13 / 59
◇◇◇
13
しおりを挟む
「きゃっ!」
「おっと」
危なげなく抱き止められたレイラは王子の腕の中で、さあっと胆が冷える。
「ご、ごめんなさい、わたくし…っ」
「うん、大丈夫?」
視界の端で中途半端に伸ばされたルチアーノの腕が見えた。なによ。
アドリアン王子から離れようとした一瞬、腕の力が強くなる。そしてこっそり耳元で囁かれた。
「……そのドレス、ルチアーノの『色』だね」
―――そうだ。その通りだ。
バナナイエローにメロンクリームソーダ色。
それはルチアーノの琥珀色の瞳と天鵞絨色の髪の色合いを意識してのものだった。けれど改めて指摘されるとものすごく恥ずかしい。
「す、みません、ありがとうございます…」
自分でもわかるほど頬が熱い。
くすっとアドリアンが笑ったのかわかり、レイラは口を尖らせた。なによー。
その後すぐにアドリアンとマルセルは王宮へと帰って行った。
金髪の軍人を目指す少年と、水色の髪をした本物の王子様である少年。
レイラの頭に久しぶりにあの乙女ゲームの画が浮かび上がった。そして今日、同じ場所に同じ色合いをもつ5人が揃っていたことに思い至る。
美人系の紫ロングヘアーに、元気系オレンジ頭、クール系緑頭、筋肉系金髪、王子様系水色ヘアー。
―――まさかね…。
レイラはぶんぶんと首を振って、おかしな雑念を追い払う。
横から奇妙なものでも見るような視線を感じたと思ったら、トマとルチアーノだった。失礼だな。
レイラ・モンタールドの誕生日パーティーは、王子の来訪をピークに徐々に閑散としはじめ、夕方になる前にはお開きとなった。
エマたちご令嬢方とは、改めてお茶会に誘う約束をして別れた。今度はゆめかわいいものをたくさん紹介してあげようと思っている。
賑やかだったモンタールド邸も日常に元通り。
残されたのはパーティーの残骸と重たい疲労だけ…なんてうそ。レイラ宛の誕生日プレゼントが山積みにされている。
御礼状書かないとな……明日からでいいかな…。
レイラはサンルームに置かれたベンチに、ルチアーノと並んで座っていた。
ルチアーノはアドリアンが帰った後からレイラの傍を離れなかった。いつにない行動に戸惑って、そして、少しだけ嬉しかった。
「ラズベリーの木、たくさん実がついたんだ?」
「…そうよ。ケーキも作ったのよ。食べた?」
「いや…レイラ、眠い?」
「うん…ちょっとだけ…」
隣に座っているのに、少しだけ空いた距離がもどかしい。ゆらりと傾いだ頭がことんとルチアーノの肩に収まった。
「っ、レイラ…!?」
戸惑った声のルチアーノがおかしいったら。
ふふっと微笑ったつもりだけど、心地よい微睡みに招かれて、レイラはその後のことを覚えていない。
**sideルチアーノ**
父様の生ぬるい視線を全身に浴びながら自宅に戻り、ぼくを待ち受けていたのはあいつからの呼び出しだった。
やっぱりな、とどこかで予測していたので素直に向かう。
その途中、ぼくの肩に頭を預けて眠ってしまったレイラのことを思い返して、胸がとくんと音を立てる。
くぅ、と愛らしい寝息を立てて全身を預けてくるレイラはとても可愛かった。
完璧なラインを描く眉も、すっと通った鼻筋も、長いまつげも、形のいい唇も、なにもかもが完璧で人形めいた顔立ちなのに、あどけない寝顔はただただ可愛らしかった。
ずっとこのまま眺めていられる、と思いながら、眠気につられてとろんと瞼が落ちかけたところに父様がやって来た。ぶち壊しだった。
思い出したらいらいらしてきた。
あいつの部屋の扉を苛立ち混じりに勢いつけて開ける。
「おお怖い。男の嫉妬はみっともないよ」
「うるさいな、なんだよ」
「レイラ嬢、可愛かったな?」
にやにや言われて、ちっと舌を打つ。
そのままあいつの向かいのソファーにどかりと腰を下ろした。
「なんで来るんだ、なに考えてるんだよ」
「ふは。わかってたことだろ?」
あいつの言葉にふんと鼻を鳴らす。
「ところでさぁ、オレ、モンタールド侯爵から睨まれたよ」
「おまえが?」
ちょっとびっくりして顔を上げると、あいつは憮然と頷いた。
「やっぱ噂通り手厳しいよなー」
「そうだな…」
「いや、オレよりむしろおまえだろ、ルチアーノ。将来のお義父さまじゃないか」
う……っ、と思わず潰れた声が漏れる。
近頃、父様からのプレッシャーがすごいのだ。
なんでもいいからとにかく成果を出せ、と漠然とした指令を出されて困惑していたら、その後に続いたのは『そうじゃないとモンタールド侯爵に認めてもらえないんだぞ…』という若干疲れたような言葉だった。
今日やっと婚約発表もしたのになんだそれ。
首を捻るが、モンタールド侯爵と顔を合わせる度に背後に得体の知れないものが見えそうで、でも見えなくて、いつも冷や汗をかいていた。
本人は常に柔和な表情をしているので、なんだか余計に空恐ろしい。
「二人の婚約発表なのに、レイラ嬢の誕生日にあわせて表明するっていうのが、モンタールド侯爵の思惑を感じるっていうか……」
ぼくの微妙な顔を見て悟ったのか、あいつは「あ、そうそう!」と急に話を変えた。
「モンタールド邸の番犬たち見たか?揃いのベストを着ていたな」
「ああ、あの水色のベストな…妙に出来がよかった」
「かわいらしいとご婦人たちには好評だったそうだ。それから、そんな彼女たちの気を引きたい殿方にも。すぐにみんな真似をし出すかもな」
「あれもレイラが考えたことらしい」
「はは、レイラ嬢は面白いことを考えるな」
「ああ、だからモンタールド侯爵の求めるハードルも上がって…」
「…………」
「…………」
話が戻ってきた。なぜだ。
「レイラ嬢のドレスも斬新なデザインだったよな」
「トマとロイドさんが考えたらしい」
「なんだ、妬いてるのか。あれはお前の色じゃないか」
「……え?」
「まさか、気付いてなかったとか言うなよ?お前が青いジャケットにベリー色のチーフを選んだように、レイラ嬢も黄色と緑の組み合わせを選んだんだろうが」
「……っ!?」
本当に気付いていなかった。
だって、自分はあんなかわいらしい色じゃない。
だけど熱くなる顔を止められなくて、手で口を覆った。
「ばかだねーもう。もっとよく考えた方がいいよ」
「…うるさい」
「うるさいとか言っちゃうところがだめだよね、モンタールド侯爵が不満に思うのもわかるや」
「え、ぼく怒られてたのか?…え?」
目を丸くすると、あいつは「はああ~」とこれ見よがしにため息をついた。…なんだよ、もう。
「おっと」
危なげなく抱き止められたレイラは王子の腕の中で、さあっと胆が冷える。
「ご、ごめんなさい、わたくし…っ」
「うん、大丈夫?」
視界の端で中途半端に伸ばされたルチアーノの腕が見えた。なによ。
アドリアン王子から離れようとした一瞬、腕の力が強くなる。そしてこっそり耳元で囁かれた。
「……そのドレス、ルチアーノの『色』だね」
―――そうだ。その通りだ。
バナナイエローにメロンクリームソーダ色。
それはルチアーノの琥珀色の瞳と天鵞絨色の髪の色合いを意識してのものだった。けれど改めて指摘されるとものすごく恥ずかしい。
「す、みません、ありがとうございます…」
自分でもわかるほど頬が熱い。
くすっとアドリアンが笑ったのかわかり、レイラは口を尖らせた。なによー。
その後すぐにアドリアンとマルセルは王宮へと帰って行った。
金髪の軍人を目指す少年と、水色の髪をした本物の王子様である少年。
レイラの頭に久しぶりにあの乙女ゲームの画が浮かび上がった。そして今日、同じ場所に同じ色合いをもつ5人が揃っていたことに思い至る。
美人系の紫ロングヘアーに、元気系オレンジ頭、クール系緑頭、筋肉系金髪、王子様系水色ヘアー。
―――まさかね…。
レイラはぶんぶんと首を振って、おかしな雑念を追い払う。
横から奇妙なものでも見るような視線を感じたと思ったら、トマとルチアーノだった。失礼だな。
レイラ・モンタールドの誕生日パーティーは、王子の来訪をピークに徐々に閑散としはじめ、夕方になる前にはお開きとなった。
エマたちご令嬢方とは、改めてお茶会に誘う約束をして別れた。今度はゆめかわいいものをたくさん紹介してあげようと思っている。
賑やかだったモンタールド邸も日常に元通り。
残されたのはパーティーの残骸と重たい疲労だけ…なんてうそ。レイラ宛の誕生日プレゼントが山積みにされている。
御礼状書かないとな……明日からでいいかな…。
レイラはサンルームに置かれたベンチに、ルチアーノと並んで座っていた。
ルチアーノはアドリアンが帰った後からレイラの傍を離れなかった。いつにない行動に戸惑って、そして、少しだけ嬉しかった。
「ラズベリーの木、たくさん実がついたんだ?」
「…そうよ。ケーキも作ったのよ。食べた?」
「いや…レイラ、眠い?」
「うん…ちょっとだけ…」
隣に座っているのに、少しだけ空いた距離がもどかしい。ゆらりと傾いだ頭がことんとルチアーノの肩に収まった。
「っ、レイラ…!?」
戸惑った声のルチアーノがおかしいったら。
ふふっと微笑ったつもりだけど、心地よい微睡みに招かれて、レイラはその後のことを覚えていない。
**sideルチアーノ**
父様の生ぬるい視線を全身に浴びながら自宅に戻り、ぼくを待ち受けていたのはあいつからの呼び出しだった。
やっぱりな、とどこかで予測していたので素直に向かう。
その途中、ぼくの肩に頭を預けて眠ってしまったレイラのことを思い返して、胸がとくんと音を立てる。
くぅ、と愛らしい寝息を立てて全身を預けてくるレイラはとても可愛かった。
完璧なラインを描く眉も、すっと通った鼻筋も、長いまつげも、形のいい唇も、なにもかもが完璧で人形めいた顔立ちなのに、あどけない寝顔はただただ可愛らしかった。
ずっとこのまま眺めていられる、と思いながら、眠気につられてとろんと瞼が落ちかけたところに父様がやって来た。ぶち壊しだった。
思い出したらいらいらしてきた。
あいつの部屋の扉を苛立ち混じりに勢いつけて開ける。
「おお怖い。男の嫉妬はみっともないよ」
「うるさいな、なんだよ」
「レイラ嬢、可愛かったな?」
にやにや言われて、ちっと舌を打つ。
そのままあいつの向かいのソファーにどかりと腰を下ろした。
「なんで来るんだ、なに考えてるんだよ」
「ふは。わかってたことだろ?」
あいつの言葉にふんと鼻を鳴らす。
「ところでさぁ、オレ、モンタールド侯爵から睨まれたよ」
「おまえが?」
ちょっとびっくりして顔を上げると、あいつは憮然と頷いた。
「やっぱ噂通り手厳しいよなー」
「そうだな…」
「いや、オレよりむしろおまえだろ、ルチアーノ。将来のお義父さまじゃないか」
う……っ、と思わず潰れた声が漏れる。
近頃、父様からのプレッシャーがすごいのだ。
なんでもいいからとにかく成果を出せ、と漠然とした指令を出されて困惑していたら、その後に続いたのは『そうじゃないとモンタールド侯爵に認めてもらえないんだぞ…』という若干疲れたような言葉だった。
今日やっと婚約発表もしたのになんだそれ。
首を捻るが、モンタールド侯爵と顔を合わせる度に背後に得体の知れないものが見えそうで、でも見えなくて、いつも冷や汗をかいていた。
本人は常に柔和な表情をしているので、なんだか余計に空恐ろしい。
「二人の婚約発表なのに、レイラ嬢の誕生日にあわせて表明するっていうのが、モンタールド侯爵の思惑を感じるっていうか……」
ぼくの微妙な顔を見て悟ったのか、あいつは「あ、そうそう!」と急に話を変えた。
「モンタールド邸の番犬たち見たか?揃いのベストを着ていたな」
「ああ、あの水色のベストな…妙に出来がよかった」
「かわいらしいとご婦人たちには好評だったそうだ。それから、そんな彼女たちの気を引きたい殿方にも。すぐにみんな真似をし出すかもな」
「あれもレイラが考えたことらしい」
「はは、レイラ嬢は面白いことを考えるな」
「ああ、だからモンタールド侯爵の求めるハードルも上がって…」
「…………」
「…………」
話が戻ってきた。なぜだ。
「レイラ嬢のドレスも斬新なデザインだったよな」
「トマとロイドさんが考えたらしい」
「なんだ、妬いてるのか。あれはお前の色じゃないか」
「……え?」
「まさか、気付いてなかったとか言うなよ?お前が青いジャケットにベリー色のチーフを選んだように、レイラ嬢も黄色と緑の組み合わせを選んだんだろうが」
「……っ!?」
本当に気付いていなかった。
だって、自分はあんなかわいらしい色じゃない。
だけど熱くなる顔を止められなくて、手で口を覆った。
「ばかだねーもう。もっとよく考えた方がいいよ」
「…うるさい」
「うるさいとか言っちゃうところがだめだよね、モンタールド侯爵が不満に思うのもわかるや」
「え、ぼく怒られてたのか?…え?」
目を丸くすると、あいつは「はああ~」とこれ見よがしにため息をついた。…なんだよ、もう。
2
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
社畜の私は異世界でも社畜精神が残ったままだった
木嶋うめ香
恋愛
貴族学園の小さな部屋で、私は一人書類仕事に追われていた。
今日も寮には帰れそうにない、机の上には大量の未処理の書類。
せめて空腹を紛らわそうと、ビスケットを鞄から取り出し水を汲んでこようとして立ち上がった途端、視界が暗くなり倒れた。
床に倒れた反動で、頭を床にぶつける。
その衝撃で思い出した、私は前世ブラック企業に勤めていた社畜で、二十三連勤サービス残業付きの末、体調を崩し亡くなったアラサー営業職だった。
他サイトでもアップしています。
【完】チェンジリングなヒロインゲーム ~よくある悪役令嬢に転生したお話~
えとう蜜夏
恋愛
私は気がついてしまった……。ここがとある乙女ゲームの世界に似ていて、私がヒロインとライバル的な立場の侯爵令嬢だったことに。その上、ヒロインと取り違えられていたことが判明し、最終的には侯爵家を放逐されて元の家に戻される。但し、ヒロインの家は商業ギルドの元締めで新興であるけど大富豪なので、とりあえず私としては目指せ、放逐エンド! ……貴族より成金うはうはエンドだもんね。
(他サイトにも掲載しております。表示素材は忠藤いずる:三日月アルペジオ様より)
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
田舎暮らしの貧乏令嬢、幽閉王子のお世話係になりました〜七年後の殿下が甘すぎるのですが!〜
侑子
恋愛
「リーシャ。僕がどれだけ君に会いたかったかわかる? 一人前と認められるまで魔塔から出られないのは知っていたけど、まさか七年もかかるなんて思っていなくて、リーシャに会いたくて死ぬかと思ったよ」
十五歳の時、父が作った借金のために、いつ魔力暴走を起こすかわからない危険な第二王子のお世話係をしていたリーシャ。
弟と同じ四つ年下の彼は、とても賢くて優しく、可愛らしい王子様だった。
お世話をする内に仲良くなれたと思っていたのに、彼はある日突然、世界最高の魔法使いたちが集うという魔塔へと旅立ってしまう。
七年後、二十二歳になったリーシャの前に現れたのは、成長し、十八歳になって成人した彼だった!
以前とは全く違う姿に戸惑うリーシャ。
その上、七年も音沙汰がなかったのに、彼は昔のことを忘れていないどころか、とんでもなく甘々な態度で接してくる。
一方、自分の息子ではない第二王子を疎んで幽閉状態に追い込んでいた王妃は、戻ってきた彼のことが気に入らないようで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる