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激闘
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「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!!!」
まずは手始めに大きな大きな咆哮をあげて周りを威圧するドラゴンはそのままゆっくりと身じろぎしながらこちらを睥睨してくる。
「参ります」
だが、そんなドラゴンの咆哮を前にスイッチを切り替え、戦闘モードへと意識を移したエルフメイドが迷うことなく地を蹴って疾走。
全力でドラゴンに迫ってそのまま刀を一閃。
その体を守る鱗を大きく尊重させてみせる。
「グルルルルっ!」
ガードのために持ち上げた己の腕。
それをエルフメイドに切り裂かれたドラゴンは怒りの声を上げながらその腕を振るい、エルフメイドを狙う。
「ふっ」
その一撃を危なげなく回避するエルフメイド。
そんな彼女を狙って更にドラゴンは己の尾を振るい、今度はそれをエルフメイドがギリギリのところで回避する。
「食らうですの」
ここまででまだ十秒ほど。
そして、それだけの時間で魔法の発動の準備を整えた僕はいっきに開放。
火・水・風・雷・土。
多くの属性による攻撃魔法が火を吹き、ドラゴンの身を削っていく。
「ガァァァァァァァァっ!?」
「嵌りなさい」
魔法を前に体をよろつかせるドラゴンの足元に僕は巨大な沼地を魔法で出現させ、その足元を奪ってみせる。
「ハァァァァァァっ!!!」
よろけるドラゴン。
それが晒す隙をエルフメイドは見逃さない。
その手にある刀で幾重もドラゴンを斬りつけ、その体を傷つけていく。
「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!!!」
そんな中でも、ドラゴンはいつまでもやられっぱなしというわけではない。
ドラゴンは勢いよく咆哮を上げると共にその口から地獄の業火、圧倒的な火力を持つ青い炎を吐いてくる。
「わわっ!?あ、あっつぅ!」
そんな炎を前にすればさすがのエルフメイドと言っても変わらず戦えたりはしない。
ドラゴンの方から慌てて逃げ出すことしか出来ない。
「ガァァァァァァァァァっ」
自分の周りで己へと攻撃してきていた剣士がいなくなった。
それを判断したドラゴンは足に力を込めることで強引に沼地から脱出し、そのまま空へと浮かび上がる。
「ガァっ!!!」
浮かび上がったドラゴンは、逃げるのではなく攻撃。
高所から勢いよく下に降り、たった一つの対象に向かって突撃していく。
「グルルルルルルッ!!!」
そんなドラゴンの狙いは後衛である僕だった。
「お嬢様っ!!!」
だが、だ。
「ふふっ」
いざというときは一人でドラゴンを倒すつもりでいたのだ。
近距離戦のための魔法も準備してある。
「荒れ狂うのですわーっ!」
僕はドラゴンが自分の元へと迫ってくる中で、数少ないオリジナルの攻撃魔法を発動させるのだった。
まずは手始めに大きな大きな咆哮をあげて周りを威圧するドラゴンはそのままゆっくりと身じろぎしながらこちらを睥睨してくる。
「参ります」
だが、そんなドラゴンの咆哮を前にスイッチを切り替え、戦闘モードへと意識を移したエルフメイドが迷うことなく地を蹴って疾走。
全力でドラゴンに迫ってそのまま刀を一閃。
その体を守る鱗を大きく尊重させてみせる。
「グルルルルっ!」
ガードのために持ち上げた己の腕。
それをエルフメイドに切り裂かれたドラゴンは怒りの声を上げながらその腕を振るい、エルフメイドを狙う。
「ふっ」
その一撃を危なげなく回避するエルフメイド。
そんな彼女を狙って更にドラゴンは己の尾を振るい、今度はそれをエルフメイドがギリギリのところで回避する。
「食らうですの」
ここまででまだ十秒ほど。
そして、それだけの時間で魔法の発動の準備を整えた僕はいっきに開放。
火・水・風・雷・土。
多くの属性による攻撃魔法が火を吹き、ドラゴンの身を削っていく。
「ガァァァァァァァァっ!?」
「嵌りなさい」
魔法を前に体をよろつかせるドラゴンの足元に僕は巨大な沼地を魔法で出現させ、その足元を奪ってみせる。
「ハァァァァァァっ!!!」
よろけるドラゴン。
それが晒す隙をエルフメイドは見逃さない。
その手にある刀で幾重もドラゴンを斬りつけ、その体を傷つけていく。
「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!!!」
そんな中でも、ドラゴンはいつまでもやられっぱなしというわけではない。
ドラゴンは勢いよく咆哮を上げると共にその口から地獄の業火、圧倒的な火力を持つ青い炎を吐いてくる。
「わわっ!?あ、あっつぅ!」
そんな炎を前にすればさすがのエルフメイドと言っても変わらず戦えたりはしない。
ドラゴンの方から慌てて逃げ出すことしか出来ない。
「ガァァァァァァァァァっ」
自分の周りで己へと攻撃してきていた剣士がいなくなった。
それを判断したドラゴンは足に力を込めることで強引に沼地から脱出し、そのまま空へと浮かび上がる。
「ガァっ!!!」
浮かび上がったドラゴンは、逃げるのではなく攻撃。
高所から勢いよく下に降り、たった一つの対象に向かって突撃していく。
「グルルルルルルッ!!!」
そんなドラゴンの狙いは後衛である僕だった。
「お嬢様っ!!!」
だが、だ。
「ふふっ」
いざというときは一人でドラゴンを倒すつもりでいたのだ。
近距離戦のための魔法も準備してある。
「荒れ狂うのですわーっ!」
僕はドラゴンが自分の元へと迫ってくる中で、数少ないオリジナルの攻撃魔法を発動させるのだった。
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