9 / 10
女神の独白
しおりを挟む
「1日目にしてこれとは流石英雄だな」
そう女神は呟いた。
「何か言ったか? 女神様」
「いや、予想以上にうまくいった。流石英雄だな」
「まだまだだぜ、まだ合格したのかもわからんし金策してとりあえずカンストまで鍛えねぇと、部隊を持てたら専用機とか他のやつも鍛えないといけないし、いや~ロボット乗れてテンション上がってるわ……楽しいな」
英雄のその反応に女神はニヤリと笑った。
真の英雄は英雄を生む。
マリアという存在が今日、英雄と出会うことで英雄となるのだから。
「大丈夫だろう。良かったな」
連れられて行った先で英雄はマリアと出会い、驚き、マリアの部隊の副隊長を任せられていた。
それを尻目に女神は思う。
これから英雄は英雄を率いていくだろう。
英雄がいなければただの人であったものたちを率いて、巨人を使役し、その身にふさわしい矛を、盾を、鎧を纏って。
仮初の世界での戦いなどを超えた歓喜をこの世界にもたらすだろう。
異世界からの侵略者、魔物は強大だ。
今もなお女神はこの世界に増え続ける魔物を感じとっていた。
大帝国、カシュー帝国の異世界への門の創造は女神にとっては喜ばしい事だった。
自らの子らが成長し、宇宙ではなく別の世界に行こうとするのは予想の斜め上をいく成長ぶりだったからだ。
だがそれも門が開かれるまでの話だった。
門によって繋がらせる世界は勇者を呼んだ世界のいずれかになるはずだった。
それは叶わなかった。
どんな世界につながったのかは女神でさえわからない。
たが勇者も魔物も、その世界とつながった瞬間消えてしまった。
そして魔物だけが現れた。
異世界からの侵略者が魔物だけを呼び込み続けるのならば女神は勇者を、英雄を呼ぶほかなかった。
だからこそ、女神は真の英雄を求めたのだ。
ただの男でありながら、英雄を生み出すという類稀な能力を持った真の英雄を。
光は僅かに灯った。
あとはこの光が少しでも広がる事を、女神は祈った。
そう女神は呟いた。
「何か言ったか? 女神様」
「いや、予想以上にうまくいった。流石英雄だな」
「まだまだだぜ、まだ合格したのかもわからんし金策してとりあえずカンストまで鍛えねぇと、部隊を持てたら専用機とか他のやつも鍛えないといけないし、いや~ロボット乗れてテンション上がってるわ……楽しいな」
英雄のその反応に女神はニヤリと笑った。
真の英雄は英雄を生む。
マリアという存在が今日、英雄と出会うことで英雄となるのだから。
「大丈夫だろう。良かったな」
連れられて行った先で英雄はマリアと出会い、驚き、マリアの部隊の副隊長を任せられていた。
それを尻目に女神は思う。
これから英雄は英雄を率いていくだろう。
英雄がいなければただの人であったものたちを率いて、巨人を使役し、その身にふさわしい矛を、盾を、鎧を纏って。
仮初の世界での戦いなどを超えた歓喜をこの世界にもたらすだろう。
異世界からの侵略者、魔物は強大だ。
今もなお女神はこの世界に増え続ける魔物を感じとっていた。
大帝国、カシュー帝国の異世界への門の創造は女神にとっては喜ばしい事だった。
自らの子らが成長し、宇宙ではなく別の世界に行こうとするのは予想の斜め上をいく成長ぶりだったからだ。
だがそれも門が開かれるまでの話だった。
門によって繋がらせる世界は勇者を呼んだ世界のいずれかになるはずだった。
それは叶わなかった。
どんな世界につながったのかは女神でさえわからない。
たが勇者も魔物も、その世界とつながった瞬間消えてしまった。
そして魔物だけが現れた。
異世界からの侵略者が魔物だけを呼び込み続けるのならば女神は勇者を、英雄を呼ぶほかなかった。
だからこそ、女神は真の英雄を求めたのだ。
ただの男でありながら、英雄を生み出すという類稀な能力を持った真の英雄を。
光は僅かに灯った。
あとはこの光が少しでも広がる事を、女神は祈った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
『25歳独身、マイホームのクローゼットが異世界に繋がってた件』 ──†黒翼の夜叉†、異世界で伝説(レジェンド)になる!
風来坊
ファンタジー
25歳で夢のマイホームを手に入れた男・九条カケル。
185cmのモデル体型に彫刻のような顔立ち。街で振り返られるほどの美貌の持ち主――だがその正体は、重度のゲーム&コスプレオタク!
ある日、自宅のクローゼットを開けた瞬間、突如現れた異世界へのゲートに吸い込まれてしまう。
そこで彼は、伝説の職業《深淵の支配者(アビスロード)》として召喚され、
チートスキル「†黒翼召喚†」や「アビスコード」、
さらにはなぜか「女子からの好感度+999」まで付与されて――
「厨二病、発症したまま異世界転生とかマジで罰ゲームかよ!!」
オタク知識と美貌を武器に、異世界と現代を股にかけ、ハーレムと戦乱に巻き込まれながら、
†黒翼の夜叉†は“本物の伝説”になっていく!
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした
茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。
貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。
母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。
バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。
しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる