[完結]反薄明光線

balsamico

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春臣

情交3

繋がる下半身が熱い。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てている。邦陽の唇を貪る。


さまざまな体液が混ざり合って、いろんな箇所が繋がりあって、二人の肉体を隔てる境界が喪失したみたいだ。  


汗まみれの身体を外し体勢を変える。
足を開かせ、強張りを当てる。
ちゅぷんと飲み込まれる瞬間、邦陽は艶めいた表情を浮かべ桃色の息をはいた。


腰を進めると邦陽は手を伸ばして俺の腰を引き寄せた。熱い視線が絡まりあってどちらともなく唇を交わす。


俺がイく時、邦陽は蕩けるようなエロい目で俺をみる。そんな時の俺は邦陽の唇をいやらしく塞ぐんだ。


ぐちゃぐちゃと身体を重ねていると何かの回路が通じ合い、快楽で全身が溶けてなくなりそうだった。


ガチャっと遠くから音がした。


インターホンの電源は切っておいた。玄関の鍵も開けておいた。何か呼びかける声がする。


ギリギリまで引いて奥まで一気に貫く。邦陽はベッドの上で声を上げ身を反らした。


再度引いては一気に奥まで突き刺した。邦陽は甘い悲鳴を上げながら俺の腹に手を当てて耐えていた。


落ち着いたところで小刻みに左右に腰を動かすと、邦陽の喘ぎが大きくなった。


背後で空気が揺れた気がした。
ドアが半分開いていた。


ドアの前に立つ顔が赤らんだ若い男と目があった。

「ご、ごめん、病気かと思って……」

 そう言うとバタバタと足音をたて去っていった。玄関の方でドアの閉まる音がした。


邦陽は半分起き上がって呆然としていた。ベッドに引き倒しながら問うた。

「あいつ何? 」

「ど、同級生」

「あいつとこんなことしてるのか? 」

邦陽の急速に萎えたちんこをぎゅっと握った。

「し、してない‥つっ」

玉もぎゅっと掴んだ。
邦陽は怯えた目を返す。

「そういえばさ、おまえ俺から逃げれると思った? 」

鈴口に軽く爪を立てた。

「……いっ……」
「逃げられると思うなよ、どこまでも追ってやる」

邦陽を抱き寄せ肩に噛み付いた。
そしてまた足を開かせ、邦陽自身を喰らい尽くした。







邦陽が姿を消したと聞いたのは、あれからしばらくしてからだった。


邦陽からの手紙が届き、親達が何となく周りを探して見つからないと判断した後に知らされた。


全てを放棄し姿を消すほど嫌だったのか。
俺の嫉妬があった。勝手な怒りがあった。
俺は何をやってるんだろうな。


ヨシの所から邦陽のデータや諸々データを奪って消した。
自分の行動を見つめなおしてみた。このままじゃいけないって思った。


爛れた生活を改め学業に復帰した。
身を入れると講義は意外と楽しかった。ゼミに入って新しい知己が出来、職も決まった。卒論も終え無事に卒業できた。


平穏な生活を過ごす中で、咽喉に刺さった骨のように常に邦陽のことは意識していた。


どんなところでどんな風に過ごしているんだろう。不用意に付け入れられてるんじゃないかって。


居場所だけは把握し、彼の世界に立ち入らないようにしていた。


それが許されたのは親父が倒れたあの日までだった。

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