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第22話
しおりを挟む私達は異臭を放つ原因を突き止めたあと、ギルドへ戻った。
アルは手に握りしめていた、50本以上ある花を布に包んでギルドのおじさんの前に出した。
「任された依頼の調査が終わったがどうすればいい?」
「もう依頼を終えられたのか…。ではこの用紙に調査内容の報告を書いてくれ、その後依頼主の所にいって、口頭で報告してくれ」
出された紙は上質な紙とは言えず、繊維が雑に組み合わさった紙だ。もちろん、書きやすいなんて言えない。だが、アルはペンを持ってスラスラとその紙に文章を書いていく。「字綺麗なのね」と私が言うと「んまぁな」とだけアルは答えた。
書き終わると、アルは髪を受付のおじさんにわたし、変わりに依頼主の家までの地図を受け取った。
「今日はもう暗い。2階に客室があるから泊まっていきな。本当は2部屋あるんだが一部屋ベットが壊れていてな。2人で一部屋でもいいか?」
えっっ、と思いアルの方をチラッとみた。
「大丈夫だ。俺がどこか外に出ていくからお前が部屋使え」
アルは野宿でもするつもりなのだろうか?焦った私はギルドから出ていこうとする彼を止めた。
「森の中は危ないです!私は構わないので一緒の部屋で寝ましょう」
「なに、それは誘ってるのか?」
アルは若干悪い笑みを浮かべた。
「な、何言ってるんですか!!誘ってませんから」
「え?俺は同じ部屋で寝ようって誘ってるって事かと思ったんだか。違ったのか。んじゃ俺は外で…」
「いやっ、そうじゃなくて…!!」
「ん?じゃあなに?」
「そ、その…」
「まさか、変な意味で捉えちゃったの?」
私はなんとも言えず、ただただ恥ずかしさが込み上げてくる。きっと顔が真っ赤だ。
「まぁ、そこまで言うなら一緒の部屋でいい。いくぞ」
アルは何事も無かったかのように、おじさんから部屋の鍵を貰うと2階あがり、鍵に書いてある番号のドアを開け部屋の中に入った。部屋は思ったより広く、ベッドも2人用の大きさぽかった。小さな電気を灯すと部屋全体がぽっと暖かな光に包まれた。
私はそっと荷物を部屋の隅にある机の上に置き、ベッドの上にちょこんと座った。
ああ、パジャマに着替えなきゃなって思ったけど、後ろにはアルがいる。それを察したのか彼は自ら部屋を出ていった。
「扉の前に居るから、着替え終わったら呼んでくれ」
「うん」とだけ返事をした。
彼は意外と気が利く。防具諸々を外し下着を替え、パジャマに袖を通す。最後に髪の毛を丁寧にとかす。
「終わったよ」とドアの前に立っていたアルに声を掛けた。
だまって部屋に戻ってくると、彼も着替え始めた。見ちゃいけないと私はそっぽを向いたけれどその先に鏡があった。鏡には着替えているアルの姿が写っている。男の人が着替えてる所なんて滅多に見ない。見ちゃいけないと思いながらもその筋肉質な美しい体に見入りそうだった。必死に見ないようにと目を下に向け続けたが、もうダメだ。と思い私はベッドの上にうつ伏せで倒れ込んだ。これならもう気にする必要もない。体全体がベッドに埋もれていくような感覚に襲われ意識さえも何か地下に潜っていくように落ちていった。
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