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第七話
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はぐれメタルの一家に招待されました。
『竜王様、夕食でも一緒にいかがですか?』って誘ってくれました。
もちろん、行きます。
部下に誘われて、嬉しくない上司はいないもん。
すぐにスケジュール調整して、昨日行ってきました。
誘われた時間通りに行ったけど、誰もいない。
料理はテーブルの上にあるんだけど、誰もいない。
とりあえず、席に座りました。
はぐれメタル一家を、ボーッと待っていました。
天井のシミが、少し気になってました。
ふとテーブルに目を移すと、一枚の紙が置いてありました。
さっきまで料理しかなかったのに。
『竜王様、いらっしゃいませ!』
そう書いてありました。
たぶん、一家の主が書いてくれたんだと思います。
でも、主の姿は見えませんでした。
周りを見渡しました。
その間に、二枚目がテーブルに置かれていました。
『どうぞ料理を楽しんで下さい!』
いや、俺だけで食べ始めてもいいのか?
さすがにそれは失礼だろ。
てか、誰がこの紙置いたんだ?
何か、視線を感じる。
冷蔵庫の陰から、視線を感じる。
振り向いたけど、誰もいない。
とりあえず、トイレを借りました。
このご時世だから、手を洗いに行きました。
トイレから出てきたら、テーブルにはもう料理はありませんでした。
その代わり、何十枚もの紙が置いてありました。
軽く目を通したところ、こんな感じでした。
『竜王様、お味はいかがですか?』
『僕はこの味、すごく好きです!』
『やっぱりママの料理は最高!』
『竜王様もそう思うでしょ?』
『いやね~、竜王様の御舌に合うか分からないじゃない。』
『いや、そんなことはないさ。君の料理は最高だ。』
『あら、照れちゃうじゃない。』
『うん、ママの料理は最高だよ!』
『も~、いい子たちね♥』
そんな感じの筆談が、繰り広げられておりました。
相変わらず、冷蔵庫の陰から視線を感じました。
でも、振り向いても誰もおりません。
料理もなくなったので、帰ることにしました。
ドアを開けて、とりあえず振り返ったのです。
既に、食器が片づけられていました。
『竜王様、夕食でも一緒にいかがですか?』って誘ってくれました。
もちろん、行きます。
部下に誘われて、嬉しくない上司はいないもん。
すぐにスケジュール調整して、昨日行ってきました。
誘われた時間通りに行ったけど、誰もいない。
料理はテーブルの上にあるんだけど、誰もいない。
とりあえず、席に座りました。
はぐれメタル一家を、ボーッと待っていました。
天井のシミが、少し気になってました。
ふとテーブルに目を移すと、一枚の紙が置いてありました。
さっきまで料理しかなかったのに。
『竜王様、いらっしゃいませ!』
そう書いてありました。
たぶん、一家の主が書いてくれたんだと思います。
でも、主の姿は見えませんでした。
周りを見渡しました。
その間に、二枚目がテーブルに置かれていました。
『どうぞ料理を楽しんで下さい!』
いや、俺だけで食べ始めてもいいのか?
さすがにそれは失礼だろ。
てか、誰がこの紙置いたんだ?
何か、視線を感じる。
冷蔵庫の陰から、視線を感じる。
振り向いたけど、誰もいない。
とりあえず、トイレを借りました。
このご時世だから、手を洗いに行きました。
トイレから出てきたら、テーブルにはもう料理はありませんでした。
その代わり、何十枚もの紙が置いてありました。
軽く目を通したところ、こんな感じでした。
『竜王様、お味はいかがですか?』
『僕はこの味、すごく好きです!』
『やっぱりママの料理は最高!』
『竜王様もそう思うでしょ?』
『いやね~、竜王様の御舌に合うか分からないじゃない。』
『いや、そんなことはないさ。君の料理は最高だ。』
『あら、照れちゃうじゃない。』
『うん、ママの料理は最高だよ!』
『も~、いい子たちね♥』
そんな感じの筆談が、繰り広げられておりました。
相変わらず、冷蔵庫の陰から視線を感じました。
でも、振り向いても誰もおりません。
料理もなくなったので、帰ることにしました。
ドアを開けて、とりあえず振り返ったのです。
既に、食器が片づけられていました。
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