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破瓜 ※
しおりを挟む締め付ける胸布はなく掛布だけが私を世界から遮る。適度に湿り柔らかい肌ざわりの掛布。素肌にあたる布のとろけるようなさわり心地を堪能していた。
テオは隣りで軽い寝息を立てている。
熱をもつ身体。背中に近寄ると汗をかいているのかうっすらと湿気を感じる。赤子のカイルのようだ。
半身を起こすと身体がぎしぎし音を立て痛む。テオを起こさないようそっと立ち上がると何かが股の間に挟まったままのような異物感がした。下腹部も少し熱を持つようにひりひりとして痛い。
痛みや違和感から昨晩のことに思いをめぐらせた。身体で受け止めたテオの熱。
その熱さと痛みに私は絡めとらわれてた。
日差しで温められる前の部屋の空気はまだひんやりとしている。
朝の日差しは相変わらず白く明るく、隙間から差し込む光にてらされた塵がきらきら舞っていた。
他者を受け入れると見える世界は変化するのだろうか。そういった疑問を抱いていたけれど、実際は私の身体が少し痛むだけで世界は変わらず以前と同じ時が流れていた。
続き部屋の浴室に入る。
朝から湯は用意されていない。桶で水を汲み、用意されていた布で身体を拭いた。
冷たさに肌がすくむ。
ぽつぽつと身体のあちこちに散る赤いうっ血を指でたどりながら昨晩のことを一つ一つ思い出していた。
*
首から胸に這わされる舌。
突起をはまれ舌で押しつぶされ、やわらかな丘を揉みしだかれる。
上部で発生したくすぐったさは腰奥に伝わり別な記号と読み替えられ私の奥はじんと熱くなる。
手のひらが私のすべてをくまなく這い、私は荒い息をはきながら、時折変な声が漏れそうな衝動を腕で口元を覆い散らしていた。
「……声、我慢しないで、聞かせて」
潤んだ目をしたテオ。とろけるように私を見てくる。耳元で囁かれると腕をよけられ、ちゅくりと口を吸われた。舌の動きに合わせねちゃりねちゃりと響く水音。肉厚の唇と舌が温く絡みあう触感に、ぬるりと舌や唇が吸われる感触に夢中になる。
「んっ…んふっ…んっ」
口内を舌で犯され呼吸が苦しい。行き場をなくした唾液が私の喉元に垂れ落ち、下に引かれた布地を濡らしていく。
傷を付けないようフムの腸皮で覆った指がぷくりとした肉付きの丘を分け入ってくる。指で縦のひだを開くようにそっとなぞられると、そこはくちゃりと湿った音をたてる。さらにやさしく上下になぶられると私は熱くなって甘い吐息を漏らす。
敏感な場所の直接的な刺激に私は震える。全身の愛撫で既に私の下半身は熱さで染まっている。テオの強めの愛撫を弱めようと手を伸ばすが、テオの頭を固定するようになってしまった。続く性器への愛撫に自分でも制止できず声があふれでた。
「…あ、あっ、あぁぁっ」
指が何本か入り中をかきまわす。中のひだが引っ張られるようで痛い。引っ張られながら中を慣らしていくようだ。
これまで何回かあった愛撫行為では指は入っていたけれど、こんなにしっかりとかき回されたのは初めてだ。
テオの舌先が恥丘の間の突起にそっとふれる。私はその感覚が鋭くてきつくて悲鳴じみた高い声をあげる。
きつくてつらいのと、腰の中がますます熱くなり甘さが全身に広がって行く相反する感覚にとらわれていた。
指は中を往き来し舌は私の敏感な突起やひだを突き、ざらついた柔らかなその面で表面をなぞっていく。
指と舌からもたされるびりびりとして、じんとする官能。
私の恥ずかしい声といやらし過ぎて身もだえしたくなるようなくちゃくちゃした水音が響いている。
私の顔は泣かされ涙でぐちゃぐちゃで、テオが顔を埋める下半身もびちゃびちゃだった。
十分に慣らせたのか、頬を赤らめたテオが熱いものを足の間に当ててきた。
「……挿れる、よ」
頷くと、熱くて硬いものが押し当てられた。それはぴたぴたと膣口をなぞり、場所をみつけるたのちにぐいっと中に押し入ってきた。
ぴりぴりと中を無理に広げられる痛み。
裂けるようで、痛い。痛みでぎゅうっとしかめた目は涙でにじみ視界はぼやける。私の手はテオがこれ以上奥に進まないようテオの胸を押さえる。
抵抗があり、なかなか進めなかった奥に、熱さと硬さを伴った尤物がぐぐっとめり込んでいく。中のひだは無言の悲鳴をあげ、熱を帯びたテオに裂かれていく。
中で何かが引きつれ切れている。それ一つは些細なものだけど、それが何カ所もあるように感じられて痛い。
じーんとしてひりひりする痛み。
熱くて固い物が、体内に収まっている。
テオの身体の重みと熱さ。
下から見上げるテオは顔は赤らみ濡れた目をしていた。時々欲望と我慢に振れているのか目が揺らいでいるようにみえた。
「…中に、入ったよ」
そう言うテオは汗で濡れている。何だか嬉しそうだ。
身じろぎするとじんと痛みが広がる。
熱くてきつい。中が圧迫されて胸が苦しい。
「動かすね」
ひりひりを我慢して頷くと、テオは腰を進めてきた。
奥まで入っていたものが入り口まで引かれる。ぬちゃりと音を立てて押し入るとき、性器の出っ張りが中を押し広げていくようだ。痛くて、熱くてそのたびに声が漏れる。
「痛い、いた、うっ、あっ」
引きつれる痛みはなくならず、テオが動くたびに新たな場所から痛みが生まれる。
テオは私の頭をなで顔に唇を落としてきた。涙を拾うために。
テオの動きが止まり、テオの吐き出す激しい息以外の部屋の空気がとまった。
体内でやけどをするような熱さが消え、つるりと抜かれた性器は私の腹の上でびくびくと揺れ、周りを白濁でべちゃべちゃにしていた。
身体を離し肩で息をつく横たわるテオ。
失った熱や痛み。私の中に残る痛みの残滓。
そこにあった熱や直接的な痛みを喪失してしまった。今までつながり一つになっていたものが離れてしまった。
私は体内から失われた馴染んだ熱に寂しさを感じていた。
テオを見ていた。汗ばんだ身体。
通った鼻筋。少し潤んだ目。
私の視線に気がついたのか、湿った熱い身体に抱きしめられ口を吸われる。
何となく嬉しい。
腰の中はまだじんと痛むけれど、まどろむテオの顔が満ちているように見えるので、その顔を見てよかったと思ったりする。
拭われていく私の腹に出された白濁。テオの性器を拭った布には、裂け出た血の、鮮やかな赤色が混じっていた。
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