蛮勇者、はぐれ異世界人と出会う

しるこスター

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プロローグ

蛮勇者、野営を行う。

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御守夕花は森の中を歩いていた。
二日前から、グルニカ王国を目指して歩いていた。死の森では、初めての野営を経験した。
快適ではなっかたけど、キャンプの用で楽しくはあった。心配していたのは、入浴だった。森の中は当然浴槽などないので、アレンに浄化魔法をかけて貰って清潔を保っていた。
アレンは、魔法が使えた。しかし、本人曰くあんまり得意ではないらしい。食料はどうしているかというと・・・・
ズガーン。 バコーン。ドカッ、バキッ。
近くで、轟音が、響く。そして、少しするとアレンが魔物をしょってこっちに来た。

「ユーカ、今日はパイタルの肉だ。」
と報告を入れ、パイタルを地面に置く。パイタルは鹿のような魔物で、角が刃のようになっている魔物だ。
パイタルの近くにアレンが座り、隣に夕花が座る。
アレンは、パイタルに向かって、風の刃を放つ。その刃はパイタルをみるみる解体していく。
我ながらいい出来だ。アレンは、解体の綺麗さに満足すると、炎を解体した肉に向かって放つ。いい感じに焼けたら、骨を持ち手にして、やけたパイタルにかぶりつく。・・・うん、おいしい。じょうずにできたようだ。
隣を見ると、夕花がパイタルを見つめている。

「食べないのか?」

「・・・・文句を言うわけではないのですが、ずっと肉しか食べてなくて飽きないんですか?」

「ああ、俺は、肉がすきだからな・・・それに死の森は人間が食べれるような植物は、ほとんどないらしいからな。」

死の森は白骨草ばかり生えている。あれは、食えたもんじゃない。食べると下痢が止まらなくなると噂に聞くものだ。

「ユーカが、どうしても肉以外が食べたいというなら、そこに生えてる白骨草を食べるといい。」

そういわれてユーカは、白骨草を手に取る。

「まあ、腹は壊すがな。」

「アレンさん!からかわないでください!」

夕花はふくれっ面でアレンに怒る。ユーカとは冗談がいえるほどには、仲良くなった。ユーカから聞くチキュウの話は、面白いものが多く。もともと勉学は好きではなかったのだが、チキュウのことなら、勉学も捗るだろうなと思う。

「ユーカ。果実なら、進路上にリンブルの木があった気がするぞ。そこには、以前行ったことがある。」

「そうですか。じゃあそれを楽しみに、しておきます。」

そう言って夕花はパイタルをかじる。


食事が終わり、アレンは、自身と夕花に浄化魔法をかける。すると、みるみる汚れが落ちていく。

「いつ見ても、アレンさんの浄化魔法は凄いですね。」

「このくらいは、習えば直ぐにできるようになるぞ。今度やり方を教えようか?」

「はい、そのときは、お願いします。」



少し大きな木にもたれるようにしてアレンは、座り込み。その隣に、夕花も同じようにして、座り込む。
俺は、夕花が座ったのを確認して、結界を張る。この結界は結界内に侵入者が、入ってくると。
俺に知らせるようにできている。
ユーカは俺が張った結界を、見て俺に尋ねる。

「やっぱり、アレンさんは凄い実力者だったりしますか?」

「んー、まあ、そこそこの実力はあると思うが・・・・そんなことより、早く寝るぞ。」

「はい、おやすみなさい。」

「ああ、良い夜を。」

夕花は、日本でいうおやすみは、この世界では「良い夜を」なのかな。お城の巡回の人もそう言ってたし。
とそんなことを考えながら、眠りについていった。
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