魔法少女♂とヤンデリオ

嶋紀之/サークル「黒薔薇。」

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そして歯車は動き出す

①-2

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「今日もすっげー良かったよ、ケイちゃん♡」
「お、オレもです♡ お役に立てたなら嬉しいっす……♡」
 ところ変わって、歌手・歌風コウヤの自宅にて。彼の公認ストーカーとなったケイは、学校をサボり、変身後の姿で彼の呼び出しに応じていた。
 コウヤとのセフレ関係は続いており、未だに、ケイの実年齢や素性はバレている様子がない。さすがに高校生だとバレたら相手をされないだろうから、この秘密は一生抱えるしかないと思っている。

 二人でたっぷりと『遊んだ』あとのピロートークをコウヤは好んでいた。艶っぽい眼差しでケイを見つめてクスクス笑う。
「相変わらずカタいなぁ~。も少し気楽にしていいんだよ? お互いWin-Winの関係なんだしさ」
「い、いえっ! そんな、畏れ多いっす……!」
「あはっ。ケイちゃんって年のわりにウブだよねぇ、エッチのときはあんなに積極的なのに♡」
「へぁっ!?」
 変身後のケイは、彼がそのまま成長し、30代くらいになった姿をしている。中身はまだ18歳なので、違和感があるのも当然だ。まさか実年齢がバレたのかとヒヤヒヤしているケイだが、コウヤも、さすがに相手が魔法で年を偽っているとは思いもよらないらしい。すぐに話題は別のものへと変わる。
「……そーいや、こんな平日真っ昼間から呼び出しちゃって大丈夫だった? お仕事あるでしょ」
「コウヤ様が気にすることじゃないっすよ! ちゃんと問題ないようやってるんで!」
 大嘘である。元々不良気味のケイは、学校をサボることに躊躇いがない。一応、進級に必要な出席日数は把握しているが、それもコウヤの呼び出しさえあれば忘れてしまうのでわりとピンチだ。
「ってことは、やっぱ、魔法使いとは別に本業あるんだ? 普段なにしてんのよ」
「……あっ!?」
 誘導尋問だったと気づき慌てるケイだが、コウヤが楽しそうに笑っているから気にしないことにした。
 軽く咳払いをして、彼は答える。
「えー、まぁ……色々っスよ。短期アルバイトとか、あと、投資とか……」
 これは事実だ。彼がコウヤへの推し活として注ぎ込んでいる金は、休日や長期休みを使った短期バイトで稼いでいた。また、こう見えて坊っちゃん育ちな彼は、親の意向で早くから株投資を教わった結果めちゃめちゃ儲けており、生活費や学費も自力で払ってなお余裕があったりする。
「元々、コウヤ様に貢ぐために金稼いでるだけなんで! 暇な時間をコウヤ様のために使えるなら本望っすよ!!」
「ケイちゃんってほんとにおれのこと好きなんだねえ? そんなに好きなら、ファンレターのひとつやふたつくれてもいいじゃない」
「そ、それはっ……!」
 実はケイは、しょっちゅう名無しでファンレターを送っている。名前を書かないのは、自分の存在をコウヤに認知されたくないから、という理由だ。名前と住所の記入がない手紙はコウヤの元に届く前に処分されてしまうことが多いのだが、それも承知の上で、わざと匿名にしていたりする。
 魔法使いになる以前は、ストーカー行為のために盗聴器や隠しカメラの入ったプレゼントを贈っていたのが、そちらはわざわざたくさんいる女性ファンの一人に偽装しておく徹底ぶりだ。
 万が一にも、自分のような男――それもまだ子供がコウヤに惚れていてしかもストーカー行為をしているなどと悟られたくないという思いと、そもそも神のように崇拝するコウヤに自分という存在を知られるのは恐れ多いという思いから、彼はそんな回りくどい行動をとっていた。

 挙動不審になったケイに気づいているのかいないのか、コウヤは続ける。
「……実は、しょっちゅう名無しでファンレターくれる子がいるから、ひょっとしてケイちゃんじゃないかと思ったんだけど。でもそれだと歳が合わないんだよねえ」
「え? 名無しなのに、同じ相手だってわかるんスか!? てかそんな不審な手紙ちゃんと読んでるんスか!?」
 まさか自分と同じような人間がいたとは、とケイは驚いた。しかし、続く言葉が、それ以上に彼を驚かせる。
「いっつも同じ便箋で、いっつも名無しなんだもん。その子、多分男の子だと思うんだけど……最初の手紙が十年くらい前かなあ? 当時8歳って書いてたし、実際、小さい子供の書く文字だったから。印象に残っててね。その子からかもしれない手紙は、名前無くてもおれのとこに届けてもらうようにしてるんだ」
「はひぃァッ!?!?」
 ――間違いなく、ケイの名無しレターのことであった。
(え……、い、いや、嘘うそうそッ!? 嘘だろおい!? こ、コウヤ様が、オレの手紙を読んでくれてた? 魔法の力で年齢詐称して、セフレとして使ってもらってるだけでも夢みたいなのに……そんな……そんな都合のいい話があるのかよッ!?)
 夢でも見ているかのような展開に、ケイはひたすら混乱していた。嬉しいやら恥ずかしいやらという感情ももちろんあるが、予想外すぎて驚く他にないのである。
 パニックになり黙り込んでしまった彼を見て、どう勘違いしたのだか、コウヤは悪戯っぽくクスクスと笑う。
「ふふっ……、他のオトコの話されて、嫉妬しちゃった?」
「え゛!? あ、あー……いや、あの、それは……」
「ケイちゃん、オレのこと大好きだもんな♡」
「うぐぅう……!」
 素性、というか実年齢がバレるわけにはいかないので、ケイはしどろもどろに答えを濁すしかできない。
 コウヤのからかうような笑顔があまりにも可愛らしかったので、ケイは、小さな声で悲鳴を上げていた。

 なんとか立ち直った彼は、わざとらしく咳払いをすると問いかける。
「そ、そのぉ……。コウヤ様は、なんで、その子供の手紙をちゃんと読んでるんスか……?」
 あまり突っ込んでしまうと素性バレの危機があるが、それでも、聞きたいという欲求が勝った。
 神のように崇拝し想いを寄せている人が、ファンとしての自分にも興味を持っていたのだ。それがどんな気まぐれであれ知りたいと思うのは当然だし、狂信者気質な彼らしく、コウヤが『名無しのファンレター』に期待するものがあるのなら今後は要望に応えたいという下心もあった。

 さすがにケイが『名無しのファンレター』の主だとは気付かないらしいコウヤは、不思議そうな顔をしつつも答える。
「なんでって……うーん、なんとなく? 一途でいじらしくてカワイイんだよねぇ♡ あっ、もちろんケイちゃんのことだってカワイイと思ってるよぉ~♡」
「うぇえっ!? あ、あばばばばありがとうございます……!!」
「あっはっは、そういうとこホント可愛いよね~。いつまでもウブで童貞っぽくてさ♡ ……ま、童貞はおれが喰っちまったんだけど♡」
「ひぃいっ♡ キャパオーバーで死んじゃうっすぅう……!!」
 感極まったケイが咽び泣くのもよくあることなので、すっかり慣れた様子で、コウヤはゲラゲラ笑っている。
 ケイが少々イカれた恋愛観の持ち主なのは紛れもない事実だが、それを面白いだの可愛いだのと言ってサラッと受け流しているコウヤも大概である。


 しばらくは、感涙するケイの頭を撫でて甘やかしては、余計に混乱する様を面白がっていたコウヤだったが、それも数十分もすれば落ち着いてくる。
 ようやく通常テンションに戻り、コウヤの仕事もあるしそろそろ解散かという雰囲気になったとき。ふと、彼は、どこかから聞こえてくる自身の楽曲に気がついた。
「……ん? これ、おれの歌……?」
「わぁああすんませんっ!! オレのスマホっす、多分!! 着メロ、コウヤ様の新曲にしてるんで……!」
 慌てて脱ぎ散らかした衣服(変身後仕様なのでチャイナ服だ)のポケットからスマートフォンを取り出したケイは、電源を切ろうとするが、呆れた様子のコウヤがそれを咎める。
「え、それ電話でしょ? おれに遠慮しないでいーよ、出たら?」
「や……、コウヤ様といる時間邪魔してくるカスに付き合ってやる必要無くないっすか?」
「わー辛辣ぅ……。とはいえ、ケイちゃんも困るでしょうよ。相手職場の人だったらどーすんの」
 そんな話をしつつ画面を見れば、電話の相手はチアキだった。彼は、ケイが学校をサボっているときは推し活ストーカーに忙しいのだと知っているので、用事があってもだいたいメッセージアプリのチャットを送ってくるだけだ。どうせ出ないとわかっているので、電話をしてくるのは珍しい。
「どしたの? 妙に深刻な顔だけど」
「あ……いや、その。電話の相手がダチっつか……魔法使い仲間? で。滅多に電話なんかしてこねえから、珍しいなと」
「ちょっと、ますます出たほうが良いんじゃないの? おれはシャワー浴びてくるしさ、気にせず話聞きなよ。ね?」
「えっ!? あ、ちょ、コウヤさまぁ!?」
 へらりと笑った彼は、発言どおりに部屋を出て、バスルームの方へと向かってしまう。ここまで気を遣われたならば仕方がないかと、ため息をついて、ケイは通話ボタンをタップした。
「……チッ。もしもし? なんの用だよ、オレ忙しいんだけど!?」
『わ、わかってる! けど、こっちも急ぎなんだよ……!!』
 電話越しの声はいやに緊迫していた。どこか憔悴したような様子に、ケイも、緊急事態らしいと察して耳をそばだてる。
『あのっ、せ、先生が……例の恋人さん相手に動いたかもしれなくて……! 用務員の蒼井さんが失踪したんだけど、あの、例の相手が蒼井さんだったっぽいんだよ! 先生はインフルで欠席してるけど嘘かホントかわかんねえし……』
「……はぁっ!? 失踪!? おいおいマジかよ……!」
『こんなときに嘘言えると思うか!?』
 ケイは、用務員である蒼井ユウゴとの接点はなんら無かったが、まさかタイチが執着する相手が校内にいたとは思いもよらずに驚きの声を上げた。
 しかも二人まとめて失踪――タイチのほうは病欠のフリらしいが――とは、ずいぶん派手に動いたものだ。魔法少女であるノブユキだって同じ学校にいるというのに、怪しまれるとは考えなかったのだろうか。
 そもそも、敵であるノブユキの素性を知りつつも変身前を攻撃したりしないあたり、ボスやタイチには何かしらの思惑があるのだろうが――と、そこまで考えてケイは首を横に振る。全て、彼には関係のないことだ。
 ケイが望むのは、ただ、神のように崇めるコウヤのことを四六時中監視することだけ。闇の魔法のおかげで目的は叶い、それどころか、実年齢を隠して彼のセフレとして使ってもらえるまでに至った。この理想を崩してまで、ボスやタイチの不興を買う必要もないというのが彼のスタンスだ。
「まぁ……色々気になるけどよぉ。オレらがどうこうてきることはないだろ? 失踪ってのはちっとヤベーかもだけど、ほら……先生も大人だし。大丈夫だろ、多分」
『おまえホントに危機感ないよな!? 気にならないのかよ、何を企んでるのかとか、これからもうなるかとか……!』
「人の恋愛に外野がゴチャゴチャ言うことねえだろ? 恋人同士なんだし大丈夫だって」
 難しいことは考えてもわからないなら考えない、というのが、ケイの基本的な性格でもある。あっけらかんとしたその言葉に、電話口のチアキは、あからさまに不安を抱いたようだ。
『……でもさ。前に戦ったとき……蒼井さん、妙なこと言ってたんだ。おれや先生のこと、なんにも知らない被害者だ、とかなんとか……』
「……はい? 被害者ぁ?」
 ぼそっと告げられた言葉は、ケイにとっては意味不明のものだった。思わずキツい声を出して聞き返せば、おどおどとした調子ながらも、何かの確信を得たような様子でチアキは言う。
『せ、先輩も言ってた。この力闇の魔法は使うだけで人を傷つける、って。どういう意味かはわかんないけど……おれたち、このままでいていいのかな……?』
「はぁ? この力が人を傷つける? ……って、どういう意味だよ」
 話が飲み込めずに問い正せば、ほんのわずかに躊躇うような素振りを見せたのち、チアキは言う。
『……あのさ、阿神。実はおれ……自分がなんでヤンデリオになったのか、はっきり思い出せないんだよ。これが先輩を守るために必要なんだって、そう強く思ったのだけは覚えてる。でも、なんでそんな結論になったか思い出せない』
 チアキの声は、恐怖でわずかに震えていた。
『蒼井さんの、戦ってたときの言葉からして……多分、先生は闇の魔法使いになってから豹変したんだと思う……。おれたちも、力を使ってたら、いつかそうなるんじゃないかって。先輩のこと、傷つけちゃうかもって思うと怖くて。なのにおれ……先輩に魔法使いだってバレるのが怖くて、嘘ついて……この力に執着しちゃってるんだ。こんなの、絶対おかしいだろ……?』
 鬼気迫る様子のチアキの声に、脳天気なケイも、思わず黙り込んでしまう。
 ヤンデリオになった理由が思い出せないのは彼も同じだった。お気楽な性格ゆえに気にしたことはなかったが――こうなってみると、気にならなかったこと自体がどこか不自然にも思えてくる。
 よくよく考えてみればおかしいのだ。いくら魔法という便利な力を差し出されたとしても、歌風コウヤの狂信者でありストーカーである彼が、コウヤ以外に時間を割く行動を好んでするとは思えない。ヤンデリオの活動は無駄も多い。他ならぬ自分のことだからこそ、一度違和感に気付いてしまえば、それは見逃せないほど大きくなる。
(オレも八雲も、闇の魔法使いになるように思考誘導されてた? しかも、その記憶を消されてる? そんなの誰が……って、考えるまでもねえか。ボスはたしか、洗脳の魔法が得意なハズだ……)
 普段は脳天気でお気楽な不良だが、意外にも、ケイは地頭だけはいい。でなければ子供の頃から自力で盗聴器やらを用意してストーカー行為を完遂したりはできない。
 奇妙なほどに冷静になった彼の中では、誰が敵で、何が目的なのかを見極めようという思考が働いていた。

「……なんにせよ、今考えたってわかんねえよ。ボスがどう動くかも、そもそもマジで先生が彼氏さん拉致ったのかも不明だろ。しばらく、様子見するしかないんじゃねえの」
『そう……か、そうだよな……。ごめん、急に電話したりして』
「いや……人が失踪したんなら焦るのもしゃあねえって。念のため、用心だけはしたほうがいいかもな? あと……不安なら、変身は控えたほうがいいんじゃねえの?」
 その後も、いくつか言葉を交わして電話を切る。チアキに対して様子見だと言ったのは、ただでさえ不安そうな彼に、余計なプレッシャーを与えても意味がないと感じたからである。
 ケイの中では既に、ボスを潜在的な敵だと認識していた。彼は気さくで人懐っこい性格だが、反面、自身の信仰を――コウヤへの愛を邪魔する者には容赦しない狂信者だ。
 自分のコウヤへの想いが、他人の目的のために利用されるなど、彼にとっては許されざる罪なのだ。洗脳疑惑を抜きにしても、魔法という対価のために働かせられたのは事実であり、コウヤへの想いをその口実に利用された――という側面は否定できない。その時点で、ケイ的には有罪だ。
(だが……まだだ。今動いたところで、オレはボスたちに敵わねえし、そもそも八雲の心配がどこまで的中するかもわからねえ。まずは情報を集める。表面上は今までどおり、ボスに従うフリをしておくしかねえな……)
 静かに覚悟を決めて、彼は、拳をきつく握りしめる。
(もしも……もしも、この力がコウヤ様を傷つけるものだったら。その時は魔法使いを辞めて、大人しく身を引くしかねえ、よな。大丈夫……コウヤ様の性処理に使っていただくなんて、夢みたいな経験をもらったんだ。それに、オレなんかの手紙を読んでくれてるって知れた。この思い出だけでも、オレは、生きていける……)
 闇の魔法がなければ、コウヤと直接触れ合うことなど叶わなかった。正直なところ、セフレとして求められる今の日々がずっと続けばいいと思っているが、コウヤを加害してしまうくらいならば自分自身を排除したいと思っているのも本心だ。


 そんなケイの覚悟を知ってか知らずか――扉の向こう側では、シャワーを浴びに行ったはずの歌風コウヤが、通話に聞き耳を立てていた。
「……ふうん。闇の魔法使いに動きあり、か……。ちょいと、急いで動かんとマズイかもねえ」
 ぽつりと呟いたその表情は、飄々としたアイドル歌手でもなければ、好色な淫乱オヤジでもなく。ぞっとするほどに冷徹で冷静な、策謀家の笑みを浮かべていた。

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