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駆け引き
略奪
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でも、連れていかないと、虎丸不機嫌になるだろうな。
何も分からない相手に一人で行くのは怖かった。
虎丸が居れば、いざとなったら、助けてくれるかもしれないし。
バシッ……そんな事を考えてると、無視されてる風に感じたセリに背中を叩かれた。
確かに話しかけて、考え込んでたら、相手は気が悪いよな。
「ごめん、ちょっと考え事してて。」
セリはヤレヤレという顔で。
「金の事か?残念だけど、力になれないね。」
セリは踵を返すと、一気に離れて行った。
とりあえず盗賊の情報を集めに近くの酒場へ向かった。
本当はギルドで集めるつもりだったんだが、まだ人が多くて、近づけなかった。
簡単な情報は集まったが、根城とかは流石に分からなかった。
分かった盗賊も居るには居たが………貴族の子飼いらしく、手を出せなかった。
何より百人を超える大所帯に挑もうなんて馬鹿ではない。
お手頃な賊って居ないのかな?
居たとしても、既に狩られてるか……金は持ってないだろう。
金を溜め込んでて、そんなに人数のいない盗賊…。
一つだけ盗賊の情報が手に入った。
ここ、王都の外れに盗賊の一味がいるらしい。
それ程人数もいないが、王都近くで荒稼ぎしてるらしく、そろそろ騎士団が動くかもとの噂もある。
この情報を頼りにするしかない。
とりあえず屋敷に戻り、虎丸に会う事にした。
虎丸は藁のベッドに寝転んでいた。
「虎丸、盗賊狩りに行くんだけど……来る?但し、極力殺すの禁止だから。」
虎丸は茫然とした表情を浮かべていた。
「こ、殺すなって……。が、頑張る。」
王都の外れに行くと、貧困街がある。
お腹を空かせているであろう子供は道端に座り込み、こちらを見ていた。
だが、直ぐに人相が良くない数人の男達が取り囲んできた。
「こんな所歩いてると、危ないぞ。なぁ……。」
ニヤニヤしながら、他の男達に話しかけていた。
「………アンタら、盗賊か?」
「そうだったら……ウッ」
思いっきり木剣で殴った。
「よく考えてみなよ。こんな所に来たって事は自信があるかもとか考えれない?もう一度聞くよ、ルジーとかいう盗賊一味知ってる?」
悶絶しながら、のたうち回る男を他の仲間が抱き抱えながら。
「ルジー?もう少し奥に居るよ。」
金貨を一枚投げ。
「情報料だ。」
口笛を吹き、虎丸を呼んだ。
虎丸の姿を見て、男達は更に怯えた。
虎丸は殺すなって言われて、緊張のあまりか…いつも以上に威圧感を周囲に漂わせていた。
一件の建物の前には見張り役なのか、二人が立っていた。
「何だ、ここはお前が来るような所じゃねぇ。それとも仲間にでもなりたいのか?」
「ちょっと金が必要だから、貰いに来た。」
見張りの二人は少しの間、言ってる意味が分からずに見ていたが、分かったのか腰の物に手をかけた。
「何もせずにくれたら、楽なのに。」
手をクイッと動かすと、虎丸は飛び出してきて、押し倒した。
もう1人の見張りは虎丸を見て、奥へと逃げていった。
後を追いかけると、中には十数人くらいがテーブルでカードをしていた。
「敵襲だ。」
一気に部屋の中にいた男達は臨戦態勢に入った。
「素直にくれたら、いいのにな。」
木剣ではなく、ショートソードを抜き、構えた。
虎丸はワクワクしてるのか、微妙に尻尾を振ってる。
盗賊たちは武器を手にしながら、誰から行くか様子を伺っている。
その瞬間、虎丸は我慢出来なくなったのか……跳躍して……一撫でした。
とりあえず、それで相手の戦意はなくなったのは分かった。
殺意なく、一撫でをするだけで………。
血って、あんなに飛ぶんだね。
頚動脈を切断したんだろうね。
虎丸は尻尾をしぼめて、こちらを見ていた。
虎丸の頭を撫でながら。
「虎丸、頑張ったよ。次は出来るから……大丈夫、大丈夫。」
怯えた盗賊達に。
「ほら、金目のモノ出して。」
そう言いながら、血しぶきを撒き散らしている男に近付き、手をかざした。
顔色は全然良くはならなかったが、血は止まり、傷口も閉じた。
「後は生命力次第だね。」
盗賊達が差し出してきたのは宝石と革袋に入った20枚の金貨だった。
まぁ、この規模なら持ってる方なんだろうな。
でも、次のターゲットを探さないとな。
何も分からない相手に一人で行くのは怖かった。
虎丸が居れば、いざとなったら、助けてくれるかもしれないし。
バシッ……そんな事を考えてると、無視されてる風に感じたセリに背中を叩かれた。
確かに話しかけて、考え込んでたら、相手は気が悪いよな。
「ごめん、ちょっと考え事してて。」
セリはヤレヤレという顔で。
「金の事か?残念だけど、力になれないね。」
セリは踵を返すと、一気に離れて行った。
とりあえず盗賊の情報を集めに近くの酒場へ向かった。
本当はギルドで集めるつもりだったんだが、まだ人が多くて、近づけなかった。
簡単な情報は集まったが、根城とかは流石に分からなかった。
分かった盗賊も居るには居たが………貴族の子飼いらしく、手を出せなかった。
何より百人を超える大所帯に挑もうなんて馬鹿ではない。
お手頃な賊って居ないのかな?
居たとしても、既に狩られてるか……金は持ってないだろう。
金を溜め込んでて、そんなに人数のいない盗賊…。
一つだけ盗賊の情報が手に入った。
ここ、王都の外れに盗賊の一味がいるらしい。
それ程人数もいないが、王都近くで荒稼ぎしてるらしく、そろそろ騎士団が動くかもとの噂もある。
この情報を頼りにするしかない。
とりあえず屋敷に戻り、虎丸に会う事にした。
虎丸は藁のベッドに寝転んでいた。
「虎丸、盗賊狩りに行くんだけど……来る?但し、極力殺すの禁止だから。」
虎丸は茫然とした表情を浮かべていた。
「こ、殺すなって……。が、頑張る。」
王都の外れに行くと、貧困街がある。
お腹を空かせているであろう子供は道端に座り込み、こちらを見ていた。
だが、直ぐに人相が良くない数人の男達が取り囲んできた。
「こんな所歩いてると、危ないぞ。なぁ……。」
ニヤニヤしながら、他の男達に話しかけていた。
「………アンタら、盗賊か?」
「そうだったら……ウッ」
思いっきり木剣で殴った。
「よく考えてみなよ。こんな所に来たって事は自信があるかもとか考えれない?もう一度聞くよ、ルジーとかいう盗賊一味知ってる?」
悶絶しながら、のたうち回る男を他の仲間が抱き抱えながら。
「ルジー?もう少し奥に居るよ。」
金貨を一枚投げ。
「情報料だ。」
口笛を吹き、虎丸を呼んだ。
虎丸の姿を見て、男達は更に怯えた。
虎丸は殺すなって言われて、緊張のあまりか…いつも以上に威圧感を周囲に漂わせていた。
一件の建物の前には見張り役なのか、二人が立っていた。
「何だ、ここはお前が来るような所じゃねぇ。それとも仲間にでもなりたいのか?」
「ちょっと金が必要だから、貰いに来た。」
見張りの二人は少しの間、言ってる意味が分からずに見ていたが、分かったのか腰の物に手をかけた。
「何もせずにくれたら、楽なのに。」
手をクイッと動かすと、虎丸は飛び出してきて、押し倒した。
もう1人の見張りは虎丸を見て、奥へと逃げていった。
後を追いかけると、中には十数人くらいがテーブルでカードをしていた。
「敵襲だ。」
一気に部屋の中にいた男達は臨戦態勢に入った。
「素直にくれたら、いいのにな。」
木剣ではなく、ショートソードを抜き、構えた。
虎丸はワクワクしてるのか、微妙に尻尾を振ってる。
盗賊たちは武器を手にしながら、誰から行くか様子を伺っている。
その瞬間、虎丸は我慢出来なくなったのか……跳躍して……一撫でした。
とりあえず、それで相手の戦意はなくなったのは分かった。
殺意なく、一撫でをするだけで………。
血って、あんなに飛ぶんだね。
頚動脈を切断したんだろうね。
虎丸は尻尾をしぼめて、こちらを見ていた。
虎丸の頭を撫でながら。
「虎丸、頑張ったよ。次は出来るから……大丈夫、大丈夫。」
怯えた盗賊達に。
「ほら、金目のモノ出して。」
そう言いながら、血しぶきを撒き散らしている男に近付き、手をかざした。
顔色は全然良くはならなかったが、血は止まり、傷口も閉じた。
「後は生命力次第だね。」
盗賊達が差し出してきたのは宝石と革袋に入った20枚の金貨だった。
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