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銀河のかなたよりⅡ
その17
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まるで紅葉のような、美しい赤色をした蒸気機関車が、広大な宇宙へと向けて飛び立った。
「機関車が空飛んでるなんてさすがにまずいんじゃないかなあ。大丈夫?」
優莉が心配そうに尋ねた。
「ああ、それなら大丈夫だ。今この宇宙船は透明な状態になっているから。『電磁波透過機能』というものを使っていて、光が宇宙船をすり抜けるようになっているんだ。だから外からはこの宇宙船の姿は見えない」
「ほお、透明に! すごいなあ~!」
「うわあ……、すごい……」
「すごいよね~! ……ってまた別の話か。なにがすごいの?」
窓の外を眺めていた咲翔の隣に立ち、優莉も外を眺めてみた。すると……。
「うわあ……! 地球!」
窓の外に、彼らの母星である地球が見える。青く、美しく輝いている。
そのあまりの美しさに、5人の地球人たちは、言葉も出ず、ただ見惚れるばかりだった。
「綺麗だなあ……。私たちの星……。あ、そういえばさ、なんでこの宇宙船は蒸気機関車の形をしてるの? みんなの星にも蒸気機関車があるの?」
「ああ、実はこの宇宙船は、自由に形を変えることができるんだ。以前我々がディズニーランドに行った際にこのようなアトラクションに乗ったのだが、そのあまりのかっこよさから、我々の宇宙船もこういう風な形にしようというユイカリアの提案で、このように改造したのだ」
「へえー! ディズニーランド行ったんだ! どうだった?」
「すっごく楽しかった! 実は私たちの星には、遊園地というものは存在しないんです。ディズニーランドへ行く前に、リードセルワールドにも行ったんだけど、リードセルワールドとはまた雰囲気が違ってて、とっても楽しめたよ! けど、ひとつどうしても気になったことがあって、どう見てもただの着ぐる――自主規制――」
「そういえば、みんな日本語ペラペラだね。日本語勉強したの?」
ミューが不思議そうに尋ねた。
「いや、実は我々は、日本語を話しているわけではないんだ。話しているのはあくまで我々の母星語なのだが、この首元のあたりに付いている自動翻訳機が、それを日本語へと翻訳してくれているのだ。それと同時に、みんなの話す日本語を、我々の母星語へと翻訳してくれてもいる。我々にはみんなの話す日本語が、我々の母星語に聞こえているのだよ」
「なるほど~。すごいことばっかりだなあ~」
「ところで皆さんは、なぜ我々が火星にいることがわかったのですか?」
「まさに『この会話』をあらかじめ見ることで、皆さんが火星にいることを知りました。実は、僕には『未来』が見えるんです」
「え!? み、未来!?!? まさかそんな能力が……。……ちなみにユーリとセイジロウはどんな能力を?」
「私は時間停止能力だよ!」
「えええ!? 時間を……、止めちゃうのですか!?!? えええ……」
「そして私は、過去視能力を持っています」
「ほお~。過去視……! ということは、サキトとは正反対の能力ということですな! すごい……」
「みんなほんとにすごい能力を持ってるんだねえ~。……え、マーリ、どうかしたの?」
「……、大変です!! ちょっとこれを見てください!!」
マーリさんが何かを発見したらしい。どうやらよくない報せのようだ。
一体、何が起こったのだろう……。
「機関車が空飛んでるなんてさすがにまずいんじゃないかなあ。大丈夫?」
優莉が心配そうに尋ねた。
「ああ、それなら大丈夫だ。今この宇宙船は透明な状態になっているから。『電磁波透過機能』というものを使っていて、光が宇宙船をすり抜けるようになっているんだ。だから外からはこの宇宙船の姿は見えない」
「ほお、透明に! すごいなあ~!」
「うわあ……、すごい……」
「すごいよね~! ……ってまた別の話か。なにがすごいの?」
窓の外を眺めていた咲翔の隣に立ち、優莉も外を眺めてみた。すると……。
「うわあ……! 地球!」
窓の外に、彼らの母星である地球が見える。青く、美しく輝いている。
そのあまりの美しさに、5人の地球人たちは、言葉も出ず、ただ見惚れるばかりだった。
「綺麗だなあ……。私たちの星……。あ、そういえばさ、なんでこの宇宙船は蒸気機関車の形をしてるの? みんなの星にも蒸気機関車があるの?」
「ああ、実はこの宇宙船は、自由に形を変えることができるんだ。以前我々がディズニーランドに行った際にこのようなアトラクションに乗ったのだが、そのあまりのかっこよさから、我々の宇宙船もこういう風な形にしようというユイカリアの提案で、このように改造したのだ」
「へえー! ディズニーランド行ったんだ! どうだった?」
「すっごく楽しかった! 実は私たちの星には、遊園地というものは存在しないんです。ディズニーランドへ行く前に、リードセルワールドにも行ったんだけど、リードセルワールドとはまた雰囲気が違ってて、とっても楽しめたよ! けど、ひとつどうしても気になったことがあって、どう見てもただの着ぐる――自主規制――」
「そういえば、みんな日本語ペラペラだね。日本語勉強したの?」
ミューが不思議そうに尋ねた。
「いや、実は我々は、日本語を話しているわけではないんだ。話しているのはあくまで我々の母星語なのだが、この首元のあたりに付いている自動翻訳機が、それを日本語へと翻訳してくれているのだ。それと同時に、みんなの話す日本語を、我々の母星語へと翻訳してくれてもいる。我々にはみんなの話す日本語が、我々の母星語に聞こえているのだよ」
「なるほど~。すごいことばっかりだなあ~」
「ところで皆さんは、なぜ我々が火星にいることがわかったのですか?」
「まさに『この会話』をあらかじめ見ることで、皆さんが火星にいることを知りました。実は、僕には『未来』が見えるんです」
「え!? み、未来!?!? まさかそんな能力が……。……ちなみにユーリとセイジロウはどんな能力を?」
「私は時間停止能力だよ!」
「えええ!? 時間を……、止めちゃうのですか!?!? えええ……」
「そして私は、過去視能力を持っています」
「ほお~。過去視……! ということは、サキトとは正反対の能力ということですな! すごい……」
「みんなほんとにすごい能力を持ってるんだねえ~。……え、マーリ、どうかしたの?」
「……、大変です!! ちょっとこれを見てください!!」
マーリさんが何かを発見したらしい。どうやらよくない報せのようだ。
一体、何が起こったのだろう……。
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