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8.おかえり
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日曜日は部屋の荷物を片付けたり買い物に行ったりして夕食は東雲さんにごちそうになった。
果恋の物が多すぎて仕分けるだけでも一苦労だ。あいつが占領してた寝室も片付けないとだけど考えただけでも気が重い。
東雲さんと連絡先を交換して、土日に関しては昼はお互いの予定もあるし各自でとって夕食は一緒にということに決まった。これからあの美味しい料理が食べられると思うだけで頬が緩んでしまう。
週が明けた月曜日。
「せんぱーい!別れたって本当ですか!?」
自分でもわかるほど仕事が順調に進み迎えた昼休み。何を食べようかと考えていると後輩の皆実川紗雪に声をかけられた。
「ああ、本当だ。ようやく解放されたよ」
「良かったですね~!これで私とも遊びに行けますね!」
「まあ、そうだな。紗雪も透も誘い断ってばかりだったしな。そのうち飲みにでも行こうか」
「......むう。そうじゃないんだけどなぁ。ま、いっか。楽しみにしてますね」
楽しみと言いつつどこか不満そうな顔。まあこれはいつものことだから気にしないほうがいい。
午後も快調に仕事をこなしたおかげか今日は定時で帰ることが出来たので、真っ直ぐ帰宅してシャワーを浴びる。 果恋に汗臭いの嫌だからすぐに風呂に入れと言われてそうなったが、わざわざ手を洗う手間も省けるし着替えるなら風呂も済ませた方がいいとそれが当たり前になった。
19:30ぴったりに東雲さんからメッセージが来て夕食の準備が出来たと連絡があった。部屋を出て隣のインターフォンを鳴らすとすぐに東雲さんが出てきた。
「おかえりなさい。お仕事お疲れ様です」
「た、ただいま?」
あれ?俺死んだんだっけ?それとも夢?おかえりとかお疲れ様なんて言われたのいつぶりだろうか。
仕事終わりにも、今日は定時で終わったことをメッセージで報告すると「お疲れ様です」と絵文字付きで返信があったが、やはり直接言われると全く違う。たったそれだけのことなのに思わず少しウルっときてしまう。
東雲さんに促されて部屋に上がる。しかし本当にいいのだろうか。彼氏でもないのに毎日部屋にあがって手料理をご馳走されるなんて。しかも7つも年下のめちゃくちゃいい子。何もしてないのに罪悪感すら感じてしまう。
最初、提案された時は作ったものをタッパーか何かで渡されるもんだと思っていた。しかし翌日呼ばれて東雲家を訪れてみれば、当たり前のように部屋に上げられてテーブルの上にはすでに料理が並べられていた。気まずければタッパーとかで渡してもらえれば......と言ってはみたが、
「1人で食べるのは寂しいじゃないですか。それに、一緒に食べて美味しいって言ってくれるほうが嬉しいです」
なんて少し恥じらいながら言われてしまえば何も言えない。
今日のメニューは、ハンバーグだった。俺の分と東雲さんの分で大きさが違うことから、市販のものではないことは一目瞭然だ。
「「いただきます」」
2人で手を合わせてまずは味噌汁を一口すする。ああ、やっぱりこれめちゃくちゃ安心する美味さだ。疲れた体に染み渡る。メインのハンバーグを切り分けて口に入れて噛むと肉汁が飛び出てくる。
「......うまっ」
ひと口食べただけで分かる。今まで食べたどのハンバーグのどれよりも美味しい。チルドや冷凍食品など、様々なメーカーから販売されていて気に入ったものを探すためにほとんどの種類を食べたことはあるが、全てが霞んでしまうくらい美味しかった。これはご飯が進んでしまうな。
付け合わせのサラダも食べてみるが、ドレッシングがさっぱりしていてとても食べやすい。ハンバーグが濃厚なので相性もぴったりだ。箸が止まらずにハンバーグ、ご飯、サラダ、味噌汁と無限コンボをきめていく。
気が付けば完食していた。美味しすぎて満足なのだが、もう食べ終わってしまったという残念な気持ちも少しある。しかし3日間毎日晩ご飯をご馳走になっているがどれも美味しすぎる。ただの大学生とは思えない。実は親が有名な料理人とか?気にはなるがあまり踏み込むのも失礼だろう。機会があればそれとなく聞くことにしよう。
「それでえっと......ひとつ、お願いがあるんですが......」
そろそろ帰ろうというところで東雲さんがなにやら言い出した。
「はい?」
「これ、持っていて頂けないでしょうか......!」
勢いよく差し出された手に乗っていたのは見覚えのある鍵。いやまさか......。
「これは?」
「うちの合鍵です。私うっかりしてることあるのでまた昨日みたいになるかも知れなくて......。それで西成さんに合い鍵持っていていただけたら安心かなって思って」
いやいやいや。言いたいことは分かる。だが何故俺?男に合い鍵を渡すという意味を理解しているのか?なんか、うっかりというより危機感がないような......。やはり天然な説が濃厚だ。ちなみになくした鍵は友達の車に落ちていたらしく、鍵の交換は必要ないとのことだ。
「まあ、気持ちは分かりますが、その、あまり簡単に他人に合い鍵を渡すのはやめたほうがいいかと。なにかあってからじゃ遅いですし」
ニュースでは恋人や家族間ですら痛ましい事件などの報道が後を絶たない。隣人だからと言って安易に信用してはいけない。本当に物騒な世の中になったものだ。
「大丈夫です!西成さんは信用できますから!」
なんだろう、この自信はどこから湧いてくるんだ?はあ。まあいいか。俺が何もしなきゃいいだけだ。面倒ごとはもうごめんだしな。
「......分かりました。ではお預かりしておきます」
玄関にでも置いておけば問題ないよな。ちょうどいいから毎朝鍵にお祈りすることにしよう。
果恋の物が多すぎて仕分けるだけでも一苦労だ。あいつが占領してた寝室も片付けないとだけど考えただけでも気が重い。
東雲さんと連絡先を交換して、土日に関しては昼はお互いの予定もあるし各自でとって夕食は一緒にということに決まった。これからあの美味しい料理が食べられると思うだけで頬が緩んでしまう。
週が明けた月曜日。
「せんぱーい!別れたって本当ですか!?」
自分でもわかるほど仕事が順調に進み迎えた昼休み。何を食べようかと考えていると後輩の皆実川紗雪に声をかけられた。
「ああ、本当だ。ようやく解放されたよ」
「良かったですね~!これで私とも遊びに行けますね!」
「まあ、そうだな。紗雪も透も誘い断ってばかりだったしな。そのうち飲みにでも行こうか」
「......むう。そうじゃないんだけどなぁ。ま、いっか。楽しみにしてますね」
楽しみと言いつつどこか不満そうな顔。まあこれはいつものことだから気にしないほうがいい。
午後も快調に仕事をこなしたおかげか今日は定時で帰ることが出来たので、真っ直ぐ帰宅してシャワーを浴びる。 果恋に汗臭いの嫌だからすぐに風呂に入れと言われてそうなったが、わざわざ手を洗う手間も省けるし着替えるなら風呂も済ませた方がいいとそれが当たり前になった。
19:30ぴったりに東雲さんからメッセージが来て夕食の準備が出来たと連絡があった。部屋を出て隣のインターフォンを鳴らすとすぐに東雲さんが出てきた。
「おかえりなさい。お仕事お疲れ様です」
「た、ただいま?」
あれ?俺死んだんだっけ?それとも夢?おかえりとかお疲れ様なんて言われたのいつぶりだろうか。
仕事終わりにも、今日は定時で終わったことをメッセージで報告すると「お疲れ様です」と絵文字付きで返信があったが、やはり直接言われると全く違う。たったそれだけのことなのに思わず少しウルっときてしまう。
東雲さんに促されて部屋に上がる。しかし本当にいいのだろうか。彼氏でもないのに毎日部屋にあがって手料理をご馳走されるなんて。しかも7つも年下のめちゃくちゃいい子。何もしてないのに罪悪感すら感じてしまう。
最初、提案された時は作ったものをタッパーか何かで渡されるもんだと思っていた。しかし翌日呼ばれて東雲家を訪れてみれば、当たり前のように部屋に上げられてテーブルの上にはすでに料理が並べられていた。気まずければタッパーとかで渡してもらえれば......と言ってはみたが、
「1人で食べるのは寂しいじゃないですか。それに、一緒に食べて美味しいって言ってくれるほうが嬉しいです」
なんて少し恥じらいながら言われてしまえば何も言えない。
今日のメニューは、ハンバーグだった。俺の分と東雲さんの分で大きさが違うことから、市販のものではないことは一目瞭然だ。
「「いただきます」」
2人で手を合わせてまずは味噌汁を一口すする。ああ、やっぱりこれめちゃくちゃ安心する美味さだ。疲れた体に染み渡る。メインのハンバーグを切り分けて口に入れて噛むと肉汁が飛び出てくる。
「......うまっ」
ひと口食べただけで分かる。今まで食べたどのハンバーグのどれよりも美味しい。チルドや冷凍食品など、様々なメーカーから販売されていて気に入ったものを探すためにほとんどの種類を食べたことはあるが、全てが霞んでしまうくらい美味しかった。これはご飯が進んでしまうな。
付け合わせのサラダも食べてみるが、ドレッシングがさっぱりしていてとても食べやすい。ハンバーグが濃厚なので相性もぴったりだ。箸が止まらずにハンバーグ、ご飯、サラダ、味噌汁と無限コンボをきめていく。
気が付けば完食していた。美味しすぎて満足なのだが、もう食べ終わってしまったという残念な気持ちも少しある。しかし3日間毎日晩ご飯をご馳走になっているがどれも美味しすぎる。ただの大学生とは思えない。実は親が有名な料理人とか?気にはなるがあまり踏み込むのも失礼だろう。機会があればそれとなく聞くことにしよう。
「それでえっと......ひとつ、お願いがあるんですが......」
そろそろ帰ろうというところで東雲さんがなにやら言い出した。
「はい?」
「これ、持っていて頂けないでしょうか......!」
勢いよく差し出された手に乗っていたのは見覚えのある鍵。いやまさか......。
「これは?」
「うちの合鍵です。私うっかりしてることあるのでまた昨日みたいになるかも知れなくて......。それで西成さんに合い鍵持っていていただけたら安心かなって思って」
いやいやいや。言いたいことは分かる。だが何故俺?男に合い鍵を渡すという意味を理解しているのか?なんか、うっかりというより危機感がないような......。やはり天然な説が濃厚だ。ちなみになくした鍵は友達の車に落ちていたらしく、鍵の交換は必要ないとのことだ。
「まあ、気持ちは分かりますが、その、あまり簡単に他人に合い鍵を渡すのはやめたほうがいいかと。なにかあってからじゃ遅いですし」
ニュースでは恋人や家族間ですら痛ましい事件などの報道が後を絶たない。隣人だからと言って安易に信用してはいけない。本当に物騒な世の中になったものだ。
「大丈夫です!西成さんは信用できますから!」
なんだろう、この自信はどこから湧いてくるんだ?はあ。まあいいか。俺が何もしなきゃいいだけだ。面倒ごとはもうごめんだしな。
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