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第五章 動き出した心と身体
第69話 大五郎
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「いた!天空!見つけたよ。天空の言っていた仲間、”木彫りの熊さん”を見つけたよ!」と、あまりの嬉しさに感情が口から自然と漏れ出してしまい、大きな声を上げてしまった。廃デパートの埃まみれのフロアで、マネキンを大切そうに抱えながら、ボロボロの木彫りの熊を見つけて喜ぶアラサー男。
もしこの姿を誠也たちに見られたら、一生のネタにされるだろうな、と心の中で苦笑いを浮かべた。
う~ん、自分で言うのもなんだけど、何とも言えない空気を漂わせているよね。ネタにされると言うよりも、誠也に心配されそう。何か困っていることがあるのかって聞かれそう...。
誠也は本当に困ったときや、やばい時には誰よりも親身になってくれる、男気溢れる友人だ。だからこそ、会社を設立して軌道に乗るまで、従業員は文句を言わずに誠也についてきたのだろう。そういえば、ここで絡んできた高校生たちも、何だかんだ誠也の元で働いているらしい。
年齢とか地位や学歴ではなく、誠也の生き様に惚れたらしい。誠也自身も「男からは慕われていると思うんだけどな...。何で俺の魅力に女性陣は気が付かないんだろうなぁ」と、時折寂しそうに、いや、怒りを込めた悪魔が憑依したような表情でつぶやくことがある。
いや、それが原因だろう...。
そんな時は決まって、マリーママが「誠也ちゃんの魅力は、このマリーが一番理解しているわ♡ううん、私だけじゃないわ、このジョイフルのスタッフ全員が誠也ちゃん押しヨ♡」と、身体をグニングニンと揺らしながら、目をハートマークにして迫ってくる。すると、きまって...。
「てめえは呼んでねえわ、譲二!」
「誰が譲二じゃ、ぼけぇ!」
いつもの不毛な戦いへと突入して行く...。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
さてさて、相変わらずの脱線癖を修正して、木彫りの熊さんを手に取ってみた。天空の言った通り、大きさは全長が30㎝ほどで、高さは50cmほどの木彫りの薄汚れた熊さん。どことなくつぶらな瞳でこちらを見つめている気がする。どことなくだが...。
「熊さんよ、太郎のおかげで私たちは助かった。一緒に外の世界に出てみないかい?それとも...ここに残るかい?」と、天空は少し寂しそうに問いかけた。
熊さんは何も答えない。ただ、そのつぶらな瞳にはどこか哀愁が漂っているように見えた。
本当にそこら辺にある木彫りの熊さん。
ただ薄汚れて全身傷まみれで、何だか痛々しい姿だ。それなら俺のクリーンの魔法で、天空共々きれいにしてあげるか。『天空、ごめんよ、今更だけど綺麗にしてあげるのを忘れていた』と心の中で謝った。
「天空も熊さんも綺麗になれ!クリーン!更に傷ついた身体を元に戻せ”修復”!」と2体に向かって願いを込めて2つの魔法を唱えた。
すると目の前の二体は淡い光に包まれ、瞬時にその光の粒子は消え去った場所には、グレーの光沢を纏った天空と、木の温もりを取り戻した熊さんが現れた。
すると...。
「グルルルルルル...」と唸り声ではなく、「ゴロゴロゴロ...」と満足そうに喉を鳴らす音が聞こえた。かつて至る所が欠けたり削られたりしていた熊さんが、今では見違えるほど綺麗になり、まるで新品のような姿に戻っている。その変貌に満足した熊さんは、甘えたような声で感謝の気持ちを表しているかのようであった。
「おお、太郎!熊さんが感情を表しているぞ!しかも喜んでいる様に私は聞こえる!さすが太郎だ!私が呼びかけても唸り声しかあげなかったが、太郎には甘えるように喉を鳴らし始めている!」と天空も嬉しそうだ。
まあ、傷だらけだったから、クリーンだけではなく”修復”効果もつけたのが良かったのかな?誰だって傷をいやしてもらえたら嬉しいよな。
つぶらな瞳により一層力が宿った...かのように見えた。
さてさて、早くこの場所から出て行きたいものだ。この木彫りの熊も俺に懐いてくれたようだし、連れて行くか。しかし、”木彫りの熊”と言い続けるのも何だかな。隣のマネキンにはしっかりと「天空」という名前も付けたことだし…。
気に入るか分からないが、名付けてみるか...。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ただ、その木彫りの熊の名前は、すでに決まっていた。ふと頭に浮かんだ名前だが、しっくりくる。
”大五郎”...。
もう、何となくだけど...。親父がよく”北海道の国から”の”大五郎さん”がいい味出しているって呟いていたのを、この木彫りの熊を見て思い出した。
だから大五郎...。それだけなんだけど...。
天空に叱られないかな...?もっとまじめに考えてやりなって。
木彫りの熊の名前を”大五郎”にすると恐る恐る天空に告げると、「太郎のインスピレーションが働いたのなら...いいのではないか?」と言ってきた。天空の中では微妙だったのかもしれないがな...。
ボルトやカンナと同じように、大工道具の”ハンマー”や”ペンチ”という名前も思い浮かんだけど、なんとなく”大五郎”がこのつぶらな木彫りの熊に合うと思って押し通した。
「さあ、君の名は大五郎だ!」と言うと、熊さんは「ゴロゴロゴロ...♪」と喉を鳴らした。どうやら気に入ってくれたようだ。
それなら、さっさと外に出よう。100円ショップ”タイソン”にはこんなに大きな木彫りの熊は売っていないと思うが、一応、天空と同じように俺のアイテムボックスの中に入ってもらうことにした。
もう忘れ物はないよな?と辺りを見回し、俺は階段を下りた。もうこの廃墟と化したデパートに来ることはないだろう。「今までありがとう。そして建て替わったら、また会おうね」と心の中で呟き、懐かしいデパートを後にした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
お袋に頼まれたタイソンでの買い物を済ませ、急いで精肉店に戻ると、やはり...。
鬼の形相で俺の帰りを待ちわびていたお袋が、店から飛び出してきた。お袋の目は怒りで燃え上がり、顔は真っ赤になっていた。もうまるで、怒り狂った猪のように怒涛の勢いで俺に向かって突進してきた。
「あんた!100均に行くのに何分かかっているんだい!配送まで優ちゃんにやらせる羽目になっちまっただろう!」と、鋭い弓矢を連射するかの様な勢いで俺に迫って来た。
や、やばい!すごく怒っている。でもなぁ...。
正直に「マネキンと木彫りの熊を保護していた」と言えば、お袋の怒りがさらに激しくなるのは目に見えていた。だから、俺はひたすら謝ることにした。
「本当にごめんなさい...。ごめんなさい...。ごめんなさい」と、まるで念仏のように何度も何度も謝り続けた。
いつもなら、俺はなじみの旅館に肉の配送に行っている時間。だが、今日は優ちゃんが代わりに行ってくれているため、急遽俺が厨房に立つことになった。揚げ物や仕出し弁当の準備、肉の裁断、レジ係など、次々と仕事が舞い込んできた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
平日の午後3時頃、夕飯のおかずを求めて主婦たちが訪れる中、作業着姿の若い男性たちが、おやつ代わりにコロッケや唐揚げを買いに来る。彼らの作業着には一日の疲れが染み込んでいるが、その顔には楽しげで期待を込めた笑みが浮かんでいる。
最近、若い男性客が本当に増えたものだ。まあ、その理由は一つしかない。彼らは根津精肉店の”女神さま”に会いに来る連中だ。
分かっていると思うけど、お袋ではない。もちろん、とよさんの恰好をしているユリーでもない。ユリーがそのままの姿でいれば、彼女目当てで来る男性客も現れるだろうが。
そんなことを考えながらトンカツを揚げていると、店の扉が開き、作業着姿の若い3人の男性が入ってきた。「こんにちは~、コロッケとフライドチキンを10個ずつ~!」と、彼らは3時のおやつ代わりに買い物に来た。
そして店内をキョロキョロと見回している。そんな姿を見せるお兄さん達に対してお袋が「優ちゃんならいないよ。今、旅館に肉の配達に行っているからね。このアホ息子の代わりに」と余計な言葉をガテン系のお兄さん達に向かって言い放った。
ガテン系のお兄さん達と俺は何とも気まずく笑い合った。心の中では、優ちゃんに会えないことに不満を抱いている彼らに、「ごめんね、コロッケとフライドチキンを一個ずつサービスするから、許してね」と謝った。
俺がラジオを聴きながらお気楽に配送している間、こんなに忙しいとは思いもしなかった。優ちゃんやトヨさんの時給を再度検討しなきゃなと思いながら、また揚げ物に取りかかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
慌ただしさが続き、ようやく閉店の時間が訪れた。いつもより疲れた...。
閉店後、しばらくしてからリンカが「こんばんわ!!ご飯食べに来ました!!」と”パンプキンパンダ”の”パンプキンノワール”をお土産に持ってやってきた。それを見たカーシャが元気よく、「リンカさん、ありがとう!」とニコニコしながら受け取った。
凄い笑顔。リンカが訪れたことも嬉しそうだが、目線はパンプキンシロノワールにくぎ付け状態..。
やっぱりカーシャは食いしん坊キャラだな。
カーシャは学校に通い始め、その可愛さから学校で大人気らしい。数学や生物、体育、日本の歴史など、どの授業にも大変興味を示し、学ぶことが楽しいと笑顔で俺に言う。「太郎様のおかげです!」と。う~ん、その感覚が羨ましいな。
そんなカーシャの横でご飯を食べているリンカはそわそわしながら、俺の方を見てくる。どうやら今日も晩御飯後はサーマレントで狩りをすることになりそうだ。
まあ、いつものことだ。
俺は昼間の忙しさに追われ、仕事が終わった今でも、天空と大五郎がアイテムボックスの中にいることをすっかり忘れていたのであった。
もしこの姿を誠也たちに見られたら、一生のネタにされるだろうな、と心の中で苦笑いを浮かべた。
う~ん、自分で言うのもなんだけど、何とも言えない空気を漂わせているよね。ネタにされると言うよりも、誠也に心配されそう。何か困っていることがあるのかって聞かれそう...。
誠也は本当に困ったときや、やばい時には誰よりも親身になってくれる、男気溢れる友人だ。だからこそ、会社を設立して軌道に乗るまで、従業員は文句を言わずに誠也についてきたのだろう。そういえば、ここで絡んできた高校生たちも、何だかんだ誠也の元で働いているらしい。
年齢とか地位や学歴ではなく、誠也の生き様に惚れたらしい。誠也自身も「男からは慕われていると思うんだけどな...。何で俺の魅力に女性陣は気が付かないんだろうなぁ」と、時折寂しそうに、いや、怒りを込めた悪魔が憑依したような表情でつぶやくことがある。
いや、それが原因だろう...。
そんな時は決まって、マリーママが「誠也ちゃんの魅力は、このマリーが一番理解しているわ♡ううん、私だけじゃないわ、このジョイフルのスタッフ全員が誠也ちゃん押しヨ♡」と、身体をグニングニンと揺らしながら、目をハートマークにして迫ってくる。すると、きまって...。
「てめえは呼んでねえわ、譲二!」
「誰が譲二じゃ、ぼけぇ!」
いつもの不毛な戦いへと突入して行く...。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
さてさて、相変わらずの脱線癖を修正して、木彫りの熊さんを手に取ってみた。天空の言った通り、大きさは全長が30㎝ほどで、高さは50cmほどの木彫りの薄汚れた熊さん。どことなくつぶらな瞳でこちらを見つめている気がする。どことなくだが...。
「熊さんよ、太郎のおかげで私たちは助かった。一緒に外の世界に出てみないかい?それとも...ここに残るかい?」と、天空は少し寂しそうに問いかけた。
熊さんは何も答えない。ただ、そのつぶらな瞳にはどこか哀愁が漂っているように見えた。
本当にそこら辺にある木彫りの熊さん。
ただ薄汚れて全身傷まみれで、何だか痛々しい姿だ。それなら俺のクリーンの魔法で、天空共々きれいにしてあげるか。『天空、ごめんよ、今更だけど綺麗にしてあげるのを忘れていた』と心の中で謝った。
「天空も熊さんも綺麗になれ!クリーン!更に傷ついた身体を元に戻せ”修復”!」と2体に向かって願いを込めて2つの魔法を唱えた。
すると目の前の二体は淡い光に包まれ、瞬時にその光の粒子は消え去った場所には、グレーの光沢を纏った天空と、木の温もりを取り戻した熊さんが現れた。
すると...。
「グルルルルルル...」と唸り声ではなく、「ゴロゴロゴロ...」と満足そうに喉を鳴らす音が聞こえた。かつて至る所が欠けたり削られたりしていた熊さんが、今では見違えるほど綺麗になり、まるで新品のような姿に戻っている。その変貌に満足した熊さんは、甘えたような声で感謝の気持ちを表しているかのようであった。
「おお、太郎!熊さんが感情を表しているぞ!しかも喜んでいる様に私は聞こえる!さすが太郎だ!私が呼びかけても唸り声しかあげなかったが、太郎には甘えるように喉を鳴らし始めている!」と天空も嬉しそうだ。
まあ、傷だらけだったから、クリーンだけではなく”修復”効果もつけたのが良かったのかな?誰だって傷をいやしてもらえたら嬉しいよな。
つぶらな瞳により一層力が宿った...かのように見えた。
さてさて、早くこの場所から出て行きたいものだ。この木彫りの熊も俺に懐いてくれたようだし、連れて行くか。しかし、”木彫りの熊”と言い続けるのも何だかな。隣のマネキンにはしっかりと「天空」という名前も付けたことだし…。
気に入るか分からないが、名付けてみるか...。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ただ、その木彫りの熊の名前は、すでに決まっていた。ふと頭に浮かんだ名前だが、しっくりくる。
”大五郎”...。
もう、何となくだけど...。親父がよく”北海道の国から”の”大五郎さん”がいい味出しているって呟いていたのを、この木彫りの熊を見て思い出した。
だから大五郎...。それだけなんだけど...。
天空に叱られないかな...?もっとまじめに考えてやりなって。
木彫りの熊の名前を”大五郎”にすると恐る恐る天空に告げると、「太郎のインスピレーションが働いたのなら...いいのではないか?」と言ってきた。天空の中では微妙だったのかもしれないがな...。
ボルトやカンナと同じように、大工道具の”ハンマー”や”ペンチ”という名前も思い浮かんだけど、なんとなく”大五郎”がこのつぶらな木彫りの熊に合うと思って押し通した。
「さあ、君の名は大五郎だ!」と言うと、熊さんは「ゴロゴロゴロ...♪」と喉を鳴らした。どうやら気に入ってくれたようだ。
それなら、さっさと外に出よう。100円ショップ”タイソン”にはこんなに大きな木彫りの熊は売っていないと思うが、一応、天空と同じように俺のアイテムボックスの中に入ってもらうことにした。
もう忘れ物はないよな?と辺りを見回し、俺は階段を下りた。もうこの廃墟と化したデパートに来ることはないだろう。「今までありがとう。そして建て替わったら、また会おうね」と心の中で呟き、懐かしいデパートを後にした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
お袋に頼まれたタイソンでの買い物を済ませ、急いで精肉店に戻ると、やはり...。
鬼の形相で俺の帰りを待ちわびていたお袋が、店から飛び出してきた。お袋の目は怒りで燃え上がり、顔は真っ赤になっていた。もうまるで、怒り狂った猪のように怒涛の勢いで俺に向かって突進してきた。
「あんた!100均に行くのに何分かかっているんだい!配送まで優ちゃんにやらせる羽目になっちまっただろう!」と、鋭い弓矢を連射するかの様な勢いで俺に迫って来た。
や、やばい!すごく怒っている。でもなぁ...。
正直に「マネキンと木彫りの熊を保護していた」と言えば、お袋の怒りがさらに激しくなるのは目に見えていた。だから、俺はひたすら謝ることにした。
「本当にごめんなさい...。ごめんなさい...。ごめんなさい」と、まるで念仏のように何度も何度も謝り続けた。
いつもなら、俺はなじみの旅館に肉の配送に行っている時間。だが、今日は優ちゃんが代わりに行ってくれているため、急遽俺が厨房に立つことになった。揚げ物や仕出し弁当の準備、肉の裁断、レジ係など、次々と仕事が舞い込んできた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
平日の午後3時頃、夕飯のおかずを求めて主婦たちが訪れる中、作業着姿の若い男性たちが、おやつ代わりにコロッケや唐揚げを買いに来る。彼らの作業着には一日の疲れが染み込んでいるが、その顔には楽しげで期待を込めた笑みが浮かんでいる。
最近、若い男性客が本当に増えたものだ。まあ、その理由は一つしかない。彼らは根津精肉店の”女神さま”に会いに来る連中だ。
分かっていると思うけど、お袋ではない。もちろん、とよさんの恰好をしているユリーでもない。ユリーがそのままの姿でいれば、彼女目当てで来る男性客も現れるだろうが。
そんなことを考えながらトンカツを揚げていると、店の扉が開き、作業着姿の若い3人の男性が入ってきた。「こんにちは~、コロッケとフライドチキンを10個ずつ~!」と、彼らは3時のおやつ代わりに買い物に来た。
そして店内をキョロキョロと見回している。そんな姿を見せるお兄さん達に対してお袋が「優ちゃんならいないよ。今、旅館に肉の配達に行っているからね。このアホ息子の代わりに」と余計な言葉をガテン系のお兄さん達に向かって言い放った。
ガテン系のお兄さん達と俺は何とも気まずく笑い合った。心の中では、優ちゃんに会えないことに不満を抱いている彼らに、「ごめんね、コロッケとフライドチキンを一個ずつサービスするから、許してね」と謝った。
俺がラジオを聴きながらお気楽に配送している間、こんなに忙しいとは思いもしなかった。優ちゃんやトヨさんの時給を再度検討しなきゃなと思いながら、また揚げ物に取りかかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
慌ただしさが続き、ようやく閉店の時間が訪れた。いつもより疲れた...。
閉店後、しばらくしてからリンカが「こんばんわ!!ご飯食べに来ました!!」と”パンプキンパンダ”の”パンプキンノワール”をお土産に持ってやってきた。それを見たカーシャが元気よく、「リンカさん、ありがとう!」とニコニコしながら受け取った。
凄い笑顔。リンカが訪れたことも嬉しそうだが、目線はパンプキンシロノワールにくぎ付け状態..。
やっぱりカーシャは食いしん坊キャラだな。
カーシャは学校に通い始め、その可愛さから学校で大人気らしい。数学や生物、体育、日本の歴史など、どの授業にも大変興味を示し、学ぶことが楽しいと笑顔で俺に言う。「太郎様のおかげです!」と。う~ん、その感覚が羨ましいな。
そんなカーシャの横でご飯を食べているリンカはそわそわしながら、俺の方を見てくる。どうやら今日も晩御飯後はサーマレントで狩りをすることになりそうだ。
まあ、いつものことだ。
俺は昼間の忙しさに追われ、仕事が終わった今でも、天空と大五郎がアイテムボックスの中にいることをすっかり忘れていたのであった。
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