10 / 12
王子とのダンス
しおりを挟む
たくさんの令嬢が王子様とのダンスのチャンスを狙って群がっている。あれだけ言っていたお姉様たちも例外ではない。
この群衆に紛れておけば、もしかしたら王子様と出会うことさえ回避できるかもしれない。
しかし、さすがの強制力。今、目の前には満面の笑みの王子が私の手を取り、立っている。
「美しいお嬢さん。どうぞ一曲、お相手願えないでしょうか?」
美しく整った容姿、自信に満ちた立ち振る舞い……the王子といったところか。
「恐れ多いお誘いですが、では一曲お願いいたします」
深く礼をし、王子様とダンスを踊る。
だいたい、この王子も気に入らない。自分の婚約者もなかなか決められない決断力の無さ。国王のお達しで年頃の令嬢を有無を言わさず集める勝手さ。時期国王の自覚はあるのだろうか。
……だが、顔がいい。反則級に、だ。これはコロっといってしまうのも無理はない。
曲が終わり、お辞儀をして離れようとすると王子に腕を掴まれた。
「もう一曲、もう少し一緒に踊っていただけますか?」
「ありがとうございます。ですが、婚約関係にもない者同士が二曲続けて踊るのは流儀に反しますわ。それにご覧ください、みなさん殿下のダンスのお相手に選ばれるのを待ってらっしゃいます」
柔かに笑い、さっとその場を離れると、たちまち王子はまた令嬢たちに囲まれた。
あとは時間が過ぎるのを待つだけだ。
夜会の終了を一先ず告げる合図である、0時の鐘が鳴れば、お姉様たちに声をかけ、先に馬車に戻っておこう。
この群衆に紛れておけば、もしかしたら王子様と出会うことさえ回避できるかもしれない。
しかし、さすがの強制力。今、目の前には満面の笑みの王子が私の手を取り、立っている。
「美しいお嬢さん。どうぞ一曲、お相手願えないでしょうか?」
美しく整った容姿、自信に満ちた立ち振る舞い……the王子といったところか。
「恐れ多いお誘いですが、では一曲お願いいたします」
深く礼をし、王子様とダンスを踊る。
だいたい、この王子も気に入らない。自分の婚約者もなかなか決められない決断力の無さ。国王のお達しで年頃の令嬢を有無を言わさず集める勝手さ。時期国王の自覚はあるのだろうか。
……だが、顔がいい。反則級に、だ。これはコロっといってしまうのも無理はない。
曲が終わり、お辞儀をして離れようとすると王子に腕を掴まれた。
「もう一曲、もう少し一緒に踊っていただけますか?」
「ありがとうございます。ですが、婚約関係にもない者同士が二曲続けて踊るのは流儀に反しますわ。それにご覧ください、みなさん殿下のダンスのお相手に選ばれるのを待ってらっしゃいます」
柔かに笑い、さっとその場を離れると、たちまち王子はまた令嬢たちに囲まれた。
あとは時間が過ぎるのを待つだけだ。
夜会の終了を一先ず告げる合図である、0時の鐘が鳴れば、お姉様たちに声をかけ、先に馬車に戻っておこう。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ざまぁされるための努力とかしたくない
こうやさい
ファンタジー
ある日あたしは自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生している事に気付いた。
けどなんか環境違いすぎるんだけど?
例のごとく深く考えないで下さい。ゲーム転生系で前世の記憶が戻った理由自体が強制力とかってあんまなくね? って思いつきから書いただけなので。けど知らないだけであるんだろうな。
作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。
ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。
恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。
中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。
……ちなみにパソの調子ですが……なんか無意識に「もう嫌だ」とエンドレスでつぶやいてたらしいくらいの速度です。これだって10動くっていわれてるの買ってハードディスクとか取り替えてもらったりしたんだけどなぁ。
過程をすっ飛ばすことにしました
こうやさい
ファンタジー
ある日、前世の乙女ゲームの中に悪役令嬢として転生したことに気づいたけど、ここどう考えても生活しづらい。
どうせざまぁされて追放されるわけだし、過程すっ飛ばしてもよくね?
そのいろいろが重要なんだろうと思いつつそれもすっ飛ばしました(爆)。
深く考えないでください。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる