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昨今のお茶会事情
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4月はみんな、いろいろバタバタしていたし、連休明けは部活のスタートやら新人戦やらが続いて、5月も過ぎていった。
6月は高校初のテストやら、統一模試やらで終わった。
7月はみなとまつりで浮かれ騒いで…って、あれ?お茶会は?と、ハタと気付いた私は、優華先輩に尋ねた。
「優華先輩、お茶会とかってしないんですか?お土産持ち寄ったり、ちょっとおしゃべりしたりとかはありましたけど、なんていうか、こう、こんな感じの…」
と、例の投稿サイトの小説も見せた。
「ああ、昔はしてたみたいね。話は聞いたことあるよ。時代が変わったというのか、世代が変わったのか…寮母さんが変わったのもあるのかな。さち、お茶会したいの?」
「そうなんですね…ちょっと憧れはありましたけど、頑張ってするのもなんか違うというか…」
「やってる子らはやってるよ。相部屋とかに関わらずね。相部屋はゴミ当番とか掃除の割り振りで必要だけど、そのセットで行動しろ、ってことじゃないから。私らは仲良い方だけど1年と3年ってそもそも難しいでしょ」
「確かに。それに礼子先輩、休みはほぼほぼいないですもんね。彼氏さんと会うから。スッゴい仲良しですよね~」
「ね~。最初は向こうの一目惚れだったらしいけど、今じゃ礼子もラブだから」
「あ~、礼子先輩に一目惚れするの、分かります」
「しかもあれで中身もかわいいからね~」
「分かります、分かります」
恵は部活命で朝練とかもあるから、なんとなく私と優華先輩が会う機会は多いし、お茶も飲むしお菓子も食べるんだけど、何かが思い描いていたお茶会とは決定的に違うんだよね。
むしろ部活中や後に美希とかようちゃんとぐだぐだしゃべったり、自販機の横のベンチでジュース飲んでる方がイメージある。
それと、寮母さんの存在も大きいかな。
悪い人ではないけど、美佐姉の時の寛容(過ぎ?)系のおばあちゃん寮母さんとは違って、目配りがスゴいかも。
責任感が強いのはいいことだし、保護者は安心だろうけどね。
その代わりというか、お誕生日会がなかなか盛り上がる。
これは普段のお茶会が無いからかもしれない。
その日ばかりは多少騒いでもちょっと夜更かししても寮母さんは見逃してくれる。
相部屋でもするし、友だちどうしでもする。
だからお誕生日会は人数×2なんだよね。
それだけでも結構な回数だから、それでまあまあ満足かな。
やっぱ忙しいしね、みんな。
みなとまつりが終わって期末テストも終われば、後はゆるゆると1学期を消化して夏休み!
そのタイミングで、なんと私の誕生日!
相部屋4人の中では一番めなので、ドキドキと心配がぐるぐるしてる。
忘れられてないかな?
私はノータッチでいいのかな?
私の誕生日は金曜日。
その日、恵は夕ご飯前にダッシュでお風呂を済ませていて、夕ご飯後も部屋には居なかった。
私は夕ご飯の後でいつもより少しゆっくりめにお風呂に入った。
いつも金曜日の夜から外泊で、夕ご飯パスの礼子先輩もご飯に丸が付いていたから今夜は在寮…かな?
期待するよね?したよ。した。
部屋に戻ると、私と恵の部屋には誰も居なかった。
え?ドキドキ…机の上に招待状があった。
『さちへ
隣の部屋に来てね
恵』
隣の部屋に行くと、かき氷を作るガリガリと氷とシロップがあった。
あと、ラムネとか缶詰とか生クリームとかチョコの生クリームとかプチシューとかバナナとかイチゴとか…。
最高!
恵も優華先輩も私がお茶会に憧れていたのを知ってるから寄せてくれたことも、礼子先輩が寮に残っていてくれたことも嬉しくて、私はちょっと泣いてしまった。
「え~!泣かないのよ~、さち。そんなに嬉しかったの?」
礼子先輩がよしよししてくれた。
先輩は小柄だけど、私も小柄だから出来る。
腕力自慢の恵がひたすらガリガリしてくれる氷に、シロップやらラムネやらをかけてシャーベットみたいにして食べたり、バナナに生クリームをてんこ盛りにしてスプレーチョコをパラパラしたりして、めちゃくちゃ食べた。
スゴく楽しくて幸せな夜だった。
恵は夏休み明け、優華先輩は秋、礼子先輩は冬。
何にしようか今から楽しみ!
そして次の土曜日は、美希とようちゃんの部屋で、千夏と真由も入れた6人でお代わりのお誕生日会。
ようちゃんは実家が関西の方なので(?)たこ焼き器は必須アイテムらしく、この日はたこパだった。
昨日の残りの材料ももらっていたから、甘いのもホットケーキミックスで作った。
最高×最高!!
みんな、ありがとう~!
あと8回出来るね!
6月は高校初のテストやら、統一模試やらで終わった。
7月はみなとまつりで浮かれ騒いで…って、あれ?お茶会は?と、ハタと気付いた私は、優華先輩に尋ねた。
「優華先輩、お茶会とかってしないんですか?お土産持ち寄ったり、ちょっとおしゃべりしたりとかはありましたけど、なんていうか、こう、こんな感じの…」
と、例の投稿サイトの小説も見せた。
「ああ、昔はしてたみたいね。話は聞いたことあるよ。時代が変わったというのか、世代が変わったのか…寮母さんが変わったのもあるのかな。さち、お茶会したいの?」
「そうなんですね…ちょっと憧れはありましたけど、頑張ってするのもなんか違うというか…」
「やってる子らはやってるよ。相部屋とかに関わらずね。相部屋はゴミ当番とか掃除の割り振りで必要だけど、そのセットで行動しろ、ってことじゃないから。私らは仲良い方だけど1年と3年ってそもそも難しいでしょ」
「確かに。それに礼子先輩、休みはほぼほぼいないですもんね。彼氏さんと会うから。スッゴい仲良しですよね~」
「ね~。最初は向こうの一目惚れだったらしいけど、今じゃ礼子もラブだから」
「あ~、礼子先輩に一目惚れするの、分かります」
「しかもあれで中身もかわいいからね~」
「分かります、分かります」
恵は部活命で朝練とかもあるから、なんとなく私と優華先輩が会う機会は多いし、お茶も飲むしお菓子も食べるんだけど、何かが思い描いていたお茶会とは決定的に違うんだよね。
むしろ部活中や後に美希とかようちゃんとぐだぐだしゃべったり、自販機の横のベンチでジュース飲んでる方がイメージある。
それと、寮母さんの存在も大きいかな。
悪い人ではないけど、美佐姉の時の寛容(過ぎ?)系のおばあちゃん寮母さんとは違って、目配りがスゴいかも。
責任感が強いのはいいことだし、保護者は安心だろうけどね。
その代わりというか、お誕生日会がなかなか盛り上がる。
これは普段のお茶会が無いからかもしれない。
その日ばかりは多少騒いでもちょっと夜更かししても寮母さんは見逃してくれる。
相部屋でもするし、友だちどうしでもする。
だからお誕生日会は人数×2なんだよね。
それだけでも結構な回数だから、それでまあまあ満足かな。
やっぱ忙しいしね、みんな。
みなとまつりが終わって期末テストも終われば、後はゆるゆると1学期を消化して夏休み!
そのタイミングで、なんと私の誕生日!
相部屋4人の中では一番めなので、ドキドキと心配がぐるぐるしてる。
忘れられてないかな?
私はノータッチでいいのかな?
私の誕生日は金曜日。
その日、恵は夕ご飯前にダッシュでお風呂を済ませていて、夕ご飯後も部屋には居なかった。
私は夕ご飯の後でいつもより少しゆっくりめにお風呂に入った。
いつも金曜日の夜から外泊で、夕ご飯パスの礼子先輩もご飯に丸が付いていたから今夜は在寮…かな?
期待するよね?したよ。した。
部屋に戻ると、私と恵の部屋には誰も居なかった。
え?ドキドキ…机の上に招待状があった。
『さちへ
隣の部屋に来てね
恵』
隣の部屋に行くと、かき氷を作るガリガリと氷とシロップがあった。
あと、ラムネとか缶詰とか生クリームとかチョコの生クリームとかプチシューとかバナナとかイチゴとか…。
最高!
恵も優華先輩も私がお茶会に憧れていたのを知ってるから寄せてくれたことも、礼子先輩が寮に残っていてくれたことも嬉しくて、私はちょっと泣いてしまった。
「え~!泣かないのよ~、さち。そんなに嬉しかったの?」
礼子先輩がよしよししてくれた。
先輩は小柄だけど、私も小柄だから出来る。
腕力自慢の恵がひたすらガリガリしてくれる氷に、シロップやらラムネやらをかけてシャーベットみたいにして食べたり、バナナに生クリームをてんこ盛りにしてスプレーチョコをパラパラしたりして、めちゃくちゃ食べた。
スゴく楽しくて幸せな夜だった。
恵は夏休み明け、優華先輩は秋、礼子先輩は冬。
何にしようか今から楽しみ!
そして次の土曜日は、美希とようちゃんの部屋で、千夏と真由も入れた6人でお代わりのお誕生日会。
ようちゃんは実家が関西の方なので(?)たこ焼き器は必須アイテムらしく、この日はたこパだった。
昨日の残りの材料ももらっていたから、甘いのもホットケーキミックスで作った。
最高×最高!!
みんな、ありがとう~!
あと8回出来るね!
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