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「マリー、大丈夫?」
マリーの部屋を訪れると、ばたばたと他の使用人たちが慌ただしく行き交っていた。
「お嬢様…、…っ!?」
マリーはベッドの上にいた。
ところがレイラの後ろからロイドが顔を覗かせるや、ばさりと頭から布団に潜り込んでしまう。
「ちょっとロイド、あなた何したのよ」
「だってかわいくて止められなくて」
「それはわかる」
とりあえずマリーと話をするからあなたはあっちに行ってなさい、としっしっと手で追い払う。ロイドは大人しく扉の前で待った。
「マリー、怪我はどう?」
レイラがそっと布団の膨らみに声をかけると、真っ赤になって涙目のマリーがちらりと顔を出す。
「なにこの生き物かわいすぎる」
「お、お嬢様?」
「ああごめんなさい。足を怪我したって聞いたけど、どうなの?」
「診てもらいました。あの…」
おず、と布団から出てきたマリーの左足首は、しっかりと包帯が巻きつけられていた。
「骨に異常はないそうですが、腫れがひどいのでしばらく安静にしてなさいってお医者様が」
部屋にいた他のメイドがマリーの代わりに答える。
「まあ…痛かったわね…」
「お嬢様……」
うる、とマリーの瞳が潤んで、レイラはよしよしとシナモンベージュの髪を撫でてやった。
「お風呂は入ったの?」
「はい、手伝ってもらったので」
頷いたマリーはそしてかあっと頬を染める。
「湯浴みで人の手を借りるのって…あんなに恥ずかしいんですね…」
レイラはきょとんとした。
そして思わず声を上げて笑ってしまう。
「そうかしら?わたくしはマリーとお風呂に入るの好きよ、マリーだからかしら?」
「お、お嬢様……」
「今度わたくしもマリーを洗ってあげたいわ」
「そんな!だめです!」
きゃあきゃあと騒いでいると背後から恨めしい声がした。
「私もマリーとお風呂に入りたい…女の子だったらよかったのに…」
「ロイド、あなたね……」
呆れる。男の子としてマリーが好きなくせに何を言ってるんだか。ていうか、ロイドが女言葉になったのってそういうこと…!?
レイラは驚いてロイドを二度見した。
「あのねマリー、話したくないかもしれないけど、聞かせてくれないかしら」
「お嬢様…」
「ブノワトとなにがあったの?」
ぎゅっ。
案の定、顔を顰めたマリーはぎゅっと強く布団を握って口を閉ざした。
「最近はマリーも穏やかだったじゃない?もしかして、わたくしが知らないだけでずっとブノワトと揉めていたの…?」
「ち、ちがいます!今日はブノワトがお嬢様のことを…!」
「わたくし?」
マリーははっとして口をつぐむ。
レイラは自分のことを言われ、余計に怪訝に思った。
「なあにそれ?なにがあったの?」
「お嬢様!!」
ばたばたと別のメイドがいつになく騒々しく駆け込んでくる。
「ブノワトが戻ってきました!」
「なんですって」
マリーの部屋にいた他の使用人もざわざわと騒ぎ出す。
「いま奥様とノアが対応してます。それで、あの…」
「ええ、すぐに行くわ」
「あの、それが…。ブノワトは、サルヴァティーニ公爵家の馬車で戻りました」
「……え?」
「ルチアーノ様も、ご一緒です」
***
ちょっともう一体何がどうなっているのやら!
レイラは自分も行く!と騒ぐマリーをなんとか押し止めて、ロイドと玄関ホールへと向かった。
そこには侯爵夫人とトマの従者ノアになんだかんだと引き留められるルチアーノと、背筋をまっすぐに伸ばしてお腹の前で手を組み佇むブノワトの姿があった。
自然とレイラの目がきつく吊り上がる。
以前にノアに聞いたことがある。
使用人が手を前にして立つのは、不審なものを持っていないと示すためなのだとか。でもどうだろう。いまのブノワトはなにを考えているのかまったくわからなくて、レイラは訝しく思っている。
レイラに気付いたルチアーノは、その後ろに続くロイドを見て眉を顰めた。
「こんな時間までロイドさんがいらっしゃるんですか?もしかして今夜はこちらにお泊まりで?」
「泊まっていいなら泊まりたいけど…」
「ロイドは黙って」
ロイドは間違いなくマリーのところに行くだろうから、泊まらせるはずがない。
この騒ぎで屋敷の中はてんやわんやだ。
あっという間に時間が過ぎて、普段ならディナーの支度がはじまるような時刻になっていた。
「ごきげんようルチアーノ様。ご挨拶が遅れてごめんなさいね。こんな時間に今日はどうしましたの?」
「レイラ……」
これはもちろん皮肉だ。
レイラの様子に戸惑ったようなルチアーノが一歩前に出て、母とノアが道を開ける。レイラは彼の正面に立った。
「いきなり来てごめん、レイラ。彼女がこれを届けてくれたから、だから…」
いつも唐突に屋敷を訪れるルチアーノが謝るなんて!
しかしレイラは、それ以上にルチアーノが取り出したものに驚いた。
味気ない白い小箱。
けれどその箱に刻まれた店の名前は……。
「ブノワト!あなたこれを店に取りに行って、さらにルチアーノ様に届けに行っていたというわけ!?」
突然のレイラの叱責に、ルチアーノはひどく驚いたようだ。
「レイラ、そう怒らなくても…」
「怒るわよ!これはマリーに取りに行ってもらうようお願いしていたのよ!?しかもルチアーノ様に届けに行くなんて…!」
もはや言葉も出ないレイラ。
すると「申し訳ございません!!」とブノワトの大きな声が響いた。
「申し訳ございません!私てっきり、その贈り物はお嬢様からルチアーノ様へのものだと…」
「は?」
レイラの眉が吊り上がる。
なんだその言い方は。それではまるで…。
「レイラ、これはぼくへのものじゃなかったのか?」
「なに言ってるのよ。それはわたくしがルチアーノ様のために用意したものよ。中を見た?」
「あ、ああ…。すまない…」
「ならわかるでしょ?」
なんで謝るのよ、とレイラは頭が痛くなってくる。
「でも……」
ルチアーノはレイラの首にかかる小さな青い星を見た。
「レイラはずいぶんその星を気に入っていたから…」
そして、レイラの背後にいるロイドを見る。そのお月様のような銀の瞳を。
「彼女が言ったんだ。お月様みたいにきれいな色ですね…って」
「……は?」
レイラは今度こそ言葉を失った。いや、呆れて物も言えないだけか。
お月様ってなによ、それ。ルチアーノ様は黄色と銀色の違いもわからないわけ?ていうか、令嬢の贈り物を使用人が一緒に見るってどんな神経してるのよ。信じられない。
言いたいことは山程あったが、レイラは怒りで気が昂っていた。
「申し訳ないけれど、今日はもう帰っていただける?ルチアーノ様」
「レイラ」
「飾りも手紙もなくて申し訳ないけれど、それは間違いなくわたくしからルチアーノ様への贈り物よ。受け取っていただけるかしら?」
「レイラ、でも……」
「いいから持って帰りなさいよ」
きつい一瞥に息を飲んだルチアーノは、すごすごとモンタールド邸を後にする。
どよどよと丸まった哀れな背中を見送るのはトマだけだ。
「ルチアーノ様……なんてヘタレなんだ」
そのトマももしかしたら少し怒っていたのかもしれない。
ルチアーノがいなくなって、モンタールド家の人間がブノワトを囲む。
ほら。先程まで慌てふためいて謝罪していた彼女が、いまは平然とすまし顔。
「――赦さないわよ、ブノワト」
レイラはきつくブノワトを睨んだ。
マリーの部屋を訪れると、ばたばたと他の使用人たちが慌ただしく行き交っていた。
「お嬢様…、…っ!?」
マリーはベッドの上にいた。
ところがレイラの後ろからロイドが顔を覗かせるや、ばさりと頭から布団に潜り込んでしまう。
「ちょっとロイド、あなた何したのよ」
「だってかわいくて止められなくて」
「それはわかる」
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「マリー、怪我はどう?」
レイラがそっと布団の膨らみに声をかけると、真っ赤になって涙目のマリーがちらりと顔を出す。
「なにこの生き物かわいすぎる」
「お、お嬢様?」
「ああごめんなさい。足を怪我したって聞いたけど、どうなの?」
「診てもらいました。あの…」
おず、と布団から出てきたマリーの左足首は、しっかりと包帯が巻きつけられていた。
「骨に異常はないそうですが、腫れがひどいのでしばらく安静にしてなさいってお医者様が」
部屋にいた他のメイドがマリーの代わりに答える。
「まあ…痛かったわね…」
「お嬢様……」
うる、とマリーの瞳が潤んで、レイラはよしよしとシナモンベージュの髪を撫でてやった。
「お風呂は入ったの?」
「はい、手伝ってもらったので」
頷いたマリーはそしてかあっと頬を染める。
「湯浴みで人の手を借りるのって…あんなに恥ずかしいんですね…」
レイラはきょとんとした。
そして思わず声を上げて笑ってしまう。
「そうかしら?わたくしはマリーとお風呂に入るの好きよ、マリーだからかしら?」
「お、お嬢様……」
「今度わたくしもマリーを洗ってあげたいわ」
「そんな!だめです!」
きゃあきゃあと騒いでいると背後から恨めしい声がした。
「私もマリーとお風呂に入りたい…女の子だったらよかったのに…」
「ロイド、あなたね……」
呆れる。男の子としてマリーが好きなくせに何を言ってるんだか。ていうか、ロイドが女言葉になったのってそういうこと…!?
レイラは驚いてロイドを二度見した。
「あのねマリー、話したくないかもしれないけど、聞かせてくれないかしら」
「お嬢様…」
「ブノワトとなにがあったの?」
ぎゅっ。
案の定、顔を顰めたマリーはぎゅっと強く布団を握って口を閉ざした。
「最近はマリーも穏やかだったじゃない?もしかして、わたくしが知らないだけでずっとブノワトと揉めていたの…?」
「ち、ちがいます!今日はブノワトがお嬢様のことを…!」
「わたくし?」
マリーははっとして口をつぐむ。
レイラは自分のことを言われ、余計に怪訝に思った。
「なあにそれ?なにがあったの?」
「お嬢様!!」
ばたばたと別のメイドがいつになく騒々しく駆け込んでくる。
「ブノワトが戻ってきました!」
「なんですって」
マリーの部屋にいた他の使用人もざわざわと騒ぎ出す。
「いま奥様とノアが対応してます。それで、あの…」
「ええ、すぐに行くわ」
「あの、それが…。ブノワトは、サルヴァティーニ公爵家の馬車で戻りました」
「……え?」
「ルチアーノ様も、ご一緒です」
***
ちょっともう一体何がどうなっているのやら!
レイラは自分も行く!と騒ぐマリーをなんとか押し止めて、ロイドと玄関ホールへと向かった。
そこには侯爵夫人とトマの従者ノアになんだかんだと引き留められるルチアーノと、背筋をまっすぐに伸ばしてお腹の前で手を組み佇むブノワトの姿があった。
自然とレイラの目がきつく吊り上がる。
以前にノアに聞いたことがある。
使用人が手を前にして立つのは、不審なものを持っていないと示すためなのだとか。でもどうだろう。いまのブノワトはなにを考えているのかまったくわからなくて、レイラは訝しく思っている。
レイラに気付いたルチアーノは、その後ろに続くロイドを見て眉を顰めた。
「こんな時間までロイドさんがいらっしゃるんですか?もしかして今夜はこちらにお泊まりで?」
「泊まっていいなら泊まりたいけど…」
「ロイドは黙って」
ロイドは間違いなくマリーのところに行くだろうから、泊まらせるはずがない。
この騒ぎで屋敷の中はてんやわんやだ。
あっという間に時間が過ぎて、普段ならディナーの支度がはじまるような時刻になっていた。
「ごきげんようルチアーノ様。ご挨拶が遅れてごめんなさいね。こんな時間に今日はどうしましたの?」
「レイラ……」
これはもちろん皮肉だ。
レイラの様子に戸惑ったようなルチアーノが一歩前に出て、母とノアが道を開ける。レイラは彼の正面に立った。
「いきなり来てごめん、レイラ。彼女がこれを届けてくれたから、だから…」
いつも唐突に屋敷を訪れるルチアーノが謝るなんて!
しかしレイラは、それ以上にルチアーノが取り出したものに驚いた。
味気ない白い小箱。
けれどその箱に刻まれた店の名前は……。
「ブノワト!あなたこれを店に取りに行って、さらにルチアーノ様に届けに行っていたというわけ!?」
突然のレイラの叱責に、ルチアーノはひどく驚いたようだ。
「レイラ、そう怒らなくても…」
「怒るわよ!これはマリーに取りに行ってもらうようお願いしていたのよ!?しかもルチアーノ様に届けに行くなんて…!」
もはや言葉も出ないレイラ。
すると「申し訳ございません!!」とブノワトの大きな声が響いた。
「申し訳ございません!私てっきり、その贈り物はお嬢様からルチアーノ様へのものだと…」
「は?」
レイラの眉が吊り上がる。
なんだその言い方は。それではまるで…。
「レイラ、これはぼくへのものじゃなかったのか?」
「なに言ってるのよ。それはわたくしがルチアーノ様のために用意したものよ。中を見た?」
「あ、ああ…。すまない…」
「ならわかるでしょ?」
なんで謝るのよ、とレイラは頭が痛くなってくる。
「でも……」
ルチアーノはレイラの首にかかる小さな青い星を見た。
「レイラはずいぶんその星を気に入っていたから…」
そして、レイラの背後にいるロイドを見る。そのお月様のような銀の瞳を。
「彼女が言ったんだ。お月様みたいにきれいな色ですね…って」
「……は?」
レイラは今度こそ言葉を失った。いや、呆れて物も言えないだけか。
お月様ってなによ、それ。ルチアーノ様は黄色と銀色の違いもわからないわけ?ていうか、令嬢の贈り物を使用人が一緒に見るってどんな神経してるのよ。信じられない。
言いたいことは山程あったが、レイラは怒りで気が昂っていた。
「申し訳ないけれど、今日はもう帰っていただける?ルチアーノ様」
「レイラ」
「飾りも手紙もなくて申し訳ないけれど、それは間違いなくわたくしからルチアーノ様への贈り物よ。受け取っていただけるかしら?」
「レイラ、でも……」
「いいから持って帰りなさいよ」
きつい一瞥に息を飲んだルチアーノは、すごすごとモンタールド邸を後にする。
どよどよと丸まった哀れな背中を見送るのはトマだけだ。
「ルチアーノ様……なんてヘタレなんだ」
そのトマももしかしたら少し怒っていたのかもしれない。
ルチアーノがいなくなって、モンタールド家の人間がブノワトを囲む。
ほら。先程まで慌てふためいて謝罪していた彼女が、いまは平然とすまし顔。
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