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第10話 その少女、魔法を使う
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小鳥の囀りが、心地よく聞こえる中、ナナイは注意深くこう言った。
「いいか、冬寧。魔法は人を傷つける為の武器じゃない。魔法は綺麗で神秘的だが、それは刃となるんだ。今から魔法を教えるが、絶対に人を殺してはいけない。約束できるか?」
「うん」
私はスグに答えた。
理由は私に人を殺せる勇気がないからだ。
「よし、じゃあ魔法を教えよう。最初に魔法は火、水、土、風、光、闇、無の七つに分かれてるんだ。人によって扱える属性はそれぞれだが、冬寧は全部使えるだろう。そして次に魔法と魔術の違いだが、魔術は一つ一つが術式で出来ている。だから魔法よりも力の強いものを出す事が出来る。手始めに冬寧には魔力調整を目標として魔法を使ってみてほしい」
「わかった。ナナイさん、魔力調整って何したらいいの?」
「冬寧は魔力が多い方だから、魔力を調整しないと大変な事になってしまうからね」
ナナイは目を細めて、あははというように笑った。
「そうなんだ…。じゃあ、初めに何をしたらいい?」
冬寧は少し間を置いて、ナナイに聞いた。
「そうだな…最初に血液と一緒に流れ、体中を巡っている沢山の魔力を感じるんだ。それが出来たら、あの木に向かって水が勢い良くでる事を考えてごらん。魔法とはイメージが重要だ」
ナナイは私達の家からみて右側にある木々を指差した。
目を閉じ、自分の血を感じる
私の血…。
心臓が動き、血が体中を巡る。
その中に何かが溢れるような不思議な感覚…。
これが、魔力なのか?
冬寧はその魔力を一点に集中させ、大きな塊にして、ナナイが指した木々にぶつけようと思った。
細く、鋭く、速く、美しい、水の流れ。
目をゆっくり開けると同時に自分の体内から何かが急に流れでている感覚。まるで、刃物に刺されその傷から血が思いっ切り飛び出すよう
そして、イメージした通り、いや更に強いのかも知れない水の流れが何処からとも無く現れ、一瞬にして目指していた木々は大きな爆発音と共に倒れ、びしょびしょに濡れた地面には隕石でも堕ちたようなクレーターが出来上がる。
「「…」」
その爆発音のせいで、空を飛んでいた動物や木に留まっていた鳥、その他諸々のモンスターやらが一目散に逃げた気がした。
「な、ナナイさん…」
「あ、あ…あ。大丈夫だ」
流石のナナイも驚いて口をポカンと開けてしまっている。
それも、そうだ。水魔法でこの威力…私がこんな魔法も使えた事が大の驚きだがコレをどうにかしないと自然破壊をしている気がして、心がザワザワする。
「冬寧…魔力調整頑張ろうな…」
「はい…」
そうして、ナナイと私は魔力調整を目的とした魔法を学び、字を学び、歴史を学び、と知恵を頭に入れた。
「いいか、冬寧。魔法は人を傷つける為の武器じゃない。魔法は綺麗で神秘的だが、それは刃となるんだ。今から魔法を教えるが、絶対に人を殺してはいけない。約束できるか?」
「うん」
私はスグに答えた。
理由は私に人を殺せる勇気がないからだ。
「よし、じゃあ魔法を教えよう。最初に魔法は火、水、土、風、光、闇、無の七つに分かれてるんだ。人によって扱える属性はそれぞれだが、冬寧は全部使えるだろう。そして次に魔法と魔術の違いだが、魔術は一つ一つが術式で出来ている。だから魔法よりも力の強いものを出す事が出来る。手始めに冬寧には魔力調整を目標として魔法を使ってみてほしい」
「わかった。ナナイさん、魔力調整って何したらいいの?」
「冬寧は魔力が多い方だから、魔力を調整しないと大変な事になってしまうからね」
ナナイは目を細めて、あははというように笑った。
「そうなんだ…。じゃあ、初めに何をしたらいい?」
冬寧は少し間を置いて、ナナイに聞いた。
「そうだな…最初に血液と一緒に流れ、体中を巡っている沢山の魔力を感じるんだ。それが出来たら、あの木に向かって水が勢い良くでる事を考えてごらん。魔法とはイメージが重要だ」
ナナイは私達の家からみて右側にある木々を指差した。
目を閉じ、自分の血を感じる
私の血…。
心臓が動き、血が体中を巡る。
その中に何かが溢れるような不思議な感覚…。
これが、魔力なのか?
冬寧はその魔力を一点に集中させ、大きな塊にして、ナナイが指した木々にぶつけようと思った。
細く、鋭く、速く、美しい、水の流れ。
目をゆっくり開けると同時に自分の体内から何かが急に流れでている感覚。まるで、刃物に刺されその傷から血が思いっ切り飛び出すよう
そして、イメージした通り、いや更に強いのかも知れない水の流れが何処からとも無く現れ、一瞬にして目指していた木々は大きな爆発音と共に倒れ、びしょびしょに濡れた地面には隕石でも堕ちたようなクレーターが出来上がる。
「「…」」
その爆発音のせいで、空を飛んでいた動物や木に留まっていた鳥、その他諸々のモンスターやらが一目散に逃げた気がした。
「な、ナナイさん…」
「あ、あ…あ。大丈夫だ」
流石のナナイも驚いて口をポカンと開けてしまっている。
それも、そうだ。水魔法でこの威力…私がこんな魔法も使えた事が大の驚きだがコレをどうにかしないと自然破壊をしている気がして、心がザワザワする。
「冬寧…魔力調整頑張ろうな…」
「はい…」
そうして、ナナイと私は魔力調整を目的とした魔法を学び、字を学び、歴史を学び、と知恵を頭に入れた。
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