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IFルート 絶望的な運命に立ち向かうダークファンタジー
IF早過ぎたラグナロク9話 復讐1
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私はウルド。2級神で、過去を司る女神だ。
昨日は過去視を酷使させられて、疲労が激しい。朝になっても体がだるいし、頭が鈍く痛む。自分の屋敷で迎えるこの朝は、やけに暗い。いつもなら朝の光が差し込むはずなのに、どこか重苦しい空気を感じる。
今ごろ、ヴェルザンディが詰所でエリカを尋問しているだろうか。すぐに城へ行くとは思えない。運命の三女神で助命を願い出る予定なのだから、スクルドや私にも声をかけてから登城するはずだ。
もっとも、エリカの奴が大人しく捕まるとは思えない。
けれど、数の力で押し潰せば大丈夫だろう――そんな考えが、どこかにあった。たとえ接近戦が異常に強くても、遠距離から神術を集中砲火すれば近寄れないはず。実際、以前の訓練で、彼女は私に手も足も出なかった。
私はエリカが好きになれない。元人間だから差別しているわけじゃない。
ただ、スクルドもヴェルザンディも、何かとエリカのことばかり口にする。姉としてはあまり面白くないのだ。妹が嬉しそうなのは喜ばしい反面、どこか“取られた”ような気分になるのも事実。まるで妹を取られたみたいで、少しだけ嫉妬してしまう――もっとも相手は女神だから、そういう関係ではないのかもしれないが。
おそらく午前中のうちに、エリカを城へ連行し、オーディン様の裁きを仰ぐ流れになるだろう。その際、私も呼ばれるに違いない。出かける準備といっても、正装に着替えるぐらいで十分だ。
くせ毛の長い髪は、いつも通りまとまらない。顔を隠すには都合がいいので、特に直そうとも思わない。私はもともと目立つのが好きじゃないから、これでいい。
「そろそろ使いの者が来る頃だな」と考えていたら、本当に来たようだ。
玄関へ向かう。ところが、予想と違って治安維持部隊の者じゃなく、城からの使いだった。
「な、何の用だ?」
少し苛立ち気味の口調で尋ねると、使いの者はビクッと身を縮めて答える。
「その……ヴェルザンディ様が詰所にいらっしゃらないので、こちらにおられるのかと……」
「……な、何……だと?」
嫌な予感が頭をかすめる。まさか、ヴェルザンディが詰所にいない?
使いの者によれば、治安維持部隊の詰所自体がもぬけの殻らしい。オーディン様の伝言を伝えたいが、行方がわからないというのだ。
「か、帰れ! わ、私が代わりに後で登城する!」
なんとか追い返すように言い放ち、玄関にへたり込む。
胸が苦しい。嫌な予感がいよいよ形を取りはじめる。私はすぐさま過去視を使うことにした。昨日から続けて何度も行使していて頭痛が激しいが、やめるわけにはいかない。
過去視が映し出すのは、昨夜のヴェルザンディと彼女の部隊がエリカの家を包囲している場面。ここまでは何も問題ない。
だが、その後、戦闘が起きたようだ。部隊の者たちは全員首を斬られ、無残に殺されている。辛うじてヴェルザンディだけが生きていたようだが――彼女は単独でエリカと戦うことになる。エインフェリア召喚と神術による遠距離攻撃を駆使するも、エリカが黒い羽を生やして背後から不意打ちし、ヴェルザンディは地面にたたきつけられていた。
最後に、ヴェルザンディがエリカの首筋に噛みつこうと特攻し……寸前で斬り伏せられてしまう。そして動かなくなった。
「はあ、はあ……ヴぇ、ヴェルザンディが……エリカに殺された!」
言葉にしてみても、その事実を受け入れ難い。過去視を何度くりかえしても、結果は同じ。ヴェルザンディが必死の特攻を試み、地に伏せられている映像が頭から離れない。
私の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。視界が滲んで前が見えない。
「ヴぇ、ヴェルザンディ……」
原初の時から、私たち三姉妹はいつも一緒だった。
真面目なヴェルザンディと、優しいスクルド。それぞれ欠点や性格の違いはあっても、ずっと支えあって生きてきた。彼女たちを失う未来など一度も考えたことがなかったのに……。
「か、かわいそうに……き、傷だらけになって。そ、それでも、さ、最後まで……」
声が震える。ヴェルザンディの姿を思い出すと胸が痛い。真っ直ぐな性格だからこそ、この結果を招いてしまったのかもしれない。生き延びてくれればどれほどよかったか――しかし、それが“彼女の正義”を貫いた結果だとしても、褒めてやる気にはなれない。
最後に彼女と別れたとき、私は疲れていたこともあって、ついて行かなかった。それが、決定的な失敗だった。
エリカを甘く見ていた。あの邪悪さ、強さ、そして冷酷さ――まさか治安維持部隊が皆殺しになるなんて、夢にも思わなかった。
私の判断ミスだ。妹を救えなかった悔しさが胸を締めつける。涙は止めどなく頬を伝い落ち、床に滴る。
(彼女は昔からいつも真面目で――規則に厳しいところもあったが、誰よりも仲間を大切にする妹だったのに……)
ヴェルザンディの笑った顔や、私たち三姉妹で過ごした遠い昔の光景が次々に浮かんで消える。それが、こんな悲劇で引き裂かれるなんて……。
「え、エリカめ……よ、よくも……!」
怒りに震える私の喉から、かすれた声が漏れる。
あいつが私の大切な妹を奪ったのだ。涙を拭って、再び過去視を行使する。少し過去の映像からエリカの現在位置を推定しようと試みた。
家にはいないようだ。映像には広い平原に立つエリカの姿が映りこんでいる。何やら頭より大きな木の板を両手で掲げていた。そして、そこに何やら文字が書いてあるようだ。よく見てみると、私宛の挑戦状だった。
『ウルド、見ているかしら? ヴェルザンディの仇を討ちたいなら、さっさとかかってきなさい! 私は逃げも隠れもしないわよ?』
その言葉に、私は心臓が破裂しそうなほど怒りが爆発する。過去視で私が彼女を調べることを知った上での挑発だ。全身の血が煮えたぎり、もう理性などどうでもよくなりそうだ。
「ゆ、許さん! ぜ、絶対に許さんぞー!」
感情があふれ、玄関の扉を乱暴に開け放つ。私は風の神術を使って空を飛ぶ。目指すはあいつが待つ平原だ。疲労や頭痛など、どうでもいい。これはヴェルザンディの弔い合戦なのだ。
「ま、待っていろ、エリカ! わ、私が、か、必ずおまえを殺してやる!」
昨日は過去視を酷使させられて、疲労が激しい。朝になっても体がだるいし、頭が鈍く痛む。自分の屋敷で迎えるこの朝は、やけに暗い。いつもなら朝の光が差し込むはずなのに、どこか重苦しい空気を感じる。
今ごろ、ヴェルザンディが詰所でエリカを尋問しているだろうか。すぐに城へ行くとは思えない。運命の三女神で助命を願い出る予定なのだから、スクルドや私にも声をかけてから登城するはずだ。
もっとも、エリカの奴が大人しく捕まるとは思えない。
けれど、数の力で押し潰せば大丈夫だろう――そんな考えが、どこかにあった。たとえ接近戦が異常に強くても、遠距離から神術を集中砲火すれば近寄れないはず。実際、以前の訓練で、彼女は私に手も足も出なかった。
私はエリカが好きになれない。元人間だから差別しているわけじゃない。
ただ、スクルドもヴェルザンディも、何かとエリカのことばかり口にする。姉としてはあまり面白くないのだ。妹が嬉しそうなのは喜ばしい反面、どこか“取られた”ような気分になるのも事実。まるで妹を取られたみたいで、少しだけ嫉妬してしまう――もっとも相手は女神だから、そういう関係ではないのかもしれないが。
おそらく午前中のうちに、エリカを城へ連行し、オーディン様の裁きを仰ぐ流れになるだろう。その際、私も呼ばれるに違いない。出かける準備といっても、正装に着替えるぐらいで十分だ。
くせ毛の長い髪は、いつも通りまとまらない。顔を隠すには都合がいいので、特に直そうとも思わない。私はもともと目立つのが好きじゃないから、これでいい。
「そろそろ使いの者が来る頃だな」と考えていたら、本当に来たようだ。
玄関へ向かう。ところが、予想と違って治安維持部隊の者じゃなく、城からの使いだった。
「な、何の用だ?」
少し苛立ち気味の口調で尋ねると、使いの者はビクッと身を縮めて答える。
「その……ヴェルザンディ様が詰所にいらっしゃらないので、こちらにおられるのかと……」
「……な、何……だと?」
嫌な予感が頭をかすめる。まさか、ヴェルザンディが詰所にいない?
使いの者によれば、治安維持部隊の詰所自体がもぬけの殻らしい。オーディン様の伝言を伝えたいが、行方がわからないというのだ。
「か、帰れ! わ、私が代わりに後で登城する!」
なんとか追い返すように言い放ち、玄関にへたり込む。
胸が苦しい。嫌な予感がいよいよ形を取りはじめる。私はすぐさま過去視を使うことにした。昨日から続けて何度も行使していて頭痛が激しいが、やめるわけにはいかない。
過去視が映し出すのは、昨夜のヴェルザンディと彼女の部隊がエリカの家を包囲している場面。ここまでは何も問題ない。
だが、その後、戦闘が起きたようだ。部隊の者たちは全員首を斬られ、無残に殺されている。辛うじてヴェルザンディだけが生きていたようだが――彼女は単独でエリカと戦うことになる。エインフェリア召喚と神術による遠距離攻撃を駆使するも、エリカが黒い羽を生やして背後から不意打ちし、ヴェルザンディは地面にたたきつけられていた。
最後に、ヴェルザンディがエリカの首筋に噛みつこうと特攻し……寸前で斬り伏せられてしまう。そして動かなくなった。
「はあ、はあ……ヴぇ、ヴェルザンディが……エリカに殺された!」
言葉にしてみても、その事実を受け入れ難い。過去視を何度くりかえしても、結果は同じ。ヴェルザンディが必死の特攻を試み、地に伏せられている映像が頭から離れない。
私の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。視界が滲んで前が見えない。
「ヴぇ、ヴェルザンディ……」
原初の時から、私たち三姉妹はいつも一緒だった。
真面目なヴェルザンディと、優しいスクルド。それぞれ欠点や性格の違いはあっても、ずっと支えあって生きてきた。彼女たちを失う未来など一度も考えたことがなかったのに……。
「か、かわいそうに……き、傷だらけになって。そ、それでも、さ、最後まで……」
声が震える。ヴェルザンディの姿を思い出すと胸が痛い。真っ直ぐな性格だからこそ、この結果を招いてしまったのかもしれない。生き延びてくれればどれほどよかったか――しかし、それが“彼女の正義”を貫いた結果だとしても、褒めてやる気にはなれない。
最後に彼女と別れたとき、私は疲れていたこともあって、ついて行かなかった。それが、決定的な失敗だった。
エリカを甘く見ていた。あの邪悪さ、強さ、そして冷酷さ――まさか治安維持部隊が皆殺しになるなんて、夢にも思わなかった。
私の判断ミスだ。妹を救えなかった悔しさが胸を締めつける。涙は止めどなく頬を伝い落ち、床に滴る。
(彼女は昔からいつも真面目で――規則に厳しいところもあったが、誰よりも仲間を大切にする妹だったのに……)
ヴェルザンディの笑った顔や、私たち三姉妹で過ごした遠い昔の光景が次々に浮かんで消える。それが、こんな悲劇で引き裂かれるなんて……。
「え、エリカめ……よ、よくも……!」
怒りに震える私の喉から、かすれた声が漏れる。
あいつが私の大切な妹を奪ったのだ。涙を拭って、再び過去視を行使する。少し過去の映像からエリカの現在位置を推定しようと試みた。
家にはいないようだ。映像には広い平原に立つエリカの姿が映りこんでいる。何やら頭より大きな木の板を両手で掲げていた。そして、そこに何やら文字が書いてあるようだ。よく見てみると、私宛の挑戦状だった。
『ウルド、見ているかしら? ヴェルザンディの仇を討ちたいなら、さっさとかかってきなさい! 私は逃げも隠れもしないわよ?』
その言葉に、私は心臓が破裂しそうなほど怒りが爆発する。過去視で私が彼女を調べることを知った上での挑発だ。全身の血が煮えたぎり、もう理性などどうでもよくなりそうだ。
「ゆ、許さん! ぜ、絶対に許さんぞー!」
感情があふれ、玄関の扉を乱暴に開け放つ。私は風の神術を使って空を飛ぶ。目指すはあいつが待つ平原だ。疲労や頭痛など、どうでもいい。これはヴェルザンディの弔い合戦なのだ。
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