[完結]反薄明光線

balsamico

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邦陽

ひび割れ

大学に進学してから春臣は変わっていった。


第一志望の大学ではなく合格した学校に進学した。もう一年掛けて試験を受け直す選択はしなかったようだ。


大学の部活動に入り、前近代的な縦社会に組み込まれた。
飲み会でも飲まされたのか酩酊状態で深夜に帰宅することも頻繁になっていた。


酒に酔いながら僕の部屋に乱入し、自分の性器に唾液を吐き出し塗り付けたかと思うといきなり突っ込んできた。


痛がる僕の口を手でふさぎ腰を振る春臣。中でそのまま出され、僕は翌日調子を壊す。
そういうことが何回か続き、僕は春臣を信じられなくなっていく。


春臣は幼い頃から私立に通っていたが、僕も中学校から私立に行かせてもらえた。
それなりの学校をと小母さんの見栄もあったかもしれない。塾に数年通い受験勉強もした。


春臣の学校ほど制服は洗練されてはいなかったが、小母さんが納得するそれなりの有名校だった。


男子ばかりだったから、変なのに付きまとわれることもよくあった。


以前春臣の友人たちに押さえつけられた恐怖がまだ残っていて、部活は友人が複数いる文化部にしていた。


自分は春臣のものだと思っていたから春臣以外に触れられたくなかったし、触れさせたくもなかった。


隙を見せるとつけ込まれてしまうので、慎重に振る舞っていた。それでも春臣と毎日猥褻行為をしていたせいか、変な色気があると言われたり、よくからかわれたり、ちょっかいを出されていた。


学校からの帰り、家の前で待ち伏せされた。
前からちょっかいを出してきたやつだった。無視してすり抜けようとしたら腕を掴まれて向き合わされた。


そんな場面を春臣に目撃されてしまった。春臣は今日はたまたま帰りが早かった。
春臣はちらりと僕らをみると家に入っていった。


僕は掴まれた腕を振りほどき、家に駆け込んだ。春臣に何て言われるだろう、春臣に誤解をされたくないという思いでいっぱいだった。


春臣はリビングに見当たらなかった。
仕方なく自室に戻り制服から着替えていると春臣が入ってきた。

「はる……」

ドカッ。


いきなり腰を蹴られた。
脱ぎかけのシャツを掴まれベッドに引き倒されて顔をはたかれた。初めて殴られた。


痛みと衝撃に悶えていると上半身を押さえつけられベルトを抜かれズボンを下着ごと、抜かれた。

「はる…おみっ」 

カチャカチャという音の後に足の間に硬くて熱いものが触れる。


そこは最近酔った春臣に乱暴な扱いをされたばかりで、まだ痛みが残っていた。そこにぐりぐりと硬いものを押しつけられた。

「……っ! 」

無理にギチギチと開かれ体の表面と共に心の奥底も裂けていくような気分になった。


抽送を繰り返されていると痛みがましになった。濡れた感じがする。後で確認したら出血していた。


視界は涙でにじみ天井の照明が歪んで見えた。
下半身の熱い痛みと春臣のはっはっという声だけが世界を支配していた。


それから春臣に抱かれるけれど、以前のようには感じることが無くなっていた。春臣は僕の変化を気にする素振りを見せなかった。


淡々とマグロの僕で欲望を処理し、僕はダッチワイフのように性処理用の穴のある物体になった気がした。


これまでもダッチワイフ

だったんだ。

それにきづかず、すかれていて、

こいびとどうしになったとおもい

あがっていたんだ。

なみだがですぎてさばくで

たちがれたきのようにからからだ。

こころはひびわれぼくはもうなに

 もかんじない。

 
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