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第3章 旅立ち
第21話 リッツカルト
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街に着いてしまった、、、、。
いや、いいんだよ、無事街に着いて。ただこう何て言うかもっとハプニング的な、貴族の娘を乗せた馬車が盗賊に襲われてる的な、それを助けて恋に落ちる的な、ロマンチックが止まらない的な展開で俺のココナッツがボーイボーイするような、そんななにかを、ねぇ。いや、無事に着くのが一番大事なんだけども。
俺はトカノフさんと北門で別れ、門衛さんにこの街、リッツカルトの地図を貰いプラプラ歩いている。
地図を見るとこの街は五区画に別れており、南は領主官邸や富裕層住居、東は一般の住宅街、北は商家とその倉庫、西は冒険者ギルド並びに歓楽街、中央は大広場になっている。大広場では市が立っており露店が出てるみたい。
本当は冒険者ギルドへ行き、身分証となるギルド証を発行しないと駄目なんだけど、まだ昼ご飯を食べていないの露店で食事を済ませようと中央の大広場に向かう。
広場に近づくにつれ市の喧騒が大きくなってくる。この世界へ来て初めての都会に少し圧倒される。さすがに日本の梅田とか心斎橋程ではないけど結構な人がいる。そして色々な種族、エルフやドワーフ、獣人等々がいてつい見てしまう。
露店では武器や食べ物、骨董品、様々な品物が売られている。なかにはかなり胡散臭い物もあるけど俺は鑑定があるので引っ掛かりはしないぜ。
キョロキョロしながら歩く俺は、まんまオノボリさんってのが分かるみたいで露店のおばちゃん達に声を掛けられまくる。
「お兄さん、いま流行りの柄のマントとかどうだい。」
「にいちゃん!彼女へのプレゼントにイカすアクセサリー!まけとくよ!」
「スミマセン、イマハケッコウデス。」
おうおう、知らない人に声を掛けられると身構えちゃう、いまはマントもアクセサリーもいらないのだ。彼女?いねぇよ、素人童貞だよ。いや、この身体だとまだ童貞か。そういやこの街にも色街があるみたいで、、、。いや、行かないよマジで。でも、エルフやネコミミのお姉さんとかいるのかなぁ、ちょびっと覗いてみようかな、ほんと覗いてみるだけ。
挙動不審で歩いていると、ドカッと男の人にぶつかってしまう。
「邪魔だ!前見て歩けよ、田舎者!」
「あ、はい、スミマセン、、、。」
そんなに怒らなくてもいいじゃん、都会怖いわぁ。でもま、今のはフラフラしてる俺が悪かったし、気をつけるか。
さて、そろそろギルドに行かないとダメだな、早く食事を済ませよう。何にしようかなぁ。
「おにいさん!熱々出来立てのホットドッグはいかがですかぁ。いまならチーズのトッピングをオマケして、500wenですよぉー。」
ホットドッグ売りのお姉さんに声を掛けられる、お姉さんには立派な耳がある、犬の獣人かな?胸は普通だ。いや、胸は関係ないか。
「じゃ、スミマセン、それ一つ下さい、チーズトッピングで!」
「まいどありぃ!」
俺は500wenを支払う為、財布に手をかけ、、手をかけ、、、手を、、、あれ?財布は?
いや、いいんだよ、無事街に着いて。ただこう何て言うかもっとハプニング的な、貴族の娘を乗せた馬車が盗賊に襲われてる的な、それを助けて恋に落ちる的な、ロマンチックが止まらない的な展開で俺のココナッツがボーイボーイするような、そんななにかを、ねぇ。いや、無事に着くのが一番大事なんだけども。
俺はトカノフさんと北門で別れ、門衛さんにこの街、リッツカルトの地図を貰いプラプラ歩いている。
地図を見るとこの街は五区画に別れており、南は領主官邸や富裕層住居、東は一般の住宅街、北は商家とその倉庫、西は冒険者ギルド並びに歓楽街、中央は大広場になっている。大広場では市が立っており露店が出てるみたい。
本当は冒険者ギルドへ行き、身分証となるギルド証を発行しないと駄目なんだけど、まだ昼ご飯を食べていないの露店で食事を済ませようと中央の大広場に向かう。
広場に近づくにつれ市の喧騒が大きくなってくる。この世界へ来て初めての都会に少し圧倒される。さすがに日本の梅田とか心斎橋程ではないけど結構な人がいる。そして色々な種族、エルフやドワーフ、獣人等々がいてつい見てしまう。
露店では武器や食べ物、骨董品、様々な品物が売られている。なかにはかなり胡散臭い物もあるけど俺は鑑定があるので引っ掛かりはしないぜ。
キョロキョロしながら歩く俺は、まんまオノボリさんってのが分かるみたいで露店のおばちゃん達に声を掛けられまくる。
「お兄さん、いま流行りの柄のマントとかどうだい。」
「にいちゃん!彼女へのプレゼントにイカすアクセサリー!まけとくよ!」
「スミマセン、イマハケッコウデス。」
おうおう、知らない人に声を掛けられると身構えちゃう、いまはマントもアクセサリーもいらないのだ。彼女?いねぇよ、素人童貞だよ。いや、この身体だとまだ童貞か。そういやこの街にも色街があるみたいで、、、。いや、行かないよマジで。でも、エルフやネコミミのお姉さんとかいるのかなぁ、ちょびっと覗いてみようかな、ほんと覗いてみるだけ。
挙動不審で歩いていると、ドカッと男の人にぶつかってしまう。
「邪魔だ!前見て歩けよ、田舎者!」
「あ、はい、スミマセン、、、。」
そんなに怒らなくてもいいじゃん、都会怖いわぁ。でもま、今のはフラフラしてる俺が悪かったし、気をつけるか。
さて、そろそろギルドに行かないとダメだな、早く食事を済ませよう。何にしようかなぁ。
「おにいさん!熱々出来立てのホットドッグはいかがですかぁ。いまならチーズのトッピングをオマケして、500wenですよぉー。」
ホットドッグ売りのお姉さんに声を掛けられる、お姉さんには立派な耳がある、犬の獣人かな?胸は普通だ。いや、胸は関係ないか。
「じゃ、スミマセン、それ一つ下さい、チーズトッピングで!」
「まいどありぃ!」
俺は500wenを支払う為、財布に手をかけ、、手をかけ、、、手を、、、あれ?財布は?
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