月の聖女の恋愛日記

らら

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2日目 聖女の夜

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「役職 聖女」


聖女か。何をする役職だっけ?
神に仕えるやつだったかな…

私は水晶に手を当てた後、何事も無かったように王子の目の前を過ぎ去ろうとした時、王子が耳元で囁いた。

「聖女よ、今夜。お主の部屋に出向く」

と。

その言葉に一瞬、体は強ばった。

そして、また次の役職が発表されていく。結局、最後の1人になるまで、王子の言っていた言葉の意味をちゃんと理解する事は出来なかった。




28名と先生の役職を調べ終わると、私達はそれぞれ別の部屋に案内された。

「ここが聖女様のお部屋となります。私達は聖女様専属のメイド、セラとノノです。なんなりとお申し付け下さませ」

私を案内してくれた2人のメイドさんは、メイド服を小さく摘み足を引いて丁寧にお辞儀をした。

部屋の内装は何処かのお姫様の部屋かと思うぐらい可愛くて豪華な内装。
ふと、時計を見ると、短針が6を差していた。

「聖女様。今夜は王子様がいらっしゃいます。その前に身支度しておきましょう」

セラとノノがタオルと着替えを持って、私に言った。言われるがままに浴場に行き、体を洗った。ここのお風呂は日本の温泉に勝るぐらい気持ちよかった。
肌触りの良いワンピースに着替え終わると私は自分の部屋にいた。

流石に今日は色んなことが起こりすぎた。眠たい。寝たい。よし、寝よう。
ベッドにドサッと寝転がると、一瞬にして私は夢の世界へと落ちた。







窓から朝日が入る。
それが眩しくて、寝返りをうったりする。そのうち、薄ら目を開く。

「え」

私の異界生活1日目の第一声。「え」

目の前…というか横に、茶髪で青色の目をした王子様がいる。
そして、今ちょうど彼と目が合っている。そういえば、昨日私の部屋を訪ねるか何だか言ってた…

「私の顔に何か付いているか」

王子が口を開く。

「いえ、どうしてここにいるのかなぁと」

少々引きつった笑顔で王子に問う。

「昨日、お主の部屋に出向くと言ったはずだが、いくら叩いても起きないからな、くつろぐつもりでベッドに横たわったら寝てしまったようだ」

「な、なるほど」
「とにかく、出て行って貰ってもいいですか」

「わかった」

王子は返事をすると、ベッドから降りて部屋から出ていった。

結局、何がしたかっただろうか。





そんな中。

「あの聖女め…私の王子様と1晩一緒に過ごすなんて…城から追い出してやるわ。覚悟してなさい」

王子が聖女の部屋から出てくるところを見て、顔を真っ赤にして、タオルを一生懸命噛み締めて怒りのあまり震えている少女がいた。
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