生まれるはずだった人

ふぁ

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夢の中

師匠

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クハクは赤ちゃんになりたくなさそうな顔してるね
と言いたかったのだが殴られると思ったので心の中で囁いといた




クハク「俺は、まだ赤ちゃんになりたくないと思っている」


あらま、的中


ヨサク「えっ、なんで?、赤ちゃんになれたら人間になってお母さんとお父さんに会うことできるのに?」




クハク「めんどくさそうで…あまり」





ヨサク「ふーん」




八畳くらいの部屋で三人は静まり返る



ヨサク「じゃあ、ここに入った理由は?赤ちゃんになっちゃうの、強制ですよね?」







クハク「俺は元々ここの警察官だった。転職してライフスタートビジネスに入った。…理由はライフスタートビジネスの赤ちゃんになれるというのは本当なのかという調査をするためだけに入った」



ヨサク「へぇー!!格好いい!」




クハク「…ふん」



ヨサク「ねね、私も赤ちゃんの頭撫で撫でしたい!」




クハク「?何だ?その言葉」




ヨサク「…とっ、何だろ?笑とりあえず、、」





私は赤ちゃんの頭を撫でた




ヨサク「…これが撫で撫で…」



クハク「撫で撫で……」



ヨサク「なっ何で知ってるんだろ?」



クハク「お前さ、体についてる花が少し無くなったりしてないか?」


ヨサク「えっなんでわかんの…わかるんですか??」



クハク「…これは俺が小さい頃師匠に教えてもらった伝えだが、前世の記憶を取り戻す度に体にある花は枯れて無くなるらしい。全てを思い出したヤツは、頭についている髪花が人間の髪とそっくりになるらしい。」



ヨサク「…確かに、赤ちゃんは髪の毛サラサラ。私たちの髪花とは違って…、」



クハク「前世を思い出した奴等は死をせがむらしいぞ…」



ヨサク「…」










クハク「まぁ、それは噂として」









クハク「少し花が閉じてきた。そろそろ戻ろう」




赤ちゃんに別れを言って自分の家に戻った


自分の家の中で赤ちゃんのことをずっと考えていた



赤ちゃんに何をしてあげようかな?


可愛いものとか好きかな?
性別はまだないんだっけ?
お人形とか本とか明日持っていこうかな?
怒られるかな?まぁ、いいや
明日は赤ちゃんを外に連れていって遊ぶって言ってたな吐く先輩
赤ちゃんにお花プレゼントしたら喜ぶかな?
明日どうしようかな?









そんなことを考えていたらいつの間にか寝ていた


やんばい朝だ遅刻だ


急いで吐く先輩の元へ行かなければ!
赤ちゃんに会わなければ!


あの時は鼓動が高鳴っていたのを覚えている







その日、赤ちゃんを見ることは無かった
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