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ウェディングパーティーは春爛漫
「ゆみ、伊織さん、おめでとう!」
ゆみと伊織のウエディングパーティーは、さよの一言で始まった。
先日のゆみと伊織の結婚式は、伊織の地元である金沢のホテルで親戚、職場関係で手堅く執り行われ、敢えてさよやみきたちは参加していなかった。
今日は伊織の知り合いのイタリアンレストランを貸し切って、内輪でカジュアルにお祝いしている。
参加メンバーは、さよとあきら、みきとトオル、こうじとちさ、ひろしとあみ、高橋カップル。
ゆみはシャンパンゴールドのオフショルダーのカラードレスで、伊織はシルバーのタキシードだった。
「二人とも似合ってるね!結婚式もこれだったの?」
「さよ、ありがとう。全然違うわよ。結婚式は文金高島田の綿帽子に紅白の打掛、白のウエディングドレスっていうド定番スタイル。伊織も紋付き袴にグレーのタキシードだったわ。あれはそれでいいのよ」
「なるほどね。そんな中に私らがいたら浮くわね」
みきは会場を見渡した。
執事のひろしにゴスロリお嬢様のあみ、大富豪のこうじに峰不二子的な愛人風のちさ、チャイナ服の高橋カップル、トオルはゴッドファーザーだし、みきは合わせてブラックイブニング、あきらは白の軍服姿でさよはティンカー・ベル風のミニドレス。
若いカップルたちはわちゃわちゃと楽しそうにやってるわね、とみきは思ったが、ふと、あきらとさよの衣装に目を留めた。
「大体みんなパートナーどうしで合わせてるのに、さよたちは何なのよ」
みきが呆れたように言うと、さよは何故か威張って答えた。
「いっちばん似合うと思った服を着てきたのよ!それにさ、合わせたって意味無いでしょ?」
「え?」
さよはみきの耳元に口を寄せて囁いた。
「結局、愛し合う時は裸なんだから」
みきは笑い出した。
「それはそれ、これはこれでしょ!でもまあ、あきらくんにピーターパンは似合わないし、さよに戦地帰りの夫を待つ健気な奥様も似合わないか」
「そうだよ。セーラー服とトレンチコートで来る訳にもいかないでしょ?」
「まさかとは思うけどそれって……痴漢プレイの?ええ?まだやってるの?」
「え?当たり前でしょ。なんなら進化してるわよ」
「……さよだものね」
そこにゆみが突入してきた。
「二人してこそこそと何の話してるのよ!」
「さよがセーラー服で来なくて良かった、って話」
「今はもうセーラー服どころじゃないのよ、って話」
「……ウエディングパーティーで話すことなの?もう、ホントに」
「「「いつまで経っても女子会気分なんだから!」」」
伊織とトオルとあきらは、春爛漫の中でティーンエージャーのように笑い転げている恋人たちの姿を、愛しそうに見つめていた。
ゆみと伊織のウエディングパーティーは、さよの一言で始まった。
先日のゆみと伊織の結婚式は、伊織の地元である金沢のホテルで親戚、職場関係で手堅く執り行われ、敢えてさよやみきたちは参加していなかった。
今日は伊織の知り合いのイタリアンレストランを貸し切って、内輪でカジュアルにお祝いしている。
参加メンバーは、さよとあきら、みきとトオル、こうじとちさ、ひろしとあみ、高橋カップル。
ゆみはシャンパンゴールドのオフショルダーのカラードレスで、伊織はシルバーのタキシードだった。
「二人とも似合ってるね!結婚式もこれだったの?」
「さよ、ありがとう。全然違うわよ。結婚式は文金高島田の綿帽子に紅白の打掛、白のウエディングドレスっていうド定番スタイル。伊織も紋付き袴にグレーのタキシードだったわ。あれはそれでいいのよ」
「なるほどね。そんな中に私らがいたら浮くわね」
みきは会場を見渡した。
執事のひろしにゴスロリお嬢様のあみ、大富豪のこうじに峰不二子的な愛人風のちさ、チャイナ服の高橋カップル、トオルはゴッドファーザーだし、みきは合わせてブラックイブニング、あきらは白の軍服姿でさよはティンカー・ベル風のミニドレス。
若いカップルたちはわちゃわちゃと楽しそうにやってるわね、とみきは思ったが、ふと、あきらとさよの衣装に目を留めた。
「大体みんなパートナーどうしで合わせてるのに、さよたちは何なのよ」
みきが呆れたように言うと、さよは何故か威張って答えた。
「いっちばん似合うと思った服を着てきたのよ!それにさ、合わせたって意味無いでしょ?」
「え?」
さよはみきの耳元に口を寄せて囁いた。
「結局、愛し合う時は裸なんだから」
みきは笑い出した。
「それはそれ、これはこれでしょ!でもまあ、あきらくんにピーターパンは似合わないし、さよに戦地帰りの夫を待つ健気な奥様も似合わないか」
「そうだよ。セーラー服とトレンチコートで来る訳にもいかないでしょ?」
「まさかとは思うけどそれって……痴漢プレイの?ええ?まだやってるの?」
「え?当たり前でしょ。なんなら進化してるわよ」
「……さよだものね」
そこにゆみが突入してきた。
「二人してこそこそと何の話してるのよ!」
「さよがセーラー服で来なくて良かった、って話」
「今はもうセーラー服どころじゃないのよ、って話」
「……ウエディングパーティーで話すことなの?もう、ホントに」
「「「いつまで経っても女子会気分なんだから!」」」
伊織とトオルとあきらは、春爛漫の中でティーンエージャーのように笑い転げている恋人たちの姿を、愛しそうに見つめていた。
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