3 / 4
3話
しおりを挟む「あなた、お名前はなんていうの?」
幸子が尋ねてきた。
「リア…」
「リアちゃんね。素敵な名前ね。年はいくつ?」
「30ぐらい…」
「えっ」
幸子は少し驚いた顔をした。
あ。そっか。人とサキュバスが生きれる時間は違うんだった。
私は慌てて、言い直す。
「7さい」
「ああ、そうなのね。じゃ、小学二年生かな」
幸子は苦笑いしながらも、私を受け入れてくれた。
幸子は、私をつれて、「あなたの部屋よ。ルームメイトの子と仲良くしてね」と一言いい、私の部屋に案内してくれた。
部屋には、既に女の子が3人いた。年は同じぐらい。二段ベッドが2つ並んでいて、小さな机が4つあった。
部屋に入り、幸子と別れると早速あの3人が話しかけてきた。
「わたし、るりな!!友達になろー!」
「ちっ、ちさと…」
「ここあだよ」
るりなちゃんは、ポニーテールが似合う元気っぽい感じする子。
ちさとちゃんは、ショートカットで大人しめな女の子。
ここあちゃんは、ロングヘアが綺麗な子だった。
「私はリア。よろしくね」
「「「うん!!」」」
それから、1週間が過ぎた。
ここは子供の黄色い声が耐えないところだった。時には、泣き叫ぶ声も聞こえたけれど、お母さんと一緒にいた時よりは、平和そのもの。孤児院の中にいるのは、赤ちゃんから小学生までの10人程度。
朝は7時に起きて、朝ごはんをみんなで食べて、みんなは学校にいく。私は手続きとやらが済んでないみたいで、学校には行けず、幸子ともう1人、私たちの世話をしてくれている男の人と3人でみんなの帰りを待っている。この時間は暇だったけどれど、新しい世界は何もかもが新鮮だった。みんなが帰宅して、宿題をやっている間に夕食の準備を手伝い、机を囲んで食べたあとは、お風呂に入って寝る。
同じことの繰り返しだが、私はある事を知ってしまった。
ルームメイトのここあちゃんは、同じ孤児院にいる同い年のそうま。という男の子が好きなようだ。話を聞くと、学校ではクラスの人気者で、運動も勉強も得意らしい。私には彼は私が孤児院に入ってから、よく私をからかってくる酷いやつ、としか印象がない。
どうして、あんなやつが好きなんだろの?と知った時は疑問に思ってしまった。今もだけど…。
そして、孤児院に入ってから2週間が過ぎた。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる