な、サービスしといてやるよ。環境については問題ないよ。平和なこの人生とは真逆な世界での人生をあげるよ。>
えっ?舌打ち?それに口調が変わったし、この右上の数字減ってないか?
<その数字が0になると、新しい人生の始まりだよ。>
そう言い終わると、同時くらいに数字は0になった。
目を覚ますと、ぼんやりと天井が見えた。
見たこともない木の天井。
まだ夢の中なのかと思いながら、ゆっくりと目を閉じた。
その瞬間、閉じたはずの瞼の裏に。
<せっかくの新しい人生の始まりだぞ。>
幻覚だ、幻覚。
<幻覚じゃないし。前の人生みたいに惰性に生きたかったら、生きれば良いけど……今のお前の事だけ教えとくな。>
何か偉そうだよな、こいつ。
<リョー、家族:母親とは死別。父親は不明。現在、1人暮らし。今日、めでたく12歳になる。>
おい、ちょっと待て………天涯孤独なのか?最悪なリスタートじゃねぇかよ。
やり直しだよ、こんなの。
<やり直し?出来ねぇよ。まぁ、そういう事で。>
おい、ちょっと待てよ。
そのまま、反応はなくなった。
だが、それと同時に家のドアが荒っぽく開かれた。
「おい、リョー……いつまで寝てんだ。今日から剣術の稽古だっつただろう。」
音に驚き、ドアの方を向くと、ヒゲ面のいかつい親父が立っていた。
突然の事過ぎて、何も分からずにポカーンとしてると。
「何、寝ぼけてんのか?」
毛むくじゃらの手でオレの頬を挟んだ。
その瞬間、空中に
《ブライ(村長)母親没後の後見人。》
「いてぇよ。ちゃんと起きてるよ。剣術?」
そう言いながら、何か不安な予感が。
【ブライって、どう見ても日本人じゃないよな。
何より窓から見える景色が日本じゃない。剣術って、なんだよ。】
「お前も12歳になったんだ、そろそろ剣くらい出来ないと。」
ブライは何も理解出来ない俺の襟を掴み、水瓶の前に。
とりあえず顔を洗い、水瓶に映った自分の顔を見た。
ブライとは違い、日本人の顔に近かった。髪は黒かったし、鼻もそんなに高くなかった。
まぁ、イケメンではなかったが、前の人生よりはマシであった。
顔を洗い終わった俺に。
「ほら、朝飯食って、行くぞ。」
どうやら、拒否する事は不可能らしい。
仕方なしに飯を口に押し込み、着替えた。
朝飯はパンとスープだったが、はっきり言えば、あまり美味しくはない。
ブライに連れていかれるまま、村のはずれにある広場へ。
そこでは十人近くの子供(俺と同じくらい)が木剣を振っていた。
ブライは子供たちの前にいるひょろっとした青年に。
「ちょっと遅れたが、こいつもよろしく頼むわ。」
オレは軽く頭を下げたが、その青年に木剣を向けられ。
「おぃ、挨拶も出来んのか?」
【えぇ~、見た目と違って、体育会系?】
そう思ってる内に、木剣を渡されて。
「遅刻した罰として、素振り三百回だ。」
昔、剣道を少し習ってた事があったが、木刀と違い、木剣と呼ばれるこれを振るのはシゴキでしかないんだろ。
その証拠に他の子供の目が憐れみに満ちていた。
ブライは口を挟もうとしたが。
「私のやり方に従えないなら、他へ行ってもらって結構。」
村長より偉いんだな、このひょろ造。
仕方なしに木剣を振り始めたが、数回振る度に。
構えが違う、声が出てない、気持ちがこもってないと罵声と共に細いしなる枝でケツを殴られた。
やる気はどんどん削がれていき、百を数える前に。
「辞めた。こんなのやってられっか。」
オレはこんな事をする為に生まれ変わったんじゃねぇ。
だが、その瞬間、自分の体が吹き飛ぶのが分かった。
思いっきりひょろ造に頬を殴られたのだ。
人って、こんなに飛ぶんだなって。
地面に叩きつけられ、しばらく立ち上がれなかった。
「お前に拒否権などない。」
倒れ込んだまま、考えた。
【何でこんな理不尽な事を言われてるんだ?前の人生が嫌で生まれ変わったはずなのに。】
だが、そんな自問自答はひょろ造によって、強制終了させられた。
それからボロ雑巾になるまで理不尽な剣術は続いた。
逃げ出そうにも疲れ果てて、ブライに担がれて、帰宅し、気付けば翌朝。
そして、ブライに連れてこられ、ボロ雑巾になる。
そんな日々が半月過ぎた頃、何とか自分の足で家に帰れるようになった。
しかも、明日はひょろ造が私用で剣術も休みらしい。
逃げ出すなら、明日しかないと床についた。
〈よぉ、頑張ってるな。〉
また閉じたはずの瞼に文字が。
【悪いが、明日の為に寝ないとダメなんだよ 。】
〈お前さ、この村から出て、何処に行くんだ?〉
【そんなの出てから、考えれば良いだろ。】
〈そっか?でも、村の外はモンスター出るぞ?〉
【えっ?モンスター?モンスターって、あのゲームとかで出てくる?】
〈うん、それにプレートないと、他の村にも街には入れないから。〉
【プレート?なんだよ、それ。何よりこの人生、何なんだよ。俺の想像と全然ちげぇんだけど。】
〈お前の想像?そんなの知らねえよ。でも、少しは頑張ってるから、プレゼントやるよ。〉
【プレゼント?何だよ、それ。】
〈明日になれば分かるよ。早くここから出たいなら、頑張るんだな。じゃあな。〉
そう文字が浮かぶと、反応はなくなった。
多少、慣れてきたとは言え、やはり疲れていた様で気がつくと、外はすっかり明るかった。
だが、何をしていいか分からなかった。
この村で気がついてから、ただ剣術と睡眠の繰り返しで今の状況すら把握してなかったのだから。
とりあえず家を出て、村を探索でもするかと歩き始めると道の向こうから3人の剣術仲間?が来ていた。
特に関わる必要もないかと、素通りしようかと進んでいたが、向こうはちがったようだ。
「おい、こんな所を馬鹿みたいな顔で歩いてないで、剣術の練習でもしたら、どうなんだ?」
その言葉の意味が一瞬、分からなかったが……。
いや、分かったが、こんなにあからさまにケンカって売られるものなのか?
構わず無視しようと、通り過ぎようとしたが、それが気に入らなかったのか布に包まれていた木剣を取り出し、こちらを向いて、構えていた。
3対1な上に、こちらは丸腰。
周りを見渡しても、あるのは少し長めの木の棒のみ。
何も無いよりかはマシかと仕方なしに棒を拾うと。
「やる気か?」
そう言いながら、木剣を振り下ろしてきた。
これはボコボコになるなと覚悟したが、思うよりその剣速は遅かった。
だが、相手は三人で下手に攻勢に出て、刺激する訳には行かず、木剣を受け止めるのに徹した。
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