異世界デバッグ物語 ~新たな世界はバグまみれ~

イノベル

文字の大きさ
38 / 73

37話 クロク、ミスをする。 そして隠蔽

しおりを挟む
休憩の時間となり、俊達は少し離れた所で腕力上昇パワーアップを確認していた。

「にゃ。それじゃ早速練習するにゃ! あちしの腕力上昇パワーアップは大体これくらいにゃ!」

カニャンが木に向かって、腕力上昇パワーアップを使って殴る。

バキバキバキと音を立てて木が倒れた。

「にゃ!? 威力がおかしいのにゃ! いつもは拳が減り込むくらいにゃ! どうなってるにゃ?」

メッセージ通知が出た。

ノベール: トオル様?これ危ないのではなくて?

トオル: これ、上限あった方が良いかもね ノベールさんもやってみて

「では、わたくしですわね! えいっ!」

気が抜ける掛け声ともに繰り出されたパンチは轟音と共に殴った先、数本の木を跳ね飛ばした。

「ニョベール怖いにゃ! にゃんて威力してるにゃ!? 当たったら死にゅにゃね・・・。」

カニャンは飛び退き、ノベールから距離を取った。

「おみゃい、練習いるのかにゃ? すでにバケモノにゃ。」

「バケモノと言われましたわ・・・。酷いと思いますの。」

ノベール: トオル様ぁぁぁ!? これは修正が必要だと思いますわ!?

トオル: 修正依頼はあげますが・・・、ノベールさん。 魔力高いんですね。

俊はクロクへメッセージを送り、座った。

「二人とも、想像以上に腕力が上がってますね。 この木どうしましょうか・・・薪のサイズに切って一部、持っていきましょうか。 あとで役に立つかもしれません。」

「わかったにゃ!」

「わかりましたわ!」

ノベールが木を風刃ウィンドスラッシュでカットしていった。

突然、俊は肌寒さを感じた。


「ふぁ!?」

「どうしま・・・ きゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「変態にゃぁぁぁぁぁ!」

俊は来ていた服などが全て消え去り裸になっていた。

「なんで!? なんで裸!? ちょ、ちょ、ちょ!」

俊は急ぎ、木の影に隠れた。

「トオル様? いきなりはビックリ致しましたの・・・。 言ってくだされば・・・その・・・。」

「変態にゃぁぁぁぁぁ! アンティコーヌより危険にゃ!」

「違います! 急に服が消えたんですよ! わざとじゃありません!」

「と、変態は自供しているにゃ。」

俊: 兎に角、神様へ連絡を取りますから離れててください!

急ぎノベールにメッセージを送り、クロクへ連絡を行った。

クロクさん! 出てください! このままは僕がまずいんですよ!

通話に応答が無かった。

肝心な時に! 出るまでかけ続ける!

10回ほど発信した当たりでクロクと連絡が取れた。

「むぅ・・・、寝ておったの・・に・・・。 のじゃ!? 俊が裸じゃぁぁぁ! 変態がいるのじゃぁぁぁぁ!?」

「あぁ・・・またこの流れですか・・・! 違います! 数分前に急に来ている服が消滅したんです! バグかもしれないので早急に直してください! 装備消失バグなんて、一番困るバグですよ!」

「すぐ調べるから待っておれ。 むぅ、寝てたんじゃが・・・。」

「服の事を言うならクロクさん、貴女もですからね?」

「のじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

クロクの叫びに耳を抑えた俊だった。

急を要すると俊の希望を優先し、着替えずに執務室へ急ぎ移動した。

クロクはタブレットで俊のパラメータを調べ、冷や汗を流す。

しまったのじゃぁぁぁぁ! リセットで装備を消していたのじゃ! たしか、これと・・・これと・・・これじゃったよな? 

「どうしました?クロクさん?」

「のじゃ!? な、何でもないんじゃよ? い、今復元をしたのじゃ。 反映するで待ってほしいのじゃ!」

「はぁ・・・なんか怪しいですね。 何か隠してます?」

「隠し事なんてないのじゃ! 神様じゃぞ!」

ジーっとクロクを見つめる俊はは現状を優先し、聞かない事にした。

少しして、俊の服が再生した。

「ふぅ・・・良かった・・・。 ノベールさん達の前でいきなり衣服が消えた時はビックリしましたよ・・・。 調査のほうお願いします。」

「わ、わかったのじゃ。」

俊はクロクとの通話を切り、ノベールたちの元へ向かった。

「お待たせしました・・・。多分、例のアレだと思います。」

「あれでしたの? なんともまぁ怖い事象ですわね・・・。 私《わたくし》は受けたくありませんわ・・・!」

「あれってなんにゃ? 病気かにゃ?」

「なんですか・・・急に裸になる病気って・・・カニャンさんの周りにはそういった方がいたんですか?」

「いたにゃ。アンティコーヌってやつにゃ!」

「なんというか・・・ 僕のは違うので大丈夫です。」

馬たちの休憩が終わり、出発をすると知らせが入り馬車へ戻った三人だった。






-----現在のバグ一覧-----



-----バグ?不明-----

-----調査-----
魔法の威力について
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

『召喚ニートの異世界草原記』

KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。  ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。  剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。  ――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。  面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。  そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。  「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。  昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。  ……だから、今度は俺が――。  現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。  少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。  引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。 ※こんな物も召喚して欲しいなって 言うのがあればリクエストして下さい。 出せるか分かりませんがやってみます。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

魁!断筆姉さん!!

西洋司
ファンタジー
「異世界ファンタジーは、日本政府が仕掛けた『機密解除』への布石だった――!?」 1999年、東京・江古田。 美大卒、無職、貯金なし。 大藪英子(おおやぶ・えいこ)は、異世界を描き続ける絵描き見習い。 バイト漬けでカツカツの生活の中、人生を賭けた公募に落選し、彼女はまさに「断筆」の瞬間を迎えていた。 そんな絶望の淵に現れたのは、謎の「後援者」と噂されるスーツ姿の公務員・斎木茂吉。 彼が提示したのは、あまりに荒唐無稽な国家機密だった。 「政府は異世界に関する機密解除を行います。そのために、あなたに『本物の異世界』を見て描いてほしいのです」 導かれた先は、現実の異世界「ヤムント国」。 これは、筆を折った一人の女性絵描きが、国家規模のプロジェクトに巻き込まれ、本物の異世界を「記録(アート)」で無双していく物語。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

処理中です...