仮想世界β!!

音音てすぃ

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「愛されることを知りたい」

 幼いマグナが見た風景、クリアが足りない頭を使って絞り出した願いだった。
 どこかの村か、マグマとクリアは生まれた。
 彼女はシロカミと言われる忌み嫌われた存在、ミルザンドでの復活関係なしに幼い頃に殺されてしまうのがオチの人間。
 だがクリアは親の覚悟不足で、13歳までは親と暮らしていた。
 一方のマグナは2歳下11歳、彼女はクリアの代わりとして生まれてきた……はずだった。
 黒い髪、両親も心が慰められただろう。

 まだ11歳のマグナにとって姉は全ての尊敬対象であり、シロカミなんとどうでもよかった。
 大人たちに嫌われてるのが不思議で不思議でしょうがなかったのだ。

 暴力と罵倒、悪魔と言われ、両親はわけもわからず村中に謝罪をしていた。
 きっと両親は姉妹を愛してしたのだと思う、マグマはそう思った。
 だが、ならどうしてそんな願いを見ているのだろう?
 姉のクリアは両親の愛を感じることができなかったのか?
 きっと理由があるのだろう。

「夢」
「ゆめ?」
「そう」
「寝てる時のあれ?」
「違う」

 姉妹の会話、マグナがクリアから教えてもらった将来の夢の話。
 私にはそんなものはなかった。
 毎日が寝てるときの夢みたいに楽しかったからどうでもよかった。
 無視される姉も、頭を下げる両親も、自分と話す時だけは心を許してくれる気がしていた。

「私はね、私みたいな白い人の楽園を作ること。それが夢」
「寝てる時見たの?」
「違う、目標とか、そんなのよ」
「ふーん」

 私にはよく分からないが、を知るため、クリアに今まで通りついて行くことにした。
 その次の日だったと思う。詳しい日にちは覚えていない。

「悪魔を殺せ!」
「お前らに明日は無い!」
「不幸を呼ぶな!」

 罵倒とともに家に炎を放たれた。
 一家ごと焼き払われた。
 魔術師を呼んだらしい。
 とびっきり腕の立つ。

 両親は死んだ。クリアは死体を見せてはくれなかった。

「マグナが見るものじゃない」

 きっとそこで二人も死ぬ運命だったのだ、私だけでは逃げれない。
 だが、奇跡なのか、私たち二人を救ってくれた亜人がいた。
 目視不能の速さで、姉妹を掴み、森へ姿を消した。
 腕の中が心地よかったのを覚えている。
 大丈夫という声を覚えている。
 それが私たち姉妹が亜人の村に行った経緯だった。

 村では私たちに優しかった、そう、とても。
 クリアの復讐心は放火の日から一層強く、剣術と魔術を磨いた。
 私は……北の魔獣を殺すために、斧での戦いを身につけた。
 教師役のマニーとカレーラの教えが素晴らしかったのだろう。並みの人間の戦闘能力は超えたと思う。

 どれくらい時間が経ったか分からないうちに、クリアは再生湖の情報を聞きつけ、私に相談した。

「一緒に楽園を作らないか」

 夢は寝て見る、と思っていた私は起きている時に夢を見てみたかったから、直ぐに同意した。

 不可侵……何とかをしたと聞いた。
 それからクリアと一緒に湖に行き、内側に楽園を作った。
 湖から無限に湧き出る魔力、これがあれば内側の世界は永久に安定出来る。
 あとはシロカミを連れてくるだけだ。
 これがなかなか骨が折れる。
 遠方まで出向いてはシロカミの子供をさらった。
 どうせ長生きはできないだろうし、殺されるよ。

 ノウェ?あぁ彼女は再生湖まで歩いてきたんだ。
 クリアは女神……とか言っていたけど、しらない。
 化け物とも言っていた。私はあんまり好きじゃない。

 私は楽しかったさ、毎日充実した顔のおねぇちゃんを見られたからね。
 もうそれだけでよかった。

 毎日の仕事は湖周りの偵察だった。
 危険があれば排除。
 湖の恩恵を受けてる私たちは身体強化されているから魔獣でも負けることはない。

 そんな日に1人の女が現れた。あの銃女。
 抵抗……かなりされたが、喉を引っこ抜いてやったさ。
 逃げられた。
 せっかくおねぇちゃんと協力したのにさ、しぶといね。


 一年後くらい、キリカを見つけた時は驚いた。
 楽園はそれなりに人もいるし、おねぇちゃんの夢はかなったようなものだった。

 キリカ、どうしてそんなやつと一緒にいるんだ?

 どうして最強の私たちが負ける?
 とうに永遠の夢への興味は無くしてしまった。

ーーーーーー


「雑な記憶だな」
「オトメ?何を見たのですか?」
「おいオトメ、黙ってどうした?」

 佇んだ斧を見て、弔いを捧げた。

 もはや武器としての役割はできないだろう。
 ここまで頑丈なら盾として生まれてくればよかったのにと思った。
 このお墓、僕がもらっていこう。

「ストレージ空き、あります」
「ありがとう」
「マグナのそれ……持っていくのか?」
「ああ、彼女の記憶はここに断片的に終結した、それを僕は背負うし、継いでいく……簡単に言うと欲しいから、ドロップ品とかと同じ考えさ。言い方最低だな……」
「ほんと時に残酷なことを言うな、オトメ」

 どうして人の記憶を見ることができるのか?
 キョウスケが把握出来ていないことがさらに疑問である。
 どうして僕だけが記憶を見ることができる?
 僕の勝手なイメージならいいのだが、真実なら、この不可思議な現象は……?

 振り返ってカエデを見つめると、彼女の顔から半分の安堵と残りの速く進めという感情を感じた。
 そうだね、ツルギさんのところへ早く行こう。
 きっと心配している。


「……」
「子供たちには申し訳ないな……」
「まぁな、彼らは今後どうなるか。知ったことではない。そもそも任務と無関係だしな。いや、私の心は満たされた」


 ほとんど損害のない住宅たちと、怯えた子供たちを見つけた。
 彼らからすると僕らは破壊者で、侵略者だ。
 奪われた者の復讐心を僕は知っている、彼らの目を知っている、沈めるには時間が必要だ。
 きっと僕は子供たちの役には立たない。


「……ん?あれは……オトメじゃん?」
「マジか!……でかしたガラス!」

 向こう側で僕の名前を垂れる彼らを良く見る。
 それはガラスとカワセミだった。
 心から湧き上がる感情を開放し、走った。

「ガラス、カワセミか!会いたかったぞ!」
「こっちもだよオトメ、話したいことはいくらでもあるけど、とりあえずボクたちの任務は君とキリカの救出だから、早くここから出よう。空間崩壊が始まってる、すぐ無くなることはないけど、どんな危険があるかわからない」
「わかった、でも……」

 僕は立場を考えた上で子供たちのことを考えた。
 彼らを放置すれば、生きていくことも難しいうえに、シロカミと忌み嫌われる。
 ECFで保護でもできればいいのだが。

「子供たちがいるんだ。連れていけないかな?」
「オトメ!お前何を!」

 カエデが制するも、僕は続ける。
 子供は未来の塊だ、ここで投げ出していいものではない。

「オトメ、その人は?」
「そうじゃい、その野外戦闘服の女性じゃい。まじ誰」

 ああそうか、カエデは極秘的に動いていたからカワセミのガラスも知らないよな、さらに一年も活動してるし。

「彼女は……とりあえずECFの人間だけど、詳細は言えない」
「ふーん、まぁそういうこともありうる!つーわけで、子供?可哀想だ、ツルギさんに無理言って飛空艇乗せてもらおうぜ。なんたっツルギ隊しかきてねぇからよ、空きは結構あるのよ、見た感じ全員入るんじゃね?」
「カワセミ!」

 話の分かる仲間で良かった!

「じゃ、キリカちゃん起きる前に、子供たち誘導すっか。ガラス、ツルギさんに発見連絡頼む」
「了解」

 話はまとまり、僕とカエデとカワセミで嫌がる子供たちを誘導、ガラスはツルギさんに連絡した。

「ツルギ隊長ですか?こちらガラスです、オトメとキリカを発見、それと……ECFの仲間?と思われる野外戦闘服を着用した人物がオトメについています」
『そうか、座標を全員のSEに通達してくれ、合流する』
「それと……」
『なんだ?』
「この結界内に先ほど遭遇したシロカミの子供が四十名ほどいるのですが……えぇと……保護……」
『なに?』
「うっ……(怖いよカワセミ!)えぇと、オトメ……じゃなくて!とても可哀想なので、飛空艇に全員乗せて保護できないでしょうか!」

 ガラスにはツルギにものを頼むことは苦だったようだ。

『無理だ……と言いたいが、うん』
「(ゴクリ)」
『ノアオルタの食糧はさんざんあるからな、どうにかなるんじゃないのか?いいだろう、俺が上に話をしておこう。ま、俺が鍛えてやるさ』
「ありがとうございます!……おーいオトメ、ツルギさんから許し得たぜ!」
『フッ……』

ーーーーーー

「笑いましたねぇツルギ隊長」

 アリエが楽しそうにツルギの電話を聞いていた。
 ここに脅威は確認できなかったためか、気が緩んでいるようだ。

「笑っていたか?」
「えぇ、とっても」
「そうか、少し昔を思い出していた。子供のころだ」
「ツルギ隊長の子供の頃ですか、すこし気になりますね。きっと可愛かったでしょうね」
「……あぁきっとそうだった、特に刀を初めて握った時はとても可愛かっただろうな」
「でしょうね」
「オトメ、選んだな」

ーーーーーー


「座標が通知されました、サイケン、向かいましょう」
「了解、だが少し待ってくれ」
「どうした?アリエさん、いや、師匠が待っている、早急に向かいたい……冗談だ。どうした?」
「俺たちがいるのはどこだ?」

 ミセットが覗き込んだサイケンの顔は何を見つめているのか分からなかった。
 前には赤い絨毯のみ、この白い城の上、砂時計はすでに落ちた。

「ここでオトメはやり合ったはずだ、ならなんで……が居ない?」
「殺したのでは?」
「あいつはそんなじゃない……だとしても死体が残るだろ、逃げたならどこへ?というか砂時計はどこだ!」
「それならさっき外で」

 ミセットは後ろにむかって親指を向けた。

「空だっただろ!」
「年上は……君だったか……むう、タメでラクだが、サイケンはなぁ」
「うるさい!いいか、オトメと合流した後、すぐに……そうか、SEで連絡すればいいか」
「うん」
「……しかし、ミセット、お前、あまり喋らないキャラで来たはずだが」
「サイケンはアレだから、けっこう喋る」
「アレってなんだよ」


 境界線から空間が割れたようにつながっている。
 外だ。
 そして出迎えてくれたのはエイルだった。

「オトメさん!おかえりなさい!」
「エイル!あぁ会いたかったぁ……成功してたぞ転送」

 子供たちはカエデとカワセミ、ガラスで誘導。
 まだ王のクリアが倒されたことを知らないのか、元気な子供が多かったが、勘の強い子供は終始怯えていた。
 だが、誘導に従わない子供はおらず、ことはスムーズに進み、飛空艇に乗り、ツルギ隊も合流した。
 僕が選んだんだ。僕が生かしたくてやった。人の命を背負った気になった。重すぎる。吐きそう。

「お久しぶりです、ツルギさん」
「オトメ、命があって何よりだ、まずそのことには喜ぼう。エイルという少女が魔術信号をECFに届けたためオトメの居場所が分かった、感謝この上ない」
「……」
「言いたいことはわかる、王とその妹のことだろ?俺の迅雷で……」
「いや、いいんです。ECF側からするとこれが最善で……」

 サイケンの通達はこうだ。

『オトメの戦闘相手が逃走した可能性がある。捜索されたし。まぁ出口は一か所しかないから?すぐ見つかるとおもうが、警戒してほしい』

 クリアのことだ、あの爆発で焼失したとは考えられないが、発見されないとすると、死亡した後、消滅した可能性がある。
 人の死体は消滅時間に個体差がある。
 だから……いや、クリアが生きていることを願う、マグナの武器を返してあげないと。

「重なった話もあるだろう、オトメ」
「はい」
「大変だったな……すぐに助けに行けなくてすまなかった」

 言葉の重みがずっしりと体にのしかかった。
 これまでの旅、きっと長いものではなかったかもしれない。
 目的はツルギさんに会うこと、果たされた上でこの犠牲が生まれたが、僕は何か満たされた気分だった。


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