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◇◇◇
59 閑話
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「ロイド様、本当にお嬢様のことはなんとも思ってらっしゃらないのですか?」
「まだ疑ってる?当然よ。お嬢様のことは仕事仲間としか思ってないよ」
「でも、あんなに美しいのに…」
「まあ見た目はね」
「聡明で造詣が深いです」
「そうね、奇抜ね。いまだに驚かされることばかりだよ」
「侯爵令嬢としてしっかり成長されました」
「打たれ強いかと思いきや、変なところで意地張るよね」
「……ロイド様」
「なあに、マリー」
「お嬢様の素晴らしさをお認めになります?」
「素晴らしさって…うーん、まあね?」
「……やっぱり」
「マリー?」
「お嬢様は素晴らしいです。やはりロイド様はお嬢様を……」
「うん。それエンドレスにやるなら強制的に黙らせてあげようか、マリー」
ロイドの目が不埒に輝いた。
*
「トマ」
「なに?リーサ」
「ううん、なんでも。ふふ」
「なんでもってことないでしょ、楽しそう」
「えー、だって呼び捨てってなんだかくすぐったくて」
「ああ、たしかに。ふふ」
「これでやっとレイラと同じ位置ね」
「……ん?」
「でもわたくしは姉の代わりなんて嫌よ。本当はもっと特別な関係がいいんだから」
「え」
「あーでもレイラを越えるって何をしたらいいの?わたくしデザインなんてできないわよ?」
「リーサはそのままでいいです。レイラみたいにならないでください」
「まったく、トマ様を特別に想ってるのはわたくしだけなんて、いやになっちゃう」
「ごめんなさい。誤解です。オレもリーサを特別に想ってます。あと呼び方元に戻ってる」
「トマ様にとってレイラ以上になるのが、わたくしの目標よ!」
「ごめんなさいごめんなさい。もうなってます。婚約申し込みに伺いますのでお父様のご予定教えてください」
トマはがっくり項垂れた。
*
「マルセル様」
「イリス殿、ひ…、おじょ…。イ、イリス」
「はい、マルセル様」
「イリス」
「ええ、イリスはここにおります。マルセル様、レイラはルチアーノ様一筋なんです」
「ルチアーノもレイラ嬢しか見ていない」
「だからよそ見なんてしちゃ嫌ですわよ。マルセル様。たとえあなたがわたしの胸しか興味がなくても」
「えっ!?いやっ、その、興味があるのは否定しないが、胸しかなんてそんなことは……!」
「いいんです。わたしを見てくれていれば、それがどこだって」
「いや、そうじゃなくて、自分は…」
「でもね、マルセル様」
「えっ」
「――もうあなたはわたしのもの。わたしから目を離すなんて許さないから」
「はいっ、イリス様!!」
マルセルは背筋をびしりと伸ばした。
*
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「ねえ、エマ嬢」
「なんですか、王子様?」
「相手がいないのオレたちだけじゃん?付き合っちゃおうか」
「余り者同士とか絶対イヤ。わたくしそんなに安くないわよ」
「ぐっ!」
「それに王子様ムリ」
「ぐっ!?ぬぬ、オレは王族なんだぞ…!」
「そういうところが生理的にムリ。あと好みで言えば国王様の方が好き」
「は?…え、はあっ!?」
そしてアドリアンは二度見するのだった――。
「まだ疑ってる?当然よ。お嬢様のことは仕事仲間としか思ってないよ」
「でも、あんなに美しいのに…」
「まあ見た目はね」
「聡明で造詣が深いです」
「そうね、奇抜ね。いまだに驚かされることばかりだよ」
「侯爵令嬢としてしっかり成長されました」
「打たれ強いかと思いきや、変なところで意地張るよね」
「……ロイド様」
「なあに、マリー」
「お嬢様の素晴らしさをお認めになります?」
「素晴らしさって…うーん、まあね?」
「……やっぱり」
「マリー?」
「お嬢様は素晴らしいです。やはりロイド様はお嬢様を……」
「うん。それエンドレスにやるなら強制的に黙らせてあげようか、マリー」
ロイドの目が不埒に輝いた。
*
「トマ」
「なに?リーサ」
「ううん、なんでも。ふふ」
「なんでもってことないでしょ、楽しそう」
「えー、だって呼び捨てってなんだかくすぐったくて」
「ああ、たしかに。ふふ」
「これでやっとレイラと同じ位置ね」
「……ん?」
「でもわたくしは姉の代わりなんて嫌よ。本当はもっと特別な関係がいいんだから」
「え」
「あーでもレイラを越えるって何をしたらいいの?わたくしデザインなんてできないわよ?」
「リーサはそのままでいいです。レイラみたいにならないでください」
「まったく、トマ様を特別に想ってるのはわたくしだけなんて、いやになっちゃう」
「ごめんなさい。誤解です。オレもリーサを特別に想ってます。あと呼び方元に戻ってる」
「トマ様にとってレイラ以上になるのが、わたくしの目標よ!」
「ごめんなさいごめんなさい。もうなってます。婚約申し込みに伺いますのでお父様のご予定教えてください」
トマはがっくり項垂れた。
*
「マルセル様」
「イリス殿、ひ…、おじょ…。イ、イリス」
「はい、マルセル様」
「イリス」
「ええ、イリスはここにおります。マルセル様、レイラはルチアーノ様一筋なんです」
「ルチアーノもレイラ嬢しか見ていない」
「だからよそ見なんてしちゃ嫌ですわよ。マルセル様。たとえあなたがわたしの胸しか興味がなくても」
「えっ!?いやっ、その、興味があるのは否定しないが、胸しかなんてそんなことは……!」
「いいんです。わたしを見てくれていれば、それがどこだって」
「いや、そうじゃなくて、自分は…」
「でもね、マルセル様」
「えっ」
「――もうあなたはわたしのもの。わたしから目を離すなんて許さないから」
「はいっ、イリス様!!」
マルセルは背筋をびしりと伸ばした。
*
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「ねえ、エマ嬢」
「なんですか、王子様?」
「相手がいないのオレたちだけじゃん?付き合っちゃおうか」
「余り者同士とか絶対イヤ。わたくしそんなに安くないわよ」
「ぐっ!」
「それに王子様ムリ」
「ぐっ!?ぬぬ、オレは王族なんだぞ…!」
「そういうところが生理的にムリ。あと好みで言えば国王様の方が好き」
「は?…え、はあっ!?」
そしてアドリアンは二度見するのだった――。
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